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ほうふ競輪

HOFU KEIRIN

63#

検車場レポート

  • 10/30 Fri.  (前検日)
  • 10/31 Sat.  (1日目)
  • 11/1 Sun.  (2日目)
  • 11/2 Mon.  (3日目)

1R

 今回はオープニングレースからハイレベル。松岡健介は前回、寛仁親王牌の3日目に続いて小森貴大の番手となる。
 「前回からフレームを換えた。スピードに対応できるように、こうなって欲しいないう思いもあってサイズとかを変えました。前回は思ったように進まなかったので、ここまでにセッティングを修正してきた。感じは悪くなかったけど、こればっかりは走ってみないと。小森君とは前回もそうだけど、何回か連係はある」
 飯野祐太はGIの裏開催とはいえ先月は小田原、青森で優出している。
 「ナショナルチームの練習をやってたけど、それがダメで、10月川崎のあとに元の練習に戻した。そしたらいい感じになってきました。セッティングも元に戻して、結局色々戻ってますね。感じは悪くないんでしっかり頑張りたい」

2R

 前回の10月松戸GIIIで決勝2着の永澤剛は直近の点数が110点超えと特選メンバーにも引けを取らない高い点数を持っている。
 「10月函館の落車はスピードが出てないところでだったので、そんなに怪我はなかったけど、練習で離れたりするし点数ほど(感じが)良くはないですね。なのに点数だけあって怖いです。藤根(俊貴)君とはオールスターの初日にも連係して2回目。防府は去年の記念でブロックセブンを走って以来です」
 高橋和也は前回、10月富山で連勝の優出。同じ33バンクで同様の活躍を見せたい。
 「今は名古屋が使えないので街道か豊橋に行って練習してる。記念は最近(初日)1Rばっかりだったけど、2Rでも早いですね。ラインで決められるように頑張りたい」

3R

選手の写真です。
久保田泰弘選手
 久保田泰弘(写真)は今回が地元記念初参戦だ。前回の10月久留米では3日間、宮本隼輔と連係して全てワンツー。今回も勝ち上がって、宮本や清水裕友と連係したい。
 「あんなことは一生ないと思う。状態は問題ないけど、やっぱり緊張しますね。昨日(前検日前日)ぐらいから様子がおかしかった。記念もだけど、S級になって地元を走るのは初めて。まずはコケないように頑張ります」
 今年に入ってピリッとしない國村洋だが地元のここは頑張りたい。
 「練習は変わらずやってる。久保田とも練習は一緒にやってます。前回の防府から間があったので、リフレッシュしてからやってきた。何となくアタリが出てきてるし、結果に出てないだけで感触はいい。それがここで出てくれたら」

4R

選手の写真です。
山本伸一選手
 山本伸一(写真)は10月松戸でGIII初優勝。ここは松戸の初日以来となる自力でのレースとなる。
 「(GIII優勝は)ひとつの区切りになったので、それは良かった。ここまでも普通に練習してきて、悪くなく来れてるんでいいと思います。人の後ろに付く練習はしてないし、練習では自力。そこの不安はないですね。しっかりいつも通り頑張ります」
 伊藤颯馬は9月から3カ月連続での防府参戦。9月久留米から3場所連続で優出するなど、成績も上向きだ。
 「少しずつS級のレースに慣れてきた感じ。9車は久しぶりだけど、流れで走れるのでそっちの方がいいかも。久しぶりだからとか記念だからとか消極的に考えないようにしたい。防府は最近良く走ってるし、イメージも悪くない」

5R

 久米康平は9月共同通信社杯から4場所連続の33バンクでのレースだ。
 「最近はずっと33だけど、前橋はちょっと感じが違った。でも感触は悪くなかったです。着は変なところ(中間着)でまとまってるけど。寛仁親王牌で思うところがあったので、それを調整した。ハンドル回りをイジって親王牌に行ったけど、4日間走ってもう一段高くしてもいいなと思った。練習でも思った通りの感じがありました」
 前回、10月佐世保で連勝の優出を決めている市橋司優人も侮れない。
 「前回はたまたまですよ。でも仕上がってましたね。感じは松戸(GIII)から良かったです。乗り方は半年くらい前に変えたけど、それ以外は何も変えてないんですけどね。防府に悪いイメージはない。これでS1も見えてきたんで頑張りたいですね」

