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ひろしま競輪

HIROSHIMA KEIRIN

62#

検車場レポート

  • 12/11 Wed.  (前検日)
  • 12/12 Thu.  (1日目)
  • 12/13 Fri.  (2日目)
  • 12/14 Sat.  (3日目)

1R

選手の写真です。
小林泰正選手
 小林泰正(写真)が、前回の別府記念に続き、今回もオープニングレースで1番車を務める。
 「まさかの2回連続ですね(笑)。別府の時は前日に来た追加だったってこともあって、体が張っていたんですけど、今回は体調も悪くないし頑張りたいですね。別府からは一週間空いたので、練習してきました。初日からしっかり走ります」
 河野通孝は、今期に入ってFI戦では堅実に決勝にコマを進めてる。
 「最近は前の選手のお陰です。自分の力っていうよりは、恵まれている部分が大きいですね。寒くなって体が動かなくなっているってこともあるし、前を抜けてないもどかしさはありす」

2R

 5月高松FIの落車以降は、FI戦でも優出が減っている鈴木謙太郎だが、徐々に復調に向かっている。
 「落車してから1、2カ月は、走れている感じが全くなかったんですけど、(10月)京王閣記念くらいからは走れてきている感じがしますね。あとは、流れというか、流れをつかめばポンポンって上がっていくと思うので、楽しんで走ります」
 11月和歌山FIで112着の佐々木雄一は、競輪祭でも二次予選Bを1着で突破。キメ脚が冴えている。
 「調子は変わらずですかね。特に変わったことをやりはじめたって訳でもないんですけど、感じが良いし、自転車も進んでいます。(連係する鈴木)謙太郎とは、謙太郎が福島だったころにあります」

3R

選手の写真です。
畑段嵐士選手
 11月当所のFI戦では、初日特選を制した畑段嵐士(写真)。続く別府記念でも、一次予選を先行して2着と、好調を維持している。
 「それなりに練習はしているし、それなりの結果ですね。(今回は追加あっせんで)来るとは思っていたけど、昨日(前検日前日)の朝に電話が来たのでバタバタしました。(筒井裕哉に)前を任せてもらえたし頑張ります」
 前回の佐世保記念で復帰した筒井裕哉は、中2日で今シリーズに参戦する。
 「(佐世保は)レース勘が衰えていたし、走っていてスカスカした感じがあったので、中2日でセッティングを出して、アタリを付ける練習をしてきました。(今回は追加あっせんで)レース勘は本数をこなして戻していかないといけないですからね」

4R

 近況は大きい着が目立つ南潤だが、年末にはヤンググランプリを控えているし、少しても調子を上げて行きたい。
 「状態はいいんですけどね…。セッティングのせいにはしたくないんですけど、走っていてしっくりは来てないですね。今回は、フレームのメーカーを変えて、昔乗っていた自転車を引っ張り出してきました」
 11月久留米FIで落車した地元の吉本哲郎は、続く競輪祭を補充で参戦。しかし、前回の平FIを欠場していて、体調面が気になる。
 「(落車の)ケガがひどくて、競輪祭も厳しかったんですけど、GIだったし行きました。(平は)そのケガがひどかったので欠場しました。3日くらいは練習できたし、付いて行くには問題ないです」

5R

選手の写真です。
竹内翼選手
 今期は優出が減っている竹内翼(写真)だが、12月佐世保で2勝をマークするなど、随所に白星を挙げている。
 「調子はいいから、結果を出したいって気持ちが先走ってダメになっているというか…。(地元記念で)今回も結果が大事になってきますけど、そこだけじゃなくて、力を出し切りたいですね。松浦(悠士)さんが欠場になったので、僕たちが頑張らないと」
 池田勇人は、10月弥彦FIから4場所連続で決勝にコマを進めている。
 「弥彦から柔らかいフレームに変えて、シューズを元のやつに戻してからいい感じですね。重場は得意なので、気温が下がってきてみんなが重く感じるのはプラスに動いています」

6R

選手の写真です。
池田良選手
 今期はA級に降級するも、9月岐阜で特進を果たしてS級に返り咲いた佐伯辰哉。今回は、3度目の地元記念に挑む。
 「特進はできると思っていましたけど、ちょっと足踏みしてしまいましたね。記念の優出がまだないので、今回こそは勝ち上がりたいです。同期の太田(竜馬)ばかり(記念で)優勝しているので、オレも頑張らないと。競輪祭が終わってから、松浦(悠士)さんにアドバイスをもらったので、よくはなっていると思うし、今の勢いのまま頑張ります」
 同じく地元の池田良(写真)が、佐伯を目標にして広島ワンツーを目指す。
 「前回(佐世保記念)は、着以上にいい雰囲気があったかなと思います。(前回が追加で中2日だが)走りたいタイプなので、問題はないです。佐伯とは、(前々回の)平で2回走ったし、調子も上がっているみたいなので、しっかり付いて行きます」

