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富山競輪

TOYAMA KEIRIN

46#

検車場レポート

  • 7/22 Thu.  (前検日)
  • 7/23 Fri.  (1日目)
  • 7/24 Sat.  (2日目)
  • 7/25 Sun.  (3日目)

1R

選手の写真です。
藤井侑吾選手
 記念初挑戦の藤井侑吾(写真)がオープニングレース1番車の大役を務める。S級初戦の前回名古屋FIは2日目の一般戦で初勝利を挙げた。
 「(1レース1番車は)緊張しますね。名古屋の初日はA級の走りをして負けました。相手の仕掛けがワンテンポ、ツーテンポ早い感じですね。2日目、3日目はしっかりバックを取って、最終日はラインで決められたので良かったです。自分のペースで駆けられれば、戦える手応えはあります」
 堀内俊介は前回の静岡FIで優出を逃したが、状態面に不安はない。
 「前回は決勝に乗れなかったけど、力を出し切るレースはできました。静岡までは配分が詰まっていたんですが、今回は2週間近く空いて、しっかり練習もできました。藤井君のレースはよく見ていて、強いのは知っています」

2R

 井上昌己の実績が断然だ。予選クラスでは負けられない。
 「練習はしっかりやってきたんですけど、暑さで疲れがちょっと出ました。疲労が心配ですね。でも、目標がいるのは良かったです。岩谷(拓磨)君に頑張ってもらいます」
 岩谷拓磨は自慢のスピードで勝ち星を順調に積み重ねている。
 「最近は悪いという感じはなくて、レースでやると決めたことは、ほぼできています。前回の小倉が終わった後は2週間くらい練習をみっちりやりました。ここ何日かは疲れを取る感じで、いい感じに仕上がっていると思います。井上さんの前はもう4回くらい経験しているので問題ないです」

3R

選手の写真です。
竹内翼選手
 竹内翼(写真)は前回松山FIで今年初優勝を飾った。調子、成績ともに上がっている。
 「松山の優勝は決勝は番手まくりだったんですが、初日、2日目もいい走りができました。セッティングをずっと悩んでいたけど、松山の2日前くらいにピタリと出て、感じがすごく良くなりました。富山は(18年の)ブロックセブンでS級初優勝しています。33(バンク)なので前に出てしまえば何とかなるかなって思ってます」
 機動型が並ぶ地元コンビは竹澤浩司が松田大の番手を回る。
 「お互いが勝ち上がるにはどうしたらいいかって、ちょっと考えましたけど、通常ならやっぱり任せるべきかなって思いました。今回は予備だったんですけど、入ると思って準備はしていました。僕自身の状態は悪くないです。番手も何度か経験しているので大丈夫です」

4R

 中井俊亮は初日に4連勝中。S級1班に返り咲いた今期は初戦の和歌山FIの初日特選で逃げ切っている。
 「S級1班は1年ぶりです。しっかり点数を上げていきたいと思ってます。前回は決勝には乗れなかったんですが、久しぶりに初日特選を走って逃げ切れました。練習はいつも通りやってきました。まずは初日、しっかり勝ち上がりたいですね」
 鷲田佳史は直前の函館サマーナイトで大きい着が並んだ。
 「やっぱり特別競輪は隙がないですね。常にFIの決勝みたいなメンバーなので厳しいレースになります。中井君との連係は僕がミスした時はあるんですけど、相性はいいと思います」

5R

選手の写真です。
久米康平選手
 久米康平(写真)が得点最上位の存在。函館サマーナイトは勝ち上がれなかったが、気落ちはしていない。
 「前回はしっかり動けていたと思います。結果は結果なんで、悲観はしてないです。33バンクは個人的にはあんまり好きじゃないんですが、そこまで成績は悪くないです。自力でしっかり力を出し切ります」
 北村信明は前回佐世保FIでパッとしなかったが、好目標を得た初日はチャンスだ。
 「(6月)久留米記念の時は感じが良くなってきていたんですが、佐世保はダメでしたね。しっかり練習はしてきたんで、今回は大丈夫だと思います。久米君は以前、けっこう連係していたけど、最近はないですね。だいぶ強くなっているので、しっかり付いていきます」

6R

 坂本貴史は前回宇都宮FIの最終日に落車。短い期間でも体のケアはしっかりやってきた。
 「転んだ時にひざが痛くて、今回は厳しいかと思っていたんですが、3日くらい休んでから練習を再開したら、そこから思いのほか良くなりました。自転車も大丈夫だったし、落車の影響はないと思います」
 内山雅貴は6月西武園FIで精彩を欠いたが、前回立川FIはシリーズ3度の確定板入りを果たした。
 「西武園は調整を失敗しました。筋トレ中心の練習をしたら全然ダメでした。いつもの調整に戻したら立川の感じは良かったです。記念は久しぶりなので頑張りたいですね。先行で長い距離を踏めるように練習してきました」

