前受けの三谷竜生が原口昌平を突っ張るそぶりを見せながら3番手に下げると、そこを山岸佳太が打鐘過ぎから叩いて主導権を握る。6番手になった三谷はホームからリスタート。神山拓弥のけん制を意地で乗り越えると、続いた松浦悠士(写真)がゴール前で逆転した。
「池田(良)さんを連れ込みたかった…。(赤板ホームで)三谷さんがけっこう踏んだので突っ張るのかなと思った。スタートだけ決めて、あとは三谷さんにお任せだったし、行けなければしょうがないって感じだったので。(昨年大会は準決勝敗退)今年は横に振らずにしっかり前に踏もうと思ってた。想定した展開と違ったけどね。みんなバテバテのところで脚を使ってなかったので最後は抜けました」
赤板から脚を使っていた三谷竜生(写真)だったが地元勢を背負う責任感で神山のブロックを乗り越えた。
「(原口が)押さえに来るのが緩かったので突っ張った。でも止めてくれなかったし、長引かせてしまうと山岸君の展開になり過ぎると思って(下げた)。苦しい展開に持って行ってしまったけど、地元が後ろなので無理やり仕掛けて乗り越えられたのはよかったです」
山岸の逃げに乗った神山拓弥が3着で決勝戦最後の切符をつかんだ。
「山岸君のおかげですね。でも残せなくて反省の多いレースでした。番手の技術が情けないのかな。もう少しやれることはあったのにできなかったので。引きつけて体で当たらないと。その辺が甘くなってるなと思いました。決勝は栃茨で吉澤(純平)さんの番手。自分は自分の仕事を頑張ろうと思います」
<最終日・6R S級ブロックセブン>
最終日6RにはS級ブロックセブンが行われる。レースは月森亮輔、坂本周輝に堀僚介で3分戦。井上昌己は悩んだすえに月森に前を任せることにした。
「競輪祭はもうちょっとやれたかなっていのうはありますね。地元記念もあるし、今はそこに向けてやってるところ。がっつりいいって訳じゃないけど、ボチボチ上がってきてますね。同級生の中川(誠一郎)君も頑張ってるので自分ももうちょっと頑張りたい」
月森亮輔は前回の取手で2カ月ぶりの優出と調子を戻している。
「今期ギリギリなんで、1班の点数は取りたいですね。(10月四日市のあとに)ギックリ腰になってしまったけど、前回から戻ってきた気がするんで。頑張って穴をあけます」
田中晴基はライン3車の番手回り。競輪祭の3走目で落車しているだけに、ここまではケアに重点を置いてきた。
「エボリューションはあるけど、ブロック7は初めてなんでどう走っていいのか。ここまではケア重視でやってきたし、怪我の影響はもうないです。その分、練習の上積みはないですけど」
堀僚介が月森、坂本ら点数上位の機動型にどう挑むのかにも注目だ。
「そんなに調子は悪くないし、今回も練習はしてきたんで。広島はけっこう好き。前回(9月FIで183着)もよかったんで頑張りたいですね」
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