7R

 11月佐世保FIで完全優勝を飾った不破将登だが、前回の別府で落車に見舞われた。状態面はどうか。
 「擦過傷と打撲だったんですけど、練習はすぐできたし脚に問題はないですね。競走になると影響が出るのかは分からないですけど、自分の中では変わりなく来れているのかなって思います。転ぶ前より、緩んでいいんじゃないかっていうのもあるので楽しみです」
 11月防府で落車した*守澤太志だが、競輪祭の最終日には連対を果たした。
 「落車は芝生に入って転んだんで大丈夫でした。競輪祭は調子が悪かった訳ではないので、あんなもんかなと。脚は悪くなかったので、足りないところが多いですね。(直前は、練習している競輪学校に)冬季移動で北日本の選手がいっぱい来ていて、久しぶりにいろんな人と練習できました」

8R

選手の写真です。
坂本亮馬選手
 南修二は競輪祭で準決勝に進出。久々に手応えを感じたようだ。
 「最近はよくなかったから、競輪祭は気持ちよく走れました。いろいろやっていることがあるから、噛み合えば良いですけど、噛み合わない時もあるので。(中16日は)いつも通りです。疲れはないですね」
 坂本亮馬(写真)は前回の平塚FIを欠場し、競輪祭から中16日で今シリーズを迎える。
 「(平塚は)疲れが出て、風邪気味だったので休みました。競輪祭まで、ずっとあっせんが詰め詰めだったから、今回は競輪祭の時よりはいい状態だと思います。このあとは地元(久留米)のFIもあるし、やれることはやってきたつもりです」

9R

 地元の熊本記念in久留米で中川誠一郎の優勝に貢献した中本匠栄は、競輪祭でも2度確定板入りを果たすなど着実に力を付けている。
 「競輪祭までレースを走り過ぎていたけど、(前回の)佐世保記念までに休んで練習はできました。(今回が追加で中2日だが)疲れがないことはないですけど、走る以上はしっかり走ります。最近は結果は別として、前でしっかり動けているとは思いますね」
 近況の記念シリーズは準決勝が壁となっている松岡健介だが、予選は手堅く連対を果たしている。今回は同県の後輩・藤井栄二に前を任せて白星スタートを目指す。
 「前回の別府記念からは、ウエイトをしたり、自転車に乗ったり、いつも通りにやってきました。体調はいいです。最近エゴサーチをしたら、僕の番手は不安に思われているみたいですね(笑)。でも、一生懸命がんばりますよ」

10R

 地元の西岡拓朗は、前回の川崎FIで15年9月小倉以来のVを達成。今回もその流れのまま地元記念を盛り上げる。
 「優勝できてよかったです。(三宅)達也さんのお陰ですね。流れはいいと思うので止めないように。川崎のあとに風邪を引いてしまったんですけど、今までの上積みはあるし、明日(初日)になったら、もうちょっと気合を入れて頑張ります」
 その西岡に前を任されたのが取鳥雄吾だ。
 「ちょっとずつよくなっていますけど、シューズを変えたり、自転車を変えたりして、まだいろいろとバラバラな部分はありますね。進むイメージはできているんですけど、そことなかなか噛み合ってないです。地元の西岡さんが付けてくれるし、迷惑はかけられないですね。ビビらずにしっかり走ります」

11R

選手の写真です。
根田空史選手
 持ち前のパワーとスピードを武器に競輪祭で2勝をマークした根田空史(写真)は、続く玉野FIを欠場した。
 「プチぎっくり腰になってしまいました。動けなくなるほどではなかったけど、疲れもあったので。でも、一週間くらいでよくなったので練習はできました。今の時期の松戸(バンク)は、信じられないくらい重たいので、どこのバンクでもだいたいは軽く感じると思います。(一次予選は)負けられないですね」
 堅実な岡村潤は、競輪祭で3度確定板入り。根田を目標に、南関ワンツーで人気に応える。
 「(競輪祭は)6日間を同じ調子で走るのは、年齢的に難しくなっているので、その辺を考えて走りました。初日悪くて、尻上がりによくなっていったんですけど、初日にいい状態にもっていかないとダメでしたね。(根田と)相性はいいと思うし、いつも頑張ってくれます」

