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富山競輪

TOYAMA KEIRIN

46#

検車場レポート

  • 8/19 Fri.  (前検日)
  • 8/20 Sat.  (1日目)
  • 8/21 Sun.  (2日目)
  • 8/22 Mon.  (3日目)

1R

選手の写真です。
中嶋宣成選手
 今期初のS級の中嶋宣成(写真)は、3場所目の今シリーズが初めての記念。前々回の函館FIを712着、前回の川崎FIを715着。初日では大敗続きも、積極策で白星を挙げている。
 「A級と違ってオーバーペースになったりして、最後まで脚が残ってないですね。あとはもう少しペースをつかめば、なんとか(S級で)戦えるかなと。(9車立ては)久しぶりですけど、不得意なイメージはないですね」
 神田龍は、前回の高松FIの初日に失格の憂き目。失格によるマイナス点もあり、今シリーズで競走得点をアップさせたい。
 「(前回、失格したんで)しっかりと取れるように。自分はそんなに天候とかの影響はなかったですね。勝てるところからっていう組み立てだし、いまは(位置が)重なればそこもこだわりたい。基本的には自力ですけど」

2R

選手の写真です。
大川龍二選手
 3週間以上空いた大川龍二(写真)は、コンスタントに勝ち星を挙げていた近況を振り返り、現状をこう説明する。
 「初めてざ骨神経痛になった。6月が調子が良くて、(7月からの)来期もやってやろうって(練習を)追い込んでやってたら…。それで7月はだましだましやってたけど、さすがに(前回の)豊橋の最終日にはっていう感じだった。1週間くらいは乗らないで、ケアに充てた。こんなに乗らないこともなかったけど、それで痛みはなくなった。7月にしても悪いなりに手ごたえはあったし、9月には初めてのビッグ(共同通信社杯)がある。ちょっとずつでも前に進んできたし、(これからも)コツコツとやるしかないですね」
 近況は決勝進出がない望月一成は、前回でも小倉FIを717着。初日予選で勝ち上がりを逃した。
 「自分でもパッとしないのは重々感じています。かみ合わないのは、いろいろ(理由が)あると思うけど。今回は空いたので練習の密度も上げたし、調整の仕方を変えてみました。結果が出ないとヤル気も減退しちゃんで、ちょっと変えてみました」

3R

 大槻寛徳は、前回のオールスターを24247着。準決までコマを進めて、上々の伸びを見せていた。
 「(前回は)普通よりも良かったですね。まあまあじゃなかったかと。夏場はいつも調子が良くない。イレ込み過ぎちゃって、(練習で)量をやっちゃうんで、それで調子を崩してしまうことがあった。そこをうまく調整してきました」
 前回のオールスターを4558着で上位との脚力差を痛感した瓜生崇智は、自分の戦いを見つめ直すいい機会にもなった。
 「ここ最近思っていることですけど、前回のオールスターを走ってあらためて自分の自力では最高峰の舞台(GI)では通用しないなって思いました。追い込みよりにやっていかないといけないのかなって。タテ勝負だけじゃなく、前に前に攻めていかないとなって感じましたね」

4R

 落車明けだったオールスターが3892着だった取鳥雄吾は、中3日でもトレーニングをこなしてきた。
 「(前回は)悪かったですね。ヤバかった。(3場所前の)広島では優勝できているんで、もう少し、もう少しと思ってたのがいい方向にいかなかった。中3日はしんどいけど、帰ってからは乗ってきました」
 金ヶ江勇気は、今期一発目の当所FIを571着。そのイメージを拭い去りたい。
 「(地元に)大分のロードのプロチームが来てたんで、一緒に練習をしたりしました。強かったですね。(ここの追加は前回の)岐阜から帰っている時に来た。前回の富山が良くなかったんで、それを払しょくしたい」

5R

選手の写真です。
宮越孝治選手
 近況は1着をコンスタントに取っている竹内雄作だが、FIでも大きい数字もある。現状の自身の力をこう明解する。
 「結果の通りですね、現状は。(成績に)波があるし、波をなくすのが課題。トレーニングとか乗り方を変え始めてから3カ月くらいたっている。安定するのにもう3カ月くらい、年内っていうとらえ方でやっている。変えてから成績が落ちたわけじゃないし、いい収穫がある。トルクだったり、パワー持久がないとダメだし、競走ではヨコもできないなりにやっていかないと」
 昨年の地元、当所記念では決勝に進出している宮越孝治(写真)は、今年も白星スタートを切りたい。
 「自分の感じが日替わりですね。いろいろやって、それが合っている時には余裕があるけど。違う時は付いていていっぱいです。(昨年の)11月に怪我から復帰して、まったく(前が)抜ける気がしなかった。それがいまは抜ける気もするし、順調にきている。チャンスが来た時にモノにできる準備はできています」

6R

選手の写真です。
佐々木悠葵選手
 サマーナイトフェスティバルで落車に見舞われた佐々木悠葵(写真)は、復帰場所となったオールスターを6764着。落車の影響が色濃く残っていたようだ。
 「体が硬くなったりっていうのがありました。あとはちぎれちゃうんじゃないかと思ったけど、それなりに走れたんでビックリしたところもあります。練習とレースは違うので、なんとも言えないところもありますが、前回よりはいいと思います」
 元砂勇雪は前回の地元、FIを247着。追加配分の今シリーズは、そこから中1日のタイトなスケジュールだ。
 「(前回は)3日間、自力っていうのではなかったので、(中1日でも)そこまでしんどくはない。練習では自力でやってた時と変わらないメニューですが、奈良の最終日とかもそうですけど、自力でやったらめちゃめちゃしんどい。(ラインで)誰かいれば回らせてもらうっていうのを考えていかないと」

