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うつのみや競輪

UTSUNOMIYA KEIRIN

24#

検車場レポート

  • 3/17 Thu.  (前検日)
  • 3/18 Fri.  (1日目)
  • 3/19 Sat.  (2日目)
  • 3/20 Sun.  (3日目)

1R

選手の写真です。
石原颯選手
 昨年8月のオールスターでGIデビューを果たした石原颯(写真)は、今シリーズが5度目のビッグ。
 「1レース1番車は特別競輪だけじゃなくて、記念でもいままで経験はない。今回が初めてです。朝は得意じゃないですけど頑張ります。宇都宮は初めてですね。(1月の)高松記念の前に鎖骨のワイヤーを抜いてから体の感じが良くなってきました。道中もしっかりと踏めているし、最後の踏み直しも良くなってきていると思います。ただ、寒いのが苦手なので、今回はそこが不安です」
 今年の走り初めとなった1月の和歌山記念の最終日に落車に見舞われた荒井崇博だったが、その後も勝ち星を量産。前回の小倉FIでは3連勝の完全Vを飾った。
 「(1レースで)朝が早いんで、それがちょっと嫌だなと。(状態は)いい意味で変わらない。あとは寝坊しないようにします(笑)」

2R

選手の写真です。
雨谷一樹選手
 前回の全日本選抜は7474着の雨谷一樹(写真)は、菊池岳仁に委ねての一次予選。展開次第ではチャンスは十分だ。
 「ここに向けてしっかりとやってこられたので、いい状態で迎えられると思います。菊池君とはいままで何度も連係していますし、いつも頑張ってくれるので信頼してます。目標は特に決めていないですけど、一戦一戦を頑張るつもりでいます。自分は地元のトップバッターですよね? しっかりといい流れをつくれるように」
 機動タイプが多くそろったなかで中四国勢は1人の小倉竜二は、山崎賢人とのタッグにこう口を開く。
 「(前回からは)体調不良もあって、バンクに行けなかった。ただ、ここに来る前はいい感じでした。(山崎は)スピードがあるし、500バンクなので初日でだいたい状態がわかるかなと」

3R

選手の写真です。
坂井洋選手
 地元で初のビッグを迎える坂井洋(写真)は、前回の西武園FIから中3日のタイトなローテーション。
 「直前に練習した感じは、めちゃくちゃ良かったです。いつもバンクは練習で入っていますけど、レースを走るのは一昨年の記念以来なので久々です。まくりになった時は3コーナーの登りで仕掛けないようにだけ気をつけたいですね。前回から中3日ですけど、新車を試したかった。前回が終わってから少しだけセッティングをいじってさらに良くなったと思います」
 前々回の武雄FIでは昨年9月の松山FI以来の優勝を飾った柏野智典は、前回の高知FIが542着。
 「(7月の)玉野のサマーナイトフェスティバルの権利もあって、(武雄で)優勝ができて良かったです。ちょっとホッとしました。(一次予選は)スピードレースになりそうな感じがあるけど、しっかりと対応していきたい。」

4R

選手の写真です。
寺崎浩平選手
 ナショナルチームでの活動もあり、寺崎浩平(写真)は2月全日本選抜2682着から今年3場所目と競輪の間隔は空いた。
 「(体調は)全然問題ないです。500バンク自体、アマチュアの時に千葉で乗っただけで初めてです。(指定練習で)感覚を確かめたい。500バンクなのでタイミングひとつですけど、先手だけは取りたい」
 東口善朋は決勝にコマを進めた前回の名古屋記念は4134着。まずまずの成績でまとめた。
 「全日本選抜は(2日目が失格で)残念だったけど、次の名古屋ではしっかりと走ってまあまあの結果が残せたかなと。普段通りしっかりと練習をしてきました」

5R

選手の写真です。
成田和也選手
 松井宏佑は前回の全日本選抜で2勝をマーク。準決敗退も積極的な仕掛けでインパクトを残した。
 「前回の取手(全日本選抜)は準決だけ中途半端なレースをしてしまってダメでしたけど、それ以外は良かったので(調子は)悪くないと思います。前回が終わってから一度、練習の強度は上げました。けど、そのあと抜いてきたので、疲れは取手の前検日よりも残っていないと思います。前回から使っている新車の感じもいいですし、セッティングの変更もせずそのままいきます」
 前回の全日本選抜では昨年8月のオールスター以来のGI優出の成田和也(写真)は、続く平塚FIを欠場した。
 「1週間くらいは練習ができました。あとは走ってみてですね。宇都宮はイメージは悪くない」

6R

選手の写真です。
吉田有希選手
 伊東、平とFIでは6連勝の連続完全V。ビッグ初出場の吉田有希(写真)は、いまの勢いなら兄、拓矢との決勝でのタッグも夢ではない。
 「兄と(吉澤)純平さんと練習をしてきた。充実もしてたんで悪くない。(宇都宮は)悪い印象はない。ただ、その時はA級(1、2班戦)だったんで、今回はS級で流れが変わってくると思うので対応したい。(今シリーズは初のビッグで)自分の持ち味をしっかりと発揮して、出し惜しみをしないように。(勝ち上がって兄との連係は)僕が厳しいと思うけど」
 全日本選抜では2日目に落車を喫した園田匠だったが、3日目以降も走りぬいた。
 「(全日本選抜のあとは3週間空いて)久しぶりに休んだ、いい休養になったと思ってます。宇都宮は得意ですね。(16年には当所で)記念も獲ってるんで」

7R

選手の写真です。
深谷知広選手
 前回の高知FIの322着のあともハードなトレーニングを重ねている深谷知広(写真)が、先を見据える。
 「(前回は)トレーニングの疲れもあって体が重かった。そのなかでできることを1日ずつ消化していった感じです。いまは追い込む時期なんで、感触的にはそんなに気にしてない。トレーニングは順調に積めています」
 和田真久留は、前回の高知FIでは深谷を目標に優勝を遂げた。
 「今回は南関の機動型が少ないので、初日は自力だと思っていた。だから、正直、驚いています。でも、前でも後ろでも戦える準備はしてきているので問題はないですね。大宮記念、全日本選抜って深谷さんの番手を経験させていただいて、初めて付く時よりは感覚をつかめてきていますね。それでもまだ難しさもありますし、レースによって対応は違ってくると思うので気を引き締めいきます」