6R

選手の写真です。
松川高大選手
 松川高大(写真)は前回、10月別府で優勝と気を良くして3カ月連続の防府に参戦する。
 「調子はいいと思う。ここまでは普通にバンクで練習して来たけど、練習の感じも良かったです。9車は久々だけど、こっちのほうが僕にはいいと思う。3カ月連続で防府を走ってるし、33も大丈夫です」
 合志正臣は9月防府で決勝3着、10月佐世保で決勝2着と調子を戻している。
 「前回の防府のときは椎木尾(拓哉)のフレームだった。いいなと思って久留米記念に行ったけど、ちょっと違うなと思ったので佐世保で自分のフレームに戻した。今回、またGレースでどう出るかですね。悪いときだったらフレームを乗り換えると、ガラッと変わってしまうけど、最近は体も良くなってきたのでどれに乗ってもフレームに体を合わせられる。今の松川なら迷いなく任せられますね」

7R

 竹内雄作は通算300勝を達成した10月京王閣記念から中2日とタイトなスケジュールだ。
 「前回(京王閣記念)が追加で今回が中2日なので疲れはありますけど、しっかり戦いたい。前回はちょっと体が重かったけど、そのなかで収穫もあった。門田君はスピードがあるイメージなので油断せず」
 6月名古屋、8月四日市で優勝している川口公太朗は竹内の番手で切れ味発揮なるか。
 「まずは竹内さんと決まるようにですね。9月岐阜記念でも連係させてもらったし、最近はちょいちょいあります。自分も変わらずいい感じ。ここは(昨年1月に)S級初優勝したバンクなんで、イメージもいいです」

8R

 ここは金子哲大の先行力が中心になりそうだ。
 「調子自体は悪くないと思ってるけど、季節的に寒くなってきてる。あまり冬場は好きじゃないんですよ。(前検日は暖かかった)この気温が続いてくれればいいんですけどね。9車も久々だけど、33も最近走ってない。昔は33が好きだったけど、最近は相手の自力も強くてどんどん飛んでくるから落ち着けなくなってしまった。細切れだけど僕らは3車なので、それを生かしてラインで決められるように」
 キャリアハイの競走得点を誇る柿澤大貴は金子の番手でチャンスだ。
 「金子さんとは何回もある。練習もしっかりしてます。この成績は鈴木(庸之)さん効果ですね。鈴木さんがヘルニアから復帰する前に2カ月、長野に来てた。その間、ずっと一緒に練習した成果ですね」

9R

選手の写真です。
佐々木雄一選手
 佐々木雄一(写真)は10月久留米で3勝を挙げるなど差し脚好調。ここも相性のいい坂井洋との連係で人気を集める。
 「前回(寛仁親王牌)は体が重い感じがした。オーバーワーク気味な感じでした。その前の久留米(記念)が良かったので、その感じで行けると思ったけど。ここまではいつも通り練習して来ました。数値もデータもいい状態に近い感じで良かったので今回は大丈夫だと思う。坂井君とは3回目。今までは全部ワンツー決まってます」
 坂井洋も寛仁親王牌で2勝と好調。過去2回は佐々木に差されているが、今回は押し切ってのワンツーなるか。
 「33は苦手だったけど、最近はけっこう走ってるんで慣れてきました。記念は今まで準決勝止まりなんで、今度こそ決勝に乗れるように。防府には27日に入って、28、29日とここで練習させてもらいました」

10R

選手の写真です。
宮本隼輔選手
 宮本隼輔(写真)は初出場だった昨年大会以来となる1年ぶりの地元戦。10月久留米で優勝するなど、成績も上向いているだけに期待できそうだ。
 「もうちょい欲しいところだけど、最近のなかではいい方だと思う。結果が出てるので悪くはないです。去年よりはいい感じで走れるかな。地元勢を盛り上げられるように。楽しんで頑張りたいと思う」
 追加参戦の10月京王閣記念から中2日の柏野智典だが、安定感は抜群。番手で地元の宮本を援護する。
 「調子はいいと思います。特に大きく変えたことはないけど、(清水)裕友や松浦(悠士)とか強い人と走れたのが感覚的に大きい。今期は2班で初日は予選だけど、予選では余裕があるから自分のテンポで走れるようになった。そこも大きいですね」

11R

選手の写真です。
桑原大志選手
 惜しくも10番手で特選スタートはならなかった島川将貴が予選のトリを飾る。
 「前回(寬仁親王牌)はセッティングとかもいじってたけど、脚的にも弱かった。終わってから練習もして、セッティングも変えた。レースで使える感じにあると思うので、そのままで来ました。富山からいじって前橋はそのまま行ったけど、何か違うなと思ったので。脚的にはいいんですけどね。番手は桑原さんだしラインで決まるように」
 桑原大志(写真)は現状を打破するためにフレームを換えて地元記念に臨む。
 「練習は普通にやってきた。最近は付いて行くのがギリぐらいで、抜くというところまでいってなかった。これが老いなのかなって。今回は自転車を換えてきた。1個前に使ってたのに戻してきたけど、前のよりかはいいかな。あとはどうやって恵まれるか。チャンスが来たときに、どうモノにするかですね」