12R

選手の写真です。
三谷竜生選手
 10月千葉記念in松戸を制して、復調をアピールした三谷竜生(写真)は、寛仁親王、防府記念でも決勝に進出。今年のグランプリ出場は逃したが、S班として最後まで全力で戦い抜く。
 「競輪祭はよくなかったけど、だいぶ戻ってきているとは思います。競輪祭のあとは(兄の)将太と、父さんと石垣島に練習に行ってきました。もちろん来年も頑張りますけど、今年もここを入れてあと2場所ありますし、しっかり走って、来年につながるように締めくくりたいですね」
 賞金ランキング10位で惜しくもグランプリ出場は叶わなかった諸橋愛だが、競輪祭後も気持ちを切らすことなく豊橋FIで優勝を飾った。
 「調子は変わらずですね。風邪も引いてないし。豊橋は欠場があって、メンバー的にも走りやすかったですし、(池田)勇人が頑張ってくれたお陰です」
 小川真太郎は、競輪祭の一次予選1と二次予選Bで白星を挙げるも、準決勝で無念の落車。続く玉野FIを休んで、今シリーズが復帰戦となる。
 「打撲というか、肩を痛めました。骨ではなくて、筋肉を傷めてしまって。スタンディングができなかったので、ケアを中心にやってきました。脚の感じは悪くないけど、体のバランスに不安がありますね。でも自信をもって頑張ります」

1R

 打鐘手前で先頭に立った加賀山淳に、7番手の小林泰正はホームガマシで反撃。抵抗する加賀山を最終バックでとらえると、そのまま力強く押し切ってオープニングレースを制した。
 「加賀山さんが絶対先行すると思ったので、今日(初日)は結果的にまくりになりました。広島は初めてだけど、同期で仲のいい藤井將に4コーナーが伸びると聞いていたので、そこを考えて仕掛けました。ホームが向かい風でしたけど、別府よりは全然軽く感じました」
 小林を巧追した河野通孝が2着。関東ワンツーで人気に応えた。
 「(小林が)出切れるのか分からず、内に降りるのも考えたけど、あとからグングン加速していく感じで強かったです。(自分は)前検日にセッティングを大幅に換えて、感触的にはイマイチでしたね。また少し修正して明日(2日目)に備えます」

2R

選手の写真です。
水書義弘選手
 後ろ攻めから動いてハナに立った大関祐也を、川村晃司が打鐘の2センターで叩いて先制。7番手になった鈴木謙太郎は最終ホームから仕掛けるが、なかなか車は出ない。逃げる川村を先頭に4コーナーを回ると、3番手を確保した大関の後ろから水書義弘(写真)が直線で鋭く伸びて高配当を演出した。
 「もう大関君が頑張ってくれたお陰ですよ。自分は付いていっただけ。5月に右膝の内側の半月板の手術をして、やっと練習ができるようになりました。ヤス(新田康仁)がいい医者を紹介してくれて。これで(S級点を)取れそうですね」
 川村の番手から踏んだ佐野梅一が2着でゴールした。
 「(川村の)カカリも良かったし、バックからもまた踏み直していたので強かったですね。自分は計ったように抜きに行ったつもりですけど、交わされました。でも、(川村と)2人で勝ち上がれて良かった」

3R

選手の写真です。
筒井裕哉選手
 前受けの畑段嵐士を押さえた佐藤佑一を、打鐘手前で前田義和が叩いて主導権。5番手の畑段は2センターから仕掛けて、最終ホームで佐藤をキメて3番手を奪取。再び2コーナーから踏み出して前田を抜き去ると、最後は番手の筒井裕哉(写真)が畑段を交わして白星を挙げた。
 「(畑段に)付いていっただけですね。(畑段が最終)バックで止まったら自分で踏もうかと思ったけど、乗り越えてくれました。前回(復帰戦の佐世保記念)が悔しすぎて頑張ったので、疲れが残っているかなってくらいで来たのが、ちょうど良かったです」
 まくった畑段嵐士が2着で近畿ワンツーが決まった。
 「(打鐘の2センターで)行こうとしたけど、前がカカっていたんで、降りてしまいました。(その後は)詰まったんで行ったけど、あんまりいいタイミングじゃなかったですね。あんまり踏めてなかったし、脚は良くはない。それなりにですね」