8R

選手の写真です。
眞杉匠選手
 前回の名古屋では逃げ切りで記念初優勝の眞杉匠(写真)が、この勢いで地元のビッグも突っ走る。
 「いい流れで地元を迎えられる。仕上がってはいるかなと。後ろも頼もしい先輩ですし、いつも通りの出し切るレースをしたい」
 眞杉の番手を得た神山拓弥は、地元ビッグにリズムも悪くない。
 「直前はピストシックスを走って4連勝できた。調子自体は悪くないと思います。今回は地元の最年長なので、勢いのある若手と一緒に盛り上げていければって思っています。眞杉とは今年の正月開催以来の連係ですね。優勝を獲らせてもらっていますし、相性はいいですね。」

9R

選手の写真です。
脇本雄太選手
 前々回の2月奈良記念で復帰した脇本雄太(写真)は、前回の大宮FIとの7走で6勝。さすがの走りを披露しているが、自身の納得いくレベルまでは達してない。
 「まだちょっと気持ち的にも体的にも足りないところがある。要素的にそろってないのかと。理想は高くもっていたいし、自分の理想と照らし合わせて足りないところがいっぱいある。そのなかで戦っていきたい。宇都宮は(14年6月以来)8年ぶりなんでバンクの印象も変わってると思うので、走ってみてっていうところもあります」
 浅井康太は脇本後位で永澤剛と競りになったが、中近地区でのライン形成だけにこう口にする。
 「体調を崩してたので、のんびりって感じでした。調整って感じで、体調管理をした。明日(一次予選)は脇本君にジカで行こうかと。中近でしっかりと連係して、走っていきたい気持ちがある。それで(脇本後位を)主張したいと」

10R

選手の写真です。
郡司浩平選手
 前回の大垣記念を2117着。決勝はまくり不発に終わった郡司浩平(写真)だが、近況のレベルの高い走りから状態は良さそうだ。
 「(前回は)動けていると思うので、そこら辺は問題ない。全然、悪くない。あとは決勝にいった時のレース運び方とかが、今後の課題になるかと。500バンク自体が久しぶりな気がしますし、ちょっと乗ってみて思い出せればと。単騎になっても自分で動こうかなと」
 佐藤慎太郎は、前回の全日本選抜から久しぶりのゆとりをもった配分。心配はレース勘だけだろう。
 「普通に練習をしてきました。今回はまとまった練習ができた。このあと地元(平)でのGIとかもあるんで、練習ができたのが良かった。レースが空きすぎた感じもあるんで、良かったかなっていうのもあります」
 15年の記念準V、17年記念制覇と当バンクはドル箱の北津留翼は、500バンクの流れが合っている。
 「500バンクはゆっくり流れるんでいいですね。調子はいつも通りだと思います。特に変えずに普通に練習をしてました」

11R

選手の写真です。
松浦悠士選手
 奈良記念2221着、全日本選抜1222着と動きが良かった松浦悠士(写真)は、前回の名古屋記念も311着で優出も決勝で落車に見舞われた。
 「(落車をしたので先週の)土曜あたりから練習を始めた。直前の感じ自体は良かった。(落車して)3日間くらいは自転車にまたげなかった。自転車は大丈夫って言われたんですけど、新しいものを持ってきた。練習の手ごたえが良かったんで大丈夫かと。自分で駆けて掛かるタイプではないので、500バンクはあんまり得意ではない。500バンクはそういうタイプじゃないと」
 全日本選抜で2度目のGI制覇を遂げて、今年もすでにグランプリ出場の権利を得ている古性優作の照準は5月の日本選手権。それでも今シリーズもビッグ連覇に向けて集中する。
 「痛めていた部分があったんで、しっかりと治療して、そこからいいトレーニングができた。日本選手権に向けてやっているので、うまいこと疲労が抜けてくれればと」
 宿口陽一は、地元の長島大介マークからシリーズをスタートする。
 「しっかりと練習とケアをやってきました。いい休養だと思って過ごせたんで良かったです。平原(康多)さん、眞杉(匠)君と優勝してるんで関東にいい流れがきている。そこに乗っかれるように」

12R

選手の写真です。
町田太我選手
 一時期は調子を崩していた町田太我(写真)だったが、前回の平塚FIで昨年10月の別府FI以来の優勝。先行策からの押し切りで手ごたえを得た。
 「(前回は)最高に感じが良かったですね。(直前は)スピードも出て感じ良く仕上がってました。(500バンクは)高知が2回あるけど、7車立てだったんで9車立てでの500バンクは初めてです。指定練習で(感触を)しっかりと確かめたい。細切れで井上(昌己)さんが付いてくれるんで、いつも通り頑張ります」
 地元の全日本選抜では6516着と一息だった吉田拓矢。当然ながらプレッシャーもあり、同じ関東地区とはいえ重圧から解放された今シリーズが楽しみだ。
 「バランス良くしっかりと追い込めたかなと。(全日本選抜が終わって)気持ち的に楽になったんで、ここから上げていければ。気温も上がってきたんで、(練習では)気持ち良くモガけたかなと。(500バンクは)仕掛けどころが難しいけど、先輩たちに聞いてですね」
 大垣記念を4連勝。1月の大宮に次いで今年2度目の記念完全Vを遂げた平原康多は、決勝のソツない立ち回りとシャープなまくりはさすがだった。
 「(前回の)感触はまあまあだった。(セッティングとかは)いい方向にきている。体調を崩さずにこられました。レースが続いているけど、頑張りたい。(吉田)拓矢がいるので、後ろに付いてます」

