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いわき平競輪

IWAKI TAIRA KEIRIN

13#

検車場レポート

  • 1/22 Wed.  (前検日)
  • 1/23 Thu.  (1日目)
  • 1/24 Fri.  (2日目)
  • 1/25 Sat.  (3日目)

1R

選手の写真です。
高橋晋也選手
 記念初出場が地元戦となった高橋晋也(写真)はオープニングレースに1番車で登場する。
 「特に変わりなく。ただ楽しみってだけですね。S級に上がってからは先輩方のおかげで成長できてるなって実感してる。しばらくは勉強しかないんで、とりあえず先輩に迷惑をかけないように。状態は問題ないです」
 大槻寛徳はメンバーを見るなり、「ガチガチですねえ」と苦笑い。
 「すげえ緊張するなあ。前回(1月和歌山記念)も追加のわりに良かった。今回はそれなりに仕上げてきたし、地元なんでいつもより調整して来ました。高橋君とは(12月)奈良で一緒だったんで大丈夫です。緊張するんでオッズは見ないようにします」

2R

 昨年後期は半年で19勝を挙げた伊藤信だが、今年はまだ勝ち星がない。
 「年末年始に体調を崩した。年末に練習をやり過ぎたら大みそかに熱が出て、腰も痛くなった。でも、もう大丈夫です。前回の松山が終わってから(体が)動いてきたなって感じがある。今回ぐらいから自転車が出てくれればいいけど」
 末木浩二は11月大宮以来、2カ月ぶりの実戦がS級復帰戦となった。
 「私生活で右膝のじん帯を痛めてしまった。練習は1週間ぐらいだけど、(練習では)思ったより全然走れたんで悪くないと思う。去年の後半戦は調子が良かったし、そのままの勢いでいければ良かったけど。今回のS級ではしっかり走れるように頑張りたい」

3R

 競輪祭の後半戦連勝から別府記念でも優出するなど昨年終盤は成績が良かった坂本貴史だが、今年初戦の1月小松島では845着と叩いてしまった。
 「体は全然問題ない。前回は中途半端で出し切れてなかったので、まずはしっかり仕掛けることですね。練習もしっかりやれてるんで、それをレースで出せるように」
 昨年9月にS級に特進した直後は成績が良かった佐伯辰哉だったが、最近はその勢いにかげりが見られる。
 「練習ではものすごくいいんですけどね。別にプレッシャーがあるわけでもないし。圧倒的な脚力があるわけじゃないから、詰まったら行く。そのポイントを逃さず行けるかどうかですね。この時期の寒くて重いバンクは好きじゃない。前回(1月宇都宮で)強い人にアドバイスをもらったんで、それを胸に刻んで走りたい」

4R

選手の写真です。
松岡貴久選手
 松岡貴久(写真)は年明け早々から前橋、名古屋で連続落車。さすがにコメントも自虐的だ。
 「去年は結局5回落車。今年はこのペースだと12回ですね。体は大丈夫です。生きてます。おかげで自転車の整備や体のケアは上手になりました。フレームも大丈夫だと言われたんで、あとは乗りながらボチボチやっていきますよ」
 長島大介も前回、1月宇都宮の決勝で落車している。
 「落車したけど練習では何も変わらなかった。一応、自転車を換えてきたけど、落車で壊れたんじゃなく、良くないと思ったので換えてきた。(宇都宮の)決勝戦も自分のミス。(締め込まれても)耐えれば何てことなかったので」

5R

 地元の小酒大勇は早坂秀悟の番手で勝ち上がりを目指す。
 「秀悟さんの前で走ったことはあるけど、番手は初めてです。直前は(佐藤)慎太郎さんや山崎(芳仁)さんも帰ってきてて、いい刺激をもらいながら練習できました。感じも悪くないんで、あとは秀悟さんのダッシュについて行くだけですね」
 中井俊亮はもどかしい現状から早く脱却したい。
 「成績は悪いけど、体は動いてるんですよ。調整も変わらず、いつも通りにやってきました。平のイメージも悪くない。早坂さんとはけっこうモガき合ってるイメージですね」

6R

 阿竹智史は年末のグランプリシリーズから3連続優出。一次予選ではグランプリシリーズ初日にも連係した吉武信太朗に前を任せる。
 「そろそろ記念で決勝に乗りたいね。去年は調整なしで練習してたけど、今年は疲れを取るようにした。体調が良くなるまでは調整しようと思ってます。立川では吉武君を残せなかったので、今回は残せるようにですね」
 その吉武信太朗は前回の1月宇都宮ではあわやS級初優勝かという逃走劇。年末から成績が上がっている。
 「最近は調子がいいですね。よく聞かれるけど、変わったことはしてないんですよ。けっこう前から感じが良くなってたし、それが結果に出はじめた感じ。前回はもしかしてと思ったけど、逃げて結果を残せたので良かった。記念はあんまり良かったことがないので、頑張りたいですね」

