降級した今期は、素晴らしい差し脚を披露している地元の渡辺正光。2月は岸和田、前橋を連覇すると、3月別府では21着で決勝に乗っている。菅野航基を目標にできれば展開の利も得られそうなだけに、優勝候補の筆頭とみて中心視した。その菅野は2月松戸では3連勝で今年初Vをゲットした。なかなか決勝では結果を出せずにいたが、これで波に乗れるか。北日本では佐藤雅彦も侮れない。差し脚、位置取りともにしっかりしていて、北日本勢がレースを掌握なら連対望める。
堀江省吾、矢口啓一郎の上信勢から狙う手もある。堀江は1月大垣231着、決勝は上がり11秒3の快速まくりを繰り出して、2着以下を4車身千切った。先行したときの末脚はしっかりしているし、まくりもシャープだ。矢口は長らくS級上位で活躍していて、G1優参、G3でVの実績を持つ。堀江が主導権を握れば、展開有利に抜け出す場面も。関東では秋本耀太郎、宿口潤平も好勝負が期待できる。宿口は降級した今期は好成績で、5場所に参戦して連対率はジャスト8割。2月松戸では完全Vを飾っている。秋本も今期は6場所走って準V3回と自力攻撃が冴えている。
今期は1年半ぶりのA級戦の清水剛志。さすがに実力上位で、1月和歌山、2月大垣を連覇している。先行したときの末脚はもう少し欲しいが、まくり、差しは力強い。
小西晴己、今藤康裕の中部勢も軽視は禁物だ。
差し脚冴える渡辺正
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渡辺正光
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矢口啓一郎