前々回の松山GIIIの初日に落車した山岸佳太(写真)は、前回の取手FIが復帰戦。747着と結果は振るわず、今節は巻き返しを期す一戦だ。
「前回は自分が思っていたよりも、体が動かなかったですね。そこまで重傷じゃなかったし、(落車の)影響はないかなと思ったんですけど。擦過傷がひどくて思ったよりも体の可動域が狭かった。レース勘も悪かったですね。終わってから練習はできたし、走ってみないとわからないけど良くはなってると思う」
藤原俊太郎は8月岐阜FIの完全優勝で勢いに乗るかと思われたが、それ以降、優出がない。煮え切らない近況に本人も首をかしげる。
「なんか力が入らないんですよね。岐阜で優勝した時はやっぱり調子が良かったし、記念とかでももっと勝負できるかと思ったら急に力が入らなくなった。原因はイマイチつかめてないです。でも、岐阜に比べればまだまだだけど、一時期よりは良くなっている。そろそろ記念で勝ち上がりたい」
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8月弥彦FIから優出のない坂本周作。前回から中11日のここは、気持ちを入れ直して仕上げてきたようだ。
「最近はレース中に全然余裕がなくて。あまりにも弱すぎるし、今回はしっかり練習してきました。冬期移動の予定はないですね。今回は外でも乗れたけど、これからは室内練習がメインになってくると思う。細切れ戦は得意な方。(初日は)チャンスはあると思うのでしっかり走りたいです」
吉田茂生は前々回の静岡FIで落車。続く四日市FIは納得のできる仕上がりではなかったようだが、今節はどこまで状態を戻しているか。
「前回はあまりにも悪かったですね。打ち身がひどくて、ずっとレース中キツかった。今回は遠乗りして仕上げてきました。距離を乗り込んできました。(初日は)地元勢が後ろですし、乗り込みの成果を出したいです」
上田尭弥(写真)は3場所前の寬仁親王牌では大敗を並べてしまい、その後のFIでも1着がない。現状を打破しようと、セッティングを模索しながら戦っている。
「寬仁親王牌は、前橋の走り方がわからなくて全然ダメだった。33バンクは走っているし大丈夫だろうと思ってたら、全然違くて。今はフレームとか、セッティングを変えたりして走っている最中。まだこれだっていうのはないですね。だから、ちょっと今回は良かったころのセッティングに戻してやってみます。どう出るかはわからないから、1走してみて確かめます」
根本哲吏はFI戦を1本欠場して今節を迎える。
「平塚が終わった後の練習で落車しちゃって。手首と腰を痛めて、まだちょっと手首に痛みはあるけど大丈夫だと思う。なかなか初日から良いメンバーですね。今回は飛びぬけて強い人はいないかもしないけど、レベルは全体的に高い。そのなかで勝ち上がれるかが課題ですね」
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吉本卓仁は、前々回の武雄FIで準V。続く取手FIは勝ち上がりには失敗したが最終日は逃げて2着と力強い走りを見せた。上昇中で迎える今節は、伊藤旭との連係から初日をスタートさせる。
「やっと踏めるようになってきましたね。じわっと兆しが見えてきたというか。今の状態を見極めた時に、どういう部分が足りていないかとか、どういう練習をすればいいのかっていうのがわかってきた。ただ、伊藤君とはあんまり決まってない。あいつの動きは予測できないし、付いて行く方は大変なんです。ただ、付いて行きさえすれば自分の着もあると思うし、集中していきたい」
中田健太は今年右肩上がりに点数を上げた一人。初日に前を任せる朝倉智仁とは相性が良く、全幅の信頼を口にする。
「朝倉君とは良く決まってると思う。自分が好きなタイプなんですよね。先行基本に走ってくれるし、先行できずにピンチになった時でも下げ切らなかったり、粘ったりしてくれるからすごく助かる。なんていうか、セオリーがない感じですね」
誰よりも気合が増すのは地元の宮越孝治(写真)だ。8月の当所記念は二次予選敗退と悔しい思いをしただけに、今節にかける気持ちは大きい。