7R

選手の写真です。
取鳥雄吾選手
 取鳥雄吾(写真)は直前の函館サマーナイトで大敗を喫したが、鎖骨骨折の影響はもうない。
 「鎖骨骨折はもう痛みもないし、治っています。違和感はまだ少しあるので、それをなくしていきたいですね。サマーナイトは初日に先行して9着だったけど、(山口)拳矢が強かっただけ。先行しても不安はないです。強い選手は気持ちも強いので、それを見習っていこうと思ってます」
 柿澤大貴は決め脚の鋭さに一段と磨きがかかっている。
 「前回まで新車を使っていて、その感触があまり良くなかったので、今回はフレームを戻して前のものにします。どれがどう出るかですね」

8R

 谷口遼平は函館サマーナイトで敗者戦ながら2度の確定板入り。
 「サマーナイトは相手が強くすぎて必死でした。めちゃくちゃしんどかったです。今回の初日は地元の番組なので、しっかり走りたいですね。いいタイミングで仕掛けたいです」
 北野武史は地元記念に向けて、できる限りの準備はしてきた。
 「地元の記念に向けて、普通に一生懸命、練習してきました。谷口君に頑張ってもらって、自分は気負わずに走りたいと思います」

9R

選手の写真です。
稲毛健太選手
 稲毛健太(写真)は当地FIを連覇中。2年ぶりの参戦だが、抜群の相性を誇っている。
 「富山は好きじゃないんですけど、なぜか着はいいんですよね。前回(函館サマーナイト)の初日は行くべきところで行けずに9着。2日目は(山本)伸一さんが後ろで無理やり仕掛けてしまいました。最終日は思い切って行こうと。感じ自体は悪くなかったです」
 松川高大は成績がやや下降線を辿っている。
 「人の後ろだと余裕があるんですけど、自力を出した時にどうかなって感じです。GI、GIIを走って点数を落とすのはダメですね。状態はだいぶ良くなってます。今回はSSがいないんで頑張りたいです」

10R

 高橋晋也のスピードが一枚上だ。久しぶりの予選スタートで取りこぼせない。
 「前回(函館サマーナイト)は自分のやることはできて、納得のレースができました。悔いはないです。今回はオールスターに向けて、経験というかレースでの感触をしっかりつかみたいですね」
 元砂勇雪は6月奈良で落車して今シリーズが復帰戦になる。
 「体のケガは大したことなかったんですが、頭を打って、しばらくめまいがしたので、練習は2週間くらい休みました。それから再開して、しっかりやってきたんですが、今回は走ってみないと分からないですね」

11R

選手の写真です。
菊池岳仁選手
 菊池岳仁(写真)は6月松山ナイターでGIII初優出。前回の小田原FIは決勝進出を逃した。
 「前回はあんまり良くなかったですね。しっかり動けてなかったし、まだまだ脚も足りないです。今回はしっかり修正して、力を出し切れるようにしたいです」
 阿部拓真はここに来て競走得点が急上昇している。
 「去年は失格でA級に落ちたけど、練習だけの脚でいったら、いまが一番いいかもしれないですね。でも、周りのレベルも上がってきている。以前はカマシが多くて33(バンク)は不発も多かったけど、いまはどこからでも行ける手応えがあります」

12R

選手の写真です。
岩本俊介選手
 岩本俊介(写真)は6月久留米記念、7月函館サマーナイトで連続優出。グレード戦線で存在感を高めている。
 「あんまり調子自体は良くないんですけど、前回は日に日に動けるようになりました。最終日は先手を取ってそれなりの走りができたし、体の状態もボチボチ上がってきています。前回に比べればという感じで、まだまだいい時に比べると全然ですけどね」
 山崎芳仁は6月岸和田の高松宮記念杯で落車したが、函館サマーナイトで2連対を果たした。
 「GIで落車して函館はどうするか悩んだんですけど、走ったほうが戻りが早いかなと思って。可動域も広がっている感じがします。(初日は)黒沢君の番手にいきます」
 竹内雄作は前回の宇都宮FIで今年初優勝を達成した。
 「本当は1カ月早く優勝しないといけなかった。上位陣がいる時に勝ててないのが、いまの現状ですね。結果は出てきているので、いまやっているトレーニングは合っていると思います。オールスターまでにここともう一走あるので、いい感覚に持っていきたいです」