1R

選手の写真です。
岩本俊介選手
 打鐘の3コーナーで末木浩二が押さえて出ると、岩本俊介(写真)が関東勢に続く。前受けの石原颯はすんなりと7番手まで下げて、隊列は一本棒で最終ホームを迎える。末木がペースを上げて風を切る。4番手を確保した岩本は、2コーナーからまくりを打って前団をとらえる。阿部大樹が踏み込んで、岩本後位に飛び付き松谷秀幸と併走。岩本が長い直線を踏ん張って1着。
 「石原君がはっきりしたレースをした。(石原が)全引きするとは思っていなくかった。石原君の動きを見てしっかり仕掛けられたと思います。(踏み込んだ感触は)雨でわかりにくかったですけど、いつもと同じ感じでしたね」
 岩本がまくり切ると、阿部との併走になった松谷秀幸が流れ込んで2着。
 「岩本君がうまく走ってくれましたね。石原君ラインの後ろからが良かった。前を取ってくれれば一番いいなって思っていました。阿部君が岩本君か自分のところに来ると思ったので、ツケマイで行こうと。3コーナーで脚を使ってしまったのは課題ですけど、前回から良くなってきています」

2R

選手の写真です。
山崎賢人選手
 菊池岳仁がペースを握るが後続がもつれる。前受けから後方まで下げた山崎賢人(写真)は、最終ホームを通過して1センターから発進。スピードの違いで2コーナー過ぎに菊池をつかまえて、あとは後続を離してセーフティーリード。余裕をもってゴールを駆け抜けた。
 「(展開が)ああなったら菊池が前にいるんで、もう誰も動かないかなと。(中団で)競ってたのも自分にプラスでした。感触も良かったし、スピード差もあったんで余裕をもって走れた。ただ、(仕掛ける)タイミングが後ろに迷惑を掛けるような感じになってしまった。上位のレースになってくると、そこが(勝負の)分かれて道になるので、タイミングですね」
 山崎の“時間差攻撃”に踏み出しで遅れた小倉竜二は、菊池の後ろに入って小休止。三谷竜生をさばいて、4車身差の2着でラインで上位を独占した。
 「(山崎は)戦法的にあれしかないんで、たぶん8番手になると思ってました。1つ注文をつけるならバックだけは入れないようにと思ってたけど、そうなってしまった。流れに乗ってからだったら、付いていけてたと思う。リカバリーできたけど、単調なレースになると脚の差が出る。体調に関して大丈夫です」

3R

選手の写真です。
坂井洋選手
 中部コンビが押さえて出る。坂井洋(写真)はワンテンポ遅れ来た太田竜馬をけん制して、絶好のポジションをキープする。3番手で車間を空けた坂井は、最終2コーナー手前からのまくりで1着。地元のビッグで幸先のいいスタートを切った。
 「取れたら前からで、セオリー通り早めならカマそうと思っていました。(山田諒が)ゆっくりきたのでセンターなら突っ張らないといけないなって思ったんですけど。(太田が)付いてこなくてラッキーでした。一本棒になったので(別線が)先に来ることはないと思ったんですけど、(ラインの)3人でって考えたら、早めだと思うんで1センターくらいから行きました」
 浮いた太田竜馬は、7番手に引いて脚をためる。まくり追い込みで強襲も僅差の2着。
 「(山田諒の切る)スピードが良かったので遅れてしまいました。車間が空いてしまってフワッとされた。ああなった以上は落ち着こうと。伸び自体は、問題ないんで。もうちょっと反応良く動けるようにしたい」

4R

選手の写真です。
隅田洋介選手
 打鐘を通過して、6番手の寺崎浩平が反撃のタイミングを取る。近藤隆司のペースも上がらず、2センターから寺崎が仕掛ける。後位の競りは東口善朋に押し込まれた佐々木龍がその後に芦澤大輔と接触して、芦澤が落車。寺崎、東口で出切り、遅れた三谷将太が千葉勢をさばいてドッキング。だが、落ち着いて前団の様子をうかがった隅田洋介(写真)が、まくり追い込みで突き抜けた。
 「(寺崎が)カマしてきた時に(隊列が)ほどけてましたよね。3車できれいに出切ってたし、どうかなと思った。(最終)2コーナー過ぎからは、いつでも行けるタイミングは取ってた。名古屋記念(の準決)で東口さんのブロックと前に踏まれたことがよぎったので、2センターでは並べるようにと思ってました。明日(2日目)、明後日が勝負だと思うし、自分の力がどれだけ通用するか試してみたい」
 寺崎の番手を守った東口善朋は、隅田、杉森輝大を止められずも3着。
 「(佐々木に)競られに来るってことは、甘くみられているところがある。負けられない気持ちで走りました。近畿で上で戦っていこうと思ったら、見せて勝たないと。結果、勝ちましたけど。そのあとさすがに隅田君をどうにかできなかった。気持ちも脚も仕上がってると思います」

5R

選手の写真です。
小松崎大地選手
 打鐘の4コーナー手前で先頭に立った松井宏佑が、後続を一本棒にして駆ける。4番手の原口昌平が、最終2コーナー過ぎから仕掛けるが不発。後方に置かれた小松崎大地(写真)だったが、短くなった隊列を直線でのみ込んだ。
 「ほかのラインの出方次第でいろいろと考えていました。ちょっと立ち遅れてしまったので、一発で仕留めないとなって思っていました。悪くないと思います」
 駆けた松井の番手で好展開が訪れた鈴木裕が、直線で差し脚を伸ばすも2着。
 「(松井は)もうちょい落ち着いてもいいかなって思ったんですけど、無理やり叩きにいってくれた。原口君が止まってのは見えたんですけど、その外を小松崎さんが来てしまったので、なにもできなかった。あそこで振っても止められないし、もう少し(松井を)残し気味に踏めば良かったのかな。タラレバですけど…」