7R

選手の写真です。
皿屋豊選手
 オールスター一次予選2では、橋本優己の果敢な主導権取りから、皿屋豊(写真)は番手まくりで浅井康太とワンツー。5走して白星はなかったが、新車で好感触を得ていた。
 「新車で動ていたし、手ごたえもあった。ただ、最終日とか太田(竜馬)君とか、あんだけ強い相手だと…。ナショナルチームの選手とかもそうですけど、あのスピードに自分のスピードが足りない。叩くに脚を使ったりもするし、自分の限界のスピードになってしまう。そこら辺ですね。新車に関しては、(オールスターのシリーズ中に)結構いじって、いい方向にはいっている。けど、まだセッティングを煮詰めたい」
 山中貴雄はオールスターを8423着。GIのロングランシリーズをソツなくこなし、直線での伸びも悪くなかった。
 「悪くなかった。脚自体も感じ良かった。ただ、(順延もあって)長かったですね。(1日の順延で)若い子は体が楽になったっていうけど、自分はあちこち痛いところが出てきたりと。そのあとも移動が多くて(中3日で)練習する時間はなかった」

8R

 層の厚い中四国勢だけに番手回りの多くなった原田研太朗だが、一次予選は三宅達也、近藤修康の岡山ベテランコンビを連れての自力戦。
 「体調とか体自体は全然問題ないんですけど、前回のオールスターは半分以上が人の後ろでしたし、自力脚が落ちているなっているのは感じていますね。自分で動く回数も減ってきているので、道中も余裕がない感じでした。そこから中3日で上積みはないですけど、立ち遅れないように仕掛けたい」
 岸和田GIIIが5785着、続く前回の静岡FIが743着。ここ2場所が一息の根本哲吏だが、突然の変わり身があるかもしれない。
 「この2場所は微妙な感じですけど、急激に良くなることもあるし。(中4日でも)自分は調整しても意味がない。刺激を入れた方がいいので練習をしてきた」

9R

選手の写真です。
岩谷拓磨選手
 富山出身の岩谷拓磨(写真)は、追加配分で昨年に続き2度目の富山記念に気持ちを入れる。
 「(富山が)生まれ故郷なんで、(西武園から)実家に来て、実家の方で軽く乗ってました。オールスターも悪くなかったし、(追加配分を走るか)ギリギリまで迷ったけど、ここを走ると(9月の)共同通信社杯まで9車立てが続くので、その方がいいかなと」
 白戸淳太郎は、前回のホームシリーズ、川崎FIをオール4着。近況は勝ち星から遠ざかっている。
 「今年は早くから暑かったんで、夏バテでやられている。それで練習の量を減らしたけど、その減らしたのに慣れてきてしまった。脚力は落ちていると思うし、これで気持ちの方が切れるとヤバいかなと。久々に1着も取りたいですね」

10R

 渡部幸訓は、前回のオールスターの3走目に落車失格を喫した。6月の高松宮記念杯でも失格をしているだけに、GIでの戦いにメンタル面での変革があるようだ。
 「(オールスターでの失格は)自分でも降りて大丈夫かなと。そしたら車輪が引っかかってしまった。必死に付いてっていうわけじゃない。余裕があるなかで動いて失格になっちゃっている。やっぱり自分のなかではGIになるとチャレンジャーだけど、受けて立つくらいの気持ちの方がいいのかなと。そこら辺を同期の内藤(秀久)さんにも話を聞いたりしました」
 一次予選で渡部と連係する岩本俊介も、オールスター一次予選1で失格の憂き目をみた。
 「(1走目で失格して)その分、みんなよりは練習ができた。オールスターでの感じも悪くなかったし、いつも通りやって体調は維持できていると思います」

11R

 オリオン賞からスタートした前回の山口拳矢のオールスターだったが、一次予選2で1位入線も失格。
 「前回の2走目(一次予選2)は映像を見たらスパッとまくっているように見えたかもしれないですけど、自分のなかでは踏んだ感触はそこまで良くなかったですね。帰ってからはそれなりにやって来られたと思います。33バンクでの9車立ては松戸記念以来で2回目かなと。やっぱり9車立ての33バンクは立ち遅れたらまずいと思った。その時の反省を踏まえて戦いたいですね」
 山岸佳太は、前々回の川崎FIを3連勝の完全V。弾みをつけて臨んだオールスターだったが不完全燃焼の898着。
 「(オールスターが)終わったあと、自分にイライラしてきました。反省点が多いですね。脚力ということより、(組み立ての問題で)もったいなかった。そこ(GIのプレッシャー)が一番ムダですね、そういうのをなくしていこうと。あとはもうちょっと先行を多くっていうのがある。それで(別線が)来たら、飛び付こうっていう感じです」

