柔軟性を兼ね備えた自力攻撃で別線をねじ伏せている張野幸聖が優勝候補の筆頭だ。今期は4Vを達成していて、直近4カ月の連対率は84・6%を誇っている。ただ、レインボーカップA級ファイナルにあっせんされているため、この開催の前にS級特進を決める可能性もある。また、10月松阪で落車した後は、2場所欠場しているので、体調にも一抹の不安は残る。
山口多聞、吉田裕全の埼玉コンビに菅谷隆司とそろった埼京勢を重視する手もある。山口は先行基本の競走で奮戦していて、直近4カ月の連がらみの決まり手は78%が先行してのもの。今期は11場所走って準決は10勝、2着1回。決勝でも2V、準V3回と結果を出している。今期はまだ優勝には手が届いていない吉田だが、10月松阪はオール2着の準V、11月弥彦は連勝で優参していて、差し脚の伸びは悪くない。山口が先手を奪えば埼京勢で上位独占も考えられる。
北日本勢は佐々木吉徳の機動力に期待がかかる。今期は7月京王閣、9月青森で優勝をものにしている。鋭いダッシュを利かした自力攻撃が奏功すれば一発あっても不思議ではない。荒澤貴史が続いて北日本ワンツーを狙う。
展開がもつれるようだと北野良栄が怖い存在となる。10月向日町では、好位置占めてのまくりで海老根恵らを相手にVをゲットした。
ここ参戦なら張野幸聖
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山口多聞