12R

選手の写真です。
清水裕友選手
 清水裕友(写真)は地元記念3連覇へ向けて初日から全力投球だ。
 「前回(寛仁親王牌)も悪くなかったけど、かみ合わなかった。今回は地元勢全員で盛り上げられるように。競輪祭は見てない。とりあえず、この4日間に全力を尽くすのみ。まずはここですね。練習はいつも通り。あとは気持ちだけですね」
 郡司浩平は3年連続の当所記念参戦。ここを勝てば2年連続のグランプリに大きく前進する。
 「前回(寛仁親王牌)が終わって、ちょっと体調を崩した。ちょっと体を休めて、また戻ってきた感じ。前回と比べると変わらずですけど、上がっては来てる。前回の初日に(昨年のグランプリと同じメンバーで走って)やっぱりラインは大事だなと思った。自分が乗るのは大前提ですけど、(賞金ランク7位の)和田(健太郎)さんもいるので2人で走れれば」
 現在、賞金ランキング9位の山田英明にとっても気の抜けないシリーズだ。
 「プレッシャーはありますけど、そのなかでも楽しみながら。一昨年は周りにグランプリ、グランプリと言われて、グランプリのグの字も聞きたくないぐらい嫌になった。去年は狙うどころか寂しい感じになってしまったので。2年前は後半に失速してしまったので、そこを考えて調整して来た感じ。自分らしく、泥臭く、一戦、一戦ですね」

1R

選手の写真です。
飯野祐太選手
 オープニングレースを制したのは飯野祐太(写真)。先行態勢に入った小森貴大がひと息ついたところをすかさず仕掛けて押し切った。
 「思いのほか今岡(徹二)も小森も踏まなかったし、小森は出切ってから流してたので行っちゃえと。松岡(健介)さんさえ越えればラインで決まると思ってたし、決まって良かった。体が反応したので悪くない。(1着はほぼ4カ月ぶり)7車で自力で1着取れないのに、9車で取れるなんて。9車のほうが合ってますね」
 番手の大森慶一は詰めをあやまり逆転ならず。
 「最後も余裕があったんで、車間を切って様子を見て詰めたけど自分のミスですね。思ったより直線短くて…。あれはダメですよね。いっぱいとかじゃないけどミスしました。感じは悪くないので判断ミスですね」

2R

選手の写真です。
永澤剛選手
 赤板過ぎに先頭に立った藤根俊貴は、別線の反撃を許さずそのままペースを上げて駆ける。4番手を取り切った掛水泰範のまくりも、永澤剛(写真)の横まで至らず、番手の永澤が直線できっちり抜け出した。
 「全部、藤根君のおかげですよ。600(メートル)行ってくれてますからね。あのスピードじゃ、誰も来ないと思った。でも、あんなにスンナリな展開で(藤根と)ワンツーを決められないなんて…。下手すぎる…、申し訳ない」
 北日本ラインの3車で上位を独占。金成和幸が2着に流れ込んで、逃げた藤根俊貴はゴール前で失速の3着。
 「出切るのに脚を使ったけど、そのあとはペースで踏めました。やっとポジショニングが見つかったので、あとは体の動きが戻ればって感じですね。でも、(前々回のGIIIの)久留米に比べれば、全然良いと思います」

3R

選手の写真です。
久保田泰弘選手
 金ヶ江勇気が先行態勢に入ると久保田泰弘(写真)は3番手外併走。そこを切って来た恩田淳平に切り替えると、2コーナーまくりで快勝した。
 「めちゃくちゃ緊張しましたね。でも声援がめずらしくあったんで、うれしかった。顔見せから涙が出そうになりました。上出来っすね。(感じも)意外と良かったですね。軽く感じた。とりあえずホッとしました」
 ホームから巻き返した蒔田英彦は合わせて出てきた久保田に続く形で2着に流れ込んだ。
 「金ヶ江がいたんで前からで。恩田のとこか久保田のとこで粘って切ったところを先行だったけど、虫が良すぎましたね。久保田が先に行ったのでとにかく追いかけようと思った。久保田が強かったですね。全然追いつかなかった。(状態は)あんまり良くないですね。ゆっくり休んで2日目に備えます」

4R

 3車の九州勢が主導権を握ると、山本伸一は素早い反応で4番手に追い上げて好位を確保する。前団との間合いと取った山本は、最終1センターから踏み込んで、スピードの違いでまくり切った。
 「(初手は)理想は中団でしたけど、誰も出なかったので切り替えて前を取りました。いったん後ろになってしまうので1回動いて、叩ければ叩いてと思ったけど、踏まれたので4番手でと。位置を取ってからのまくりにしてはススッと出ましたね。今回から新車にしたけど、いい感じにまくれました」
 飛び付いた菅原裕太とからんだ神田紘輔だったが、山本後位を守り2着に流れ込んだ。
 「ちょっと(菅原に)からまれてキツかったですね。でも、調子は良いのでしのげました。山本さんが強かったですね。前回、寬仁親王牌を走って上位陣のセッティングや考え方だったりを近くで感じられたので生かしていきたい」

