富山競輪

TOYAMA KEIRIN

46#


決勝戦レポート

浅井康太(三重)

単騎でまくった浅井康太

 山中秀将にフタをされ続けた片折亮太が赤板ホームから内をすくって先頭に立つと、浅井康太も1センターで近畿コンビをすくう。「9番手にならないように」と走っていた浅井にとって4番手は絶好のポジション。2コーナーからまくると、合わせて番手から出てきた平原康多との争いに2センターで決着をつけた。
 「あれしかないと思ってた。平原さんが2コーナーで出なかったんで行くしかないと。いつもなら待つけど、モガき合って2、3着になっても力勝負をしようと思ってた。落車明けでも平原さんの調子はよさそうだし、出し切れたのは大きいですね」
 出し切ったオールスターの疲労から直前はなかなか調子が上がらなかったようだが、初日のまくりでその不安を払しょくした。自力に番手とメンバーに応じて戦い抜いたシリーズに「自在屋として評価できる」と浅井は胸を張る。それでも「80点ですね」と自己採点は辛口。そして「GIでだったら100点ですけどね」と続けた。次節は今月14日から高知競輪場で開催される共同通信社杯(GII)。「今後につながる走りはできた」と話す浅井が100点満点をつけるレースに期待だ。

 浅井のまくりに応戦した平原康多だったが、スピードが違い過ぎた。2センターで出切られると、もはや差し返すことは叶わなかった。
 「山中が前まで行くかと思ったけど、フタをされるのは予想外でしたね。でも、あいつ(片折)はあいつのレースをしたと思う。残りそうな雰囲気はあったし、浅井のスピードは合わせられる感じじゃなかった。強かったですね。いい経験ができました」

 埼玉勢が内から主導権を握ると、山中秀将は7番手に置かれてしまう。立て直して1コーナーから仕掛けたが、3着までが精いっぱいだった。
 「(片折を)フタしようとしたわけじゃなくて、山本さんが切らせてくれない感じだったので。そこを無理に叩くと関東勢に楽させちゃうなと思った。フタしてれば何か起こって、自分にとってチャンスになるかなと思ってたら山本さんが内を空けて大ピンチになってしまった。(最後仕掛けたのは)苦肉の策ですけど、3着で何とかですね」

 山本伸一は赤板ホームで内をすくわれたのが痛かった。浅井の仕掛けに続く形にはなったが、外の山中に伸び負け4着に。
 「前を取らされてしまった。山中君が来て、ここだけは突っ張ろうと思って。それで後ろがゴチャゴチャすれば面白かったんですけど、内を空けてしまってはダメですね。もったいなかったです。その後に何とか仕掛けたかったんですが、前に浅井君や平原君がいて厳しかったです。もう少し何かできればよかったです」

 とっさの判断で内から主導権を握った片折亮太だったが、ラインから優勝者を出すことはできなかった。
 「後ろ攻めがよかったけど、中団でフタをされてしまった。一瞬、空いた内を突いて前に出れたので、あとは行けるところまでと思って踏んでました。ラインから優勝者を出したかったんですが、自分の力のなさを感じました。いい勉強になったので、次につなげます」

レース経過

 号砲で各車がけん制してから、山本伸一-古性優作が誘導員を追って前団を形成。以下隊列は、片折亮太-平原康多-宿口陽一、単騎の浅井康太、山中秀将-伊勢崎彰大-大塚英伸の並びで落ち着く。
 山中が青板前から上昇して片折に蓋をする。これを見ていた山本は2コーナーで誘導を降ろし、押さえに来た山中を出させない。山中が下げ切らずにいると、片折は近畿勢をすくって赤板でハナに立つ。浅井も埼玉勢に続く。山本は5番手で、山中が7番手。打鐘、最終ホームと一本棒で通過。4番手を確保した浅井は、2コーナーから満を持してアタック。合わせるように踏んだ平原を軽快なスピードで乗り越える。そのままスピードは衰えず、力強くゴール線を先頭で駆け抜けた。平原は浅井を追いかけるも、差は縮まらず準V。山中は1センターから仕掛けたが、平原のけん制もあって3着までが精いっぱいだった。

車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 S/B
1 1 浅井康太 34 三重 90 S級S班 9.4
2 2 平原康多 36 埼玉 87 S級S班 2B 9.6
3 3 山中秀将 32 千葉 95 S級1班 1W 9.4
4 7 山本伸一 35 京都 101 S級1班 1/4W 9.5
5 5 古性優作 27 大阪 100 S級1班 1B 9.5
6 9 伊勢崎彰大 39 千葉 81 S級1班 1B1/2 9.5
7 4 大塚英伸 40 静岡 82 S級1班 2B 9.5
8 6 宿口陽一 34 埼玉 91 S級1班 2B 10.1
9 8 片折亮太 31 埼玉 92 S級2班 D 12.4 B

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