いわき平競輪開設70周年記念「いわき金杯争奪戦」が2月25~28日の日程で開催される。全日本選抜直後のシリーズでS班は不在。実力きっ抗した優勝争いをリードするのは戦力充実の関東勢だ。飯野祐太にとってもチャンスのあるシリーズ。地元で悲願の記念初優勝を狙う。
優勝争いをリードするのは森田優弥率いる関東勢だ。昨年前半は連続落車にコロナによる開催中止で波に乗れなかったが、後半戦からは本来の力強さが戻ってきた。11月京王閣からは5連続優出。F1戦では勝ち上がりで負けていないし、1月大宮記念では平原康の優勝にも貢献している。11月大垣では大槻寛、12月京王閣では諸橋愛とG1級の追い込み型を振り切っている今の調子なら、ここでの記念初優勝が大いに期待できそう。同県の池田勇人も森田マークで恵まれそうだが、関東勢では隅田洋介の存在も忘れてはならない。練習中の落車で5カ月近い欠場があったが、復帰戦の12月佐世保レインボーファイナルを制してS級に復帰すると、その後は3連続優出の大活躍。今のデキなら自力でも優勝争いができそうだし、森田や茨栃で朝倉智仁マークもありそう。昨年6月青森に続いてのG3制覇も十分にありそうだ。河野通孝、神山雄一郎にとっても条件は同じ。河野は1月大宮記念から3連続優出と乗れているし、神山もここ一番で見せるキメ脚は健在だ。
飯野祐太にとっては地元で記念初優勝の大チャンスだ。昨年10月にセッティングや練習メニューを元に戻すと、11月平、12月前橋とF1戦を立て続けに優勝した。今年に入ってからは1月広島、2月立川とF1戦でも決勝進出を逃しているが、大事な地元戦に向けてきっちりと仕上げてくるはず。今シリーズは前を任せる北日本の若手機動型は多い。今まで北日本の先頭で頑張ってきた飯野の前で後輩たちが頑張る場面は十分にありそうだ。その一人となるのは櫻井正孝だ。1月当所F1でも2連対するなど調子は悪くなさそう。そして1月大宮の決勝で北日本4車の番手を回り、自力で戦うことの重要性を再認識した。一人でも多くの北日本勢で勝ち上がって、地元の飯野を男にしたい。