5R

選手の写真です。
市橋司優人選手
 赤板前に切った市橋司優人(写真)は久米康平を受けて中団4番手を確保。北野良栄の巻き返しに合わせて最終バックから仕掛けて前団をとらえた。
 「とりあえず切って久米さんの動きを見てかなと。早めに来てくれたんで自分は中団でって感じでしたね。正直、バンクは重いかな。それで弱気というか、まくり追い込みになったけど感じは悪くないですね。記念の初日1着発進は今までない。前回からいいんで、その流れを切らないようにしたい」
 久米マークの筒井敦史が2着に食い込んだ。
 「(久米の)勝ち上がりのことを考えたら早めに踏めないから。1着取る展開だけど残さないといけないのであんな感じになる。もっと車間を空けたほうが良かったのかな。もうちょっとやりようがあったと思う。僕は余裕もあったんで悪くない」

6R

 上昇した藤原俊太郎ラインを受けて4番手に入った松川高大は、7番手の片折亮太を警戒しながら赤板を通過する。1センターで巻き返した片折を外に張った松川が、打鐘の4コーナーからロングまくりを打つ。3番手の藤原浩は打鐘で岡部芳幸にすくわれたが、前団を仕留めた松川に合志正臣はしっかりと続く。熊本両者のゴール勝負は、松川が押し切って1着。
 「ちょっと予想外の展開でしたね。片折さんに切られて7番手に置かれることを想定していた。7番手になったら早めに巻き返すつもりでしたけど、中団に入れた。片折さんを張ってそのまま休まずに仕掛けられているので悪くない。悪い時なら(最終)ホームから行けてないと思う。隙のないレースはできた思う」
 合志正臣は、危なげない追走で松川とのワンツーを決めた。
 「松川の波を作る動きにも対応できているし、踏み出しにもしっかり続けた。あとはもう抜く抜かないの展開でしたけど、松川がタレなかったのでこのままかなって思ったら意外と差し込めた。思った以上に出てますね。松川とは久々だけど相性が良いので」

7R

選手の写真です。
門田凌選手
 竹内雄作が赤板ホームから主導権。3番手の真崎新太郎を飛ばす山中貴雄の好アシストで3番手に入った門田凌(写真)が2センターからまくり気味に追い込んだ。
 「着はワンツーでうれしいです。あと半周仕掛けが早かったらと思う。(竹内が)どれだけ踏み上がるっていうのもわからなかったので落ち着いて行こうと。(組み立ては)合ったところで。出られたら4番手だけど、貴雄さんが全部やってくれた。そのおかげですね。最後はただタレてるところを踏んだだけ。練習ではすごくいいのに、それがレースでなかなか出ない。難しいですね」
 山中貴雄はけん制する川口公太朗の内に切り込んで鋭く伸びた。
 「(3番手の真崎新太郎が遅れてくる)そこは可能性あるなって話はしてた。門田が前々に踏んでくれたんで。難しいレースだなと思ってた。車番も良くないし、とりあえず取れた位置からと思ったけど、(色々考えてた)そのなかのひとつにはまったんで。すごい感じは良かった。見ながら間に行ったんで、迷わず行けたら門田と1着勝負できたんじゃないかと思う」

8R

 打鐘から主導権を握った月森亮輔の3番手をすんなりと確保した金子哲大は2コーナーまくり。上がり9秒2の初日一番時計で快勝した。
 「前は取りたくなかったけどメンバー的に取らされるかなって。月森君が叩いた上を叩くつもりでしたけど、八谷さんがいっぱいそうで空いていたので入りました。余裕はありましたね。ラインで決まって良かったです」
 柿澤大貴が金子に続いて関東ワンツーが決まった。
 「金子さんが強かったですね。最後まくっていくときも強烈だったので離れないように必死でした。(岡山勢を)乗り越えた時点で抜けないと思った。差せる感じはまったくなかった」

