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62#
決勝戦レポート
野原雅也(福井・103期)
野原雅也が記念初制覇!!
117期のルーキーに注目が集まるシリーズだったが、デビュー7年目の野原雅也が完ぺきなレース運びで記念初優勝を飾った。
「すごいうれしいです。なかなか成績が出ず、自信を持って走れるレースっていうのは今まで少なかったんですけど、最近は脚力が付いてきて、内容も考えて走れるようになってきました」
前受けした野原は、打鐘手前から仕掛けてきた町田太我に合わせて踏み込んでしっかり中団を確保。7番手に山口拳矢を置いて、最終バックまくりで前団を飲み込んだ。
「中団でも後方でも、チャンスがあるタイミングで行こうと思っていたけど、良い位置が取れて展開にも恵まれました。(番手の鈴木)竜士は脚があるので、振り切れたのはうれしいし、ワンツーが決まって良かったです」
今回から新車を使ったことも優勝につながった。
「ちょっとデキ過ぎですね(笑)。変えて良かったと思います。でも今回は展開が向いたっていうが大きいので、向かなかった時でも勝ち上がれるようにならないといけないし、作戦面とかもしっかりできるようになりたいです。まだひとつ記念を獲れただけなので、もっと上のグレードで成績を残せるように精進します」
21年はGI戦線でのさらなる活躍に期待したい。
野原マークの鈴木竜士が2着でラインワンツーが決まった。
「(野原を)全然抜けなかったです。踏み出しは問題なかったけど、コーナーの加速がすごくて、(最終)3コーナーを出てからの伸びもすごすぎた。山口君が来れば止める態勢には入っていたけど、並ぶこともなかったですね。これで勝っていたら(新年初戦の)立川記念で頑張れなかったかもしれないけど、抜いてないから立川記念も頑張れそうです(笑)」
後方で動けなかった山口拳矢は、最終2センターから踏み込むも3着までだった。
「(最終)ホームで行こうと思ったけど、町田君が全開で踏んでいたし、緩めなかったので行けなかったです。自分も脚に余裕がなかった。そんなに上手くいかないですね。来月も(豊橋)記念があるので内容も意識して走りたいです」
地元の新鋭・町田太我は、決勝でも主導権を握って見せ場を作った。
「最終バックまでは良いカカリだと思ったんですけどね。4日間、走って疲れがあったのか、踏み直しが難しかったです。4日間、先行できる体力をつけないといけないですね。良い経験になりました」
レース経過
野原雅也-鈴木竜士、松谷秀幸、町田太我-佐々木雄一-阿部力也、山口拳矢-皿屋豊-吉田敏洋での周回。青板バック手前から山口が動く。山口は中団まで上がって町田に併せ込んでいく。併走を嫌った町田は7番手に下がって、中団位置が中部勢に。車間を切った山口に警戒される中、町田は赤板と同時に仕掛ける。山口は動かず、打鐘手前で町田が線手を奪うと、野原がすんなり4番手を確保する。緩めず後続を一本棒にして逃げまくる町田に対し、最終2コーナーを過ぎたところで野原のまくりが襲う。スピードに乗った野原は、3コーナーからの佐々木のけん制を問題にせず乗り越えて直線へ。ぴったり続いた鈴木とのゴール勝負となるが、押し切った野原がV。2センターでようやく踏み出した山口は3着までだった。
着 | 車番 | 選手名 | 府県 | 期別 | 級班 | 着差 | 上り | 決まり手 | H/B |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 野原 雅也 | 福井 | 103期 | S1 | 11.4 | まくり | ||
2 | 5 | 鈴木 竜士 | 東京 | 107期 | S1 | 1W | 11.3 | マーク | |
3 | 8 | 山口 拳矢 | 岐阜 | 117期 | S2 | 1B | 11.2 | まくり | |
4 | 4 | 皿屋 豊 | 三重 | 111期 | S2 | 1/2B | 11.1 | ||
5 | 1 | 松谷 秀幸 | 神奈川 | 96期 | S1 | 3/4B | 11.4 | ||
6 | 3 | 佐々木 雄一 | 福島 | 83期 | S1 | 3/4W | 11.8 | ||
7 | 7 | 吉田 敏洋 | 愛知 | 85期 | S1 | 1B1/2 | 11.2 | ||
8 | 9 | 阿部 力也 | 宮城 | 100期 | S1 | 1/4W | 11.8 | ||
9 | 6 | 町田 太我 | 広島 | 117期 | S2 | 6B | 12.6 | H B |