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検車場レポート

  • 8/6 Thu.  (前検日)
  • 8/7 Fri.  (1日目)
  • 8/8 Sat.  (2日目)
  • 8/9 Sun.  (3日目)

1R

選手の写真です。
小原佑太選手
 オープニングレースに1番車で登場するのは、北日本の注目の若手・小原佑太(写真)だ。
 「西武園記念が中止になったので、今回が初めてのグレードレースです。7月28日からナショナルチームでプレオリンピックっていう大会があったので、少し疲れは残っていますね。でも、ベストのタイムは出ているので、調子は悪くないと思います」
 ナイターGIIIで2Vの実績がある山岸佳太が小原に対抗する。
 「平原(康多)さんに自転車を借りて、フォームとかいろいろ試しているところです。前回(高松FI)の感じはあまり良くなかったんですけど、修正しながらですね。中1週間は誘導とかもあったんですけど、時間を見つけてやりたい練習はできました」

2R

選手の写真です。
染谷幸喜選手
 前回の弥彦記念で3度確定板入りを果たした染谷幸喜(写真)は、今シリーズが追加参戦となる。
 「追加の電話は、昨日(前検日前日)の昼前くらいにきました。弥彦から1カ月くらい空いて地元(松戸)記念の予定だったので、結構追い込んでいる時だったんですけど、今月は正あっせんが1本しかなかったので、追加の電話があれば走るつもりでした。函館は(17年7月)チャレンジの時以来です。いつも通り力を出しきれるように頑張りたいです」
 前回の玉野FIは準決勝敗退の三登誉哲だが、3日間最終バックを取る積極的なレースをした。
 「7車立ては先行選手がカカるとまくれないので、逃げた方が着が良いかなと思って戦法をちょっと変えました。今回も積極的に仕掛けたいです。玉野から中3日ですけど、疲れとかは気にしてないです」

3R

選手の写真です。
石塚輪太郎選手
 石塚輪太郎(写真)は前々回の和歌山FIで決勝2着に入るも、続く岐阜FIでは準決勝で敗れた。
 「7車の初戦(和歌山)は良かったんですけど、岐阜が悪かったので、まだつかみ切れてないかなって感じがします。(中12日は)いつも通りバンクで、いつも通りの練習をしてきました。感触も悪くなかったです。7車立てで自分のラインが3車なのは大きいので、それを生かして走りたいです」
 3場所連続優出中の吉本哲郎は、近況のレースを冷静に振り返る。
 「(前々回の)広島は目標がいるレースだったので、自力じゃないから…っていうのがあったんですけど、(前回の)久留米では自力で仕掛けて(115着)だったので、結果は悪くなかったなと思います。7車立ては走りやすいですね。ブロックセブンで優勝したこともあるので、そんなイメージで走っています。函館は広島と違ってコーナーが長くて、直線が短いっていうイメージがあるので、そこを頭に入れて走ります」

4R

 7月別府FIで落車した森山智徳は、続く小倉FIを欠場して今シリーズを迎える。
 「ケガは左半身の擦過傷と打撲でした。落車のあとはちょっと休んで、2週間くらいは練習できました。調子が良い時と比べると万全ではない感じがするので、一走してみてからですね」
 江守昇は前回の川崎FIの準決勝を事故棄権。そのまま途中欠場となった。
 「自転車が故障した衝撃で腰を捻った感じになって欠場しました。(初日に連係するは)近藤(隆司)君とは、(昨年1月前橋FI以来で)覚えてないくらい久々です。練習でも、最近は僕がバンクに入らないので一緒にはやってないですね」

5R

選手の写真です。
岡本総選手
 前々回の福井記念で落車した小森貴大の状態面はどうか。
 「左肩から腰の擦過傷がひどかったので、しっかり治してから練習をしてきました。1週間くらいはできたと思います。タイムも問題ないし、大丈夫です」
 岡本総(写真)も、復帰戦の富山記念で落車失格をしている。
 「(6月)伊東で落車した時は右腰の打撲がひどくて自転車に乗れなかったんですけど、富山の落車はそこまで体のダメージがなかったので、すぐに練習してきました。直前の練習も良くはなかったんですけど、レースには参加できる状態だったので走ることにしました」