「夏の記念の時は準備不足だったのか、入れ込み過ぎだったのか良くなかった。今回は準備万端です。自分でも楽しみなくらい仕上がってます。また(地元のGIIIを)リトライできるチャンスをもらったので、覚悟を決めて頑張りたい」
蕗澤鴻太郎は本来の力強さが鳴りを潜めてしまっている。前回の四日市FIで落車してしまったが、今節のデキはどうか。
「体調不良と落車が続いた影響で、低迷しちゃってますね。どこかできっかけをつかめればいいんですけど。ただ、練習はしっかりやっているので。前回の落車はそこまで重傷じゃないので。6日間くらいは練習できました。擦過傷があった程度で、フレームも大丈夫でした」
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吉田敏洋は股の腫瘍を手術で除去し、今年5月に復帰。苦しい1年を過ごしたが、腐ることなく目の前の課題を1つずつ潰していく。
「今の状態だと、自分がどうこうってよりも前に頑張ってもらうしかないっていうのが正直なところ。あとは、7車立てと9車じゃ全然変わってくる。前回は7車だし参考外。自分は9車の方が体に染みついているし、落ち着いて走れる。7車の7番手よりも、9車の9番手の方が落ち着いてるんですよね。今は我慢の時期だけど、急に良くなることはない。やることをやっていくだけです」
不破将登が吉田の前を回る。番手回りも増えてきたが、ここは気迫の自力戦だ。
「最近は人の後ろを回ることも増えてきたけど、どちらもやりたいし自力を捨てたくない。前回の初日と最終日は逃げの決まり手が付いたんですよね。意識して逃げたわけじゃないけど、行くべきところで仕掛けられている。調子も上がってきているし、自信につながりましたね」
晝田宗一郎(写真)は、直前の和歌山FIでおよそ2カ月半ぶりに決勝進出。準決勝は持ち味の先行策で瓜生崇智らの本線を撃破した。たが、本人のコメントは意外にも控え目だ。
「前回は成績だけ見ると良いんですけど、自分の中ではあんまり。準決もタイムはそんなに出ていなかったですから。練習の感触とかは全然ダメなんですよね。ここに来る前も練習仲間に千切られてきました。でも、自分はそんな時ほど成績が良いんですよ。むしろ感じが良い時ほどダメなタイプ。33バンクはペースが早くなるので、仕掛け損じないようにしたい」
点数最上位の佐藤一伸だが、11月小田原FIを途中欠場すると、続く高松FIも欠場。その理由をこう説明する。
「ぎっくり腰ですね。大事を取って休みました。2週間くらい空いたので少しは練習できたし、戦える状態にはしてきたつもり。1走してみて確かめたい」
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門田凌は前回の高松FIから中3日での参戦。準決勝こそ大敗を喫したが、最終日にはまくりで白星をつかんで成績をまとめた。
「疲れがたまってたので、今回はケアだけしてきました。高松は相手が強かったし、自分の中では割り切れてます。準決は森田優弥君が相手だったので。こんなもんです。最近は特にセッティングとかもいじってないですね。富山は前回来た時が良かったし、今回でいい印象にできるように頑張りたい」
一時の勢いこそ薄れてしまった伊藤慶太郎だが、積極的なスタイルを崩したわけではない。復調に向けて今節は明るい材料もあるようだ。
「(前回の)防府記念が終わった後に、平原(康多)さんにセッティングとかでアドバイスをいただいた。それに今回から平原さんのフレームを使わせていただきます。練習の感じは良かったですね。富山は父親(故・伊藤公人さん)の故郷ですし、頑張りたいですね」
野口裕史は南関屈指の徹底先行。33バンクでは単騎で逃げ切りVを決めるなど得意なイメージがあるが、本人はこう話す。
「33バンクは相手次第なところがありますね。400バンクよりも内が有利になるので、合わせ切られるパターンもある。相手が自分の先行を受けて立ってくれたらやりやすいんですけど、そうじゃない相手だと残り2周半からモガき合って大敗することもあるので。難しいところもあるんですよ。前回の平塚が中1日だったので、今回はケアを入れてきました。でも、予定通りにウエートトレーニングもできました」
