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23#

検車場レポート

  • 5/31 Fri.  (前検日)
  • 6/1 Sat.  (1日目)
  • 6/2 Sun.  (2日目)
  • 6/3 Mon.  (3日目)

1R

選手の写真です。
堀内俊介選手

 全プロの競技の4㎞チームパーシュートに出場した堀内俊介(写真)は、神奈川チームの一員として大会記録を更新し、見事優勝を飾った。そこから中3日で迎える今節では、オープニングレースで1番車を務める。


 「(4㎞チームパーシュートは)1日しか4人で一緒に練習できなくて、大丈夫かなって思っていたけど優勝できました。正直、全プロの時は体調を崩していたんですけど、終わってからしっかり治して来ました。ルールが変わってレースも全く違ってくると思うから、1レース目で走るのはちょっと怖いですね」


 水谷好宏は調子を戻していた矢先に5月前橋FIで落車。今回が復帰戦となる。


 「落車で脳震とうもあったし、擦過傷も深くて長引いた。ダメージはありますけど、走ってみてですね。(復調具合は)単発モガきに関しては7割、8割ぐらい。今回からルールも変わるし、悩むところ。でも走れるレースを走っていかないと。あとはレースのなかでどうなるかですね」


 

2R

選手の写真です。
吉田昌司選手

 ダービーで落車していた松岡貴久だが、続く平塚記念では5215着と決勝進出を果たした。


 「清水(裕友)君が頑張ってくれました。強かったですね。(自分は)2月くらいから感触が良くない。上向いている感じもしないです。今回は、届いたばかりのフレームを使います。新しい自転車はだいたい進みますからね」


 地元記念初参戦の吉田昌司(写真)は、兄の拓矢と同じレースを走ることが今節の目標だ。


 「兄と一緒に走るには、決勝まで自分が上がっていかないとダメですね。一戦一戦頑張っていきたいです。取手記念は初めてですけど、いつも通りのレースを心掛けます」


 

3R

 前回の5月伊東FIの決勝は、目標がいなかった朝倉佳弘。しか、前々に攻める競走で3着に入った。


 「(最終2センターで)ハンドルが引っかかって、バックを踏んでしまった。上手くすり抜けていたらおもしろかったんですけどね。(伊東のあとは)いつも通りほぼウエイト中心にやってきました。パワーマックスもやったんですけど、良い数値がでたので今回は楽しみです」


 5月青森FIで今年初Vをつかんだ小埜正義は、続く宇都宮記念でも優出に成功。近況は、好調を維持している。


 「2カ月で体重を10キロ落としました。それが成績につながっているのかは分からないですけどね。一番は、前の人と後ろの人のお陰です。(前回の川崎FIのあとは)3日間練習してきました。最近はレースが続いていて、積み上げる練習はできてない。状態は走ってみてですね」

4R

 5月は違反点の累積であっ旋が止まっていた山本伸一。今シリーズが36日ぶりの実戦となる。


 「ケガで1カ月間休んでいたわけではないので、練習は思う存分できました。時間があったので、最後に調子を上げられるように調節しながらできた。新ルールがどんな感じになるかは、今日(5月31日)の小松島のレースを見ておかないといけないですね」


 前回の平塚記念で準決勝にコマを進めた山口富生が、山本を目標にして通算400勝目を狙う。


 「(400勝は)もう3カ月間くらい言われているからね。そろそろ決めたい。全プロ(の競技)は、(吉田)敏洋が出られなくなったから、急遽出てきました。終わってからは、ぼちぼち普通に練習して、調整もやって来た。状態は前回よりは良い感じがするけど、とりあえずは走ってみてですね」

5R

選手の写真です。
早坂秀悟選手

 早坂秀悟(写真)は、全プロで2日間バックを取る積極策を披露。競技では1㎞タイムトライアルに出場した。


 「去年は優勝に0.1秒足りなくて、今年は3位に0.1秒足りなかった。自分の1㎞のベストタイムから1秒くらい落としていたので、原因を分析して、やらなきゃいけないことをやり始めました。疲れが出なければ、すぐに結果は出てくると思います」


 5月奈良FIでドミトリエフらを相手に初日特選を制した中本匠栄は、続く高松FIでも222着とオール連対。最近は調子を上げている。


 「全プロの競技が終わってから、追加の電話がありました。1日ウエイトをして、あとは自転車に乗って来た感じです。疲れもないですね。取手はすごい久しぶりでイメージも全然ないです」


 