1R

選手の写真です。
宮越孝治選手
 後ろ攻めから早めに切った堀内俊介を篠原龍馬が赤板過ぎに叩いて出る。前受けから6番手まで下げた藤井侑吾は2コーナーから反撃開始。打鐘の3コーナーで篠原を叩いて主導権を取る。これで絶好となった宮越孝治(写真)がまくってきた堀内をけん制しながら追い込んだ。
 「やっぱり地元なので緊張しました。でも平常心で走ろうと。1コーナーで車間を空けたかったんですけど、藤井君がかかっていて空ける必要がないなっていうか、空けられないなって。本当は(堀内に)体で当たれれば良かったんですけど、技術がないので先に張って。ちょっと早かったですけど、確実に1着を取りにいきました。ここでホッとせずに明日(2日目)も1着狙って頑張ります」
 記念初挑戦の藤井侑吾は力強い先行策で2着に粘り込んだ。
 「スタートでけん制が入ったので、本当は前を取りたくなかったんですけど。他のラインが中団取りだったのでタイミング的に行けて良かった。ちょっと重たかったですけど、出切ってからはペースで踏めました。バックがちょっと重くてホームは流れる感じでした」

2R

選手の写真です。
井上昌己選手
 後ろ攻めから切った小谷実を嶋津拓弥がすかさず押さえる。前受けから7番手まで下げた岩谷拓磨は赤板の2コーナーからスパート。打鐘の3コーナーで嶋津をあっさり叩いて逃げる。ライン3車で出切って完全に九州勢のペース。井上昌己(写真)が番手で車間を空けてから余裕を持って追い込んだ。
 「岩谷が頑張ってくれました。1回行きかけて止めたんですが、落ち着いてました。粘られる雰囲気はあったけど、スピードが違いました。古川(貴之)がしっかり後ろにいたのも分かりました。(状態は)問題ないです」
 2着の岩谷拓磨はしっかり長い距離を踏んでラインを上位独占に導いた。
 「(井上)昌己さんとの連係は3、4回目あります。やっぱり重みはありますね。3番手が古川さんで本線ですし、出切ってしまえば昌己さんが車間を切ってくれますからね。早め、早めでハナは切ろうと思ってました。3人で出切れて作戦通り。焦らずに行けたんじゃないかと思います。富山は生まれた地なんで走れるのはうれしいし、僕的には戦いやすいです」

3R

 青板3コーナーで前団を押さえた菅田和宏が先行。赤板手前から松田大が巻き返すが、前のペースが上がると口の空いた3番手に入り、前受けから引いた竹内翼は7番手となる。一本棒から最終ホームで松田、1センター5番手から恩田淳平がまくるが、追って2コーナーから仕掛けた竹内がまとめて飲み込んだ。
 「菅田さんもけっこう踏んでいたので。松田君もあそこから踏み合っても仕方ないと思ったんじゃないですかね。けっこう、余裕を持って見れてました。恩田君の仕掛けを見ながら回して踏んで最後まで踏み切れた。セッティングも出たので。今までの自分じゃないというか、今までの7番手の感覚じゃなかった」
 竹内追走の友定祐己は離れ気味になって苦しい。ライン3番手の廣川泰昭が外を一気に伸びて2着に入った。
 「前の2人が強いので。前とは遠かったですけど後輪だけ見て。付いて行って最後に外を踏めればと思っていました。33(バンク)にしては直線が長いし、前回の小田原よりも長く感じましたね」

4R

選手の写真です。
柳詰正宏選手
 後ろ攻めの中井俊亮は中団の平尾一晃にしばらくフタをして赤板で上昇しようとするが、前受けの岸澤賢太が突っ張る。7番手から巻き返そうとした平尾に合わせて中団から中井が再度、踏み込んで岸澤と激しい主導権争いに。平尾を見切って中団に切り替えていた柳詰正宏(写真)が最終2コーナーから前団の混戦を豪快にまくり切った。
 「中井君が中団から踏み込んで、平尾君の仕掛けが合ってしまったので付いていく判断ができなかった。(岸澤と中井の)どっちが出切るのかを冷静に見極めてからと思ってました。残り1周過ぎても踏み合っていたので、まくるというよりも外に持ち出してみました。踏み出した感触が良かったし、後ろも付いていたので、行ってしまおうと。最近、まくりを出してないので、行けるかどうかは分からなかったです」
 九州コンビの後位を回った桶谷明誉が柳詰を懸命に追って2着に流れ込んだ。
 「想定外でしたが、柳詰さんに任せてました。最後、コースを突っ込んでいくのかと思ったら、外に持ち出したので必死に食らいついてました。ワンテンポ遅れている感じで、脚はいっぱいでした。期のはじめに失格したけど、気持ちを切らさずに頑張ります」