4R

 打鐘前に7番手から反撃に出た才迫開を南潤が突っ張る。ハイペースの流れでじっくり脚をためていた藤田竜矢は最終2コーナーから豪快にまくって前団をひと飲み。続いた関貴之がゴール前で逆転した。
 「藤田さんとはやっぱり相性がいいですね。鷲田(佳史)さんのけん制だけ気を付けていて、乗り越えられたので、あとは抜けるかの勝負だった。自分はなかなか1着を取れないのでこういう展開をモノにできて良かった。調子はいいと思います」
 藤田竜矢は別線の主導権争いを冷静に見極め、まくりを決めた。
 「ワンツーで良かった。展開的にも向いてくれたし、落ち着いて仕掛けられた。特にセッティングとかは換えてないんですけど、冬場は重くなってみんなキツくなるので自分のような地脚には向いている」

5R

選手の写真です。
大川龍二選手
 スタートで大川龍二と宮越孝治、藤原憲征で3車併走となり、初手の位置取りを巡って静かな争いに。結果的に中団を確保した宮越が赤板過ぎに切って待つと、竹内翼が打鐘で叩いて主導権を取る。7番手まで下げた池田勇人は不発。徐々にピッチを上げてレースを完全に支配した竹内がマークの大川を振り切って快勝した。
 「初手がなかなか決まらず嫌な感じでしたね。でも、(宮越が)切ってくれたので行きやすくはなりました。本当に調子はずっと良かったので。前回の佐世保記念の2日目から新車に換えて1着も取れているし、あとは出し切るだけだと思っていました。自分の1着よりもラインで決まったことが一番うれしい」
 番手絶好態勢から追い込んだ大川龍二(写真)は1/4車輪差で2着。
 「翼が強かったし、巧く駆けてくれましたね。自分はここに向けてやってきた練習の疲れなのか少し重かったですね。でも日に日に抜けて上がっていくと思うので」

6R

選手の写真です。
池田良選手
 打鐘手前で柿澤大貴を押さえた谷口明正に、3コーナー7番手から仕掛けた佐伯辰哉が襲い掛かる。最終ホームで谷口をとらえて広島ライン3車で前に出切ると、後ろを警戒しながら踏み込んだ池田良(写真)が、直線で鋭く伸びて地元記念で白星スタートを切った。
 「(佐伯が)いいタイミングで行ってくれました。自分がしっかり(佐伯を)残したかったですね。脚は変わらず、悪くないです」
 最終2コーナー手前からまくった柿澤の後ろから、小林大介が伸びて2着に突っ込んだ。
 「(柿澤が3コーナーで)止まって、内だと思って差し込んだから、それを外に引っこ抜いてから踏みました。その分、届かなかったですね。あと一周くらい行ける余裕はありました。前回(玉野FI)は、風邪を引いて気分的にダメだったんで、今回は練習して来れたし、気分が楽ですね」

7R

 打鐘で飛び出した隅田洋介が、坂本周輝を叩いて先制。すぐさま反撃に出た不破将登は、最終2コーナーで隅田をとらえて先頭に立つ。しかし、飯嶋則之が伊藤正樹をどかして不破に切り替えて直線へ。飯嶋の後ろに付けていた藤田昌宏は、直線で一気に伸びて白星を挙げた。
 「飯嶋君がいい感じで切り替えてくれたので、自分にもチャンスが生まれました。前も意外と止まったので、これはいけるかもと。感触的には、まだいけそうな感じはありますね」
 最終バックから仕掛けた坂本に勢いをもらい、守澤太志が伸びて2着に入った。
 「展開的には想定通りだったし、坂本君が頑張ってくれました。余裕はあったので、1着が良かったですけどね(笑)。ジャンのところでムダ脚を使ってしまったので、伸び切らなかったです」

8R

選手の写真です。
原田礼選手
 赤板で上昇を狙った小林則之だが、ズルズルと車を下げて再び7番手に戻る。3番手の位置から新納大輝がシビれを切らして叩きに動いたが、正攻法の構えから伊藤信が突っ張り主導権奪取。近畿勢の後ろへと切り替えた坂本亮馬が最終2センターからまくり追い込みを狙ったが、坂本と南修二の間を原田礼(写真)が見事に突き抜けた。
 「新納も頑張ってくれたし、亮馬は切り替えたからバックで4着以内はあるかなって思った。でも最後に仕掛けてくれたのでコースが空きましたね。まさか突き抜けるとは思っていなかったからビックリですよ(笑)。いつもS級点がギリギリだけど、二次予選Aに上がれたし、これで安泰でしょう」
 外にふくらみ過ぎてしまった坂本亮馬は2着に。
 「どう考えても南さんが絶好だし、余裕があると思って気をつけて外を踏んだら…。自分も強い選手2人を抜いているんですけどね。1着なら気持ち良かったけどまさか抜かれるとは。焦って普段なら投げないハンドルを投げてしまった」