7R

 今年は立川記念で優出と好スタートを切った佐々木豪だが、前回の地元戦では準決勝敗退。思うような結果を残せなかった。
 「しょうがないですね。そういう時もあると思う。調子は上向きというか、上がってきてると思う。去年は落車からのスタートだったし、やっと怪我から解放された感じです。調子もいいと思います」
 横山尚則も去年の中盤から着実に競走得点を戻してきた。
 「去年の序盤はボロボロだった。ちょっとずつですけど、戻ってきてますね。あとはレース内容をもう少し良くできれば。脚質もあるけど、まだ仕掛けが遅いので。今年も(昨年後半の)勢いを保って頑張りたいですね」

8R

選手の写真です。
小林泰正選手
 叔父で師匠の小林潤二は大宮記念の落車で欠場。小林泰正(写真)は、その分もと気持ちを入れてシリーズに臨む。
 「一緒に乗りたかったから残念です。師匠には『俺の分まで頑張ってくれ』と言われたし、今年初の記念なのでいいレース、いいスタートが切れるようにしたい。調子は(前回の1月)前橋と変わらず。間も空いて、いい練習ができました。去年はGIとかでレベルの違いを感じたけど、FIでも優勝できたし、今年はさらに上で走れるように頑張りたい」
 S級復帰後の連対率は4割を超えている谷口遼平も侮れない。
 「悪くないですね。ダービーの賞金は足りてないし、ここで相当(成績が)良くないとダメ。厳しいけど、まだチャンスはあるんで。練習の感じは悪くなかったし、いい方だと思う。まずはやれることをしっかりやって。相手は強いけど頑張ります」

9R

選手の写真です。
根田空史選手
 根田空史(写真)は12月広島記念から3連続優出しているが、12月奈良、1月伊東では初日、最終日と大きな着が続いている。
 「広島記念が終わってからギックリ腰になってしまった。それでここ2場所はダメでした。でも(伊東からここまで)2週間ちょっとあったので、やれることを全部やったら、かなり良くなった。ウエイトも再開できるようになったんで、全然マシだと思います」
 宗崎世連は格上の根田を相手にどこまで抵抗できるか。
 「A級ではもう少し頑張りたかったけど、最後に優勝できて、一応自信がついた。前橋で今期の初戦を走ったけど、前橋は特殊なバンクなのでS級の感覚が戻ったのかどうかは。終わってからも、しっかり練習はできました。(根田は)FIだと勝ち上がらなければ対戦しない相手なんで、その強さを体感できるように。僕はしっかり力を出し切るレースをするだけです」

10R

選手の写真です。
稲垣裕之選手
 稲垣裕之(写真)は今年初戦の奈良で優勝。今年はここまで6走で一度も確定板を外していない。
 「今年は新しいことにもチャレンジしていきたい。去年は1月末に大きな腰痛が出て、そこからは練習を制限してた。しっかりケアをして、やりたい練習もできるようになったから最近はいいですね。やっと強度の高い練習ができるようになってきた」
 菊池竣太朗は1月佐世保でS級初優出を決めるなど、着実に力を付けている。
 「伊東記念は不甲斐ないレースが多かった。怪我の方も今は大丈夫だし、最近は結果以上に動けてるからバック本数も増えてきました。今回の記念では結果を求めていきたいですね」

11R

選手の写真です。
渡邉一成選手
 12月別府記念の落車でろっ骨を骨折した*渡邉一成(写真)は約2カ月ぶりの実戦が地元記念となった。
 「初めて骨折って診断を受けました。去年の暮れぐらいからちょっとずつ始めて、今年に入ってから普通に練習しました。感じは…難しいですね。走ってみないと。久しぶりに寒いなかで冬季移動に来てる若い人とやって自分の老いを感じました。でも、できる限りの準備はしてきたつもり」
 池野健太は一次予選で森田優を破った1月和歌山記念の再現を狙う。
 「調子は普通ですね。特別いいとは思ってない。A級の時からあっせんが詰まり過ぎて練習があまりできてなかったけど、今回は空いたので、ここ最近では練習ができました。前回は展開が向いたのもあるけど、今回も再現したいですね。S級一発目で飛んでショックだったけど、和歌山では2日目以降も動けたので自信になりました」