6R

 5月高知で落車した野田源一だが、続く大宮では初日特選で2着に入った。状態面に不安はなさそうだ。


 「大宮の最終日に追加が来ました。中2日ですけど、1回福岡に帰って、1日休んで1日練習して来ました。疲れはないと思います」


 日野博幸は鈴木謙太郎に譲ってもらったフレームで今シリーズに挑む。


 「昨日、取手に来て謙太郎にもらいました。ぶっつけ本番だけど、ダメだったらフレームのせいにしてください(笑)。でも、彼がついこないだまで乗ってて、110点まで点数を上げたフレームですからね。求めてる部分も一緒だから、バンクで軽く乗ってみたら乗り味も良かった」

7R

 FI戦では随所に連勝で優出している野口裕史。前回の宇都宮記念では2勝をマークした。


 「千葉が使えなくなってからは、松戸か取手で練習しています。取手は家から結構近いので、よく来ている。宇都宮が終わってから練習を少し変えて、ペダリングの感覚が違うなっていうのがあるので、それがレースでどうなるかですね」


 福田知也は4月岸和田FIの落車から2カ月近く欠場。高松宮記念杯を前に、ここから実戦に復帰する。


 「怪我は右鎖骨骨折です。宮杯で復帰するのは嫌だなと思って、ここからにしました。野口とは(昨年12月の)伊東記念以来ですね。体重もかなり落ちたし、自分的には全然ですけど、何とか頑張ります」


 

8R

選手の写真です。
渡邉豪大選手

 渡邉豪大(写真)は、前回の川崎FIでS級初優勝をゲット。勢いそのままに今節を迎える。


 「北日本ラインが2段掛けだったし、どうしようかなって思っていたんですけど、展開で優勝できました。(今節の初日は)月森(亮輔)君が僕と同じようなタイプなので、そこだけが…。でも、僕のラインが細切れで3車なのはデカいですね」


 月森亮輔は5月青森FIで658着と大叩き。気持ちを切り替えて、今シリーズに臨む。


 「青森では体調も悪かった。腸炎になって体重も4キロぐらい落ちたけど、それももう戻りました。(宇都宮記念を)一本欠場したけど、もう影響はない。練習の感じはいいし、普通の状態にはあると思う」


 

9R

選手の写真です。
森田優弥選手

 注目のルーキー森田優弥(写真)は、4月伊東でGIII初優出に成功。今節も、持ち前の先行策で別線を完封しよう。


 「S級では後方に置かれて見てしまって失敗するパターンがあるので、見てしまわないように心掛けています。(前回の岸和田FIのあとは)長めに2日間くらい休んで、そのあとは普通に練習して来ました。関東での記念なので、しっかり先行で決勝に乗れるようにしたいです」


 ダービーで落車した坂口晃輔は、5月富山FIを欠場し、全プロで復帰。最終日は単騎の競走で確定板入りを果たした。


 「自分で動ける時に、動いておきたいなっていうのがあったし、最近は人の後ろを回って脚が落ちているなっていう実感もあったので。でも、ケースバイケースですよ。(岡崎智哉とは)何度も一緒に走っているし、1着も取らせてもらったことがあります」


 

10R

 ダービーでは、昨年の高松宮記念杯以来のGI決勝に進出した原田研太朗。全プロの初日は落車に見舞われたが、最終日は番手まくりで白星を挙げた。


 「島川(将貴)の気迫をすごい感じたし、ちょっとタレて来ていたので行かせてもらいました。落車は擦過傷と打撲ですね。全プロのあとは、ケア中心にやってきました。最近は中四国の流れが来ていますし、その流れに乗って行けるようにしたいです」


 池田良は前回の宇都宮記念で6215着と、3日目に今年初勝利を挙げた。今回は相性の良い原田を目標に勝機をつかむ。


 「(原田が)強いのは知っているんで、踏み出しに集中して。とりあえず付いて行くことですね。追加は2日前に来ました。次の宮杯まで結構空いてしまっていたので、追加が入らないかなって思っているところでした」


 

11R

選手の写真です。
吉澤純平選手

 一昨年の覇者である吉澤純平(写真)は、今年も並々ならぬ気持ちで地元記念を迎える。


 「取手にしっかり合わせようと思って練習をしてきたので頑張りたいですね。全プロの前に結構、練習をしていたので、終わってからは疲れを抜いてきました。最近、調子は良くはなっているんですけど、結果が伴わないレースが多いので、気持ち的には辛抱するしかないです。茨城はS級の選手が多いので、地元記念に出たくても出られない人もいっぱいいるので、責任をもって走ります」


 同県の河野通孝が吉澤を援護して、茨城ワンツーを目指す。5月函館FIでは、昨年10月松戸FI以来の優出を決めている。


 「函館は連日、前の人が頑張ってくれたお陰です。今回は地元の看板選手に付けれるし、チャンスを生かしたいですね。この歳になると、地元だからっていう緊張はしないのでいつも通り頑張りたいです」


 