9R

 ライン4車の坂井洋は水谷好宏が切ったうえを赤板前から叩いて主導権を握る。番手絶好の佐々木雄一がゴール前で交わして、坂井の番手では3連勝。3走全てで坂井とワンツーを決めた。
 「勝てるレースでいいよと言ったけど、ラインのことを考えてくれて早めでも駆けてくれた。すごいっすね。本来は得意パターンじゃないはずだけど、いつも頑張ってくれる。3回ともワンツーですからね。僕は付いてるだけでした。脚は問題ない。前回みたいな脚の重さも特にないです」
 逃げた坂井洋は今回も押し切らせてもらえなかった。
 「4車を生かして、4車でゴールしたいんで(初手は)中団のほうがいいかなと。前とか後ろだとダッシュ戦になるので。出れるところで出て、あとは見ながら自分のペースで走りました。ラストの1周切ってからは雄一さんに勝ちたいと思って必死に踏みました。今回こそと思ったけど雄一さんが強かったです。勝ち上がれたんでホッとしてます。脚は問題ない。あとは気持ちなんで、しっかりメンタルケアして決勝に乗りたいと思う」

10R

 伊東翔貴が赤板で叩いて出たが、柏木伸介が3番手へと追い上げて栗山俊介と併走に。車間を空けて後方で態勢を整えた宮本隼輔が打鐘前から仕掛けると、抜群のスピードで3番手以下を5車身引き離して快勝した。
 「いつも通り自分が緩んだと思ったところから仕掛けられた。前回の久留米もそこまで良かったわけじゃないけど、ここ1週間でまた上がった感じだったので走る前から行けると思っていました。8レースくらいからお客さんも増えてきていい感じで走れた」
 宮本のスピードにも対応してソツなく追走した柏野智典が2着をキープ。
 「宮本君とここ最近連係した中でも一番強かった。駆け出し5歩くらいで、はいワンツーって感じで。でも吉永さんはキツいかなって。前を残す、残さないが関係ないくらい後ろが離れていたけど、強くて抜けなかったですね」

11R

選手の写真です。
桑原大志選手
 前受けから下げた島川将貴は根本哲吏を強引に叩いて最終ホーム手前で先頭に立つ。西田雅志まで続いてライン3人で後続を引き離すと、続いた桑原大志(写真)が直線鋭く抜け出した。
 「島川は出るのに脚を使った部分がね。根本の抵抗がすごくあったので。(島川は)無理やり出て、流れる感じなく踏んで踏んでだったと思う。(後ろを見て)3人かと思って思い切り行った感じ。今日(初日)は楽な展開で、恵まれたっていうのが8割、9割だから(状態は)何とも言えない。(フレームを)戻して前回までとは全く違う。良かったです。ここ最近では抜群にいいって感じ。(ファンには)走る前から桑原と言っていただいて、そこは絶対島川だろうと思ったけど競輪冥利というかうれしいですね。力をもらいました」
 島川ライン3番手を回った西田雅志が2着に食い込んだ。
 「番組を見てからずーっと緊張してました。踏み出しだけ集中と思ってた。3連単も一番人気だったので。踏んだら思いのほか伸びて、あれ?アタマまで?と夢見るぐらい伸びましたね。いいですね。島ちゃん(島川)のおかげ。地区内あっせんで敵のときもあったけど、味方だと頼もしいですね」

12R

選手の写真です。
中川誠一郎選手
 逃げる山田英明を郡司浩平が打鐘から巻き返すと、これを振りながら中川誠一郎(写真)が最終1センターから番手まくり。好メンバーがそろった初日特選を制した。
 「あれだけ行ってくれたんで、特選だしちょっと行ってみようかなと。もう少し早ければ出してもいいかなと思ったけど、けっこうヒデ(山田)も踏んでた。ここで行かれるとないかなと思ったし、外しても止まりそうになかったので。今日(初日)はもうただ出ただけ。参考にはならないと思う」
 2コーナーからまくった清水裕友は郡司との外併走をたえて2着に入った。
 「状態は悪くないかな。ただ(審議対象になって)1走で終わるところやったです。前回、同じようなメンバーで郡司さんに突っ張られてるので、そこだけ。郡司さんにスイッチしてその上を行こうと思ったら、番手まくりしたのでその上はキツかったけど、ツケマイでうまく走れてるんで。地元ということもあって気合いは入ってます。1走して良くなる感じがあるんで、しっかり頑張りたい」
 清水マークの小倉竜二が3着に流れ込んだ。
 「付いて行っただけで、余裕はなかったかな。郡司より先に行ってれば行けたんだろうけど、裕友もタイミングを取ってるところで行かれたんだと思う。最後、裕友は車体故障でブレーキがかかってた。あれがなければ裕友は1着までいったんじゃないかな」