12R

選手の写真です。
佐藤慎太郎選手
 佐藤慎太郎(写真)は1月和歌山記念で優出とまずまずのスタート。イベントなどで年明けから多忙だが、地元戦に向けて仕上げてきた。
 「忙しいけど、しょうがないですね。でも、うれしいっすよ。練習に集中できない。そこがポイントだけど。来月のJKA表彰とかが終わったら、落ち着く感じでしょうね。大宮(記念最終日)のイベントが終わった日にこっちに来て練習してました」
 12月別府記念の落車で鎖骨骨折した浅井康太はここから復帰する。
 「初めての鎖骨骨折でした。年内はローラーだけの練習をして、やっとモガこうかなと思ったら熱が出てしまった。(思うような)練習はできてないです。(去年)グランプリから離れてみて、8年間そこだけに追われてきた自分が小さいなあと。もちろんグランプリは目指すけど、それ以上にファンの方が楽しめるような競輪を作っていきたいなと思います」
 山田英明は気持ちも新たに、今年最初の記念開催を迎える。
 「(フレームを換えて4場所目)けっこう周りにも出てるねと言われるし、悪くはないと思う。メーカーも違うし、今までの基準とは感覚が違うけどね。去年は1年を通して全体的に悪くないとこをキープしてた感じ。GIでも2回決勝に乗るチャンスはあったけど、甘いなと思いました。今年は気合いを入れて。別人になれるように頑張ります」

1R

選手の写真です。
大槻寛徳選手
 前受けした高橋晋也は別線を動かすと、打鐘から踏み上げて2センターでは先頭に。別線の巻き返しは叶わず、番手絶好の大槻寛徳(写真)が好展開をモノにした。
 「(大槻が差して2車単1.5倍)オッズやばくないですか? 見ただけで緊張した。そんな番組だけど、そこまで?と思って。(高橋の)かかりは良かったですね。3コーナーまですごい良かったけど、最後タレたかな。このペースじゃ後ろは来れないなって感じでした。かかってたので後ろを見る必要もなかったですね」
 差された高橋晋也だが、先行してラインを上位独占に導いた。
 「いつもより車間も空けず、自分が行けるところからと思ってた。すごい行きやすかったです。でも最後はけっこうタレたのでキツかった。緊張はしてるけど、楽しみのほうが多いですね」

2R

選手の写真です。
末木浩二選手
 末木浩二(写真)が打鐘前から主導権を握ると、伊藤信は4コーナーから早めの仕掛けを見せる。伊藤は最終3コーナーで末木の前に出たが、ここから末木が粘り腰を見せて内から盛り返す。合わせ切った末木がそのまま押し切り、S級復帰戦を白星で飾った。
 「まさか(初手で)中団が取れるとは思ってなくて、絶対頑張らないとと思ってました。あれがデカかったですね。ペースで駆けてるところで(伊藤が)来たので、ギリギリ合わせ切れた感じ。踏み直せたので良かったです。けっこう休んだけど、体はリフレッシュして、集中して練習に取り組めたのが良かった」
 合わされた伊藤は3着。伊藤の仕掛けに続いた三谷将太が直線伸びて2着に食い込んだ。
 「2人で二次予選Aなんでね。伊藤さんがあんなに早く行ってくれるなんてめずらしい。でも最近は緩んだところで行ってくれるんでね。僕は落車明けで走らないとわからないところもあったので心配だったけど、大丈夫ですね」

3R

 赤板過ぎに切った坂本貴史を水谷好宏が押さえたところを佐伯辰哉がすかさず叩いて打鐘から主導権を握る。内をすくい返した坂本貴が中団を確保し、水谷は8番手に置かれる。最終バック手前からまくり上げた坂本貴の車の出はイマイチで、佐伯の番手で再三けん制を見せた桑原大志が直線で鋭く差し切った。
 「自分は何もしていないですね。全部、佐伯君がやってくれたので。坂本(貴史)君が勢いよく来ると思ったけど、合わせて踏み上げてくれた。これで佐伯君と連係した時は全て1着です」
 ペースをつかんだ佐伯辰哉が2着に逃げ粘った。
 「まさか前を取れるとは思わなかった。ジャンのところで坂本(貴史)さんが内をすくうのが見えたんですけど、止まってくれたし、ペースで踏めました。2着は大きいですね」