9R

選手の写真です。
松岡健介選手
 赤板の1センター過ぎでハナに立った中村弘之輔を、打鐘手前で藤井栄二が叩いて先行態勢に入る。中村は3番手で粘って、金田健一郎と併走状態で最終回へ。6番手の中本匠栄はホームから反撃に出るが、松岡健介(写真)のけん制でスピードが鈍る。松岡健が絶好の番手で4コーナーを回ると、直線で鋭く抜け出した。
 「(藤井は自分が)残るように駆けてくれたら良かったんですけどね…。残せなかったです。(最終バックで)中本君が僕の後ろで休んだのが分かったので、そこは僕も我慢できました。脚の感じは悪くないです」
 松岡健に合わされた中本匠栄だったが、なんとか2着でゴールした。
 「(最終ホームで)前が併走になっているうちに行こうと思ったんですけど、重たかったです。後ろに迷惑をかけました。(前回の)佐世保も初日が重たかったので、ちょっと休んでもっと軽くなってくれればいいんですけど…」

10R

 後ろ攻めの坂木田雄介が上昇したのに合わせて中団から動いた森山智徳が先頭に立つ。打鐘前に森山を坂木田が押さえるが、7番手まで下げた取鳥がすかさず反撃。懸命に抵抗する坂木田を最終ホーム前に強引に叩いて主導権を握る。最終2コーナーからまくり上げた森山智徳は西岡哲朗にけん制されて勢いが止まる。最後は中四国ライン3番手の堤洋が直線で中を割って1着をさらった。
 「外を踏もうと思ったんですけど、森山君がいたので内をいくしかなかった。直線でハウスしそうになって危なかったですね。3場所前の和歌山から太田(竜馬)のフレーム仕様に換えて伸びは良いですね」
 地元の西岡拓朗は堤の強襲に屈するも2着で二次予選Aに勝ち上がった。
 「1着が良かったですけど、しょうがないですね。まあ3人で決まったのが何より。追走していてキツかったですけど、直前まで風邪で体調を崩していたので。徐々に良くなっていくとは思う」

11R

 赤板の1センターで先頭に立った保科千春を、3コーナーで吉田茂生が押さえて主導権を握る。7番手の根田空史は最終2コーナーからまくり出すと、合わせて中団から踏んだ本郷雄三の上を豪快にまくり切って快勝した。
 「どこからでも行ける感覚はありましたね。今回から冬仕様の柔らかい新車に換えたので気温が下がって重くなるのは大歓迎ですから。最後も内で併走していたので危ないと思いながら回して、最後飲み込もうと。腰の不安もなくなったし状態は良いですね」
 根田の仕掛けにピタリと続いた岡村潤が2着をキープした。
 「久々の連係でしたけど、根田が強かったですね。外々踏まされたけど飲み込むと思いました。離れる感じはなかったけど(根田は)2センターで回している感じだったので、抜けないなってその時に思いました」

12R

選手の写真です。
原田研太朗選手
 三谷竜生を押さえてハナに立った菅田壱道に対し、打鐘から6番手の小川真太郎が仕掛ける。しかし、諸橋愛が原田研太朗(写真)と外併走から踏み勝って、小川の番手を奪取。小川がジワジワと菅田に迫って両者でモガき合いになると、そこへ原田が自力に転じてスパート。最終バックで前団を飲み込むと、そのまま力強く押し切って初日特選を制した。
 「(諸橋の動きは)想定外ですね。考えてはいたけど、ここではないだろうって思っていました。(小川と離れたあとは)小川君の動きを見てって思ったけど、後ろに(橋本)強さんも付いとるし、自力に変えました。踏んだ感じは悪くないと思います。小川君には申し訳ないけど、人気にもなっていたし(1着で)良かったです」
 原田に離れながらも、橋本強が食い下がって2着に続いた。
 「(諸橋が)あそこで来るとは思わなかったですね…。(原田)研太朗はマーク選手ではないし、諸橋さんと競るスペースはなかったので、良い判断だったと思います。(原田が仕掛けた時に)坂口に振られたんで、口が空いてしまいました。なんとかですね」
 小川の番手を奪取した諸橋愛は、最終バックからタテに踏み込んで3着に入った。
 「最初は中近(ライン)の後ろで様子を見ようと思っていました。菅田の動きを見て、自分の頭を切り替えて、あそこ(小川の番手)だなと。流れの中で行きました」