6R

選手の写真です。
山中貴雄選手
 近況は準決勝敗退が続いている久米康平だが、7月小松島記念は連勝で準決勝へコマを進めた。
 「調子とか状態は悪くないんですけど、決勝に上がれてないので、そろそろ上がりたいですね。7車立ては嫌いじゃないですけど、強い選手と戦う時は不利な時もあるかなと思います。今回は同地区の選手が少ないので、できるだけ多く勝ち上がれるようにラインで決まるレースをしたいです」
 久米をマークする山中貴雄(写真)は、前々回の別府FIで昨年6月高知以来の優勝を飾った。
 「最近はラインでなんとか走れている感じですね。調子自体も良いと思います。函館はイメージ的には好きなバンクです。(久米は)強いし、ダッシュもあるので離れないように頑張ります」

7R

選手の写真です。
眞杉匠選手
 6月川崎FIでS級初優出を果たした眞杉匠(写真)は、続く宇都宮で初Vを達成。その後も好調が続いている。
 「(6月)小田原からフレームを変えて、自転車の感じが良いです。練習では使っていたフレームなんですけど。(前回の)松戸からは普通に練習してきました。今回はしっかり決勝に乗って、優勝を目指して頑張りたいです」
 前期はA級戦で格の違いを見せた岡田征陽。昇級初戦の弥彦FIでゴール後落車に見舞われたが、休まず続く西武園FIから復帰した。
 「西武園は落車明けの開催だったから噛み合わなかったですね。今回はしっかりケアをしてきたので、前回よりは良いと思うんですけどね。(目標にする)眞杉が強いのは知っているので、しっかり付いていきます」

8R

 6月青森GIIIで準Vの成績を残した鈴木庸之は、その後も好調をキープしている。
 「前回(西武園FI)から中8日は、普通に練習してきました。徐々に調子が上がってきている感じはあります。7車立ては前回くらいからやっと慣れてきたというか、どうすれば良いか分かってきました。初日は自力自在に、前々に走ります」
 鈴木を目標にするのは、青森GIIIの決勝以来の連係となる朝倉佳弘だ。
 「鈴木君は踏み出しが良いので離れないように集中していきます。(6月)小田原で転んだ後も普通にレースを走っていたんですけど、体が痛かったので前回(福井FI)からはケアをしつつ練習してきました。中25日間も空きましたけどリセットできたし、マイナスではないと思います」

9R

選手の写真です。
松谷秀幸選手
 北海道の北斗市で生まれ育った野口裕史も気合は十分。初日特選は持ち前のパワーで押しきりを目指す。
 「函館は(17年8月以来)3年ぶりです。気持ちが入りますね。前回(和歌山FI)からは結構、時間があったので、前半は強めに練習して、後半は軽めにやってきました。だんだん良くなっている感じはします。(初日は)後ろが競りですけど、僕がやることは一緒です」
 松谷秀幸(写真)は芦澤大輔と野口の番手で競りとなったが、ここは得点最上位として意地を見せたい。
 「先手は野口君かなと思ったので、野口君に付かせてもらいます。ここを見据えて計画通りに練習ができたし、良い状態で入れたと思います。初日から試練ですけど、番手を守り切りたいですね」
 山中秀将は同県の野口とは別線で力勝負を選択した。
 「僕が野口さんの番手を守り切らないといけなかったのかもしれないですけど、変則的なメンバーだったし、僕もまだ自力でやりたいって気持ちがあるので別でやらせてもらいます。鎖骨の痛みが出たりして、良かったり悪かったりですけど、全体の状態としては上がってきていると思います」

1R

選手の写真です。
小原佑太選手
 前受けの小原佑太(写真)は、赤板で山岸佳太を突っ張って逃げる。その後も自分のペースで快調に駆けると、別線に反撃の隙を与えずそのまま力強く押し切った。
 「(山岸が)ゆっくり来たので合わせるつもりで踏みました。踏むのをやめなければ、出させようとも思ったんですけど。(最終)バックで流すと来られるかなっていうのがあったので、流し踏みをしました。走る前は緊張したけど、楽しみながら走れたと思います」
 番手の伊藤大志が2着に続いて青森ワンツーが決まった。
 「(小原は)ナショナルチームだから、あれくらいやってもらわないと(笑)。前回の青森で失敗していたから、今回はワンツーが決まって良かったです。(自分の感触は)1カ月くらいレースが空いたので、練習の踏み心地とレースの踏み心地が違う感じがするけど、1回走ったのでアタリが付いたと思います」