4R

選手の写真です。
長島大介選手
 後方に下げた上田尭弥を警戒しながら、打鐘過ぎ3コーナーから本多哲也が仕掛けると、副島和人が離れて番手には前受けの長島大介(写真)がスッポリ。長島は2コーナーからまくると、そのまま押し切った。
 「中西(大)君が単騎になったんで、ちょっと嫌だなと思ったけど、なるようにしかならないんで。3番(上田)に合わせて踏もうと思ったら、8番(本多)が来て、副島さんがいなかったのでラッキーだなと。(落車明けだが)抜かれてないので悪くない。まだ、ちょっと硬いなっていうのはあるけど、レースで普通に走れたし、落ち着いてたんで大丈夫です」
 ゴール前で長島に詰め寄った江連和洋だったが、逆転はならず。
 「あんな展開になるとは思わなかった。1番(小堺)の欠場も大介的にはデカかったんじゃない? ラインもひとつ減るし。作戦もほとんどなくて、毎日、朝練習してる仲間なんでね。3番(上田)が気になって、動向を見ながら踏んだから(抜けなかった)」

5R

 赤板過ぎに先頭に立った中井俊亮がスローペースから徐々に踏み上げる。5番手に山賀雅仁が収まり、8番手に早坂秀悟の1本棒で最終ホームを通過。前との車間を大きく空けて後続の動きをけん制した金子貴志が直線で鋭く抜け出した。
 「平は直線が長いし、もう少し待ってから抜きに行けば良かった。自分は余裕があったぶん、中井君に申しわけない」
 中近勢の後ろに付けていた単騎の阿久津修が最終3コーナーで篠原忍の内をすくって金子に迫った。
 「自分の状態が上向いていたので、このレースは単騎戦を選択した。4角までは内が空かず直線勝負と思っていたので展開も向きました」
 外をまくり追い込み気味に踏み込んだ山賀雅仁は届かず3着。
 「仕掛けどころがジャンの一瞬くらいしかなかった。そこを逃してしまったから単調なレースになったと思う。中井君のかかりは良かったし、乗り越えられていたら状態はいいと言えるけど…」

6R

 新山将史、和田禎嗣の順で切ったところを前受けから後方まで下げた吉武信太朗がすかさず仕掛けて打鐘の3コーナーで主導権を取る。吉武がペース駆けに持ち込んで最終ホームは一本棒で通過。7番手に置かれた新山が、最終2コーナー過ぎからまくり返すが、車の伸びは一息。最終4コーナーを絶好の番手回りで迎えた阿竹智史がきっちりとチャンスをモノにした。
 「結果的に前受けで正解でしたね。新山君を後方へ置く理想的な展開になったと思います。まくりも見えたけど、止まった感じが分かったので。ただ、もうテンポ待って踏めば、(吉武と)ワンツーでしたね。そこが反省点です」
 ほぼ1周半を駆けた吉武信太朗は阿竹とワンツーこそ叶わなかったが、最後まで踏み切り3着。
 「思い描いていた展開だった。最後だけ少しタレたけど、レースは作れたんじゃないですかね」
 最終2センターでインを突いた田村真広が2着に食い込んだ。
 「内が空け、空けと願っていたら空いてくれた(笑)。二次予選Aに勝ち上がれば十分。後はゆっくり休みます」

7R

選手の写真です。
佐々木豪選手
 赤板過ぎに切った横山尚則を佐々木豪(写真)がすかさず押さえる。ピッチが緩んだタイミングを逃さずに吉田茂生が後方からスパート。これを受けて3番手をキープした佐々木が2コーナーから豪快にまくって圧勝した。
 「前回の地元戦で悔しい思いをしたので、いいスタートを切れて良かった。本当はカマシと思っていたんだけど、展開上まくりになってしまった。ただ落ち着いてはいましたね。バックが重かったので行けるかなという感じはあったけど、乗り越えられて良かった。しっかりケアして明日(2日目)以降に備えます」
 吉田茂生が佐々木にまくられながらも2着に踏ん張った。
 「宮越(孝治)さんと広島記念で決められなかったし、しっかり前々に攻めようと。もう少し踏み上がりがほしかったけど、雨とバンクの重さでキツかった。二次予選のAは初めてなので、しっかり勝ち上がれるようように頑張りたい」

8R

選手の写真です。
小林泰正選手
 赤板過ぎで誘導員を下ろした小林泰正(写真)を打鐘前から谷口遼平が叩いて主導権を握る。好永晃と中団併走になった小林だったが、好永を飛ばすと2コーナーまくりで前団を飲み込んだ。
 「スタートちょっと失敗しました。後ろになってしまったけど、どこからでも行こうと思ってたので。ここに来る前に河合(佑弥)、磯川(勝裕)にお願いして、京王閣でかなり追い込んでやってきた。ラインがあれだけ強力で先行できなかったのは悔しいけど、気持ちを切り替えて。同期もみんな二次予選でやられてるので、2日目からが本番です」
 笠松信幸のけん制をしのいだ*芦澤辰弘がしっかりと小林に続いた。
 「(小林は)スタート失敗してましたけどね。中団がいいって言ってたから。しょうがないけど、強かった。アドリブも効く、器用な選手だとは思ってたので。あとは離れないことだけ。抜く抜かないはその時の状況。(笠松のけん制)そこをしっかり乗り越えたのはいいかな」