5R

 青板2センターで前団を押さえて久米康平が先頭に立つが、その上を赤板で高久保雄介が叩く。しかし、久米は中近ライン3番手をドカすと間髪入れずに巻き返す。打鐘前から先制の久米の後位には高久保が入り、離れ気味になって捌かれた北村信明は3番手で金子と併走。最終ホームから菅谷隆司がまくるも一息。モツれるレースとなったが、菅谷マークからまくりに転じた稲村成浩が勢い良く前団に迫る。2コーナーから高久保が番手まくりにいくが、ゴール寸前でとらえて大ベテラン稲村が1着。
 「菅谷君が目標だったので付いていくことだけ考えていました。(まくれたのは)たまたまですね。(ゴール前に差し切った)感触はありました。(状態は)普段と変わらないですね。4日間、しっかりと戦いたい」
 久米とのやり合いから番手に入ってまくった高久保雄介は8分の1輪差の2着に。
 「あそこ(打鐘手前)からまた叩きにきたのはさすがですね。でも自分も踏んでいたので番手に入れたのかなって。久米君がけっこう粘っていたのでキツかったですね。自分も一杯で最後は差されてしまった。最近はたまたま番手回りが増えていますけど、常に自力で動く準備はできているので」

6R

 後ろ攻めから上昇した内山雅貴が打鐘の3コーナーで押さえて先頭に立つ。このラインに続いていた単騎の堀僚介が赤板で切って前に出る。すかさず反撃に出た坂本貴史を合わせた内山が最終主導権を握る。最終ホームからまくり上げた森川康輔は田村真広に合わされて不発。内山の番手で絶好となった川口直人が直線で鋭く追い込んだ。
 「堀君が来てエッと思ったけど、(内山は)そのあとすぐ行って、(坂本を)出させなかったのは先行選手の意地みたいな感じでしたね。もう少し車間を空けたりしたかったけど、バンクも風が吹いてきたし、自分の技量不足でした。内山君が全部、ひとりでやってくれました。もう少し待てれば良かったんですが、そこは勉強ですね」
 南関ライン3番手の近藤俊明が2着に流れ込んだ。
 「(内山が)強かったですね。余裕はありました。6番(森川)と5番(田村)が来たのは見えていたけど、そんなにスピードはなかったので、最後のコースだけ間違わないようにと思ってました。体は前回も問題なかったので、あとはやる気の問題ですね」

7R

 青板3コーナーから木村弘が先手を奪取。高橋築が中団に追い上げ、取鳥雄吾は前受けから8番手下げさせられる。そのまま木村弘が駆けていき、最終ホームから高橋築がまくる。紺野哲也のブロックをこらえた高橋はバックで木村弘をまくり切り、マークの柿澤大貴が絶好展開を生かして勝利を収めた。
 「高橋君が上手く中団を取ってくれたので。仕掛けていったときに結構いっぱいできつかったんですけどね。余裕はなかったです。高橋君が強かったですね。最後抜ける感じはしなかったんですけど、富山は相性がいいですね。今回から自転車を戻して1着スタートなので悪くないですね」
 人気の取鳥は立ち遅れてまくり届かず、高橋築がライン3人で上位独占に導く殊勲の走りで2着に粘り込んだ。
 「空いていたので切り込んでみたら中団が取れたので良かったです。前もカカっていましたけど、あれ以上遅くなるとかぶってしまうと思ったので少し詰まったところから仕掛けました。自分必死で後ろのことは分からなかったですけど、ラインで決まって良かったです」

8R

選手の写真です。
谷口遼平選手
 山口敦也、佐藤雅春の順で切った上を谷口遼平(写真)が打鐘の3コーナーで叩いて逃げる。3番手以下はもつれて谷口が別線を完封。力強く押し切って人気に応えた。
 「ジャンでは行こうと思ってました。気持ちで負けずに行けました。前からで、切って、切っての展開で、あそこで見てたら先はないですからね。ただ赤板で車間を空けすぎて、タイミングが遅くなったのは反省です。風が強くてキツくて、ペースに入れすぎてしまったけど、最後まで粘れたのは良かったです。ずっと重くて余裕はなかった。最後はバタバタでした。乗りにくい感じはあったので、サドル回りはいじろうと思います」
 地元の北野武史は逆転ならず。それでも2着でしっかり勝ち上がった。
 「2番(佐藤雅春)が思ったより抵抗してきましたね。谷口君、頑張ってと思ってました。谷口君にいつもの伸びていく感じがなかったので、最後、差せるかと思って全力で抜きに行ったんですが、力んでドリフトして終わりました」