12R

選手の写真です。
松浦悠士選手
 単騎のオールスター決勝では、寺崎浩平後位を脇本雄太から奪取。番手まくりで優勝が見えた松浦悠士(写真)だったが、ゴール前で脇本にのみ込まれた。
 「(オールスターの決勝は)隙があればとは思っていたので、その辺を考えながら走れました。そういう意味でうまくレースはできましたけど、やっぱり厳しかったですね。(最終)コーナー回るまではもしかしたらって思っていましたけど。寺崎君も掛かっていましたし、スピードが上がれば上がるほどヨコの動きはできなくなる。脇本さんは来るだろうなって思っていて、気配も感じていましたけど、直線に入ってうわって感じでした。今回は中3日ですけど、2日休んで1日練習してきました。富山を走るのは3年前に優勝した時以来ですね」
 落車明けだったオールスターでは一次予選1で別線をねじ伏せたものの、嘉永泰斗にいつもの動きががなかったように見えた。
 「オールスターは初日にまくって勝てたけど、踏んでいる感触は良くなかったですね。サマーナイトフェスティバルで落車した影響で、体の動き自体も悪くて重かったですね。でも、やっとビッグレースで落車せずに無事に終われたので、悪い流れは切れたのかな。今回は33バンクなので、後方にならないように組み立てたい」
 吉澤純平は前回のオールスター優出が、19年2月の全日本選抜以来のGI決勝だった。勝負どころで後方に置かれたのが痛く、決勝は7着に終わった。
 「久々(のGI決勝)だったんでフワフワしてたところがあります。松浦君が崩しにいった時に、自分も反応できれば良かった。予想してなかったし、そのあとはもう1回くらいチャンスがあれば良かったんですけど。自分はそんなに疲れも感じなかったので、(そのあとの中3日は)普通に練習してました」

1R

 神田龍が押さえたところを関東勢が出て主導権。中嶋宣成が好ペースで飛ばして、4番手の神田は車間が空いて打鐘を通過する。詰める勢いで最終1センター過ぎからまくった神田は一息。自力に転じた西村光太が、まくりで逃げる中嶋をとらえた。
 「そこまで掛かっている感じじゃなかったですけど、(中嶋は)踏み方がうまいっすね。それで(神田は)合わされてしまったと思う。サマーナイトフェスティバルの時に山田諒君が逃げて、番手まくりをちゅうちょしたら佐々木君に食われてしまった。あそこで出しぶっても、佐々木君に行かれてしまったと思うのですかさず行きました」
 7番手に置かれた佐々木豪は、最終2コーナーで外に持ち出す。踏み出しでの伸びがイマイチだったように見えたが、3コーナーから加速して2着に届いた。
 「中嶋さんが2周から全開だったので、緩んだら行こうと思っていたんですけど。ジャンでも緩まなかったですね。1回(最終)ホームで仕掛けた。でも、後輪がスリップしてしまって行けなかった。ちょっと厳しかったです」

2R

選手の写真です。
志田龍星選手
 赤板で先頭に立った望月一成が先行態勢を取る。望月にフタをされていた志田龍星(写真)だが、素早い反応で巻き返す。打鐘の2センターで叩いた志田が、主導権を奪って駆ける。離れながらも布居寛幸まで続いて、3車で出切る。4番手に入った望月が、最終バック手前からまくるが不発。先行策の志田が後続を振り切って1着。
 「初手(の並び)が意外だったんで迷ったところもあるけど、自分の番が来たらしっかり仕掛けるだけだなと。久々だったんでキツかったです。あんまり粘れなかったんで、この1走で良くなればっていう感じですね」
 4分の1輪、交わせずの金子貴志が2着で中部ワンツー。
 「(志田は)練習では(山口)拳矢よりも強いって聞いてたんで、安心して付いてました。踏むところで踏んで、(最終)バックでもしっかり踏み直していた。抜けるかなと思ったけど、抜けなかった。志田が強かった」

3R

選手の写真です。
大槻寛徳選手
 小松原正登が押さえると、石井洋輝、瓜生崇智が粘り小嶋敬二は3車併走の外で赤板を迎える。小松原の主導権も小嶋は下げて、打鐘4コーナーで石井が小松原の内を進出して主導権を奪取して最終周回へ。4番手の瓜生がまくるが、逃げる石井の番手の大槻寛徳(写真)は余裕たっぷり。瓜生は3番手までで、大槻が好展開をモノにした。
 「余裕はあったんですけど、ちょっと自分の技術不足で…。石井君と(ワンツーを)決められなかったですね。前回のオールスターですごいスピードを体感したので、余裕がありすぎてというか追い込むタイミングが悪かった。(3場所前の奈良で)落車した影響はもうないですし、バッチリだと思います」
 北日本勢3番手の新田康仁は、まくった瓜生との併走をこらえて2着に追い込んだ。
 「そんなにペースも上がらなくて余裕もありました。最後は瓜生君の仕掛けに乗って、小岩(大介)君が内に来ると思った。それで外じゃなく、締めながら踏みました」