6R

選手の写真です。
磯田旭選手
 中団の島川将貴が先に切って、中部勢、単騎の高橋陽介まで受けて4番手。人気の吉田有希は、7番手からの巻き返しを強いられる。最終ホームで外に持ち出した吉田は、自転車がなかなか進まない。吉田ライン3番手の磯田旭(写真)は、最終バックを通過しても9番手。吉田が不発で共倒れかに思われたが、2セターからインを突いて直線で中のコースを突き抜けた。3連単は100万円超の配当を演出した磯田が、地元で通算200勝を飾った。
 「吉田が先行してくれる作戦だったと思います。(9番手でしたけど)ギリギリまで待って走りました。(そこから最終2センターくらいで踏んでいって)そうですね、届いて良かった。ラインのおかげです。(通算200勝を地元でっていう思いは)とくになにも考えてなかった。頑張ろうと思ってやってます」
 単騎の高橋陽介は、思惑通り中部勢の3番手からレースを運ぶ。直線で柴崎淳の外を追い込んだ。
 「イメージ通りの展開でした。竹内(雄作)が絶対に先行すると思った。その3番手から勝負しようと思ってました。(初日を走るまでは)正直、不安しかなかった。前回(西武園)復帰したばかりで調子も良くなくて、ビッグも(20年10月の寛仁親王牌以来)1年半ぶりくらいですから。これで不安が消えて、気持ちの余裕が出てきました」

7R

選手の写真です。
深谷知広選手
 打鐘の4コーナーから深谷知広(写真)がスパートするが、高橋晋也も合わせて逃げる。浮いた深谷は、最終1センター過ぎに5番手に入り立て直す。脚を使わされた深谷だったが、3コーナー過ぎから外を踏み込む。4番手の野田源一も持ち出して、あおりもあった深谷だがゴールできっちり届いた。
 「(高橋)晋也君がすごい踏み出しだった。そこで負けてしまって、和田(真久留)君に入れてもらえて、チャンスをもらえました。自分のデキが良くなくて、踏み出しも反応もイメージとズレがありました。位置を取ってくれたので、なんとか立て直せました。もっと早く行くべきでしたけど、立て直すのに時間がかかってしまいました」
 阿部力也は、後続との間合いを計って追い込むも2着。
 「高橋君がすごくいいレースをしてくれました。しっかり深谷君を出させないように。もし出られたら自分がなんとかしようとは思っていたんですけど、ダッシュが良くて深谷君を合わせていましたし強かったですね。もう少し早くまくりに来てくれれば、なんとかできたかもしれない。脚の状態はいいと思います」

8R

選手の写真です。
眞杉匠選手
 打鐘の2センターで坂本周作が主導権を握るが、眞杉匠(写真)もすかさず巻き返す。坂本がアクセル全開で眞杉にとっては厳しい流れになったが、最終バック手前でまくり切って1着。
 「引いて(最終)ホームでカマすって感じだったんですけど。全然、要所、要所で遅れちゃった。同期(上田尭弥)とは走りたくないですね。いつもと違うレースになっちゃうじゃないですか。今日(初日)は緊張のせいなのか体がフワフワして力が入らなかった。レースになれば大丈夫と思ったんですけど。(練習は)バイクで引いてもらったりして、ここに入る1週間前くらいでいい感じに仕上がっちゃった。早すぎたかなと。ただ、今日でアタリがついたんで大丈夫だと思う」
 最終ホームで中本匠栄のけん制もあった神山拓弥だったが、眞杉との連結を外すことなく地元のワンツー。
 「(眞杉も)相当苦しかったんじゃないですか。頑張ってくれました。自分はいままでの人生で5番目くらいに緊張した(笑)。危なかった。(地元のビッグで)気にしないようにはしてたんですけど。もう(最終)バックくらいでいっぱいでした。キツかった」

9R

選手の写真です。
脇本雄太選手
 打鐘手前で動き出した岩谷拓磨だったが、脇本雄太(写真)も前でペースを上げる。しかしながら、最終ホーム手前からダッシュを利かせた岩谷が1センターで出切り、脇本は4番手。脇本が空いた車間を詰めて一気のまくりで人気に応えた。
 「前を取らされる形になったので、早めに車間を切ってレースを早く動かそうと思っていました。ジャンがなった時点で突っ張ろうと思ったんですけど、改めて競りって後ろが見えないなって痛感しました。自分の失敗ですね。競りで形態が短くなったので、落ち着いて詰まったところで行こうと思っていました。踏んだ感じから仕上がっていないなっていうのがあって、今節中にその心配をとるのは難しいので、できる限りカバーできるように」
 永澤剛との競りになった浅井康太は、最終2コーナー手前で脇本後位を明け渡したもののシャープに伸びた。
 「脇本君が(打鐘の)4コーナーから踏み込んでいくと思ったんですけどね。バックを踏んでからの対応が失敗でした。(最終)ホームではもう出させないと思っていた。半分突っ込む感じで立て直しに遅れました。絶対絶命というか厳しい展開になりましたけど、人気には結果で応えられたのかなって思います」

10R

選手の写真です。
清水裕友選手
 打鐘の2センターで新田祐大が切ったかに見えたが、内から北津留翼が盛り返す。両者で踏み合ったところをタイミング良く取鳥雄吾が踏んで主導権。中四国ラインで出切り、4番手が北津留と新田で併走になる。外併走から新田がまくると、清水裕友(写真)が最終バック過ぎから番手まくりで勝ち切った。
 「(取鳥)雄吾も新田さん、北津留さんの踏み合いの上を行ったんで、脚を使ったのかなと。自分は新田さんを合わせることができたんで、状態は悪くないと思います。悪かったら新田さんに行かれてたと。本当に雄吾のおかげです。(この1着が)キッカケになればいいけど」
 中四国3番手の門田凌は、清水に流れ込んで2着。ラインの力を強調して、2人に感謝しきり。
 「本当に僕は付いてただけなんで。(取鳥、清水の)前で頑張れるくらいの脚は付けたい。2人のおかげ。雄吾の男気ですね。そのおかげで自分は明日(2日目)につながった。一瞬、新田さんが来た時はかぶるかと思ったけど、やっぱり(清水は)強かった。自分は出だしにちぎれかけたけど、2着なんで文句ないです」
 単騎の郡司浩平は最終ホームで8番手。追走した福島コンビが不発になると、冷静に内に入り3着に入った。
 「もうちょっといい位置にいなきゃいけないんですけど、なにもしないであの位置になったんでレースが見えてなかった。新田さんが行き切っちゃえば、そこに付いていこうと。清水が合わせたんで、切り替える準備をしていた。そこら辺は余裕があった。前々に動くことができなかったんで、そこが悔やまれます。(状態は)いい意味で変わらず。ちょっと重たさがあるけど、良くなるような、抜けてくるような感じがあります」