9R

 赤板過ぎに後攻めになった宗崎世連が前団を押さえ先頭に立つ。中団に森田康嗣、後方に根田空史の態勢で打鐘を通過。森田が2センターから早めの巻き返しに出るが、宗崎もすんなり出させず踏み合いに。根田はそこを見逃さず1コーナーから鋭い踏み出しで仕掛けると、豪快に前団を飲み込んだ。
 「行こうと思ったタイミングで森田さんが仕掛けてくれた。隊列が短くなったので仕掛けやすかった。後ろの海老根(恵太)さんに差されていないし、もう少し体が柔らかくなればもっと良くなる。今回から新車を使っているが、踏み出しのキレなどは前の方がいいけど、スピードに乗ってからは今の自転車のほうがいいし、最後まで踏み切れる感じ。夏場は分からないけど、寒い時期はこちらですかね。豊橋(全日本選抜競輪)も重いバンクなので、これでいくつもり」
 番手の海老根恵太は少し口が空いたが、何とか最後には追い付いて2着をキープした。
 「根田君が強かった。とりあえずラインで決まって良かったです」

10R

選手の写真です。
武井大介選手
 前を取った菊池竣太朗が選んだ作戦はイン粘り。最終バックで稲垣裕之が番手を死守すると、成田健児、武井大介は稲垣にスイッチ。直線で成田が外に持ち出すと、武井大介(写真)が中割り鋭く突き抜けた。
 「菊池君は力勝負をしたい気持ちもあったと思うけど、ライン3人で勝ち上がるにはあの作戦(イン粘り)かなと。最近はウエイトトレーニングでいい練習ができていたけど、自転車の進みはそれほどじゃなかったので、今日(初日)は勝てて良かった。最近は(弟子の)野口裕史と二人で練習しているけど、一緒にモガくと離れてばかりなので(笑)。それぞれでスピード練習をしています」
 3着に敗れた稲垣裕之だが、菊池のイン粘りをしのいで番手を守り切った。
 「初手の並びから、あの(イン粘り)展開も想定はしていた。最初のキメるタイミングでは競り勝てなかったが、熱くなることなく冷静に対処できた。最後は後ろが、山降ろしで伸びるコースを踏めたと思うので仕方がない。3着だけど、自分のやるべきことはできたと思う」

11R

 後ろ攻めの篠原龍馬が赤板で上昇し、池野健太が篠原ラインを追っていく。中団の池野は車間を切って、7番手の渡邉一成をけん制するが、渡邉は構わず打鐘過ぎ2センターから踏み上げる。渡邉が最終1コーナーで前団をとらえると、続いた佐藤和也がゴール前で逆転した。
 「(渡邉が)詰まったところで行ってくれたんで、自分はスリップしないように付いていった。あとは(渡邉)一成がペースに入れてくれたんで。バックで後ろ見たら7番(池野)がすごい勢いできたので少し焦りましたけど、ワンツーで良かった」
 今回が復帰戦の*渡邉一成は果敢な先行策に出て二次予選Aへ駒を進めた。
 「スタートで少し痛みが出ただけで問題なかった。ただスピードと体感が合っていないですね。最後は楽に差されてしまったので修正点ですね。ただ不安に思っていた部分は払しょくできたので良かった」

12R

選手の写真です。
浅井康太選手
 打鐘で浅井康太(写真)、山田英明が切ったところを渡邉雄太が4コーナーで叩いて主導権。ホームから清水裕友が巻き返すと、これに合わせて山田がバックまくり。山田のまくりに続いた浅井がゴール前で逆転した。
 「(怪我からの復帰戦で)出来すぎかなってところもあるし、逆に考えればホッとした。色んな感情がありますね。ただ抜くのに時間かかったな。まだトップスピードが出切ってない。雨や寒いのもあるけど、まだヒデさん(山田)や清水のほうが脚が上ですね。あとは自力で風を切って1着を取っていかないと。それができれば調子は上がると思う」
 清水に合わせてまくった山田英明が2着に粘った。
 「単騎でも自力って言ってるし、無理くりじゃなく、流れでチャンスが来たときに行こうと。(打鐘で切ったのは)最近、押さえずに、いい位置ばかりだったし、誰も来なければ最悪だったけど。ホームで清水が来てたんで合わせただけで、必死でした。たまたま踏み勝ったから行けただけですよ」