2R

選手の写真です。
齊藤竜也選手
 後ろ攻めから上昇した櫻井正孝を正攻法の染谷幸喜が赤板過ぎに突っ張る。打鐘過ぎから徐々にペースを上げて最終ホームは一本棒で通過。最終バックでも別線は仕掛けられず、絶好展開を迎えた齊藤竜也(写真)がゴール前で差し切った。
 「染谷君が突っ張ってくれた。後ろの気配だけは確認して、大きく持っていくとすくわれると思ったから、瞬時に張って戻れる準備はしていた。染谷君はタレる感じはなかったですね。彼の成長を感じた。自分もグイグイ行く感じで風関係なく、踏み上げていく感じでしたね」
 桜井を突っ張った染谷幸喜が別線を完璧に封じて2着に逃げ粘った。
 「前取って引いてカマシの作戦でした。でも風が強くて、みんな駆けたがらないと思い、あれぐらいの感じで上昇してきたら、下げるよりも突っ張った方が脚を使わないなと。7車立てになって、突っ張りが増えてきて、突っ張っても粘れる脚が付いてきた。逃げ切れれば良かったけど、最後まで踏み切れていますね」

3R

 赤板手前で誘導員の後ろに入った石塚輪太郎を、2コーナー手前で吉本哲郎が押さえて主導権を握る。3番手でジッと脚を溜めた石塚は最終1センター過ぎからスパートすると、一気に中国コンビをまくり切って白星を挙げた。
 「早坂(秀悟)さんのカマシが怖くて3番手のままだったけど、結果的に3番手のままで最終ホームまで来れたので、あとは行けるところから行こうと思っていました。7車立てはムリして仕掛けてもラインが崩れてしまうし、自分がもつところから仕掛けることを心掛けていました。最後も押し切れていますし、調子は良いはずです」
 番手の藤木裕は石塚に迫るも、2着でゴールした。
 「1着を取れる展開だったのに、もったいなかったですね。(石塚は)めちゃめちゃ冷静だったと思います。風はありますけど、番手戦だったし、しんどくはなかったです」

4R

選手の写真です。
近藤隆司選手
 後ろ攻めの近藤隆司(写真)が赤板過ぎに飛び出して別線の動向を伺う。6番手となった森山智徳は打鐘の4コーナーからスパート。江守昇のアシストもあって最終バックで森山の後位にはまった近藤が直線で鋭く追い込んだ。
 「先頭に立ってから7車立てだし、中団はサラ脚の城(幸弘)君だしと色々と考えてしまったけど、ジャンで森山君を見たら来る気配がなかったので休めたのが大きいですね。そこからはどっちか(城か森山)来たら踏もうと。以前より今は練習できているので、レース後の苦しさが違う」
 江守昇は直線で内へ進路を取り近藤に続いた。
 「1コーナーで振って止まると思ったけど、森山君が強かったですね。合志(正臣)さんが離れて森山君が一人だったので。最後は近藤君が中を割ることを分かっていてくれたみたいで、外に外しながら踏んでくれてた。判断も悪くないですね」

5R

選手の写真です。
小森貴大選手
 後ろ攻めの一戸康宏は、中団の小森貴大(写真)にフタをしてから上野優太を叩いて先行態勢に入る。埼玉コンビを追って上野と外併走をした小森は、最終2コーナー手前から反撃。一気に前団を飲み込んで、そのまま後続を振り切った。
 「一戸さんがカカっていたので、一回休んでから冷静に行きました。ライン3車ですし、しっかり仕掛けるってことは決めていたので。(落車明けで)ちょっと感覚のズレはありますけど、後ろを振り切れているので悪くはないですね。明日(予選2)が大事なので、集中して走りたいです」
 岡本総が2着に続いて中近ワンツーが決まった。
 「(小森が)良いレースをしてくれました。でも、付いて行くのがやっとですね。(落車が続いて)レースの流れとか、前が仕掛けるのか、仕掛けないのかとか、余裕がないです。走って戻していくしかないですね。自分自身の体の問題だと思います」