12R

選手の写真です。
松浦悠士選手

 4車で結束する中四国勢の先頭を走るのは、ダービーでも優出した松浦悠士(写真)だ。全プロの初日に落車したが、最終日は山崎賢人を交わして1着でゴールした。


 「落車してフレームは大丈夫だったんですけど、2日目から新車に替えました。今回もその自転車を使います。ルールが変わるので、走ってみないとレースの流れも良く分からないですね。(今年のここまでは)自分の中ではしっかりやっているなっていうのはあるので、新しいルールにも対応して、同じくらいの成績を残したいですね」


 今年のGIII開催は、7場所で2Vに準V3回の村上博幸。今節は唯一のS班として大会を盛り上げる。


 「新しいルールは、レースを走って体で覚えていくしかないですね。1レースからしっかりレースを見ておきます。(前回の)全プロのあとは、疲れを抜いてきました。(山田)久徳とは何度も連係しているし、信頼して任せます」


 前回の全プロ初日に逃げて3着の吉田拓矢は、最終日も単騎まくりを決めて2着に入った。今回も単騎戦で、地元記念白星スタートを狙う。


 「(前々回)宇都宮より、全プロの方が状態は良かったです。強気に走れたのも良かったですね。ダービーで自転車がダメになっていたので、今回から新車を持ってきました。練習の感じは良かったので。欠場になった武田(豊樹)さんの分もそうですけど、走りたくても走れなかった茨城の選手もいっぱいいると思うから、その人たちの分も頑張らないと」

1R

 赤板2コーナーで森山智徳を押さえた堀内俊介を、水谷好宏が打鐘の2センターで叩いて先制。3番手を確保した堀内は、最終1センターから反撃に出る。林巨人のけん制を乗り越えて先頭に立つと、そのまま後続を振り切ってオープニングレースを制した。

 「水谷さんを出させるか迷ったんですけど、(ラインは)2車だったし出させました。(自分は)変なタイミングで仕掛けちゃったけど、踏んだ感じは林さんを乗り越えられるなって思いました。誘導は後半にかけて上がっていくって言うより、スタートから速い感じ。スタートけん制をしている場合じゃないなってくらいのスピードでしたね」

 最終バックで堀内の後位に切り替えた林巨人が2着に入った。

 「(ラインは水谷と)2車だったから、3車だったらもうちょっとおもしろかったんですけどね。水谷はいつも頑張ってくれるんですけど、あの形になったら僕だけになってしまった。堀内君が脚を使わずに3番手だったんで難しかったです」

2R

 後ろ攻めから動いた佐藤博紀を打鐘前で佐藤幸治が叩いて先頭に立つ。前受けから下げた吉田昌司の仕掛けが遅れると、佐藤幸が腹を決めて主導権。これで流れが向いた佐藤博が1センターからまくると、続いた佐々木雄一が抜け出した。

 「前を取る作戦がみんな早くて。幸治が思いのほか先行してくれたのがうれしい誤算でした。ただ(佐藤博が)転ばなければね。1回脚を使ってたからか、(佐藤博は)めずらしくかかりが良くなかった。決まったと思ったけど、(佐藤博が)落ちなければ…。ツイてない。僕は全然、体はいいし、愼太郎さんと勝ち上がったので良かったです」

 中を割って佐藤博を落車させてしまった松岡貴久が2着失格。吉田昌司は繰り上がりの4着で二次予選Bに勝ち上がった。

 「やっちゃいました。前からは作戦だったけど、もう少し車間を空けてスピード良く行けば良かった。失敗ですね。反省点しかないです」

3R

選手の写真です。
朝倉佳弘選手
 前受けから下げた片折亮太は、赤板の2コーナー手前からスパートし、小埜正義を叩いて先行態勢に入る。軽快に逃げる片折に、別線は全く反撃できず最終バックを一本棒で通過。最後は絶好の展開となった朝倉佳弘(写真)が、鋭く伸びて白星を挙げた。

 「片折君が強かったです。1センターからしっかり踏み直してくれたし、勝手に残るなって思いました。(踏むのが)あんまり遅いと、真崎(新太郎)さんも飲み込まれちゃうのでラインで勝ち上がれて良かった。片折君は巧さもあるけど、根本的に強かった。(自分は)バックで車間を空けられたので、余裕はありました」

 最終2センターから踏んだ小埜正義が2着でゴールした。

 「何もできなかったですね…。1コーナーで仕掛けたかったけど、行けなかったです。バックで片折君も踏み上がったし、朝倉さんも車間を空けていたので。脚も溜まらなかったし、無理やり仕掛けました」

4R

選手の写真です。
成田健児選手
 赤板手前から動いてハナに立った嶋津拓弥は、今野大輔を受けて打鐘で中団を確保する。ハイスピードで逃げる今野に、嶋津は最終2コーナー手前からまくり出る。3コーナーで今野をとらえると、番手の成田健児(写真)が直線で鋭く伸びて、バックからまくってきた山本伸一を振り切って1着でゴールした。