6R

選手の写真です。
萩原孝之選手
 後ろ攻めから切った池野健太を打鐘前から吉武信太朗が叩いて主導権を握る。中団を確保した池野が詰めた勢いで3コーナーから持ち出すと、吉武マークの萩原孝之(写真)が合わせて踏んで準決勝進出一番乗りを決めた。
 「吉武君とは普段連係することがないので、レース前の挨拶もいつもと違う感じだったけど(笑)、あのレースをしてくれれば言うことはないです。まぁ、『(作戦は)任せるからよろしく』って言っただけですが(笑)。吉武君のかかりが良くて、最終バックでオーロラビジョンを見ても誰も来ていなかったので、大丈夫だなと思ったら3コーナーからいきなりまくってきたので慌てて車を振った。それでも勝てたので良かったです」
 池野健太のまくりに乗った鷲田幸司が中バンクを伸びて2着に。
 「いわき平はホントに好きなバンク。伸びるような気がするから。西武園などで、この展開では伸びない。スタートは取りにいったけど、志村君が早くて負けた(笑)。でも、池野は後攻めからでも対応できる選手だから。レースを作って、最終的に仕掛けてくれたのでありがたい。2コーナーからまくれば理想的だろうけど、今日(2日目)は間合い的に無理だったですね」

7R

選手の写真です。
中井俊亮選手
 宇佐見裕輝の上昇に対し、前受けから下げた中井俊亮(写真)だったが、中団で小川賢人と併走に。宇佐見にペースに持ち込まれ、なかなか併走の決着はつかなかったが、最終2コーナーで小川を飛ばすと、そのまままくって快勝した。
 「小川(賢人)さんが切ったところを順番で仕掛けようと思っていたんですけど。あそこは引けないですね。無理やり仕掛けたんでタイミングが悪かった。後ろに申し訳ないです」
 離れながらも中井を追った山本伸一がゴール前で接触して落車。宇佐見マークの須永優太がバランスを崩しながらも岡本大嗣との争いを制して準決勝へ勝ち上がった。
 「宇佐見さんのおかげですね。山本さんが遅れていたんで、振りながら出ていって。直線で山本さんに先に出られたんですけどラッキーでした」 

8R

選手の写真です。
坂本貴史選手
 後ろ攻めになった坂本貴史(写真)は赤板の1コーナーで先頭に立つと、そのまま主導権。宮越孝治のけん制で外々を踏まされた上田尭弥は巻き返し叶わず、逃げた坂本が押し切り。ラインで上位独占を決めた坂本は「自分でもビックリ」とレースを振り返る。
 「後ろ攻めの作戦も考えてたけど、自分的には最悪な流れだった。ペースで踏んで、(上田に)行かれても3番手に追い上げられないようにと思ってたら上田君は外を走ってたし、僕も体と自転車がマッチしてビシッと決まった。平の直線でしっかり踏めてたし、練習の成果が出たかな。思ったように踏めて、レースを支配できた。自信になる走り方ですね」
 坂本マークの中村敏之輔が2着で準決勝進出を決めた。
 「超強かったです。押さえて駆けてだからね。いいところで7番(上田)も来てくれたので良かった。強かったですね。(坂本は)器用だから色々やっちゃうんだろうけど、いつもああやってやれば。僕は流れがいいですね」

9R

選手の写真です。
鈴木竜士選手
 正攻法に構えた佐々木豪は赤板で切ろうとした鈴木竜士を突っ張る。一度スローペースになると、再度鈴木は叩きに出るが、その上を金子貴志が切って、高橋晋也のカマシを受ける。切り合いで7番手に置かれてしまった佐々木豪だったが、ホームから粘り強く踏むと2コーナーから一気に加速。後続を千切って圧勝した。
 「後ろになったけど、順番が回ってきたし、運が良かった。風があって踏み出しはあまり良くなかった。1コーナーでは浮いたかなと思ったけど、センターぐらいから吸い込まれる感じで伸びた。重たかったけど頑張りました」
 ホームで俊敏に北日本3番手にスイッチした鈴木竜士(写真)は2センターでけん制する山崎芳仁の内をすくって2着に食い込んだ。
 「最低でも北日本ラインの後ろが欲しかったのでシビアに動きました。でも、番手を奪わないと1着はないですね」