11R

選手の写真です。
松浦悠士選手
 松本秀之介、長島大介の順番で切ったところを中近勢が叩いて主導権。松浦悠士(写真)が素早く反応して、4番手に追い上げる。逃げる中西大の後ろで古性優作は後続との間合いを取る。松浦は車間を詰めながらまくり追い込みで踏み合いを制した。
 「あの辺(4番手に追い上げた)はスイッチできるスピードとタイミングだった。長島さんと併走になったら外併走でもいいと思った。アップの初めはフワフワしていたんですけど、終わりの方に仕上がった。緊張はしましたけど、スタートしてからは軽かった。古性君の上を行けているので悪くないと思います。もしかしたら名古屋よりもいいかもしれないですね」
 引きつけた古性優作だったが、松浦の加速力に2着。
 「(中西の)追走に集中していました。すごいいいレースをしてくれたんですけど、松浦君がうまかったですね。(最終)3コーナーまでに来てくれればやりやすかったんですけど、直線で来られてしまったのでどうしようもなかったす」
 地元の長島大介は最終2コーナーで原田研太朗を弾いて松浦後位を確保。3着に入り、2日目の「毘沙門天賞」進出を決めた。
 「近畿勢の後ろから行こうと思っていたので、一番いい形になりました。松浦さんに入られてしまったのは失敗ですけど。予想はそれで宿口(陽一)さんとって思っていました。(状態面は)全然、問題ないですね。あとはレース勘だけだと思っていました」

12R

選手の写真です。
井上昌己選手
 周回中で5番手に位置した町田太我は、思惑通り岡崎智哉が切った上を出て先行策。落ち着いたペース配分で掛かりも良く、最終バックを過ぎても別線は動けない。番手の井上昌己(写真)が好展開をモノにした。
 「(町田が)強かったです。ワンツーなんで言うことないです。(最終)バックで誰か来ると思ったけど、誰も来なくて町田君のペースでした。(自分の状態は)悪くないと思います」
 関東のSSコンビ、新山響平らをシャットアウトした町田太我は、笑顔で振り返る。
 「理想の展開でした。岡崎さんが切ってくれたところに乗って、あとは新山さんが来るかどうかだった。(新山が)来なかったので、自分のペースで駆けられました。自分では寒いのが得意な方だと思っている。だから前でしっかりと駆けたら、いいことになるんじゃないかと思ってたんで良かったです。感じもすごく良かった」
 5番手の吉田拓矢は外を伸びるも仕掛けが遅く3着。
 「なるべく前は取りたくなかったんですけど、(別線が)出る気配がなかったんで仕方なくでした。展開も読めなくて難しかった。自分にもうちょっと(仕掛けて)行く勇気があれば…。町田君の掛かりが良かったし、僕の出も悪かった。部品を換えてたところがあったんですけど、マッチしなかったので(2日目は)戻して走りたい」

6R

選手の写真です。
磯田旭選手
 取鳥雄吾が打鐘の3コーナーで先頭に立つと、取鳥ラインに隅田洋介が続く。前受けの新田祐大はすんなり7番手まで下げて、隅田は労せずに中団を手に入れる。主導権を握った取鳥が、最終ホームからペースを上げる。バックを通過して3コーナーから新田が踏み上げるが一息。隅田が2センターから外を追い込み、磯田旭(写真)は中四国勢の間を突く。磯田に接触した小倉竜二が直線で落車したが、磯田はシャープに伸びた。
 「(連勝は)デカいですね。(隅田に)お任せでした。(最後の)コースはギリギリまで考えてからいきました。僕自身というよりかは、ラインが強かった。小倉さんが落車しちゃったんで、そこはちょっとなんとも」
 楽に4番手を確保した隅田洋介は、落ち着いて新田の仕掛けを待ってから早めの追い込み勝負で磯田とワンツー。
 「(4番手になって)結構、整ってたんで、あとは(後方からの仕掛けに)張りながら出ていくしかないと。ずっと後ろを確認できる余裕もありました。そこからは押し切らないとね。でも、状態はいいんでしょうね。自信は走ってみないとわからないですけど(笑)。高松宮記念杯(の出場選考期間)の勝負駆けなんで、そっちも意識してしっかりと勝ち取らないと」

7R

選手の写真です。
太田竜馬選手
 中西大の上昇に合わせて踏んだ深谷知広が4番手に入るが、単騎の阿部大樹が追い上げて深谷は1車下げる。中近ラインの主導権でレースは流れて、深谷が最終2コーナー手前からまくりを打つ。前団をのみ込んだ深谷に太田竜馬(写真)が襲い掛かる。深谷、佐藤慎太郎をまとめてとらえた太田が1着。
 「また今日(2日目)も遅れてもうたっすけど、流れに乗ってって感じでいこうと。深谷さんがいかなかったら自分で行こうと思っていましたけど、行ってくれたので良かったです。感触は良かったですね。スピードの乗りがいい感じです。ちょこちょこ変えているのがかみ合ってきたのかなと」
 一次予選に続いてまくりで結果を出した深谷知広は、2着も動きは悪くない。そのなかで上積みを模索して、こう振り返る。
 「踏み出した感じは悪くなかったんですけど、自分のなかでスカッとしない部分がある。これが悪いというのがないなかで、良くないので。たぶん疲れだったりだと思うので、それと向き合っていきたい。体感が良くないのでできることをやって準備したい」