4R

選手の写真です。
取鳥雄吾選手
 強い雨がバンクを叩きつけるなかで、取鳥雄吾(写真)が赤板手前で出て先頭に立つ。山口翼の反撃に、取鳥がペースを上げて主導権をキープ。山口は3番手までで力尽きる。金ヶ江勇気が4番手で最終周回。金ヶ江の後ろはもつれる。バックを通過しても金ヶ江は動けず、取鳥がラインを上位独占に導いて押し切った。
 「道中、雨がすごすぎて、前が見えなかった。これは駆けたら決まるって思ったし、(別線に)駆けられたら終わるなっていうのがありました。キツくても2周をいけばと。(山口は)叩きに来るんなら、ガッツリ合わせようと思ってた。自分は車輪を少しゆるめてもらって、オールスターより走りやすかった。(車輪を)硬くしすぎて、ケツが跳ねてたのがあった。(中3日の疲れは)このあとひたすら寝て休みます(笑)」
 危なげなく同県の後輩に続いた柏野智典は、現状からは2着で納得の様子だ。
 「山口君の仕掛けもあれで正解だと思う。けど、ここしかないっていうところで(取鳥)雄吾がしっかり見て合わせた。雄吾が上手でした。自分は1カ月くらい前から体調崩して良くないんで余裕もない。(前回の)西武園は日に日に良くなってはいた。自分は走ってみないとわからないタイプなんで、(初日に走って)思ったように良くなってない。良くなりそうな感じはあるんですけどね」

5R

選手の写真です。
牧剛央選手
 瀬戸栄作、土屋壮登の順番で出て、竹内雄作が打鐘手前で叩いて主導権。中近3車で出切るが、7番手の瀬戸の巻き返しも早い。打鐘3コーナー過ぎに踏んだ瀬戸は、いったん中団で一息入れてから、再びまくる。懸命に合わせる竹内をまくり切った瀬戸を牧剛央(写真)が交わした。
 「ジャンのところはキツかったと思うんですけど、思い切って瀬戸君が仕掛けてくれましたね。瀬戸君の頑張りと土屋君の抵抗で展開が向きました。自分としては余裕があった。来年、(3月に地元の)別府でウィナーズカップがあるので1着を固めて取れればって思っている。かなりハードルは高いですけど、ちょっとでも夢をみたいなって思っているので頑張りたい」
 ロングまくりで牧と上位独占の瀬戸栄作の動きの良さが光った。
 「2人(竹内、土屋)ともバック数が多いので、早めから仕掛け合いになると思った。中団中、中団を回りたかったですけど、後方になってしまった。見切りでしたけど仕掛けてみたら、思いのほか進んでくれた。中団で休もうと思ったんですけど、意外と出たのでバックを入れるよりはと思ってそのまま行きました」

6R

選手の写真です。
久木原洋選手
 奥村諭志が押さえて出る。3番手は佐々木悠葵と村上直久で併走も、打鐘過ぎに佐々木が単独でキープする。奥村の先行でレースは流れて、最終2コーナーから佐々木がまくりを打つ。前団をとらえた佐々木を久木原洋(写真)が差し切った。
 「(けん制があって)スタートで(誘導を)追った時にバンクが軽く感じたんで調子はいいのかなと。でも、佐々木君を迎え入れた時は、さすがに脚にきてましたね。あとは佐々木君が落ち着いてやってくれた。自分の脚の感じも悪くないです」
 好位を取り切った佐々木悠葵は、完調とはいかないがフレームを換えてまくりで活路を開いた。
 「最近、引くことが多かったんですけど。(今回は)前の自転車に戻して、ヨコの動きもできるようにした。雨も降ってたし、それもあって(3番手併走の村上は)下げたのもあるかなと。(まくりは)自分でスピードを上げていく感じでキツかった。落車明け(2場所目)で(脚の感じは)あんまり良くないけど、フレームを戻したのが良かった」

7R

 岡崎景介が青板の2センターで先頭に立ち、皿屋豊は7番手でタイミングを取り反撃の態勢を整える。赤板1センター過ぎに踏み込んだ皿屋が主導権を奪取。離れながらも小堺浩二までなんとか出切り、岡崎が4番手もいっぱい。別線に出番はなく、皿屋がそのまま逃げ切った。
 「ちょっと見られてしまって(岡崎ラインに)付いて行って叩くことはできなかった。けど、中団で(小笠原光と大薗宏が)もつれていたんで、しっかり反応して叩いていけた。やっぱりGIを経験してスピードには対応できているのかなと」
 直線で伸びを欠いた森川大輔は、2着キープも皿屋から1車身半遅れた。
 「雨で前が見えなかったっていうのもあるんですけど、シンプルに皿屋さんが強かったですね。付いていっていっぱいになりました。自分のイメージよりも数倍強かった。ここ最近は自分のなかでも良くなってきていたんですけど、GIを走る選手は違うなって感じました」

8R

 赤板手前で北野良栄が勢い良く切って出て、近畿勢を受ける。大石崇晴の先行。7番手に置かれた原田研太朗は、打鐘で仕掛ける。逃げる大石の番手で間合いを取った稲垣裕之が、原田に合わせて番手まくり。その上を根本哲吏がさらにまくりで襲い掛かる。根本のスピードが良く、まくり合戦を制して1着。
 「本当はもうちょっと前の位置を取ってと思ってました。自分が駆けてもいいっていう思いはありました。(二次予選以降は)もうちょっと組み立てをしっかりとやらないと。(脚の感じは)悪くないし、(1着は)いいクスリになりますね」
 打鐘で早めに反応した原田研太朗は、稲垣に踏み勝つも北日本コンビに屈して3着。
 「(赤板の)ホームで内に差して、巻き返すのが遅れてしまった。それもあってキツかったですね。番手が稲垣さんだし、(3番手が)空いてるのもわかったんで(一息入れた)。これで刺激が入ったかなと思うけど、体はオールスターの方が良かったかなと。しんどいし、状態はボチボチですね」

