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決勝戦レポート
岡村潤(静岡・86期)
岡村潤が2度目の記念制覇を達成
調子の良さが目立ったベストナインが勝ち上がり、どのラインにもチャンスがあった決勝戦。別線を封じて逃げた根田空史の番手から、岡村潤が鋭く伸びて3年半ぶりの記念優勝を果たした。
「根田がカカっていましたね。根田の良いペースにちょうどはまっている感じでした。もう大丈夫かなっていうのもあったけど、(菅田)壱道とか坂口(晃輔)も突っ込んでくるんで、早いかなって思ったけど獲りにいきました」
記念初優勝の16年6月別府以降は、度々優出を果たすも、準Vが3回。なかなか勝ち切れなかったが、今回はしっかりチャンスをモノにした。
「ラインのお陰ですね。あれから(優勝が)ないなって思っていたけど、小さいチャンスをモノにできました。あの時も3番車だったし、今回もあるかなってプラスに考えていたのでうれしいです」
岡村にとって今年最後の記念シリーズを、最高の形で締めくくった。
「毎年、11月と12月は調子が良いので、それを改めて実感できました」
ラストの奈良F1でも、上昇ムードの岡村に注目だ。
最終4コーナーまで内に包まれていた菅田壱道だったが、直線で伸びて2着に突っ込んだ。
「2コーナーで行く気はなかったです。やっぱり優勝を狙うならまくり追い込みかなって。橋本(強)さんに当たられたのが痛かったですね。あれでスピードが鈍ってしまった。でもやっぱり根田もカカっていましたね」
岡村を追走した福田知也が内を締めながら踏んで3着に入った。
「根田のやる気がすごかったし、強かったです。(赤板のところも)冷静に対応してくれたし、根田の気持ち勝ちですね。僕は坂口が来たのが見えたので、先に(岡村)潤さんの内へ入らせてもらって、踏むのを待ってから踏みました」
先頭で最終4コーナーを回った根田空史は、末を欠いて5着に沈んだ。
「あの展開なら、(初日と2日目に使った)マキノのフレームの方が良かったですね。脚にきていたし、4コーナーから踏み直す脚は残ってなかったです」
7番手に置かれた原田研太朗は、最終1センターから巻き返すも9着に敗れた。
「今日(最終日)は風も軽かったし、根田さんのカカリも良かったですね。今回はバックを多く取ろうっていうイメージで入ったけど、まだまだ体力が足りなかったです。でも収穫もあったので、また次に向けて頑張ります」
レース経過
周回は菅田壱道-守澤太志-原田研太朗-橋本強-池田良-根田空史-岡村潤-福田知也-坂口晃輔の並び。
根田の上昇に対し、中団の原田も赤板ホームでけん制する素振りを見せたが、原田にフタをした根田が1センターで先頭に。単騎の坂口が南関勢に続き、中団に北日本コンビ。原田は7番手で打鐘を迎える。一度、中バンクに上がった根田は4コーナーの下りを使ってペースアップ。原田は1コーナーからのまくりで菅田の前まで出るが、2センターから坂口に合わせて出られたところで力尽きてしまう。内に詰まっていた菅田は下りてきた橋本を飛ばして外を回したが2着まで。坂口の巻き返しをけん制しながら抜け出した岡村が2016年6月別府以来となる3年半ぶり、2度目の記念優勝を飾る。3着には南関3番手を回った福田が流れ込んだ。
着 | 車番 | 選手名 | 府県 | 期別 | 級班 | 着差 | 上り | 決まり手 | H/B |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | 岡村 潤 | 静岡 | 86期 | S1 | 11.7 | 追込み | ||
2 | 2 | 菅田 壱道 | 宮城 | 91期 | S1 | 3/4B | 11.4 | 追込み | |
3 | 6 | 福田 知也 | 神奈川 | 88期 | S1 | 1/4W | 11.7 | マーク | |
4 | 7 | 坂口 晃輔 | 三重 | 95期 | S1 | 1/4W | 11.5 | ||
5 | 9 | 根田 空史 | 千葉 | 94期 | S1 | 1/2W | 11.9 | H B | |
6 | 8 | 池田 良 | 広島 | 91期 | S1 | 1/8W | 11.2 | ||
7 | 4 | 守沢 太志 | 秋田 | 96期 | S1 | 1/8W | 11.3 | ||
8 | 5 | 橋本 強 | 愛媛 | 89期 | S1 | 2B | 11.5 | ||
9 | 1 | 原田 研太朗 | 徳島 | 98期 | S1 | 6B | 12.3 |