9R

 後ろ攻めの大西貴晃が早めに押さえて先行態勢を取る。前受けから7番手まで下げた稲毛健太は打鐘過ぎから反撃。これを松川高大が最終1コーナーで大きく外に振る。それでも迫る稲毛を3コーナーでもう1度ブロックして止めた松川が返す刀で早めに追い込んだ。
 「大西君とは初めてでしたけど、強かったし、かかっていましたね。でも稲毛君も強くて、後ろ(中村雅仁)のことも考えて、三谷(将太)さんのコースもってなると最後は難しかったですね。番手なので脚に余裕はありましたけど。久々の1着ですね。富山とも相性が良いし成績ほど悪くなかったのでこの1着をきっかけにしたいですね」
 中団の内に包まれていた簗田一輝が直線勝負で2着に食い込んだ。
 「メンバー的にまずは中団を取ってからって思っていましたけど、稲毛さんがいけなくてかぶってしまって厳しくなりましたね。最後はコースを探して伸びているので悪くないんですけど、後ろには迷惑をかけてしまいましたね。9車立てももつれる展開も好きなので、明日(2日目)以降はもっといいレースをしたい」

10R

選手の写真です。
高橋晋也選手
 後ろ攻めから動いた日野博幸が打鐘の3コーナーで押さえて先行態勢を取る。前受けの高橋晋也(写真)はいったん3番手の内で粘るが、結局7番手まで下げる。最終ホーム前から力任せに踏み上げた高橋が3番手からまくった元砂勇雪を乗り越え、先頭でゴールを駆け抜けた。
 「中途半端でしたね。結果、すぐ引いて前が駆けるのは待ったほうが良かった。中団で粘ったけど、一瞬、踏み遅れてしまった。もっと中団で勝負できれば良かったんですが…。引いた時点で後ろに迷惑をかけているので、すぐ行って気持ちでどうにか出ないとって思ってました。1周しか踏んでないので、(状態は)何とも言えないですね。疲れはないと思います。明日(2日目)は自分でしっかりレースを動かせるように」
 ベテランの内藤宣彦がしっかり続いて直線は詰め寄った。
 「(高橋は)中途半端でアチャーっていう感じでした。(一次)予選だから力で行けましたね。これが二次予選なら行けてなかったと思う。踏み出しで自分的にはちょっと口が空いてしまったけど、その後は楽ではないですけど、いつも通り踏めました。自分でも何でか分からないんですが、調子はいいですね。ダービーの後から気合を入れて練習するようになって感じがいい」

11R

選手の写真です。
阿部拓真選手
 後ろ攻めから上昇した大石崇晴を前受けの菊池岳仁が青板のバック過ぎから突っ張る。大石が7番手に戻って、打鐘、最終ホームを通過。初手から中団を回っていた阿部拓真(写真)が2コーナーから好回転でまくって快勝した。
 「前を取ったらペースが上がって後方になると思ったので、我慢して真ん中を取って、いい展開になりました。(菊池が)大石君を突っ張ってペースに入れて、ホームはかかっていたので、半信半疑で行ったんですが、車が出てくれました。いままでの中では一番いい手応えを感じています。(勝ち上がる)チャンスはあると思っているので、しっかり展開を読んで、モノにできればと思っています」
 伏見俊昭がきっちり続いて2着。北日本ワンツー決着となった。
 「上手い具合にはまった感じですね。菊池君がいいペースで駆けていたけど、阿部君が強かったです。暑さのせいか体が重い感じがしたんですが、道中はそんなにキツくなかったです。最後、(神山)拓弥の動きが気になって思いっきり踏めなかったので、その辺を修正して頑張ります」

12R

選手の写真です。
山崎芳仁選手
 後ろ攻めから切った岩本俊介を竹内雄作が赤板で押さえてハイペースで駆ける。前受けから5番手まで下げた黒沢征治は最終ホーム前からまくり上げる。浅井康太の再三のブロックを乗り越えた黒沢を山崎芳仁(写真)が直線で鋭く差し切った。
 「黒沢が強かったです。ホームで前がかかっている時に行ってくれました。浅井が絶対に持ってくると思ったので、まくる感じで車輪をかけながら付いてました。ワンツーが決まって良かったです。前回から走っていくたびに良くなっています」
 まくった黒沢征治は2着。函館サマーナイトの疲れを感じさせない動きを披露した。
 「先行の作戦を立てていたので、モヤモヤした感じはあります。みんな強くて、キツかったです。浅井さんに当たられたところが少しズレていたので、何とか乗り越えられました。紙一重だったけど、すごい自信になります。持って来られても踏みやめないで、前回のサマーナイトの反省は生かせました。最後はバテバテでした」