9R

 青板バック過ぎに岩谷拓磨が蒔田英彦を突っ張るが、蒔田が強引に出る。その上を中野雄喜が叩いて、岩谷は6番手。だが、打鐘の3コーナーで猛然と反撃に出た岩谷のスピードがいい。阪本正和は付け切れない。岩谷、小川勇介で出切り、小川がきっちりと交わした。
 「(岩谷は)すかさず引いて巻き返すスピード域じゃないと思って、ちょっと口が空いてしまった。けど、そのあとはしっかりと対応できた。(出切ったのが)2車だと思って、内だけは締めていました。少し疲れはありますけど、調整すれば対応できる範囲だと思います」
 突っ張りの思惑だった岩谷拓磨だが、ロングまくりで兄デシの小川とワンツー。
 「今日(初日)は(周回中に)前なら7割突っ張るつもりだった。(蒔田の)1車だったので引いたら追い上げられてしまった。でも、そのあとすかさず仕掛けて、しっかりワンツーまでは決められた。中3日で軽めにしかやっていなかったので、初日にしては本当にいい脚の使い方というか刺激が入った」

10R

選手の写真です。
渡部幸訓選手
 一度は突っ張った岩本俊介だが、兼本将太が再度踏み込むと1車を確認するように受ける。そこを土生敦弘が仕掛けて、打鐘4コーナーで兼本を叩き切る。土生、神田紘輔で出て、岩本が最終ホームで3番手にスイッチ。最終3コーナーで岩本が踏み込むと、岩本マークの渡部幸訓(写真)が中のコースを鮮やかに突き抜けた。
 「岩本君の判断にお任せだったし、(兼本を突っ張ったところは)ナイス判断でした。しっかりと3番手を取ってくれたんで、あとはアクシデントがないかぎりほぼ決まったかなと。(最終)バックで詰まったんで、そこで自分は脚力を消耗しちゃった。それで外は厳しいなと。神田君が仕事して空いたところを吸い込まれた感じです。今日(初日)は後輪を違うのにしてみた。硬めにしたけど、そこまで良くない感じがした。戻すかどうか考えます」
 後手を踏まない組み立てで前々に攻めた岩本俊介が、外を追い込んで2着。
 「けん制が入って前を取らされた。ああなると兼本君が切って、土生君の先行っていうのがわかってたんで、それをやっちゃうのもと(それで一度は突っ張った)。(3番手を取ってからは)兼本君も横にいたんで(仕掛けを)大事にいきすぎた。一次予選で硬くなったのもある。体は全然、大丈夫です」

11R

 宗崎世連が赤板手前で先頭に立ち、山形一気の追走。守谷陽介を張りながら続いた山岸佳太は、守谷の追い上げに1車前に出て宗崎の番手を奪う。3番手が山形、4番手で柿澤大貴になるが、内を1車すくった柿澤が山岸とドッキング。山岸は後方の山口拳矢の仕掛けを待たずに最終1センター過ぎから踏んで、そのまま押し切った。
 「今日(初日)は先行するつもりで、宗崎君が切った上を叩こうと思ったんですけどフタをされた。もう守谷さんのところにいかないと間に合わないなって感じだった。中団に入れて緩めば叩こうと思っていた。でも、山形さんが内を空けた。オールスターが終わって自分のなかでいろいろと考えた。きれいなレースはできなかったですけど、前々には行けた」
 一度は連結を外した柿澤大貴だったが、内から後位を奪取してワンツーを結実させた。
 「ちょっと山岸君のトリッキーな動きを想定していなかったので、連結を外してしまいましたね。最終ホームで山岸君が宗崎君の番手に入っていたのがわかったので、追い上げないとなって思ったら内が空いた。それでなんとか付け直せました。けど、ちょっと焦りもあって苦しかったですね」

12R

選手の写真です。
平原康多選手
 嘉永泰斗が渡邉一成を押さえて駆けるが、関東勢が襲い掛かり宿口陽一と嘉永で主導権争いになる。打鐘で宿口が出切るが、そこに松浦悠士が迫る。最終ホーム手前で吉澤純平は番手から出る。吉澤と松浦が重なり踏み合いになるが、バック手前で松浦が出る。吉澤後位の平原康多(写真)は、遅れ気味の小倉竜二から外のコースを確保して直線で伸びた。
 「(宿口が)出切るのがあそこだと、ああいう形になってしまいますね。(吉澤と松浦の踏み合いで)松浦は締めてたんで、自分は外を踏むしかなかった。それなりに伸びたと思う。(オールスターから)気持ちを切らさずにこられているし、(状態がどうのではなく)気持ちで頑張りたい」
 早めに関東勢との決着をつけたかった松浦悠士だったが、吉澤も番手まくりで抵抗。松浦が吉澤をねじ伏せて2着。
 「雨が降ってたし、風も強かった。それで(最終)ホームまでには出切らないと厳しいなっていうのがあった。出切ってからは、内を締めながらだった。しっかりと反応できている。踏み込んでからのスピードの乗りも良かったし、感触も良かったです」
 松浦の仕掛けに反応した吉澤純平は、松浦を合わせ切れずに3着。
 「(番手から出たけど)もうちょっとうまくやりたかった。(松浦に)力負けでした。(宿口)陽一があんだけ頑張ってやってくれて、平原さんも間に入れてくれた。久々に緊張感がありました。平原さん、武田(豊樹)さんの前を走っているような緊張感があった」