8R

選手の写真です。
寺崎浩平選手
 いったん寺崎浩平(写真)の外で止まった和田真久留が3コーナー過ぎに出て、そこを寺崎が押さえて出る。寺崎、浅井康太で出切り、和田が3番手。坂井洋は5番手で松本秀之介との併走になり最終ホームを通過する。別線の仕掛けに備えて、浅井が逃げる寺崎との車間を大きく空ける。寺崎が二の足で押し切った。
 「1回動いて仕掛けどころだけは逃さないようにと。1回切ったら坂井君が来なかったんで、ペースでいきました。500バンクなんで立ち上げすぎてもタレるかなと思って、徐々にいきました。浅井さんが車間を切ってたのも確認できたんで、あとはどれだけ我慢できるかでした」
 寺崎とのラインでワンツーを浅井康太は、こう振り返る。
 「自分はしっかりと番手を追走することだけを考えてました。寺崎君がすんなり先行という形になった。最終的に抜けなかったのは、寺崎君の踏み直しがすごかったのと、後ろに和田君もいたし、坂井君もっていうのがありました。ヨコの動きよりもタテ脚で車間を空けて対応する方がいいと思った。抜けずの2着なので失敗したのはあるけど、2車(のライン)なりにしっかり決められた」

9R

選手の写真です。
新山響平選手
 島川将貴が切ったところを、新山響平(写真)が楽に押さえて主導権。7番手の眞杉匠の反撃を警戒しながら、新山がペースをつくり最終ホームを通過する。眞杉は仕掛けどころを逸したのか、前に踏んでも進まない。逃げる新山は余力を残して直線。別線を振り切った新山が、白星で準決に進出した。
 「展開上、一番なって欲しい感じになりましたね。眞杉君がどこからくるか見ながら踏もうと思っていました。距離が短かければ(眞杉を)突っ張ろうと思っていましたけど、早ければ出させて中団でもいいかなって。眞杉君ラインが動かなかったのが大きいですね。風もなかったですし、ペースに入れても落ちることがなかった」
 成田和也は追走いっぱい。北日本ライン3番手の佐々木雄一が外を伸びた。
 「新山がうまいペースで走ってくれましたね。掛かりもいい感じでした。今回から自転車を戻していい感じです。状態は良かったのであとは自転車って感じだった」

10R

選手の写真です。
脇本雄太選手
 脇本雄太(写真)が前受けから下げると、5番手にいた伊藤颯馬が打鐘の3コーナー過ぎから仕掛けて主導権を握る。小松崎大地が3番手に入り、脇本は車間が空いた7番手。岩本俊介のまくりに合わせて、小松崎が最終バック過ぎから踏み上げる。まくり切った小松崎を脇本がまくり追い込みできっちりとらえた。
 「(周回中の)前っていうのは全然、構わなかったけど、レース自体は早めに動かしていきたいっていうのがありました。(7番手に置かれて)自分だけ着を拾うレースをしているなっていう反省が、あの時点でありました。一番は結果を求めないとっていうのがあって、それでラインで決められたらと。正直、体の面での不安も残っているし、レースが弱気になっている。久しぶりのグレードレース(ビッグ)に帰ってきたのと、人気に応えなきゃいけないプレッシャーが同時にある。そこら辺は1年かけて戻す感じで、時間がかかるのかなと」
 脇本を7番手に置いて3番手をキープした小松崎大地は、ありとあらゆる“引き出し”を使い脇本に抵抗した。
 「脇本君を後方に置かないと勝負にならないっていうのがみんなあったと思う。しっかりといいところを取ってと。取れなきゃ自分で力勝負と思ってました。ああいう立ち回りができたんで良かった。あそこで行けば伏見(俊昭)さんと決まるかなと。僕の力ではあれ以上脚が回らなかった。体の感じは良かったです」

11R

選手の写真です。
平原康多選手
 上昇した山口拳矢を阻み、前受けから菊池岳仁が突っ張る。4車のラインが連結を外すことなく続いて、山口は5番手で最終ホームを通過する。バック手前から8番手の山崎賢人がまくって出る。平原康多(写真)は引きつけることなく、車間を詰めながら早めの追い込み。4コーナーで先頭に立ち、地元の神山拓弥を連れ込んだ。
 「菊池君の駆けるポイントと、別線が来るタイミングとどのくらいスピード差があるのかって考えながらだった。もう前を取れたら出させないって感じだったので、(菊池の)その気持ちがうれしかったですね。自分は見ながらでした。昨日(初日)はまともに踏んでいないですけど、今日は風を受けてまあまあ踏めているのかなって思います」
 平原の踏み出しにわずかに遅れた神山拓弥だったが、2着に吸い込まれた。
 「菊池君がすごい気持ちが入ったレースをしてくれたし、関東で決まって良かったです。道中の感じは良かったんですけど、平原さんの加速に置いていかれた。昨日(初日)の感じ的にヤバいと思いました。でも、遅れながらでも踏み込めた」

