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63#
決勝戦レポート
清水裕友(山口・105期)
清水裕友が地元記念を連覇
カマした三谷竜生は直線でとらえたが、外を原田研太朗も迫ってゴールは横一線。決定放送を聞くまで清水裕友は勝利を確信できなかった。
「2着と思ってたんですけど、今日のレースだったら、あれ(納得)かなと。決定で自分が1着でビックリした。『俺やん!』と思って」
単騎の選手が4名もいて展開も読みづらかった。「三谷さんの(カマシ)は頭にあったけど、郡司さんとバッティングした」。三谷の打鐘前ガマシに反応し、2センターから追いかけたが、1センターで郡司の強烈なブロックをもらった。
「郡司さんのブロックは止まったっすね。あれがなければ、もうちょいスコンと行けたと思う。でも越えれて良かった。三谷さんに追いつくかも半信半疑だったし、地元じゃなければって感じの優勝でした」
これで賞金でのグランプリ出場はほぼ確定し、残る戦いは今月19日からの競輪祭のみとなった。
「残りひとつしっかり頑張りたい。去年と同じような感じでリズムはいいんで。ゆっくりする暇もない。地区プロもあるけど調整したい」
地元記念優勝は初のグランプリ出場を決めた昨年と同じ流れ。「リズムは最高ですね」なら、最後の一戦で狙うのは悲願の初タイトルだ。
原田研太朗は8分の1輪届かずの2着。照れ臭そうにレースを振り返った。
「めっちゃ抜きに行ったけど、抜けなかった(苦笑)。でも、すごかった、あのスピードは。普段、体験せんスピードだった。(清水は三谷に)追いつくだろうなと思ったけど、そこまでのスピードがすごい。あれであそこ(8分の1輪差)まで行ってるんで悪くないけど、しびれましたね。援護という援護はできなかったけど、地元が優勝して良かったです」
最後は清水に飲み込まれてしまった三谷竜生だが、3着の結果にも見せ場はたっぷりだった。
「狙ってはないけど、タイミングがあればとは思ってた。あのペースなんで、タイミングもちょうどいいかなと。決まったかなと思いましたけどね」
今シリーズは抜群の動きで勝ち上がった郡司浩平だったが、三谷にカマされ、清水にも行かれてしまった。
「2分戦なんでね。清水もやっぱり獲りにくるだろうから、早め早めというよりタイミングを見て。ジャンで来なかったのでペースで駆けるつもりで行ったら、そこを一気に行かれた。しょうがないですね」
単騎でやりづらかったとはいえ、山田英明は9着大敗の結果に言葉は少ない。
「もう体力が残ってなかった。準決勝で出し切ってましたね。もう、何か…って感じ。難しかったです」
レース経過
号砲で出た渡部哲男が前を取り、清水裕友-原田研太朗-渡部の中四国ラインが前受け。4番手に三谷竜生が続き、郡司浩平-内藤秀久の神奈川コンビが5、6番手。以下は単騎の佐藤友和、山田英明、吉澤純平の並びで周回を重ねる。
青板から動いて2センターでハナに立った吉澤を、郡司が赤板ホームで押さえて主導権を握る。9番手になった三谷は2コーナー手前でスパートし、最終ホームで郡司を叩く。後続を突き放して逃げる三谷に対し、三谷を追いかけるように打鐘の2センターから車を外に持ち出していた清水が反撃開始。抵抗する郡司をバックで抜き去り、逃げる三谷に猛スピードで迫ると、ゴール手前でまくり切って地元記念連覇を達成した。清水マークの原田が迫るも2着で中四国ワンツー。単騎で逃げた三谷が3着に粘った。
着 | 車番 | 選手名 | 府県 | 期別 | 級班 | 着差 | 上り | 決まり手 | H/B |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 清水 裕友 | 山口 | 105期 | SS | 9.2 | まくり | ||
2 | 8 | 原田 研太朗 | 徳島 | 98期 | S1 | 1/8W | 9.1 | マーク | |
3 | 1 | 三谷 竜生 | 奈良 | 101期 | SS | 3/4B | 9.8 | 逃残 | H B |
4 | 3 | 郡司 浩平 | 神奈川 | 99期 | S1 | 4B | 9.6 | ||
5 | 4 | 内藤 秀久 | 神奈川 | 89期 | S1 | 1W | 9.5 | ||
6 | 6 | 佐藤 友和 | 岩手 | 88期 | S1 | 1W | 9.4 | ||
7 | 9 | 吉沢 純平 | 茨城 | 101期 | S1 | 3/4B | 9.5 | ||
8 | 7 | 渡部 哲男 | 愛媛 | 84期 | S1 | 3/4W | 9.4 | ||
9 | 5 | 山田 英明 | 佐賀 | 89期 | S1 | 2B | 9.8 |