6R

 赤板の1コーナーでハナに立った西谷岳文を、柏木伸介が打鐘で一気に叩いて先行勝負に出る。最終ホーム5番手の久米康平は1コーナーから巻き返すと、番手まくりの新田康仁の上を豪快に飲み込む。最後はピタリと続いた番手の山中貴雄がきっちり差し切った。
 「久米君は僕がどうこう言うあれじゃないですし、好きに走ってもらいました。鐘で仕掛けてもおかしくなかったので、そこから集中していました。仕掛けるまでも良い感じで流れていたので、久米君も仕掛けやすかったんじゃないかなと思います。新田さんのところを乗り越える時にスピードが違いました」
 久米康平はロングまくりで2着に入った。
 「柏木さんが早めに駆けそうな感じがしていたので、詰まったところで仕掛けました。軽いけど、気持ち悪い軽さですね。前検日に(バンクを)乗れなかったのが影響しているのかなと思う。でも、1回モガいたんで明日(2日目)はしっくりくると思います」

7R

選手の写真です。
岡田征陽選手
 赤板の2コーナーで眞杉匠が市橋司優人を押さえて先制。逃げる眞杉に対して最終バック4番手から市橋が仕掛けるが、なかなか車は進まない。番手の岡田征陽(写真)に絶好の展開が向くと、最後は眞杉を交わしてゴールした。
 「(眞杉は)誰も来させないように行ってくれたんで、絶好の展開になりました。ずっとカカって行く感じだったので、抜けないかと思いましたね。僕は何もしてないです。7車立ては、ごまかしがきかないので自分自身の脚力を上げていくしかないですね」
 別線を完封した眞杉匠が2着に逃げ粘った。
 「前に出切ってからは上手くペースで踏めました。風で重いって感じはしなかったけど、体が重たかったですね。そこは明日(2日目)以降、修正します。ラインで決まったのは良かったです」

8R

選手の写真です。
原口昌平選手
 原口昌平(写真)、小嶋敬二の順で前を切った上を、打鐘で鈴木庸之が叩いて先制。最終ホームで3番手に追い上げた原口は2センターから踏み出すと、一気に前団を飲み込んで白星スタートを切った。
 「ジャンで誰も来なければ駆けようと思っていたけど、打鐘前だったし、そこから駆けても勝てる相手じゃないので。小嶋さんが切るスピードが遅かったので、鈴木さんはすぐに来るなと思いました。冷静に走れたと思います。1番強い人(鈴木)が駆けていたので、早く仕掛けると合わされると思って、(ラインの)3人で決まるところから踏んだ。脚を使っていなかったので、何とか1着が取れました」
 安東宏高が原口に続いて2着。原口の冷静さを褒め称えた。
 「落ち着いてレースをしてくれた。器用な原口君を初めて見ました。鈴木君的にもスピードを出して原口君を待っている雰囲気がありましたね。最後の伸びは、バックを踏んでいたし何とも言えない。でも悪くはないと思う」

9R

選手の写真です。
野口裕史選手
 野口裕史(写真)に合わせて上昇した椎木尾拓哉が、前受けの山中秀将を先に切って先頭に立つ。そこを野口が押さえて主導権。スピードを上げない野口に対して、椎木尾は最終ホームから巻き返すが、野口に合わされて後退する。野口の番手で競っていた松谷秀幸と芦澤大輔の争いは、松谷に軍配が上がったが、快調に逃げた野口が最後まで力強く踏み切って初日特選を制した。
 「椎木尾君があんなに早く来るとは思わなかったので、流し過ぎてしまいました。そこは反省ですね。いつもより距離は短かったので、脚的にはあと半周行ける感じがします」
 野口の番手を死守した松谷秀幸が2着に続いた。
 「野口君が強すぎました。ずっと伸びていく感じでした。抜ける気は全くしなかったです」
 椎木尾マークの笠松信幸は、最終1センターで松谷の後ろに切り替えて3着でゴールした。
 「(椎木尾は)先行も考えていた感じだったので、良く仕掛けてくれました。自分は芦澤君を入れないように、ずっと内を締めていました。脚自体は問題ないと思います」