6R

選手の写真です。
藤原憲征選手
 本郷雄三を押さえてハナに立った柿澤大貴を、打鐘の2センター過ぎで川村晃司が叩いて先制。3番手にはまった柿澤は最終2コーナー手前から仕掛けるが、中村昌弘のけん制でスピードが鈍る。柿澤が不発と見るや、藤原憲征(写真)は2センターからタテに踏み込んで、直線で鋭く抜け出した。
 「柿澤が頑張ってくれたから。俺は何もしてないです。(伸びているように見えたが)みんなが踏み過ぎていたから、伸びているように見えただけですよ。今日(2日目)は、重くて全然伸びなかったです」
 逃げた川村晃司が2着に粘り、準決勝進出を決めた。
 「(中村が)後ろを止めてくれたんで。最後、食われたんでキツかったです。初日もですけど、セッティングがまだイマイチなんで、もうちょっと修正します」

7R

選手の写真です。
福田知也選手
 打鐘で一気にカマした近藤夏樹に対し、坂本周輝はすぐさま反撃に出るが、近藤がペースを上げて出させない。菊地圭尚は最終ホームで南関コンビに続いた佐藤健太の後ろにスイッチし、まくってきた伊藤信に合わせて2コーナーから自らまくり出す。菊地が2センターで近藤をとらえて先頭に立つと、2センターで菊地の後ろに切り替えた福田知也(写真)が直線で鋭く追い込んだ。
 「初手でいい位置を取れたのが大きかったです。(近藤)夏樹が落ち着いて仕掛けてくれて、自分は恵まれました。ただ、(菊地)圭尚さんがあのスピードで来るとは思わなかったし、反応できなかったですね。脚の感じは良いと思う」
 自力に転じてまくった菊地圭尚が2着でゴールした。
 「近藤君が簡単に(坂本を)出すだろうと思ったら甘い考えでしたね。それでも、坂本君が前々に踏んでくれて自分にチャンスが生まれました。4コーナーからの踏み返しがイマイチだったので、セッティングやギア比を変えて調整します。最近はない自力を出していたので、今日(2日目)はそれが生きました」

8R

選手の写真です。
近藤俊明選手
 赤板の1センターで加賀山淳がハナに立ち、中団に佐伯辰哉、7番手に吉田茂生の一本棒で打鐘を迎える。佐伯は2センター過ぎからスパートするも、近藤俊明(写真)のけん制で一息。吉田も最終2コーナーから仕掛けたが、車の進みはイマイチ。近藤が絶好の展開で4コーナーを回ると、直線で加賀山を交わして白星を挙げた。
 「ラインの力に助けられました。加賀山君はカカっていたし、自分が動かなくても(別線は)来れなそうでしたよね。久々の1着はうれしいですね。前回の佐世保記念で点数を落としてしまったけど、まだ頑張れば1班の点数は狙えそうですね」
 南関コンビの後ろに付けた須永優太が2着に続いた。
 「持つべきものは同期、いや加賀山さんですね(笑)。記念の準決勝なんて初めてですよ。いつも二次予選で4着止まり。恵まれました」

9R

選手の写真です。
河野通孝選手
 赤板2コーナー手前で小川真太郎が中本匠栄を押さえて主導権を握る。隊列を一本棒にして逃げる小川に、中本は最終2コーナー手前から反撃。しかし、西岡拓朗のけん制で減速し、止めた西岡も小川の後輪と接触して落車する。そこへ、バックから中本の上をまくっていた藤田竜矢が迫り、直線で小川を飲み込む。最後は、続いた河野通孝(写真)が伸びて1着でゴールした。
 「落車があったので、素直には喜べないですけど、ホッとしました。藤田さんは同期のエースなので、強いですね。初日と比べて自転車をいじって、だいぶ良くなりました。ラインの3人で決まったのが、一番うれしいですね」
 中本の上をまくった藤田竜矢が2着で二次予選Aを突破した。
 「(落車があって)危なかった。落ちなくて良かったです。(小川が)すごいカカってましたね。中本が止まっているくらいだから。僕はとりあえず、強引に行って良かったです。感触はいいですね」