6R

選手の写真です。
稲垣裕之選手
 前団に構えた渡邉一成も踏み上げるが、原田研太朗が押さえて出る。そこを落ち着いて仕掛けた土生敦弘が、レースを支配する。中近ラインに単騎の新田康仁まで続いて、渡邉が5番手で打鐘を通過する。後方に置かれた原田は、車間が詰まらない。土生がリズム良く駆ける。4番手の新田は、最終2コーナーでインを1車押し上げて森川大輔と併走。中団の渡邉は仕掛けられない。番手で流れが向いた稲垣裕之(写真)が、土生を交わして1着。
 「土生君のおかげです。土生君は(仕掛けたのが)2周前だったんで、しんどかったと思う。けど、いい展開になった。ずっと加速していく感じでいい先行だった。付いていてもいい掛かりだったので、まくってこられても仕事はできるかなと。自分は落車明けなので不安はあったけど、日に日に体が動くようになっている」
 森川が3着に入り、ラインを上位独占に導いた土生敦弘は、レース内容も伴った走りで準決に進んだ。
 「原田さんもスピード良く行ったけど、(渡邉)一成さんも突っ張る感じがあった。そこの決着がついてから、どこか緩むところがあるかと。いいタイミングで行けました。自分も(赤板の)2コーナーの下りを使えた。ただ、(最後の直線は長く感じて)1キロくらいあったんじゃないかって(笑)。明日(準決)も出し切って、それで結果がついてくればいいかなと」

7R

選手の写真です。
荒井崇博選手
 志田龍星にフタをしてから踏んだ岩谷拓磨が、赤板過ぎに出て主導権を握る。山岸佳太が4番手、志田が8番手で打鐘を通過する。志田は4コーナーから巻き返し、山岸は1車押し上げて内から阪本正和をさばく。好スピードで前団に襲い掛かった志田を、荒井崇博(写真)は最終2コーナー手前から合わせて番手まくり。荒井が勝ち切った。
 「(志田は)あんなにすんなり中団を取るんだなって感じでした。ためて一発って感じだったんでしょうね。今日(2日目)はちょっと岩谷君ぽくなかったよね。出切るまでは落ち着いてたけど、出てから落ち着きがなかった。もっとペースで良かったと思う。(志田を)1回振ったんだけど、止まる感じじゃなかったら合わせて踏むしかなかった」
 荒井後位を奪った山岸だが、番手まくりに続けない。山岸が神田紘輔に押し込まれると、久木原洋は外を踏んで2着に伸びた。
 「山岸君にしっかりと付いていってと思っていました。志田君のスピードが良くて、ちょっと最後はどこを踏んだか覚えていないんですけど。外を伸びて2着なら悪くないっすね。後ろで脚をためられているのもあると思うんですけどね。昨日(初日)も佐々木(悠葵)君を抜けているんでいいと思います」

8R

選手の写真です。
小倉竜二選手
 取鳥雄吾の当日欠場で8車立て。根本哲吏を突っ張った皿屋豊が主導権。和田圭が根本を3番手に迎え入れて、立ち遅れた小倉竜二(写真)は一本棒の6番手で打鐘を迎える。根本が最終2コーナー手前からまくりを打ってじわじわと伸びる。が、小倉が外を3コーナーからまくり気味に追い込んで突き抜けた。
 「(取鳥の欠場で自分でやるようになって)4番手を取らないとダメですよね。あそこの位置でバックを入れたりした。そのあとも思い切って(最終)バックで仕掛けないと、稲吉(悠大)君も付いてたんで。尾崎(剛)君が締めてたんでタイミングを失って、無理やり外を行くしかなかった。今日(2日目)は(まくりを)出すポイントがあるかなと思ってたけど、気持ちが弱かったですね」
 根本マークの和田圭は、最終4コーナー手前で外に持ち出して追い込むも2着。スピード差があった小倉に屈した。
 「(皿屋が)突っ張る感じだったんで、1回入って(根本を迎え入れた)。あのあとセオリーだと追い上げられてっていうところなんですけど、皿屋さんが駆けてくれたんで良かった。根本もいっぱいだったみたいで、(まくりが)あまり進んでなかった。様子を見ながらと思ってたら、(小倉が来たので)慌てて踏んだ。尾崎さんも付いてくれてたし、僕の判断が遅かったです」

9R

選手の写真です。
山口拳矢選手
 赤板手前で飛び出した望月一成ラインを受けて、嘉永泰斗は中団に収まる。山口拳矢(写真)が7番手で打鐘を通過して、4コーナーで嘉永が仕掛ける。嘉永が出切るが、山口はまだ後方。山口はようやく最終2コーナーからまくりを打つ。抜群のスピードで嘉永に迫った山口が、最後は楽に突き抜けた。
 「嘉永君が(最終)1コーナーで先に仕掛けてくれた。あのままずっと見られていたら、キツかったと思う。踏み込んだというよりも、吸い込まれるように回していく感じでしたね。ちょっとサドルをいじったんですけど、初日の感じに戻そうかなって思っています」
 小堺浩二が、山口の踏み出しに対応して2着に流れ込んだ。
 「(前が)すごく遠いなって思ったんですけど、(山口が)きっちり1着まで届いているのでさすがだなと。ずっとシッティングで行ったので、離れそうな感じはなかったですね。一瞬、緩んだので抜けるかと思いましたけど、ゴールまでトップスピードが上がっていった」