6R

選手の写真です。
宮本隼輔選手
 青板3コーナーで前団を切った宮本隼輔(写真)を、赤板で藤根俊貴が押さえる。そこに村上義弘を連れた山本伸一が巻き返してきて打鐘から藤根と山本で壮絶な主導権争いに。冷静に戦況を見極めていた宮本は最終ホーム手前から車を外に持ち出すと、踏み合う両ラインをまとめて飲み込み連勝で準決進出を決めた。
 「初手の位置はどこでも良かった。ちょっとはそう(別線の踏み合いに)なるかなって思っていたので行ける所から仕掛けようと。ゴール前はきつかったですけど、調子は昨日と変わらずですね。チャンスをモノにできる脚はあると思う」
 筒井敦史が宮本に続いて2着をキープ。
 「めちゃくちゃ強かった。自分はギリギリついていけた感じ。加速はもともと凄いけど、踏み出しがヤバかった。ちょっとなめてました(苦笑)。隼輔は去年大垣記念を優勝したときに近い感じで仕上がってますね」

7R

選手の写真です。
小倉竜二選手
 7番手になってしまった島川将貴だったが、中団の蒔田英彦が打鐘前から動いたことで、その流れに乗って打鐘過ぎから仕掛ける。ライン3車で別線を置き去りにすると、続いた小倉竜二(写真)がゴール前できっちりとらえた。
 「蒔田君も島川がジャンでは来ると思うから、島川の圧力があるんでしょうね。僕はギックリ腕なんで、付いて行きやすいように行ってくれたかなって感じ。優し気味に流れで行ってくれた。僕は恵まれたって感じで良かったです」
 カマした島川将貴も2着に粘った。
 「昨日(初日)よりかはいい感じで。今日(2日目)は脚を使わずのカマシだったので、レース展開的には楽だったです。スピードに乗った感もありました。モガき合いでもジャン前では行こうと思ってたし、蒔田さんが動いてくれたぶん楽になりましたね。めちゃくちゃいい感じではないけど、しっかりモガけたので良かったです」

8R

選手の写真です。
吉田拓矢選手
 後ろ攻めとなってしまった久保田泰弘が赤板手前で上昇して吉田拓矢(写真)の番手に追い上げる。松川高大が打鐘から巻き返す素振りを見せると、気配を察知した吉田は突っ張って先行態勢に入る。一瞬、遅れかけた久保田だったが、すぐに盛り返し佐々木雄一に踏み勝って番手を奪取。一方、もつれを尻目に駆けた吉田はそのまま力強く押し切った。
 「久保田君は中団かなって思っていたけど後ろ攻めに。押さえにもこないからどうするんだろうって思ったら…。もう少し気を使って駆けられれば良かったですね。松川さんが来たのが見えて踏みました。今日はちょっと重かったですね。ニュートラルに入りづらい感じがしたのでセッティングを微調整します」
 地元の意地で外競りから競り勝った久保田泰弘が流れ込み2着に入線。
 「初手でミスって想定していた中で最悪のパターンになった。切ったら泳がされるだけだし、ああなったら追い上げて勝負するしかなかった。しんどかったですね。(番手を奪うのに脚を)全部使っちゃってもういっぱいでした」

9R

選手の写真です。
和田健太郎選手
 久米康平に赤板過ぎまでフタされた坂井洋だったが、久米が打鐘前2コーナーで先頭に立つと、そこをすかさず仕掛けていく。1コーナーで坂井が久米をまくり切ると、続いた和田健太郎(写真)が鋭くとらえた。
 「(坂井が)強かったです。久米君も出させないように前半かかってたし、そこをちゅうちょなく行ってるので強いと思う。後ろが離れてるのが見えたんで、踏んでみようと思ったら出たので。脚も大丈夫だと思う」
 2着続きの坂井洋だが、連日力強い走りを見せている。
 「1着は取れてないけど、確定板には載れた。ホッとしています。出てからは後ろを気にせず、目いっぱい踏みました。スピードに乗せられたので良かったと思う。(準決勝からは)どんどん相手が強くなっていくと思うので、しっかりケアしていきたいと思う」

10R

選手の写真です。
山田英明選手
 タイミング良く赤板の1センターからカマして出た金子哲大を山田英明(写真)が最終ホーム手前から一気のまくり。ラインで上位独占を決めた。
 「自分の予想の並びと違ったし、金子君もワンテンポずらして来た。でも、レースはどうこうじゃなくて、自分の仕掛けるところで仕掛けるだけだった。スタートもどこでも良かったし、それぐらいの気持ちじゃないと戦えないかなと。金子君もけっこうかかってたけど、ここで行かないとと思って仕掛けた。ラインでワンツースリー決められたんで、それはすごくうれしかった。グランプリをめちゃくちゃ意識してしまうんだけど、それを受け入れて1日、1日過ごしてる。あんまりいい状態ではないけど、それでも走るしかないんで。準決勝もしっかり隙がないレースができたら」
 山田の仕掛けにしっかりと続いた園田匠はゴール前でも山田に鋭く迫っていた。
 「踏んだ瞬間に行くと思ったので、決まったと思った。いかにしっかり自分が付いて行くか。昨日(初日特選)は油断したので、そこだけでした。ヒデ(山田)は早めから仕掛けると言ってくれてたし、しっかり仕掛けてくれました。付いて行けてるし、自分の調子は悪くない。でも、そろそろ1着欲しいかな」