6R

選手の写真です。
阿部拓真選手
 阿部拓真(写真)、堀内俊介の順で切った上を取鳥雄吾が打鐘で叩いて主導権を握る。中団の4番手を堀内と追い上げた阿部で取り合う。最終2コーナー、外併走の態勢から踏み上げた阿部を柏野智典がけん制。空いた内を突いた阿部が取鳥もすくって抜け出した。
 「取鳥君が先行態勢に入って、後方だとチャンスはないので、追い上げなり、踏んで行こうと。冷静というより、外はいけないと思って、空いたんで内に行くしかなと思いました。取鳥君の内も空いたんで、たまたまですね。紙一重の展開でした。要所、要所、仕掛けられているんで、いいと思います」
 堀内俊介も空いたインコースをしぶとく踏んで2着に食い込んだ。
 「阿部君に降りられそうになって、その辺が甘かったですね。(阿部が)前に踏んでいってマズイと思ったけど、ゴチャついてコースを探して何とか2着に入れました。(状態は)思ったより良くないですね。シューズを変えたりして重い感じが取れないですね。セッティングを修正するかも」

7R

選手の写真です。
山崎芳仁選手
 赤板前に切った元砂勇雪を岩谷拓磨がすかさず叩いて出る。元砂は岩谷の後位に飛び付いて九州勢を分断。前団がもつれたところを山崎芳仁(写真)がロングまくりで襲いかかる。最終バック前に岩谷の抵抗をねじ伏せた山崎がそのまま力強く押し切って連勝を飾った。
 「誰も出ないだろうし、自分が前を取った方が楽だろうって思ったので、スタートで出ました。今日(2日目)はホームまくりしかないだろうって思っていたんですけどね。流れが向いて思いのほか行きやすくなりましたね。車の進みはそこまでですけど1着なので」
 ベテランの*内藤宣彦がしっかり続いて2日連続の2着。北日本ワンツーが決まった。
 「メンバーを見た時から厳しいなって思っていたんですけどね。でも〝やっぱり山崎〟ってレース後になるだろうって言っていたんですよ(笑)。さすがですね。調子は悪くないですけど、流れがいい時は自然と4角ハコが回ってくるんですよね。調子が良くても流れが悪い時はダメなので」

8R

選手の写真です。
小原太樹選手
 後ろ攻めから切った山口敦也を菊池岳仁が赤板前に押さえてハイピッチで駆ける。前受けから7番手まで下げた岩本俊介は打鐘の4コーナーからスパート。懸命に抵抗する菊池を最終4コーナーでとらえると、続いた小原太樹(写真)がゴール前で逆転した。
 「想定される感じの展開でした。岩本さんのタイミングがあるので、自分はいつ踏み出しても付いていけるように準備していました。スピードはGIクラスで違うので、ギリギリでした。岩本さんは3コーナーで後輪がスリップしたので、詰められた。すんなりなら抜けてないと思います。二次予選でラインでワンツースリーはなかなかないので良かったです。GIIIのここに照準を絞って練習してきて、いまのところ結果が出ています」
 ロングまくりの岩本俊介は2着。南関ラインを上位独占に導いた。
 「車番が悪いんで前を取ろうと。ジャンで緩んで行こうと思ったけど、二次予選なので堅くいきました。力づくだったんですが、前回の決勝くらいから気持ちも乗って体も動いてきています。受けて立つ立場で結果を出せたのは大きいです」

9R

選手の写真です。
竹内雄作選手
 後ろ攻めの竹内翼は中団の竹内雄作(写真)にフタをしてから赤板の2コーナーで飛び出す。7番手となった竹内雄は最終ホーム前から抜群のスピードでまくり上げる。あっさり竹内翼を抜き去った竹内雄がそのまま後続を突き放して圧勝した。
 「初手であの並びになったらフタをされると思っていたのでそこで勝負だと思っていました。本当はすかさず巻き返せれば良かったんですけど、見てしまったのでそこは反省点。あとはもう詰まったところからって感じでしたけど、ラインで決まったのは後ろの選手のおかげなので。自分は何もできなかった。富山はイメージが良くなくて、昨日(初日)の流れのまま失敗するかもって考えてしまったんですけどね。今日(2日目)しっかりと勝てたので。スピード自体は悪くないのであとは踏める距離だったりペースだったりすると思うので明日(3日目)はしっかりと」
 口が空きながらも地元の意地で懸命に竹内雄を追いかけた北野武史が2着をキープした。
 「本当に苦しかったです。坂口(晃輔)とかが番手だったら(竹内)雄作が構えても落ち着いて構えるんでしょうけど、こっちはもういつ行くんだ、いつ行くんだってドキドキで付いて行った、離れて付いて行ったっていう感じですけど、あそこで焦って踏んでも最後の最後で後ろから行かれてしまうので落ち着いて回すようにって。最後ヤバいって思いましたけど良かったです」