10R

選手の写真です。
佐々木悠葵選手
 赤板過ぎに竹内雄作が、九州勢を叩いて先行態勢を取る。金ヶ江勇気は番手で粘り、金子貴志と併走。隊列が短くなったところを佐々木悠葵(写真)が打鐘の3コーナー過ぎから仕掛ける。逃げる竹内の番手は金ヶ江が取り切り、佐々木は最終ホームで4番手に入る。4番手で笠松信幸とからんだ宿口陽一が、自力に転じてまくる。3番手の瓜生崇智が、宿口のまくりをブロック。空いたコースを佐々木が追い込んで1着。
 「(仕掛けた距離が)長いなと思って見てしまった。(中団に入って)後ろの宿口さんと関(貴之)さんに申し訳なかったです。竹内さんも掛かってたし、金ヶ江君も仕掛けるかと。(4番手に入ってからも)見てしまいました」
 金子がさばかれてラインの援護を失った竹内雄作だったが、先行策で2着に粘り込んだ。しかしながら、自己ジャッジは厳しい。
 「結果、(仕掛けるタイミングが)もう1個前でも良かった。自分の調子っていうのもあるし、残りたいっていうのもあって、粘らせてしまった。判断ミスですね。掛かり的にも、もつれないと自分が残れない感触です。ラインで決められなかったけど、(最終)4コーナーから踏んでいかないと、全然進んでないのは昨日(初日)と比べて改善された」

11R

選手の写真です。
吉澤純平選手
 佐々木豪が5番手の吉澤純平(写真)に併せ込むと、赤板目がけて3番手の小笠原光が踏み込む。小笠原が主導権を握り、7番手になった吉澤は、2コーナーから早めに反撃に出る。力勝負の吉澤が、最終ホームで小笠原を叩いて駆ける。しかしながら、平原康多は渡部幸訓に張られて、渡部が吉澤の番手に入る。平原は3番手で立て直して、元砂勇雪のまくりは不発。吉澤がタイヤ差で渡部を振り切った。
 「あれで佐々木君がどうするのかって感じだった。行くのか入るのか見ながら、自分はちょっとう回する感じになってスピードが合っちゃった。それで後ろにはちょっと申し訳ない感じでした。もっとうまく出切れれば良かったですね。今日(2日目)は先行するって決めていて、その緊張感もありました。久々にやれているなっていうか、いい感じです」
 渡部幸訓は、最終ホームで平原をブロック。吉澤後位にスイッチして平原に踏み勝って2着に入った。
 「小笠原君が後ろを確認しながらうまく走ってくれました。あそこでしっかりと切っておかないと後方になってしまう。そのあと佐々木君が来てくれればベストでしたけど、吉澤さんのカマシになってしまった。もう出られてしまって、あとは合ったところでと。そこが平原さんのところだった。(吉澤を)差せればベストでしたけど。あまり早めに行って吉澤君に合わされて、平原さんに内か外を行かれるのが嫌で大事にいきすぎたのもある。あとはちょっとニュートラルに入らなかったので、少し修正したい」

12R

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松浦悠士選手
 赤板手前で飛び出した中嶋宣成が、そのまま緩めることなく駆ける。瀬戸栄作が4番手を確保して、松浦悠士(写真)は岩本俊介を警戒しながら6番手。松浦は岩本を待たずに、2コーナーからスパートする。スピードの違いで最終ホームで出切った松浦が、三宅達也とワンツーの押し切り勝ち。
 「岩本さんを前に置きたくないっていうのもあったし、先行されても嫌だなと。それで自分が先に仕掛けないとっていう感じでした。昨日(初日)と同じ感じで仕掛けて、そこからは時間を掛けて先頭に立ちたいっていうのがありました。今日はバンクコンディションが重たかったんで、自分もかなり重たかった。それで昨日の方が良かったけど、みんなキツかったと思います」
 三宅達也は同地区の松浦を絶賛して、例によって笑顔で振り返る。
 「(松浦が)むちゃくちゃ強かった。早めに行くだろうなっていうのもあったし、詰まったタイミングで行ってくれた。抜ける感じはなかったんで、最終バックではどうやって2着を取ろうっていう感じだった。(松浦は)さすがでしたし上手だった。どこから仕掛けても行ける感じがした。それに後ろのことも気にしてくれてた。自分は前回から新車を使っているけど、イマイチ出てない。難しいですね」