10R

選手の写真です。
菅田壱道選手
 後ろ攻めの畑段嵐士が赤板1コーナーでハナに立ち、菅田壱道(写真)が4番手に続く。その後は別線に動きはなく、畑段が徐々に踏み上げて最終回へ。すんなり中団を確保した菅田はバックからスパートすると、好スピードで前団を抜き去って、復帰シリーズで準決勝進出を決めた。
 「あんなに楽な展開になるとは思わなかったですね。村上(義弘)さんが車間を空けていたので、ツーテンポぐらい仕掛けが遅くなったんですけど、すぐに村上さんの横まで行けたし、踏み出した感じはすごく良かったです。復帰戦ですけど、自分の脚は上がっていると思います」
 菅田マークの守澤太志が2着で北日本ラインワンツーが決まった。
 「菅田君が強かったですね。竹内(翼)君も構えてくれて、展開的にはこっちの思い通りにいってくれました。最後は迫れているし、脚は大丈夫ですね」

11R

選手の写真です。
池田良選手
 赤板手前で誘導員の後ろに入った松岡貴久を、原田研太朗が押さえて先行態勢に。打鐘から踏み上げてハイスピードで逃げる原田に、別線は反撃できないまま最終回へ入る。2コーナーから8番手に置かれた小林泰正が仕掛けるが、合わせて松岡健もまくり出す。しかし、松岡貴のけん制でスピードが鈍り、絶好の番手で直線へ入った地元の池田良(写真)が、直線で鋭く伸びて原田を交わした。
 「余裕あるフリをしてましたけど、いっぱいでした。(原田)研太朗がカカっていましたね。でも2日間、恵まれ過ぎですね。すんなり4コーナーを(番手で)回れているんで。(地元勢は)みんな負けてしまっていたけど、プレッシャーはなかったです。自分のレースに集中できていました」
 力強い先行策で別線を完封した原田研太朗が2着に粘った。
 「(地元勢が)ここまでにみんな負けていたから、池田さんだけは連れて行こうと思っていました。徐々に踏み上げて、誰も来なければそのまま駆けて、来れば3番手に入ってもいいかなって感じで踏みました。久々の先行だったので残り半周からキツかったですね」

12R

選手の写真です。
三谷竜生選手
 取鳥雄吾が赤板2コーナー手前で根田空史を押さえて主導権。取鳥ラインに続いた三谷竜生(写真)は、前と車間を空けて後方を警戒し、7番手の根田はなかなか仕掛けられない。三谷は車間を詰める勢いでバックからまくり出すと、橋本強の強烈なブロックを乗り越えて白星を挙げた。
 「ちょっと根田君の動きを見過ぎて、思ったよりも前と車間が空いてしまいました。仕掛けるタイミングが遅くなって、後ろに迷惑をかけましたね。(橋本のブロックは)来ると思っていましたけど、もうちょっと楽に乗り越えられるかと思っていました。感触自体は問題ないです」
 三谷にけん制を入れて、取鳥の番手から踏み込んだ橋本強が2着に入った。
 「ちょっと(取鳥)雄吾のカカリではなかった気がしますね。(三谷)竜生が(車間を)空けていたから、雄吾がバックで伸びて行ってたらおもしろかったですけど。でも、雄吾が頑張ってくれたんで、僕もギリギリまで(ブロックに)行ったけど、あれ以上行ったら失格ですからね。初日に(原田)研太朗に引きずり回されたんで、脚はいいですよ(笑)」

10R

選手の写真です。
守澤太志選手
選手の写真です。
坂口晃輔選手
 けん制されて7番手で動けなかった根田空史だが、ホームガマシで反撃開始。最終2コーナー手前で藤田竜矢をとらえて先頭に立つ。根田の番手で競っていた守澤太志(写真)と諸橋愛は両者とも離れてしまい、単騎の坂口晃輔が内をすくって根田を懸命に追いかける。徐々に車間を詰めて4コーナーを回ると、最終1センター過ぎで坂口の後ろに切り替えていた守澤が、直線で鋭く伸びて1着で優出を果たした。
 「(諸橋に)完敗ですね。もうあれ以上は上がれないし、ああいう展開になると自分は離れちゃうので。坂口が内に行ったので、そこは上手く追走できた。根田まで遠かったので、坂口まで交わせればと思ったんですけど。余裕はあったし脚は悪くないですね」
 豪快なまくりを決めた根田空史は、守澤に差されるも2着でゴールした。
 「末が甘かったですね。出るのに脚を使って、それも最後に脚に来てしまった。フレームを戻して踏み出しは良かったんですけど、最後の伸びが足りない。まあ決勝もこのフレームで戦います」
 坂口晃輔(写真)は、俊敏な立ち回りで3着に入り激戦を突破した。
 「今日(準決勝)は単騎だったので、道中は中団辺りにいて流れに乗って行こうと。みんな根田待ちのところがあったし、(根田を)後方に置いて組み立てられました。外を行くのは厳しかったし、最短距離で内に行きました。自分で活路を見いだせたし、自分らしい忍者走りができた」