10R

選手の写真です。
藤井侑吾選手
 記念初挑戦の藤井侑吾(写真)が二次予選で強豪相手に大金星を挙げた。レースは後ろ攻めから赤板で飛び出した高橋晋也に2コーナーから藤井が襲いかかる。最終ホームで藤井が高橋を叩き切るが、マークの鷲田佳史は離れて、高橋が後位にはまる。それでも最後まで藤井のスピードは衰えず、会心の逃げ切り勝ちを収めた。
 「変なタイミングで行ってしまって、後ろに迷惑をかけました。しっかりバックを取って、逃げ切れたのは良かったです。出切ってからは意外といける感じはあったんですが、必死に踏むだけでした。高橋にはまられてるのかなって思ってました。同期の出世頭のスターに勝てて良かったです。初めての記念で1着が取れて、準決勝に乗れるのはうれしい。明日(3日目)はもう少し流れに乗って自分のレースをしたいです」
 ジワジワと外を踏み上げた恩田淳平は2センターから内を進出。最後は藤井と高橋の中を割って2着に。
 「ほぼ予定通りに走れました。たまたま仕掛けたタイミングが久米(康平)君と合って、乗って行ったら自然と体が反応しました。スピードを殺さずに(内に)入っていけました。オーバーワークで初日は疲れがあったんですけど、今日(2日目)はアップでもがかなかったら全然良かったです。準決勝はでかいですね。決勝を目指す権利があるので、確定板に乗れるように頑張ります」

11R

選手の写真です。
黒沢征治選手
 中団から先に動いて切った高久保雄介を木村弘が赤板過ぎに叩いて出るが、前受けから下げた黒沢征治(写真)もすかさず巻き返す。懸命に抵抗する木村を黒沢が最終ホームで強引に叩いて逃げる。ライン3車で出切って、関東勢で上位独占の態勢。黒沢が強じんな粘りを発揮して押し切った。
 「初日にちょっと体が重く感じたので長い距離を踏むのが嫌だなっていう気持ちはあったんですけど、行ってダメなら練習するしかないと思って行きました。ラインで出切れて良かったです。バックからもう1回、踏み上げようと思ったんですが、最後はいっぱいでした。自信になりましたし、ライン3人で決まったことが一番うれしいです。思った以上に自分の中では重いんですが、結果は出ているので、あとは気持ちで負けないようにしたいです」
 2着に流れ込んだ神山拓弥は黒沢の強さを称える。
 「黒沢が強かったです。バンクが重くてニュートラルに入らない感じだったんですけど、タレる感じはなかったです。3コーナーから踏み直してました。一発、ヨコに行く脚は残っていたんですが、タテは残ってなかったです。最近の黒沢は力勝負して、強いレースをしている。このスタイルなら特別競輪でも戦えますね」

12R

選手の写真です。
井上昌己選手
 後ろ攻めから切った内山雅貴を平尾一晃が赤板で押さえてハイピッチで飛ばす。前受けから7番手まで下げた谷口遼平は最終ホーム前から反撃に出る。ジワジワと前団に迫ると、車間を空けて準備していた井上昌己(写真)が最終バック前から番手まくりを敢行。しっかり合わせて連勝を飾った。
 「(平尾は)気持ちが強かったですね。キツかった。(番手まくりは)無理やりという感じで余裕はなかったです。ちょっと重かったですね。セッティングはちょっといじります」
 谷口の仕掛けに乗った浅井康太が2着に突っ込んだ。
 「(谷口に)全て任せてました。二次予選に関しては谷口のレースだったので。付いているだけですからね。(状態に関しては)普通です」
 谷口遼平も最後まで諦めずに踏んで3着で準決勝に進出。
 「前からの作戦でした。ジャンで緩んでたら行こうと思っていたんですが、(平尾が)踏んでいったので見ちゃいました。無理やり行った感じだけど、仕掛けが遅かったです。井上さんの番手まくりを越えられないと思って、古川(貴之)さんのところにどうにか降りようと思いました。何とか勝ち上がれたので、(状態は)悪くないと思います」