12R

選手の写真です。
松浦悠士選手
 前受けから6番手に引いた町田太我は、タイミングを取りながら打鐘の2センター過ぎから山降ろしで勢いをつけて仕掛ける。吉田拓矢もペースを上げて、両者の踏み合い。最終2コーナーで町田が吉田をとらえるが、吉田も懸命に粘る。古性優作が抜群のスピードで前団に迫ると、松浦悠士(写真)が踏み込んで抜け出した。
 「(町田は)もうちょっと早めに引けたら良かった。(仕掛けて)行くタイミングがあったけど、タイミングを決めつけすぎて、(町田)太我も難しかったかなと。それでも吉田君とモガき合っても、しっかり叩いてくれた。僕は古性君と接触した反省もある。(番手から)出ていかなくてもって思ったけど、戻り切れなかった。(町田が)タレてきた感じもあったんで、最後は踏ませてもらった」
 松浦マークの清水裕友は内に吉田、外に古性優作でコースがない。清水とからみながらも、古性が2着に入った。
 「(最終)ホーム前のところは、車間を切りすぎましたね、失敗しました。門田(凌)君の後ろに付いてからすぐに行こうと思って行った。車の出は良かったけど、松浦君とハウスしてコケるかと。それでスピードが全部、なくなってしまった。今日(2日目)もミスをしてるんですけど。どころどころで出力が低いので、(準決以降も)ミスができないかなと」
 郡司浩平は、中四国ラインの門田をさばいて外を追い込んだ。
 「吉田君も踏む気配があったんで、自分は変に動かないでと思ってました。(中四国勢が来て)うまくどこかで合ったタイミングでと思ったら、うまくタイミングが取れなかった。(2日間)あんまり動けてないけど、そのなかで余裕はあると思う。感じは問題ないですね」

4R

選手の写真です。
伊藤颯馬選手
 阿部大樹が切って出ると、岩本俊介も動いて3番手に追い上げる。山崎賢人は落ち着いて前団の様子をうかがい、打鐘の4コーナーからスパート。最終1コーナーで山崎、伊藤颯馬(写真)の2車が出切る。阿部が3番手に飛び付いて、山崎は軽快に風を切る。山崎の掛かりが良く、別線は仕掛けられない。伊藤が山崎を差し切った。
 「(山崎の踏み出しに)ちょっとだけ空いてしまいました。ダッシュが強烈でしたけど、リカバリーできました。出切ってからは自分も少しだけ余裕があったんで、車間を切って(別線を)確認できました。(1着だし)悪くない。(山崎は)九州で一番強い自力屋なんで(いろいろ勉強になった)」
 2日目に落車に見舞われた山崎賢人だったが、さすがのスピードを披露。別線をクギ付けにして、2着に粘り込んだ。
 「岩本さんが動きそうかなっていうのがあったんで、空けながら見てました。(2日目に)転んだあとにしては、意外と(感触は)いいです。(影響は)多少はあるけど、全然マシですね。(自転車も)大丈夫です」

7R

選手の写真です。
新田祐大選手
 打鐘の3コーナーで先頭に立った松井宏佑は、菊池岳仁をすんなりと出させる。松井と新田祐大(写真)が、4番手で併走になり最終周回。2コーナーから8番手の島川将貴がまくると、ためた新田がバックから踏み込む。芦澤辰弘のけん制を乗り越えて、新田がシリーズ初勝利を挙げた。
 「前々に攻めながらポイントが来たタイミングで仕掛けようと思っていました。欲を言えば松井君と併走にならなければ良かったですけど、想定の範囲内でした。連日、いろんなことが重なってしまって勝てなかったんですけど、なんとか修正できたのかなって思います」
 島川将貴は、新田マークの渡部幸訓を押し込みながら新田を追いかける。直線で追い込むも、4分の3車身差の2着。
 「ちょっとスピードタイプぞろいだったので、後手を踏まないようにって思っていたんですけど。松井君も引かない感じでしたし、様子を見て仕掛けようと思っていました。菊池君も掛かっていましたし、ヤバいかなって思った。自転車自体は進んでくれたと思います。新田さんが1人で出てきた感じだったので、渡部さんに当たられてヤバかったですけどなんとか。消極的に走ろうとは思っていないですけど、そういうレースが続いてしまっていますね」

8R

選手の写真です。
吉澤純平選手
 吉田有希を警戒しながら打鐘の2センター過ぎに先頭に立った取鳥雄吾は、吉田の巻き返しに合わせてフルアクセル。吉田と取鳥の主導権争いになり、5番手の飯野祐太は車間が空く。取鳥に突っ張られた吉田は外に浮いて、*吉澤純平(写真)は岡山コンビの後ろで脚をためる。最終2センターで吉田が力尽きると、吉澤が追い込んで抜け出した。
 「(吉田は)いつもだったら(取鳥と)併走でも出ちゃうんだろうけど、(吉田)有希は本調子じゃないんだと思います。自分も迎え入れたかった。でも、(最終)2コーナーを回ってたし、取鳥君と力勝負かなと。取鳥君も踏み直して伸びてたんで、有希もいけないなって。それであとは柏野(智典)さんと(自分との)勝負かなと。今回は自力を出してないから、感覚はあんまりわからないですね」
 スタートけん制のあとに誘導を追いかけた三谷竜生は、息が整う前に赤板。苦しい流れで後方に置かれたが、2着に強襲した。
 「再発走してもしょうがないと思って、(誘導を)追いかけた。だいぶキツかったです。前がどうなってるのか見えてなかったけど、自分の行けるところから行った。みんなキツかったと思うし、僕は地脚だから思ったより出ました。調子自体はいいので、あとはしっかりと結果を出していくことですね」