11R

選手の写真です。
原田研太朗選手
選手の写真です。
池田良選手
 後ろ攻めから動いた川村晃司は、中団の原田研太朗(写真)にフタをしてから、菊地圭尚を叩いて先制。7番手で打鐘を聞いた原田は、最終ホームから巻き返す。村上義弘の強烈なけん制を乗り越えてバックで先頭に立つと、そのまま力強く押し切った。
 「ホームの向かい風がキツかったので、川村さんもそこで失速する感じでした。自分は(池田)良さんが付いていたし、早めに仕掛けようと。昨日(2日目)、長い距離を踏んでいたので気持ち的にも楽でしたね。村上さんのブロックはすごかったですけど、イエローの外を走れば大丈夫だと思いました。余裕はありました。最後まで踏み切れたし、(池田と)決まって良かった」
 原田にピタリと続いた池田良(写真)が2着。地元記念で決勝進出を果たした。
 「川村さんもすごかったし、今日(準決勝)はまくりかなって思ったけど、(原田)研太朗が強引に仕掛けてくれたお陰ですね。昨日(2日目)より加速がすごかったし、村上さんを乗り越えれば大丈夫と思って。最後抜きに行ったけど、踏み直されましたね。でも、まずは決勝に乗れたんで」
 京都コンビの後ろに付いた福田知也は、直線で鋭く伸びて3着に入った。
 「京都の先輩2人がすごかったです。村上さんの後ろを回れることなんてなかなかないですし、連係できて勉強になりました。村上さんが踏んだ時にちぎれそうになってキツかったし、最後はガムシャラでした。結果伸びたので良かったです」

12R

選手の写真です。
橋本強選手
選手の写真です。
菅田壱道選手
 菅田壱道を押さえてハナに立った中本匠栄を、三谷竜生が最終ホームで叩いて先行勝負に出る。中本は3番手に飛び付いて、河野通孝と併走に。そこへ、菅田が一気にスパート。4コーナーで三谷をとらえて先頭に立ったが、2センターからタテに踏み込んだ橋本強(写真)が、直線で菅田と岡村潤の外を鋭く伸びて突き抜けた。
 「(中本)匠栄がレースを上手く作ってくれました。(初手で)まさか、中団を取れるとは思わなかったですね。しかも、南さんが仕事をしてくれていたんで、僕は隊列が短くなった時に行けました。調子は良いですね」
 まくった菅田の後ろから踏んだ岡村潤が2着に入った。
 「橋本君の気配は全く感じなかったですね。あとは自分のアタマで、菅田君が残るかどうかだと思いました。(菅田は3着に)実力で残ってくれました」
 三谷をまくり切った菅田壱道(写真)が3着に粘り、復帰戦で記念決勝にコマを進めた。
 「(三谷)竜生は見ないところで仕掛けたって言ってたから、中本も踏み遅れたんでしょうね。そこで自分は、考える前に反応して行けました。見る間もなく体を外に持ち出せたんで、状態は上がっていますね。デビュー戦(復帰戦)でこれなら、上出来です(笑)」



【レインボーカップ前検日】

 バック数がメンバー中トップの今岡徹二は、今年に入って急成長を遂げた。地元で特進を決められるか。
 「荷が重い車番ですね…。ここまではケアを中心にやってきました。練習して、調整して、動ける状態だと思います。勝てば100勝なんで、頑張りたいですね」
 谷口遼平は、前回の京王閣FIIで今期9回目の優勝を飾った。来期のS級は既に決まっているが、勝って勢いをつけたい。
 「前回からは、ちょっと(中10日)空いたんで練習できました。広島は久しぶり(14年8月以来)ですね。1着の賞金が100万以上あるから、獲ればダービー(出場)の可能性もあります」
 今回が復帰戦の小川丈太は、9月防府FII以来72日ぶりの実戦となる。
 「いろいろあって一カ月丸々、自転車に乗れませんでした。それを一カ月で戻すのは、むちゃくちゃかなって思ったけど、8割くらいは戻ったかなって思います。やることはやってきました」