1R

選手の写真です。
久米康平選手
 赤板の2コーナー手前で先頭に立った市橋司優人を、打鐘で小森貴大が叩いて主導権。6番手になった久米康平(写真)は最終2コーナーからスパートすると、大外をまくり切って白星をゲットした。
 「(初手の位置は)前より後ろからが良いなと思っていました。(前受けの)近畿を切って、後ろに置けたら良かったんですけど、なかなか引けずに(小森に)行かれてしまいました。(最終)バックで九州が仕掛けなかったら、自分で行こうとは思っていました。今日(2日目)は、初日よりしっくり来ています。(初日は)嫌な軽さがあったんですけど、それがなかったので状態は良くなっているのかなと思います」
 小森マークの藤木裕は、後続をけん制してから追い込んで2着でゴールした。
 「久しぶりに(記念の)準決勝に乗れたんでうれしいですね。小森も気持ちが伝わるレースをしてくれました。(自分自身はライン)2車なんで、内も意識しながらって感じだったんですけど、久米君は止められなかったですね。(ゴール手前で市橋と接触した時に)車体故障してブレーキもかかってしまったので。初日も2日目も2着なのは悔しいです」

2R

選手の写真です。
鈴木庸之選手
 前受けから下げた早坂秀悟が、打鐘の3コーナーで近藤隆司を叩いて先制。最終ホーム6番手に置かれた鈴木庸之(写真)だったが、最終バック3番手から仕掛けた近藤の外を一気にまくり切って1着でゴールした。
 「本当はカマしたかったんですけどね。近藤さんが早めに行ってくれれば良かったけど、仕掛けが一緒になってしまいました。ハンドルを少し伸ばして、指定練習の感じでは良かったけど、レースでは合っていないので元に戻します」
 先行した早坂の番手から紺野哲也が伸びて2着に入った。
 「早坂君はだいぶカカっていました。自分も仕事はしようと思っていたけど、思いのほか着が良かったですね。早坂君は遅めに仕掛ける予定だったけど、早めに仕掛けてくれました。前次第の状態って感じですね」

3R

選手の写真です。
山中秀将選手
 先頭でなかなかスピードを上げない岡本総に対し、打鐘の4コーナーから飯野祐太が仕掛ける。後方で反撃のタイミングを伺っていた山中秀将(写真)は最終1センター過ぎからまくり出すと、段違いのスピードで前団を飲み込んだ。
 「昨日(初日特選)と同じような展開になったけど、今日(2日目)は仕掛けられたので嫌な感じを払拭できました。これからはもっといろんな手数を増やして、早めに仕掛けるとか、遅めに仕掛けるとか、今日(2日目)くらいで仕掛けるとか、メンバーを見て変えていかないといけないですね」
 最終2センターで齊藤竜也を止めた山田敦也は、直線で鋭く伸びて2着に入った。
 「(飯野)祐太はいつまでも新人みたいに走ってくれるからありがたいですね。僕もなんとか(山中を)止めたかったけど、1センターを通過した時には後ろに来ていたし、(ライン)2車だと止めるのは難しいですね…。それなら齊藤さんのところは止めたいと思っていました」

4R

 打鐘で小嶋敬二が先頭に立つと前受けから車を下げた山岸佳太は6番手に置かれ最終ホームは一本棒で通過。2コーナーから中団の上野優太が仕掛けるも進みは悪く、その上を山岸が豪快にまくりで飲み込んだ。
 「小嶋さんの先行はあると朝倉(佳弘)さんと話していた。深く考え過ぎずに行ける所からと思っていた。仕掛けようと思った所で上野君も踏んだのでみてしまった。1着取らないと勝ち上がれないから、そこを意識して走った。初日終わってからもセッティングを中村淳さんに見てもらって日に日に良くなっている」
 笠松信幸は外に振って小嶋を援護するも山岸は止め切れず、直線で追い込んで2着。
 「思ったより小嶋さんが早めに前へ出ちゃいましたね。山岸君を止められればベストだけど、いかれてしまった。もう少し近場にきてほしかったですね。やれることはやったけど、確実に止めたかった。連日、状態は問題ない。前が頑張ってくれていますね」

5R

選手の写真です。
椎木尾拓哉選手
 打鐘の3コーナーで柏木伸介が三登誉哲をすくって先頭に立つ。前受けから下げた石塚輪太郎は、2センターからすかさずスパート。3番手以降を突き放して逃げると、最後は巧追した椎木尾拓哉(写真)が絶好の展開をモノにした。
 「(石塚が)強かったですね。あのパターンが強いってことは分かっていたし、後輪だけを見ていたので、(柏木が三登を)しゃくったのは見えてなかったです。反応はできているので、徐々に良くなっているのかなとは思います」
 逃げた石塚輪太郎が2着に粘り、和歌山ワンツーが決まった。
 「(柏木が)内に行ってくれてタイミングができたので、そこをすかさず行けて良かったです。ゴールまで意地だったので、後ろの状況は分からなかったです。(2日間走った感触は)ちょっとバンクが重たく感じますね」