10R

選手の写真です。
山口拳矢選手
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荒井崇博選手
 3番手から先に切りに出た宿口陽一を前受けの山口拳矢(写真)が内から盛り返し、そこを嘉永泰斗が押さえて先頭に立つ。山口が5番手に引き切り、一本棒で打鐘を迎える。7番手の宿口が最終ホームで仕掛けると、山口もまくりで合わせる。抜群の加速を見せた山口に、荒井崇博が番手まくりで応戦。荒井との踏み合いを山口が制して1着。
 「(前受けは)あんまり良くなかったけど、(スタートで)けん制が入って追うよりはと。もっと勢い良く(宿口が)来たら、全然(出しても良かった)。そのあとも嘉永君がもっとフカしていくんなら引けないかなっていうのもありました。(まくりは)宿口さんが真横に来るまでわからなかった。慌てて踏みました。昨日(2日目)の反省を生かして、脚を残していた。行けば合わされたとしても、3着以内は大丈夫かなと。この3日間、脚の調子は上がっている。明日(決勝)はもっと良くなると思います」
 逃げる嘉永の番手の荒井崇博(写真)は、後続との間合いを取って、最終バックから踏み込んだ。
 「(中団を山口と宿口で)取り合ってくれたし、4人できれいに出られた。あとは(嘉永)泰斗がもうひと頑張りしてくれれば。ただ、あれで1着が取れないんだからざまないよね。泰斗も納得している感じじゃなかったし、もうちょっとスピードに乗せて駆けてくれれば。(山口を)合わせ切ったと思ったけど、末がしっかりしてる」
 7番手に置かれた宿口陽一は、最終ホームからまくりで前団に襲い掛かる。しかしながら、山口に合わされて、冷静なコース取りで3着に入った。
 「ちゃんと中団を取り切ってから勝負と思ったけど、山口君が上手でした。ああなったら山口君よりも先に仕掛けないと、後ろの2人に勝負権もない。無理やりいきました。本当は山口君より前に行きたかったけど、外々を踏まされてしまった。平原(康多)さんにアドバイスをいただいて、(2日目から)セッティングを変えた。今日(3日目)の方がしっくりきました」

11R

選手の写真です。
平原康多選手
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竹内雄作選手
 佐々木悠葵を強引に押さえた北日本勢が赤板手前で出ると、その上を土生敦弘が仕掛けて主導権を握る。大阪コンビを追った竹内雄作が3番手に続くが、森川大輔が浮いて根本哲吏が入る。8番手になった佐々木は、打鐘の4コーナーから反撃に出る。佐々木が竹内に合わされて、平原康多(写真)はそのまま最終2コーナーで自力に転じる。竹内をまくりでとらえた平原が、直線で抜け出した。
 「かなり厳しい展開になりましたね。根本君も絶対に切るっていう感じだったので、佐々木君も突っ張り切れなかったと思います。ジャンで佐々木君が無理やり仕掛けてくれた。あそこしかなかったですね。でも、竹内君も仕掛けて合っちゃっていたので、もうその上を行くしかなかった。脚を削られていたわりに感触は良かった」
 うまい立ち回りで3番手を手に入れた竹内雄作(写真)が、別線にかぶる前にまくりを打って優出につなげた。
 「いつものことですけど、土生君に入られてしまったところは良くなかったですね。でも、空いたところに追い上げる余裕はあった。(最終)ホームで佐々木君が来たのが見えた。なんとか気持ちで乗り越えられて良かったです」
 最終2コーナー過ぎからはまくった平原を追うように外を踏んだ和田圭が3着。
 「根本君が(打鐘過ぎに)竹内君に入られてしまった。あそこはかなり緩んでいましたし、佐々木君も来るかなと。根本君と竹内君の動きを見ていたんですけど、平原さんに当たれそうな感じもあったんで判断がちょっと難しかった。結果的に平原さんが外を踏んでいったので、自分も踏まないとって。大槻(寛徳)さんも付いていたんで」

12R

選手の写真です。
松浦悠士選手
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吉澤純平選手
 赤板手前で先頭に立った金ヶ江勇気は、すかさず叩きに出た志田龍星とは踏み合わず志田が主導権。前団の流れを見極めた松浦悠士(写真)が3番手に追い上げ、金ヶ江をキメて打鐘を通過する。松浦は最終ホーム手前で早めに外に持ち出して踏み上げる。ロングまくりで仕留めた松浦が連勝。
 「自分が追い上げた時点で(志田が)踏んだんで、1回目待ってスピードが乗り切ったところで行こうと。(志田、金ヶ江勇気で)踏み合うかなと思ったんですけど、金ヶ江君があんまり踏まなかった。それで楽に志田君を駆けさせてしまってはと思って、(仕掛けて)行きました。疲労だと思うんですけど、今日(3日目)は踏んだ感触があんまり良くなかった。(決勝は)初日みたいなレースができるか疑問ですね」
 打鐘から金ヶ江との併走になった小倉竜二は、松浦後位をキープしたのも束の間、まくった松浦に続く。最終3コーナーでは、吉澤純平のまくりを阻んで流れ込んだ。
 「(金ヶ江が)内で抵抗していたんで、踏み込みながら押し込んだ。残り1周で脚にきていたし、(松浦が)すぐに出ていったんでキツかった。松浦も脚を使っている分、(別線の)まくりが来るんじゃないかと。(吉澤をブロックして)休むヒマがなかった。調子が悪かったら、6番(金ヶ江)に粘られて口が空くけど。追走できてるんで(調子は)悪くない」
 吉澤純平(写真)は中四国勢を追いかけて、最終2コーナーからまくり上げる。小倉のブロックでいっぱいも、直線で立て直して3着に踏ん張った。
 「(周回中は)前の中団だったんで、切って、切ってだとイチかバチかになりそうだなと。それで松浦君より先に出て、最低限の形はつくろうと。そしたら松浦君の巻き返しが早かったですね。(最終)バックでは自分で持ち出したけど、(まくりの)出が悪かった。(ゴールの3着争いは)9割くらいは負けてるなっていうのがあった。決勝に乗りたかったんで良かったです。(今シリーズは)刺激が入って、感触が良くなっている」