今シリーズの主役を務めるのは吉田有希。在所時はゴールデンキャップを獲得した有望株で、デビュー後はチャレンジ戦、A級1、2班戦ともに最短の3場所で卒業した。S級でも先行主体の競走で別線を沈黙させていて、11月平塚、同月豊橋、12月西武園と3連覇を達成。スケールの大きな競走で運行も落ち着いているので、持てる力を遺憾なく発揮できている印象だ。ダッシュ力、トップスピード、持久力と3拍子そろった脚力は大器を予感させる。G1大会7Vの実績を誇る武田豊樹が対抗格。昨年は優勝には手が届かなかったものの、12月伊東記念1491着、同月佐世保記念5253着とまずまずの近況だ。茨城勢では朝倉智仁も積極的な自力攻撃で奮戦中。並びは流動的なので、茨城勢の出方には注目しておきたい。
迎え撃つ北日本勢も戦力は整っている。高橋晋也、酒井雄多の地元勢に櫻井正孝、新山将史ら多士済々のメンバー構成。最近の高橋は好調時のような脚勢ではないものの、2年連続でヤンググランプリに出場していて、自慢のスピードは一級品だ。好連係を決めれば高橋が地元Vゲットの場面は大いにあろう。
快進撃が続く吉田有
-
吉田有希
-
武田豊樹