10R

選手の写真です。
渡邉雄太選手
 上昇が遅れた佐伯辰哉を前受けの小林泰正が赤板ホームから突っ張ると、3番手は内に吉田茂生、外は佐伯で併走に。そこを打鐘から渡邉雄太(写真)が踏み上げて主導権を握ると、別線の巻き返しを封じて押し切った。
 「(小林の)突っ張りなどがあり、周りが動くなかで、僕はいいタイミングで仕掛けられた。前回(1月小田原)の初日に先行して3着に残り、そこから調子が上がってきたと思う。今日(2日目)も感じ良く駆けられました」
 渡邉の踏み出しに遅れて車間が空いた山賀雅仁だったが、最終ホームで付け直して2着をキープした。
 「雄太が強い! 仕掛けのタイミングがズレてしまい、かなり焦ったよ。リカバリー? 最後までできた感じはしなかった。ホントにいっぱい。後ろの武井(大介)さんに抜かれそうだったでしょ。危なかった(笑)」

11R

選手の写真です。
大槻寛徳選手
 小原太樹、渡邉一成が切ったうえを打鐘前から叩いた清水裕友は、前受けから下げてすかさず叩きに来た末木浩二を出させず主導権を握る。車間を切って、波を作って懸命の援護をみせる桑原大志に対し、3番手確保の渡邉が直線踏み上げると、渡邉マークの大槻寛徳(写真)が中割り鋭く突き抜けた。
 「位置が良かったですね。桑原さんがすごい仕事しているのが見えて、一成も行きづらかったと思うけどワンツーで良かった。ただ清水はさすがでしたね」
 桑原のけん制にリズムを狂わされた渡邉一成だったが、直線外を伸びて2着、2着で準決勝へ。
 「全部、桑原さんにやられました。車間を空けようと思ったんですけど、そのタイミングで空けられて。内も空けられないし難しかったですね」

12R

選手の写真です。
佐藤慎太郎選手
 打鐘前2コーナーで切った山田英明を根田空史が叩いて2センターで先頭に立つ。山田は車間を詰めた勢いで前団に迫ったが、合わせて直線で踏んだ佐藤慎太郎(写真)が地元で今年初勝利を飾った。
 「山田が車間を空けてるのはわかってた。すごいスピードで来ると思ったんで、なるべく引きつけて。すげえスピードで来てる音がしたので、根田なら(勝ち上がりの)5着までに残ってくれるよねと思って踏ませてもらいました。2着になってるパターンではありましたよね。自分で全部立ち上げる形になったけど、踏み切れてるし悪くない」
 中団確保から鋭く前に迫った山田英明だったが、わずかに届かず2着まで。
 「切って(根田を受けて)。あとはまくれなくても、かぶったら仕方ない。ジャンからホームが勝負どころでした。根田のダッシュがいいから空いちゃったけど、もう少し車間を詰めていかないと脚を使いますね。空きすぎたけど、詰めるときはいいスピードだった。佐藤さんの踏み直しが強かったです。(12月別府記念から)この自転車にして煮詰まってきてる感じはある。これでいいやって、信頼してレースにいけてます」

10R

選手の写真です。
武井大介選手
選手の写真です。
小原太樹選手
 赤板過ぎに誘導員を下ろした渡邉雄太は上がってきた渡邉一成を出させない。中団に入った渡邉一は打鐘過ぎ3コーナーから仕掛けてきた中井俊亮を張りながらホームから合わせて出るが、スイッチが入った渡辺雄はピッチを上げて主導権を握る。渡邉一マークの大槻寛徳が1センターで3番手に降りようとしたが、小原太樹と接触して大きく外に弾けて渡邉一、浅井康太とともに落車。渡邉雄を先頭に南関3車が4コーナーを立ち直ると、3番手の武井大介(写真)が強引に内をこじ開けてゴール前で突き抜けた。
 「今の脚を考えると、僕はがっつくしかないので、今まではもうワンテンポ待っていたけど、それじゃ今までと同じ着になる。小原君も番手の仕事をしてくれていたので、申し訳なかったんだけど。(いわき平で記念Vの実績がある)脚質的に踏み込んで『パンッ』と伸びるタイプじゃなく、あとがかりなので直線の長いこのバンクは合っているんでしょうね」
 渡邉雄マークの小原太樹(写真)が2着。11月四日市記念での落車から復帰戦で決勝進出を決めた。
 「ラインのおかげ。(渡邉)雄太が強い気持ちで頑張ってくれた。後ろのことは気配で感じていたけど、見えているわけじゃないし。落車明けで万全の状態ではないけど、追走する分には問題ない。ただ、そこから前へ踏む感覚などが戻り切っていないかな」
 落車を避け4番手で立て直した佐藤和也が直線外を回して渡邉雄との3着争いを制した。
 「大槻が(内に)降りて、返しで危ないなと思ったから内を見てた。最後はいっぱいだったけど、武井が内を突いたので外を伸びましたね」

