いわき平競輪開設69周年記念「いわき金杯争奪戦」が1月23から26日の日程で開催される。昨年のグランプリを制した佐藤慎太郎がチャンピオンユニフォームを身にまとって地元に凱旋。山崎芳仁、渡邉一成で一丸となって他地区のライバルたちを迎え撃つ。2年連続S班の清水裕友に、年も新たに巻き返しを期す浅井康太。さらに山田英明、渡邉雄太、鈴木竜士ら強豪が一堂に集結し、4日間の熱戦を繰り広げる。
昨年のグランプリ覇者、佐藤慎太郎を軸に北日本勢が強力布陣だ。佐藤は一昨年から練習内容を見直し、昨年はビッグレースで3度の準優勝と抜群の安定感を誇った。新田祐大マークからゴール前で脇本雄太までとらえたグランプリの脚なら今シリーズも優勝候補の筆頭となるだろう。今年は1年を通して1番車。ラインを有利なポジションに導ける点、そして同県の目標が豊富な点でも有利だ。山崎芳仁は大宮、渡邉一成は別府記念とそれぞれ12月に落車してしまったが、地元のここまでには万全の状態に仕上げてくるだろう。過去に山崎は3回、渡邉一は1回の優勝実績があるが、佐藤は勝てば地元記念初優勝。今度は地元ファンと優勝の喜びを分かち合いたい。地元で記念初出場となる高橋晋也も注目の一車。大槻寛徳も地元勢を好援護から優勝争いに加わるか。
清水裕友も有力な優勝候補の一人だ。昨年も後半戦に怒とうの快進撃を見せて2年連続のS班に。昨年1月の立川記念を制すなど、この時期を得意としている点も見逃せない。ここも前々に攻めのレースで地元勢に襲いかかる。桑原大志にとってS班の清水と連係することはモチベーションのひとつ。調子は悪くないだけに、今回は決勝で清水と連係したい。橋本強も差し脚好調。1着こそ多くはないが、直線の長い当所なら侮れない存在になる。