10R

選手の写真です。
松浦悠士選手
 地元コンビが出て寺崎浩平と郡司浩平で3番手が併走になる。空いたインを寺崎が進出するも、打鐘の4コーナーから踏んだ太田竜馬が先行策。3番手の寺崎には長島大介が続く。6番手になった郡司が最終2コーナーからまくるが、逃げる太田の掛かりもいい。郡司は不発で佐藤慎太郎が3コーナー過ぎから踏み込む。後続との間合い取って、直線で追い込んだ松浦悠士(写真)が3連勝。
 「太田君の先行に尽きるかなと。うまくサポートできたかなと思うんですけど、ちょっと早めに踏んでしまった。本当に太田君が力で残ってくれた。(2人での優出は)相当うれしかった。1着だけだったらできることかなっていうのはあるけど。あれだけ(太田が)展開をつくってくれたんで、ラインで決めることが大事だなと。それが達成できて良かった。状態はすごくいいです」
 郡司が寺崎とからむと、佐藤が空いたコースを3コーナー過ぎから踏み込む。成田和也は、松浦と太田の間に進路を取って鋭く伸びた。
 「恵まれました。郡司君と佐藤さんの後ろですごいチャンスのある位置だった。それを生かせて良かったです。(最終)バックで郡司君が仕掛けたときにキツくて、なんとか追いかけた。そこからはいけるところをいった感じです。思い切って(突っ込んで)いければ良かったけど、松浦君は余裕がありそうだったんで1回待ちました」
 松浦と息の合った連係で3着に踏ん張った太田竜馬は、全日本選抜に続いてビッグ連続優出。先行策での決勝進出は、自身もうれしい誤算だったようだ。
 「(別線の)様子を見ていいところで(仕掛け)行けたかなと。残るとは思わんかったですね。いいペースで力は出せたけど、まさか残るとは。意外に踏めたし、結果が付いてきてるんで素直にうれしいです」

11R

選手の写真です。
脇本雄太選手
 吉田拓矢が誘導に続いて、新山響平は前との車間を大きく空けた3番手で仕掛けるタイミングをうかがう。脇本雄太(写真)は7番手。詰める勢いで新山がスパートして最終2コーナー手前で出るが、すぐさま脇本が襲い掛かる。スピードの違いに番手の小松崎大地も対応できず、脇本がラインでの独占で勝ち切った。
 「同じナショナルチームだった新山君を意識するなかで、ラインで決まるように考えながらでした。新山君も僕のことを意識していたと思いますし、内に詰まるよりは後ろから勝負しようと思っていたので想定通りだった。正直、行きたいところで体は動いてくれていないんですけど、今節はこれが精いっぱいだと」
 脇本の踏み出しに対応した古性優作は、直線で外に持ち出して追い詰めるも半車身まで。
 「なんすかね。(脇本は)奈良で付けた時とフォームが違って、前みたいな感じで付いていてすごかったですね。強烈でした。(今節は)しんどいんですけど、初日も今日も前の選手の頑張りに助けてもらっている感じです」
 最終3コーナーに突入するとあおりもあった浅井康太だが、近畿勢との連結を外すことなく3着。脇本の3番手流れ込みは、簡単なことではない。
 「今回、近畿勢に付いた理由としては脇本君には初日にもお世話になりましたし、全日本選抜で古性君にも付いている。日本一の先行選手と(グランプリ)王者の後ろに付けられてうれしい気持ちでした。脇本君のスピードに離れないように意識した。ジャンからずっと前に踏んでいく感じで、ずっと踏んでいる状態でした。なんとか付け切れて、内か外か考えたんですけど、外を踏んでみたら全然ダメでしたね」

12R

選手の写真です。
清水裕友選手
 単騎の岡崎智哉が深谷知広の抵抗にあいながらも切って出て、そこを町田太我が仕掛ける。町田が主導権を奪い清水裕友(写真)まで出切るが、井上昌己は岡崎にからまれる。5番手の平原康多は、最終バック手前からまくりを打つ。清水は平原をけん制しながら、4コーナーから踏み込む。平原は伸びず、内の神山拓弥、外の深谷知広を退けた清水が1着。
 「(町田が)すごい強かったです。だから、平原さんはこの掛かりで来るのかっていう感じだった。来ないイメージだったんで、ビックリしました。(平原を)ヨコに振って、なんか来られそうな感じだったんで、前に踏んだんですけど。人の後ろなんで、自分の状態はわからないところがある。ラインに助けられてますね。(決勝も含めて)一節間を通して、ずっと自力じゃないのは初めてじゃないですかね」
 けん制で平原が浮くと、神山拓弥は中のコースを探して清水の内を伸びた。
 「平原さんを全面的に信頼してました。平原さんがダメで自分がダメでも後悔はないと思っていた。(あの町田の掛かりのなかで仕掛けてくれた平原を)関東の自力の若い選手も是非、見習ってもらいたい。清水君が出ていく時に一瞬余裕が出たんでしっかりと見てから(あのコースに)入りました。(地元で)決勝に乗れたのはすごくうれしいです」
 8番手の深谷知広は、大外を踏んでゴール前で伸び切り3着に届いた。
 「単騎の岡崎さんの動きが想定外だったので、そこで脚を使ってしまった。(そのあとは)迷いもあって後ろに迷惑を掛けてしまった。自分で進む感覚がなくて、外を我慢してギリギリ届いた感じです。スピード自体は悪くないけど、それをコントロールすることがうまくできてない」


≪最終日9R「ガールズケイリンコレクション2022宇都宮ステージ」≫
 今年最初のコレクション。昨年のグランプリでは3着に敗れて、グランプリは3連覇でストップした児玉碧衣は、王座奪還を今年の目標に掲げる。
 「いつも通りしっかりバンク練習ができた。(直前は)一時期暖かかったんですけど、ここに来る直前は寒かった。暖かい時期と比べたらタイムはあまり良くなかったんですけど、今日(前検日)の宇都宮は寒さは感じていないので、暖かいときのタイムと同じくらいのタイムが出たらいいなっていう感じです。500バンクは正直言って苦手ですね。メンバーがすごくいいので、出遅れたら自分の見せ場はなくなるなって思っている。ここから仕掛けようかなっていうのは考えているんで、あとはそこでみんなとかぶらないように行きたいなって感じです(今年の目標は)女王奪還、1つだけです」
 昨年のグランプリを獲った高木真備は、怪我の影響もあり、今年の3場所でまだ優勝がない。
 「(今年は)怪我しちゃったりもあったのがあるんですけど、思うような成績が出せていないっていうのは感じてます。(復帰戦の3月平塚は)練習の感じでは、もうちょっと走れるかなって思ったんですけど。納得いくような感じではなかったです。(平塚を)1走したことで落ち着いてできるかなっていうのもあります」