10R

選手の写真です。
宮越孝治選手
選手の写真です。
藤井侑吾選手
 後ろ攻めから上昇した恩田淳平を前受けの取鳥雄吾が青板のバック過ぎに突っ張る。そこを岩本俊介が叩いて出るが、藤井侑吾が後方から一気の反撃。打鐘の3コーナーで岩本を叩いて主導権を取る。3番手を取った岩本だが、前との車間は最終バックを過ぎてもなかなか詰まらない。軽快なペースで駆けた藤井を地元の宮越孝治(写真)がゴール寸前で逆転した。
 「スタートでたまたま前から2番手の位置が取れて、それが良かったですね。一番いいところで順番が来るかなって。前が突っ張ってゴチャゴチャして、いい展開になりました。ジャンのかかりは半端なかったです。後ろを見たら車間が空いてて、2、3回見ても同じくらいの距離だったので、バック過ぎにあるんじゃないかと思いました。地元記念で初めて決勝に乗れて、うれしいです。しかも1着で最高です。(レース後は)すごい声援が大きくて、それに全部、応えてました」
 S級2場所目で記念初挑戦の藤井侑吾(写真)は先行勝負で見せ場を演出。強豪相手に2着に逃げ粘った。
 「宮越さんが上手いこと前中団を取ってくれました。昨日(2日目)は変なタイミングで行ってしまったけど、今日(3日目)は流れに乗って行けました。あそこから行かないとダッシュがあるほうじゃないので。出切った瞬間はちょっと流しましたけど、そのあとは頑張って踏むだけでした。宮越さんとワンツーが決まったのが一番良かったです。デキすぎですね」
 岩本マークから追い込んだ阿部力也が3着に入った。
 「岩本さんの行けるところからという感じで任せてました。いい位置を取ってもらって、そこから詰めてまくって行くかと思ったけど、藤井君が強かったですね。かかってました。最後は(岩本を)抜ける感じはしなかったんですが、ギリギリまで待って意地で抜きました。決していい状態ではないけど、徐々に良くなっています」

11R

選手の写真です。
稲垣裕之選手
選手の写真です。
三谷将太選手
 後ろ攻めから上昇した高橋晋也に合わせて5番手から踏み上げた黒沢征治が青板の3コーナーから逃げる。高橋は7番手の位置に戻り、1本棒の態勢で打鐘、最終ホームを通過。快調に飛ばす黒沢に対し、すんなり3番手を確保した稲垣裕之(写真)が2コーナーからまくる。柿澤大貴のけん制を乗り越えた稲垣が先頭でゴールを駆け抜けた。
 「早い展開になると思っていたので、(初手は)前のほうがいいかなって。黒沢君の先行意欲が強かったですね。いいペースで駆けていたので、余裕がなくてまくりに行くのは苦しかったです。でも、あそこで行かないとラインで決められないので。連日、脚には余裕があったけど、2日間は着にからめてなかったので、今日(3日目)はしっかりゴール前勝負できるようにと思ってました」
 稲垣を懸命に追いかけた三谷将太(写真)が2着で近畿ワンツーが決まった。
 「しっかりスタートを取れて、自分の役割は果たせた。黒沢が落ち着いて駆けていたけど、稲垣さんがしっかり位置を取って、まくってくれた。ちょっと危なかったけどワンツーが決まって良かった。やることはやれたと思う。決勝に乗れて言うことない」
 黒沢の先行に乗った柿澤大貴が3着に食い込んだ。
 「黒沢君に任せてました。昨日、菊池(岳仁)君の番手で車間を切って失敗したので、今日(3日目)はしっかり付け切ってから仕事をしようと。真後ろから(稲垣が)来て張ったんですが、スピードが良くて止まらなかったです。正直、何着か分かんなかったけど無我夢中でした」

12R

選手の写真です。
堀内俊介選手
選手の写真です。
竹内雄作選手
 後ろ攻めから切った堀内俊介(写真)を竹内雄作が赤板前に押さえて出るが、阿部拓真がすかさず襲いかかる。浅井康太にけん制されて苦しくなった阿部は3番手の外で粘る形に。浅井が最終1センターで外に振った時に阿部は落車。堀内は内をすくって竹内の後位に入る。3番手で態勢を立て直して直線で差し返した浅井が1位入線も失格。堀内が1着に繰り上がった。
 「後ろから切って、すんなり(竹内を)出させる形になりました。それから自分でどっかで仕掛けられれば良かったんですが、併走になって、どかせる力がなかったです。阿部ちゃんがコケそうになって、内に避けて浅井さんが外に浮いていたので、前々に行かなきゃと思って行った感じです。番手に入って何とか勝ち上がれたけど、内容的にも感触的にも納得いかないですね。ニュートラルに入らないで休めない感じです。何かしらの対策をして、決勝はいい勝負をいできるようにしたいです」
 打鐘の3コーナーで内をすくった堀内との連結を外してしまった小原太樹は最終2コーナーから自力で外を踏み上げて2着。
 「堀内が内に入ったけど、後ろに近藤(俊明)さんもいるので、付いて行かずに自分のタイミングで行きました。その判断が正しかったのかは、先輩方と話して反省しようと思います。車の出自体は2着まで来れているからいいと思います。3日間、人の後ろなんですが、結果は出ています」
 逃げた竹内雄作(写真)は繰り上がりで決勝進出を果たした。
 「自分のレースはできたんですが、ラスト半周は思うように踏めてなかったです。人気にもなっていたのに、浅井(康太)さんに仕事をさせてしまって…。ペース配分をもっとしっかり考えないといけない。重い感じがするので、明日(最終日)はもっと軽くなるように調整したいです」