東龍之介は、前回の平塚FI初日に野口と連係。その時はワンツーを決めており、ここもゴール前勝負に期待できる。
「まずは(野口に)付け切ることですね。前回もそうだけど、最近は調子自体は悪くないです。ただ、前回の決勝は深谷(知広)の3番手に付いて余計なことを考えすぎて離れてしまった。そういう不甲斐ないレースもある。深谷も、野口さんもそうだけど、ラインで前にさえ出切ってしまえば強い選手。自分がそこにしっかり付いて行ってサポートして、ゴール前勝負ができればと思ってます」
飯野祐太(写真)は、前回平塚FIで優出。深谷知広らを相手に単騎で挑んだ決勝は課題を残したが、勝ち上がりでは上々の動きを見せていた。
「決勝は見すぎちゃいましたね。ペースが上がり切る前に自分で何かできれば良かったんですけど、何もできずに終わってしまったので。でも、あのメンバーの中で決勝に行けたのは自信になりました。だいぶ戻ってきていると思います。セッティングがある程度固まってきたのが大きいです」
竹内智彦が飯野の番手を回り、強力ラインを形成する。竹内自身も、前々回の平塚FIで優勝をかざるなど本調子に戻りつつある。
「やっと調子が上がってきましたね。一時期は腰痛がひどくて体にしびれがあったくらい。練習もできないような状態で、だましだまし走ってたら点数もどんどん落ちちゃって。テクニックだけじゃどうにもならなかった。最近は追走が楽になりましたよ。ここからですね。来年は特別競輪(GI)に出て、108点くらいまで点数を上げたい」
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北井佑季(写真)が3度目のグレードレースに挑戦する。前々回の京王閣では初の記念決勝進出を決めており、9車立てにも徐々に順応してきたようだ。
「京王閣の決勝は単騎でも一発狙おうと思っていたんですけど、やっぱりラインで付いてくださる方がいないと難しかった。でも、自力を出して決勝に行けて自信になった。小田原記念の時も33バンクでしたし、今回はその時の反省を生かして走りたい。先行すれば決勝でも勝負になると思っています。決勝に行くことは最低限と思って、決勝で自分らしいレースをすることが目標です」
相対する黒沢征治は、徹底先行同士の対決に早くもメラメラと闘争心を燃やしていた。
「点数を落としたのは自分の責任だし、こういう時に“当て馬”にされるのはしょうがない。でも、やっぱり燃えますね。自分は開き直って自分のレースをするだけです」
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取鳥雄吾(写真)が本来のスピードと力強さを取り戻してきた。直前の取手FIでは豪華メンバーがそろった中でオール2着の準V。まずまずの手応えを感じているようだ。
「今期は前半が悪すぎましたね。(7月)玉野で転んだり、調子が良くなったと思ったら練習中に転んだり。落車の怪我自体は大したことなかったんですけど、その後の処置が良くなくて調子を落としちゃいましたね。取手はセッティングとフレームを変えて悪くはなかったです。原点に戻った感じで、ストレスなく走れました。自分のレースはできていますね」
大石剣士も今開催注目の機動型の一人。初日は南関3車の先頭で力を出し切る。
「最近は成績はまとまってるけど、感触自体はそこまで良くない。でも、良くない中で成績がいいってことは、力が付いてきたってことだと思う。やっぱり深谷(知広)さんたちと練習するようになったからですかね。細かい技術的なこともすごく教えてくださるので」
地元地区の竹内雄作は、初日特選で九州勢との連係で3車のラインになり見逃せない。
「前回は(初日、2日目が7、7着で)叩いてしまったけど、いつも通りに練習してきました。メンバーが良いので考えてしっかり戦えるようにしたい。結果を出せるように、気負わず落ち着いて走りたい」
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