残り3周半から早めにレースが動き、中部勢と京都コンビでやり合うかと思われたが、重倉高史の番手に山田久徳がはまる予想外の展開に。山田は打鐘であっさり叩いて主導権を握ると、いつものように村上義弘(写真)は車間を空けて前を援護。後方からの目立った反撃はなく、最後は村上がゴール寸前で差し切った。
「ハードなレースのなかで山田が頑張ってくれたし、自分も自分のことをしっかりとやるだけだった。中部が前受けしたので、僕らにとってはやり易かったかなと。久徳はレース運びがパーフェクトだった。連係するごとに頼もしくなってますね。このまま経験を積んでいって、(近畿の)ラインを強固にしていってくれれば」
山田久徳(写真)は落ち着いたレース運びで京都ワンツーを決めた。
「今日は積極的にいく予定で。(中部勢に)出られたらヤバいと思ったけど、何でか番手にはまってましたね。打鐘から出て、村上さんも付いてきてくれていると思ってたし、車間を空けてくれていると。かかりはどうかなって感じだったけど、ゴール踏めてたので。クソ地脚なんでね(笑)。ワンツーが決まってうれしいです」
京都コンビを追った濱田浩司が3着に入って決勝進出。
「あの展開だったから最悪、小嶋さんと勝負かなと思った。村上さんの後輪にだけ集中して。あわてて動いたりしたらダメなんで、しっかり、じっくり待って。前を信じていきました。最後、外来てたから4着と思ったけどよかったです」
小原太樹は終始外併走。必死で前に踏んで行くも、濱田の横までが精いっぱい。
「道中、すぐに引いて脚をためればよかった。タイミングはあれ(最終ホームから)でよかったと思うけど、脚をためたかったですね。行けたどうかは分からないけど、もったいないことをしました」
最終日の9レースには、レインボーカップチャレンジファイナルが行われる。今期降級となった庄子信弘は、初戦の1月西武園ミッドナイトを皮切りに連勝街道を驀進。ここまで14場所を走って、9Vと圧巻の成績を収めた。
「(気合いの入った選手との対戦は)もう慣れました(笑)。今期は、そういうのも楽しめましたね。前回の名古屋が終わってから普通にやってきました。若い子もいるし、仕掛けも早くなるだろうから、真ん中、真ん中でうまく立ち回りたいですね。33だし、チャンスあるところで踏めれば」
大石剣士は、ここまで2場所連続でVと良い流れ。12月伊東で行われた当大会では6着に終わっているだけに、リベンジを誓う。
「調子はよくなかったですけど、何とかここ2場所は勝てました。ここまではいつも通り。変わったことはしていません。前回(伊東のレインボーカップチャレンジファイナル)は、絶好の展開だったけど、力がなくて6着。悔しい思いをしたし、今回は頑張りたいです。富山は初ですけど、後手を踏まないように」
徹底先行で力を付けてきた林大悟。ここも強気に攻めて一発勝負を制するか。
「末木(浩二)さんも強いし、(大石)剣士も地脚があるから前に出られるときついですね。33ですし、先手が取れたら一番良い。今回は目の前ことに集中して。自分のプロフィールに特昇って付くし、少し(優勝は)意識しますね。ここまでは久留米と小倉で2日間合宿をしてきました」
一ノ瀬貴将は、6月高松で落車の憂き目。その後の平を欠場しているだけに、状態が気がかりだ。
「落車は擦過傷が多かったけど、他は問題なかったです。(前回の平は)走ろうと思ったんですけど、大事を取って欠場しました。ケガが治ってから十分に練習はできましたね。500バンクは苦手ですけど、33バンクは好きです」
末木浩二はハマった時のスピードは目を見張るモノがある。本番は単騎で一発を狙う。
「9車は初めてですね。みんな強いし、自分の力を出せる様にしたいです。(単騎は過去に)一回だけ。その時はいろいろ考えていたら、後ろになってしまって。そこからやけくそで先行してまくられました。明日はシンプルに仕掛けます」
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