11R

選手の写真です。
郡司浩平選手
 赤板前から先頭に立った竹内雄作もいいペースで駆けていたが、やはり郡司浩平(写真)は強かった。最終ホーム手前から巻き返すと、大きくけん制する松岡健介の上を力強く乗り越えた。
 「竹内さんは叩けないぐらいペースに入ってたし、もう少し早く行きたかったけど行けなかった感じ。(ライン)4車の厚みで助かりました。今日(2日目)は出切れたし、出切ったあとも余裕はあった。あとはレースの運び方。昨日(初日)も今日も後方になってるので、その辺を修正できればと思う」
 番手の岡村潤もしっかりと続いて一番人気に応えた。
 「雄作もいいペースで駆けてたんで、行けんのかなと思ったけど問題なく行って次元が違いますね。けん制もあったけど、うまく回して避けてた。すごい余裕があるなと思いました。4コーナーからの踏み直しも普通の選手と違う。抜ける感じはなかったし、2着で何とかって感じ」

12R

選手の写真です。
清水裕友選手
 逃げる飯野祐太を打鐘過ぎ、6番手から清水裕友(写真)が豪快にまくり、桑原大志と地元ワンツーを決めた。
 「前を取って引いて自分の行けるタイミングでと思ってた。登りで行くようになったけど、前と詰まったのがあそこだったので。今までにないぐらい緊張しました。優勝目指して来てるんで、まずは決勝戦に行かないと。去年、一昨年も優勝目指して来てたけど、今年は期するものがある。何が何でもですね」
 桑原大志は清水の仕掛けにピタリと続いた。
 「清水の頑張りに尽きる。後ろを固めてくれた四国の2人にも感謝ですね。あそこで清水がカマして、(まくりが)来るとは思わなかったので、(後ろは)一応確認したぐらい。(抜くのは)相当遠いですね。最後抜きに行こうと思ったけど全然。1秒で諦めた。踏み直しがすごかった。準決勝に乗れて素直にうれしいですね」

10R

選手の写真です。
山田英明選手
選手の写真です。
坂井洋選手
 後ろ攻めの久保田泰弘が動かないことで5番手の坂井洋が仕掛けをためらうと、3番手の島川将貴が赤板から主導権。前受けから3番手を確保した山田英明(写真)が2コーナーまくりで決勝進出一番乗りを決めた。
 「とりあえず前を取ってから。来なかったら腹をくくるしかないし、逃げて出られたら飛び付けばいいと思ってた。たまたま展開が良かったですね。(すんなりの3番手で)あれはラッキーでした。ラインで決めたかったのはあるけど、園田(匠)さんがからまれてるのもわからなくて。明日(決勝戦)、勝負なんで頑張ります」
 園田と久保田がからんだことで山田は単騎まくり。島川の逃げに乗った小倉竜二が2着に食い込んだ。
 「島川君のおかげですね。山田君をもうちょっとどうにかできたかなって感じ。でも僕のけん制待ちで大きく持っていったら(内から)久保田君が来るかなと思って気になった。島川君もけっこういいペースで行ってたし、山田君が強かった。どうにか(島川を)3着にと思ったけど、外から坂井君が来た。あれがなければって感じですね」
 打鐘前に久保田にすくわれた坂井洋(写真)は8番手に置かれてしまったが、2コーナーから巻き返し3着に。6度目の挑戦でようやく記念準決勝の壁を突破した。
 「6回目にして記念の決勝は初めてです。車番が悪かったので、前を取ったら島川君が(自分たちの)後ろになるんで後ろからいった。後ろから動いてもらえなくて、どうしようと思って動けなかった。そしたら空けたところをすくわれてしまった。最後は何とか届いたって感じ。明日(決勝)は力出し切れるように頑張ります」