6R

選手の写真です。
野口裕史選手
 前受けから5番手まで下げた野口裕史(写真)は、赤板の2コーナーから反撃開始。打鐘の2センターで櫻井正孝を叩くと、その後もハイペースで逃げて連勝で準決勝進出を決めた。
 「僕は初日に(特選1着で)7ポイント取れていたので、初日(予選2着で)3ポイントの江守(昇)さんが確定板に入れるようにと思って前半を強めに踏んで、最後タレるのを覚悟して仕掛けました。バックでまくられないようにもう一回、強めに踏んだので3コーナーで抜かれる感じがありました。でも、4コーナーでまた踏めたって感じでしたね。7車立てになってからは、先行の仕方を変えています」
 番手の江守昇が食い下がり、千葉ワンツーを果たした。
 「今回は同県の機動型が多いから恵まれの開催ですね。打鐘で行くと言っていたから、千切らないでくれと思っていました。(最終)3コーナーで抜ける気持ちにさせてくれたけど、ただ流しているだけでしたね。徐々に踏み上げることを聞いていたから良かったけど、聞いていなかったら中切れしていたかもしれないです」

7R

選手の写真です。
芦澤大輔選手
 赤板から上昇した原口昌平は、前受けの眞杉匠を強引に叩いて主導権を奪う。隊列が短くなると、後方の吉本哲郎は打鐘の4コーナーから反撃。最終2コーナーで前に出切って、山中貴雄の絶好の展開かと思われたが、4コーナーで山中の内のコースを踏んだ芦澤大輔(写真)が、ゴール手前で吉本を鋭く追い込んだ。
 「原口君もやる気が出ていたから、眞杉は展開的に引くことになったけど、その後もしっかり踏んでくれたんで僕が行けました。僕が一番、展開に恵まれましたね。昨日(初日特選)の感じだと今日(2日目)もキツイかなと思っていたけど、上手く立て直しができたと思います」
 ロングまくりを決めた吉本哲郎が2着に粘った。
 「カマシで出てしまえばゴール勝負ができるかなと思っていたけど、まさか(原口と眞杉が)やり合うとは思ってなかったです。タイミング良く仕掛けられたので、あとは(山中)貴雄の仕事で頑張ってくれって思ってました。相手が強いので、構えてまくれるとは思わずに、仕掛けて勝負っていうレースができましたね」

8R

 前受けから打鐘前で5番手まで車を下げた小原佑太は打鐘の2センターで一気のカマシを敢行。快速を飛ばして別線を突き放すとそのまま軽快に踏み直して逃げ切った。
 「仕掛けるポイントは決めていた。初日に突っ張ったからくるなら早めかなと思っていたので、引いて仕掛けたい所でいこうと。もう少し早めにいけたので修正する。出切ってからは差されないように踏んだけど、4コーナーからタレる感じがあったので踏み加減を考えたい。初日より走りやすかった」
 阿部力也は小原にピタリと続いた。
 「バックからのカカリが凄い。最後まで踏み上がっていく感じ。出切ってから後ろの状況を確認する必要がないスピード。あれをまくりにくる選手はほぼいない。差しにいったらゴール線で悔しい思いをした。もっと早くいってもダメかも。状態とかは凄い良い感じではない」

9R

選手の写真です。
松谷秀幸選手
 赤板で染谷幸喜に突っ張られた森山智徳は、6番手に戻って立て直すと、打鐘の2センターから再び仕掛ける。持ち前のダッシュで染谷を一気に叩き切ったが、最後は九州コンビを追った染谷の後ろから松谷秀幸(写真)が鋭く伸びて白星を挙げた。
 「(森山の)ダッシュがすご過ぎましたね。びっくりしました。(染谷が叩かれた後は)自分でまくって行こうかとも思ったけど、染谷は突っ張ってくれていたし、入れてからだなと思って。染谷が頑張ってくれました」
 森山の番手から中村圭志が伸びて2着に入った。
 「ライン2車で厳しかったですけど、(森山が)あれだけ行ってくれたので。前に出切れたら、どうにかなるかなと思っていました。昨日(初日)は練習と噛み合ってない感じがしたけど、アタリが出たというか修正できました」