11R

選手の写真です。
山崎芳仁選手
選手の写真です。
鈴木竜士選手
 後ろ攻めの坂本貴史が赤板過ぎに先頭に立つと、中団には鈴木竜士が。7番手に下げた佐々木豪が打鐘過ぎ2センターから仕掛けると、ホームから合わせて鈴木も巻き返す。坂本マークの山崎芳仁(写真)は1センター、2コーナーで波を作ると、そこから番手まくり。1着で坂本の頑張りに応えた。
 「坂本君が長い距離を踏んでくれたおかげ。自分は後ろを確認しながらでしたけど、(2コーナーで戻ったときに)内からしゃくられる感じもして早めに踏ませてもらった。流れのなかで動けているし悪くないですね」
 鈴木竜士(写真)は2コーナーで須永優太をキメて山崎後位を奪う。俊敏な動きで2着に流れ込んだ。
 「(佐々木は)必ず仕掛けてくるし、タイミングを見て合わせて出ていった。(調子は)すごくいいと思います。(2日目、3日目と2着で)抜きたいっすねえ。でも(地元の)意地に負けました。でも勝ち上がれたんで優勝するチャンスは残ってるので」
 鈴木に懸命に食い下がった山賀雅仁が3着で決勝に進出した。
 「鈴木君が強かったですね。自分はただ付いていっただけ。日に日に脚は良くはなっているけど、今回は運ですね

12R

選手の写真です。
佐藤慎太郎選手
選手の写真です。
高橋晋也選手
 赤板過ぎに山田英明、2コーナーで稲垣裕之がインを切ると、高橋晋也は落ち着いて打鐘前から前に出る。残り1周のホームストレッチからペースを上げると、別線の巻き返しは届かず。番手絶好の佐藤慎太郎(写真)が直線鋭く抜け出した。
 「(高橋が)落ち着いてたね。俺がもう少し余裕を持って抜きにいけばワンツーだったけど、申し訳ない。でも、晋也も自信になったと思う。地元(記念)の準決でS班を付けて先行で3着になってるんだから。今後につながるかな。俺も悪くはないですね。でも展開に恵まれてる。地元記念で優勝したことないんで勝ちたいですよ」
 福島コンビに続いた中村敏之輔が2着で記念初優出を決めた。
 「まずは内を締めて、慎太郎さんが1着で僕は4、5、6(着)かなと思ってたら、外が来ないと思って…。高橋君が超強かったです。上手かったし、落ち着いてますね。僕は何もしてないけど、恵まれました。記念の決勝は初めてです」
 逃げた高橋晋也(写真)も3着に粘って北勢が上位を独占。高橋は初出場の記念でいきなり決勝へ勝ち上がった。
 「すごい落ちつけたっすね。(駆けたのは最終ホームから)自分的にはあそこからなら持つと思った。すごく展開が向いてくれて良かった。とりあえず慎太郎さんを(決勝に)って思って、がむしゃらにモガくだけだったんで。(いきなり決勝で)いいんですかね。しっかり名前を売れるように、一番前で全開で駆けます」



<最終日・6R S級ブロックセブン>

 S級ブロックセブンは最終日6Rに行われる。藤根俊貴は昨年8月の松戸FI以来、勝ち星から遠ざかっている。7車立てとはいえ、ここで1着を取って浮上のきっかけにしたい。
 「何でもいいから1着が欲しいですね。もう4カ月ぐらい勝ってない。ひどいですから。(最後に勝った松戸は)絶好調でドミトリエフでもやっつけられるんじゃないかと思ったけど、この数カ月でこんなになるとは…。ヤンググランプリもいいかなと思ったけど、良くはなかったですね。今回はセッティングを全部いいときのに戻した。1回原点に戻ってですね」
 怪我からの復帰戦となった1月大宮記念で1353着と健闘した岡光良が藤根をマークする。
 「藤根の番手は初ですね。レースで一緒もないです。(藤根は)体が大きいんで風が来ないかもしれない。僕には良さそうですね」
 工藤文彦も近況ピリッとしないが、7車なら自慢のスピードが生きるか。
 「120%を出そうと思うからいけないんですかね。焦って練習したら昨日(24日)の夜に腰痛が出た。ちょっと頑張ろうと思ったら…。競輪の神様も意地悪ですよ。あまり平に来たことはないけど、福島は大学時代を過ごしたところ。第2の故郷だと思って頑張ります」
 小岩大介は今年初戦の宇都宮で889着と大叩きをしてしまった。
 「何なんですかね。前回はフレームを換えて、それまでは國村(洋)さんと同じ(縦パイプの角度を)6度半にしてたのを7度にした。ちょっと踏み切れずにスカスカした。今回は4年ぶりぐらいに5度半にしてみる。体調は問題ないと思うけど、わからない。(問題は)フレームだけじゃないのかもしれないですね」