11R

選手の写真です。
宮本隼輔選手
選手の写真です。
和田健太郎選手
 郡司浩平がまくり不発。打鐘過ぎから駆けた宮本隼輔(写真)が郡司に合わせてまくってきた松岡健介をけん制した柏野智典のアシストもあって逃げ切った。
 「組み立てはあの通り。想定してた組み立てでした。別線の動きとかは関係なくジャン目がけてと自分のなかで思ってたので。3連勝はデキすぎですね。今日(準決勝)も良かったし、日に日に良くなってます」
 けん制を受けた松岡と郡司が外に膨らむと、郡司マークの和田健太郎(写真)が中割り鋭く2着に突っ込んだ。
 「郡司君が受けて立つ状態になってしまったのでね。あれだけ早く仕掛けてくれたし、できれば2人で乗りたかった。(郡司は)ホームで松岡さんと合って一瞬休んで、3コーナーで行けるかなと思ったんですけど、柏野さんが松岡さんを張ったので。もう1回待つかどうか、そこは反省している最中です。僕の調子は変わらないけど、前の選手の頑張りに尽きる」
 宮本を好アシストした柏野智典だったが、和田の強襲で惜しくもワンツーならず。
 「めずらしく今日(準決勝)は長めに作戦会議をしたし、意見が一致した。あれがワンツーできるパターンかなと。隼輔も僕も(小玉)拓真も役割通りできたかな。ワンツー決まったかなと思ったけど、和田さんが見えてなかった。今回の俊介は仕上ってますね」

12R

選手の写真です。
桑原大志選手
選手の写真です。
清水裕友選手
 赤板ホームで清水裕友が先頭に立つと、市橋司優人に追い上げられた吉田拓矢は内に詰まってしまう。腹をくくって打鐘からピッチを上げた清水がレースを支配。マークした桑原大志(写真)がゴール前で逆転した。
 「うれしいです。作戦はなかったんで出たとこ勝負でいいんじゃないと。覚悟を決めたところが(残り)2周だったんでしょうね。ピッチを上げてて(別線が)無理やり来れば考えたんでしょうけど、年末(グランプリ)とかを考えてるんじゃないですか。志の高い子なんで。吉田君が内に詰まっててチャンスかなと思ったし、どうにかして(清水を)3着までと思ったらけっこう末もあった。今回は清水も宮本(隼輔)も内容がいい。山口の未来は明るいかなと思うし、僕もしがみつきますよ」
 連日、プレッシャーを感じながらも清水裕友(写真)は攻めの2周先行。2着に粘って大会3連覇へ王手をかけた。
 「乗らないと優勝できないんで、今日(準決勝)も緊張しましたね。あの距離の先行は頭になかった。誰か来てくれれば3番手確保してと思ったけど予想外でした。かかりは良くなかったけど気合いで。先行してれば後ろも仕事してくれると思ってって感じですね。脚うんぬんよりも気持ちだけって感じ。決勝には最低限乗らないと権利がないんで、先行して決勝に乗れたのが良かったと思う」
 打鐘前から1周半近く外併走だった市橋司優人だったが、バックから仕掛けると内々へと切り込んだ吉田に先着。3着で記念初優出を決めた。
 「やりましたね。記念は準決勝も初めてなんで。今日(準決勝)は逆に気楽に走れた。完全なる挑戦者だったので、どこまでやれるかだけだった。前から脚ためての一発かなと思ってたし、外併走でも前々にと思ってた。バンクが軽くて流れる感じがあったし、日に日に良くなってると思う」

<最終日・6R ガールズ フレッシュクイーン>

 最終日6Rにはガールズ114回生、116回生のトップレーサーによるガールズ フレッシュクイーンが行われる。レースの中心になるのは佐藤水菜。7割を超える勝率は他を圧倒している。
 「ナショナルチームに入ってからトップスピードや動きに切れが出た。それで予選は自信を持って走れてますね。ここまでは休みはほぼなし。金曜日まで練習して体も心も極限状態まで追い込んだけど、仕上がってると思います。防府が終わった次の日から全日本(自転車競技選手権トラック)なので、そこに向けてここでいいイメージをつけたい。そこだけですね。防府は前回、去年の3月に来たときも完全優勝できてる。相性はいいと思う。自分のタイミングで仕掛けられるところから仕掛けたいと思います」
 4月の高知記念で開催された昨年大会では落車してしまった柳原真緒は今年こそ。1番車の利点を生かしてライバルたちを破りたい。
 「去年のフレッシュクイーンは落車、再乗でした。今年が最後なので入賞したい。33で1枠はありがたい。位置取りに失敗しないように。(10月和歌山欠場は)体調を崩して、耳が聞こえなくなった。直前はいつも通り練習できたし悪くない。(予選1で佐藤と対戦した)10月西武園で力を出し切れなくて負けたので、佐藤さんに対して意識しすぎず力を出し切りたい」
 野本怜菜は初出場の今回がラストチャンス。本来なら4月に地元の西武園記念で開催されるはずだった大会が延期となり、ここ防府での開催となった。
 「前回(10月青森)のあとはバンクに入って練習してきました。感じは悪くなかったです。単発レースは初めて。防府は2、3回走らせてもらってる。33バンクは苦手だけど防府は決勝に乗ったこともあるので。動くひとも多いけど、しっかり遅れないように踏むとこ踏みたいと思います。(この大会を走るのが)地元が本当は良かったけど、走れるだけありがたいです」