7R

選手の写真です。
笠松信幸選手
選手の写真です。
山岸佳太選手
 赤板過ぎで先頭に立った近藤隆司を、1センターで石塚輪太郎が押さえて主導権を握る。6番手の山岸佳太は打鐘の2センターから巻き返すと、最終ホームで吉本哲郎の前に入って3番手を確保。後方から仕掛けてきた近藤隆司に合わせて2センターから踏み込んだが、逃げる石塚の番手から笠松信幸(写真)が鋭く伸びて1着で優出を決めた。
 「全部、(石塚)輪太郎に任せていました。(別線と)仕掛けが合うようなら、自分がどかすってことも考えていましたけど、ずっとカカっている感じだったので。(最後は)張ってからだと内も来るので踏ませてもらいました。(自分自身の)感じも良いですけど、3日間、前の選手が頑張ってくれているお陰です」
 中団を確保した山岸佳太(写真)は2着でゴール。
 「落ち着いて冷静に走ったんですけど、ワンテンポ、ツーテンポ仕掛けるのが遅かったですね…。芦澤(大輔)さんと決めたかったです。レースが弱気になりました。近藤さんを見てバックから踏んでいれば、笠松さんも出てこれなかったと思うんですけど…」

8R

選手の写真です。
阿部力也選手
選手の写真です。
山中秀将選手
 前受けの小原佑太は赤板で森山智徳を突っ張って、そのまま先行態勢に入る。ハイペースで逃げる小原に、別線はなかなか仕掛けられず、最終バックも隊列は一本棒で通過。絶好展開が向いた阿部力也(写真)は直線で鋭く抜け出して白星を挙げた。
 「(小原は)良いカカりだったけど、全部突っ張って最後はいっぱいそうでしたね。もう少し車間を切って上手いことやれば、残せたかもしれない。自分がヘタでした。藤木(裕)さんが後ろに入ったのが気になって、余計な動きができなかった。残そうと思ったけど、(差せなかった)予選2のこともあって、早めにいってしまいました。(ライン)2車なのもキツいし、難しいですね。脚的には悪くないと思います」
 山中秀将(写真)は、4番手の位置から2センターで外を踏み上げて2着に入った。
 「最内枠だったし、脚を使ってでも中団にはと思っていた。赤板でバックを踏んだけど、内に入って3番手をキープできました。藤木さんが追い上げて迷ったけど、併走したところを森山君にカマされるのが嫌だったので、下げて立て直そうと思いました。3コーナーの脚の回りは最近の中で一番ですね。前の藤木さんを抜かないと2着以上はないと思って、藤木さんだけはと思って踏んで良かったです。脚も良くなってきていると思う」

9R

選手の写真です。
椎木尾拓哉選手
選手の写真です。
松谷秀幸選手
 前受けの野口裕史は、赤板の1センター過ぎから動いた小森貴大を突っ張って出させない。椎木尾拓哉(写真)は小森が不発と見るや、打鐘の2センターで松谷秀幸の後ろに切り替えて最終回へ入る。脚を溜めていた久米康平が2コーナーからスパートすると、松谷は2センターでブロック。椎木尾は瞬時に空いた松谷の内のコースに入り、野口もすくって直線で抜け出した。
 「難しい展開になりましたけど、4コーナー勝負だとは思っていたし、内が空いたので思い切って踏みました。イチかバチかで行ったら、突き抜けた感じです。決勝は笠松(信幸)さんとチャンスがあるように走りたいです」
 椎木尾と同じコースを踏んだ鈴木庸之が2着に入った。
 「(赤板で)小森が野口さんを切らないのは作戦になかったし、野口さんも突っ張るとは思わなかったです。要所、要所の判断はできたのかなと思います。ハンドルのセッティングを変えてからは、乗りやすくて楽ですね」
 松谷秀幸(写真)は3着でゴールして、決勝へ滑り込んだ。
 「7車立てで(ライン)2車は難しいですね。持っていったら内に入ってくるのは分かっているけど、持っていくしかないですもんね…。もったいない3着でした。脚はまだめっちゃ余っています」