 「ジャンのところで5番(今野)が結構、踏んだから、自分は前と口が空いてしまって追い付くのに脚を使ってしまいました。最後は9番手(山本)の車輪が見えたから必死でした。嶋津が上手くやってくれましたね」

 7番手に置かれた山本伸一だったが、最終バックからまくって2着に入った。

 「今野が打鐘からフカすと思ってなかったから、そこは想定外でしたね。すごいカカっていました。昨日(前検日)、ひらめいたことがあって(初日は)体の使い方を変えたんですけど、ダメだったんで元に戻します。修正点はいろいろありました」

5R

 8番手から動いてハナに立った中本匠栄の上を、打鐘手前で高橋築が叩いて逃げる。4番手を確保した中本は、最終2コーナーから反撃。一気に関東ラインを飲み込むと、番手の新井秀明が直線で中本をきっちり差し切った。

 「中本君が全部やってくれましたね。彼は前を切るのにも脚を使っていたし、最後は少しタレていた分、自分が交わせた感じです。追走する分には余裕があったし、調子は問題ないですね」

 まくった中本匠栄が2着で、熊本ワンツーが決まった。

 「とりあえずワンツーが決まって良かったです。池田(勇人)さんが番手から出たら厳しいし、その前に行こうと思ってあのタイミングで仕掛けました。踏み出した感じは良かったし、車の進みも悪くないですね」

6R

 中団にこだわった畑段嵐士と野田源一がモツれながら打鐘すぎから内に切り込んでいくと、そこを一気に日野博幸がカマして主導権を握る。冷静に下げて6番手で立て直した野田源一はバックまくりで鮮やかに前団を飲み込んだ。

 「ちょっと踏み遅れた感はあったけど、サッと引いたほうがいいかなと思った。整ったのは1センターだったけど、いい感じで車間が空いてたので詰める勢いで一気に行った。あそこで行かんと勝負権がないと思ってたので。中2日でも疲れはないし、悪くはない。大丈夫そうですね。何とか(前を)つかまえられて良かった」

 前検日から「源ちゃんを抜いたことがない」と話していた大坪功一は悔しそうにレースを振り返る。

 「やっぱ抜けんでしょ。でも今までで一番詰められたかな。なぜか源ちゃんだけは抜けん。久々にマーク(の決まり手を)つけたな」

7R

選手の写真です。
野口裕史選手
 赤板1センターで藤木裕を押さえた佐藤朋也を、野口裕史(写真)が打鐘で一気に叩いて先行勝負に出る。グングンと加速していく野口に、4番手の佐藤と7番手の藤木は動けないまま最終バックを通過。その後も軽快に駆けた野口は、番手の福田知也をも振り切って白星を挙げた。

 「誘導が早くて常にペースが上がっていくので、自分の得意なやつでした。今までよりも少し踏むだけで車が出るので楽に走れる。最後までしっかり踏めたし、福田さんから逃げ切ったことは一度もなかったので良かったですね。でも、福田さんも復帰戦ですから。スローな流れからのダッシュ戦は苦手なので、こういうペースになるのは良いですね」

 野口マークの福田知也が2着に続いた。

 「今日は藤木に粘られるかどうかが全てだったので、走る前から気合いが入ってました。自分は何もしなかったし、野口が強すぎましたね。復帰戦だったけど、野口に付け切ったことで恐怖心はなくなりました」

8R

 打鐘でハナに立った金澤竜二を、渡邉豪大が叩いて主導権。南関ラインを追っていた月森亮輔は最終ホームから仕掛けるが、成清貴之のブロックで失速する。その後も渡邉が快調に逃げると、絶好の展開で4コーナーを回った成清が渡邉を交わして白星スタートを切った。

 「(渡邉が)初手から全部、100点の競走をしてくれました。僕は、後ろから来たのは全部止めるっていう気持ちでした。最高の展開が回ってきて、(渡邉を)抜けているんで良いですね。1着を取れるのが1番だし、その中で南関でワンツースリーだから最高ですね。宮杯に出られない分、ここで頑張りたいです」

 ラインを上位独占に導いた渡邉豪大が2着でゴールした。

 「ジャンのところで、どこか口が空いたら入ろうかなって見ていたら、スピードを殺してしまいましたね。前に出切ってからは、成清さんがいるんで大丈夫だと思って踏みました」

9R

選手の写真です。
牛山貴広選手
 打鐘手前で山本奨が岡崎智哉を叩いて先制。7番手になった森田優弥は、2センター過ぎから反撃に出る。中団から合わせて踏んだ岡崎の上を豪快にまくって先頭に立つと、そのまま力強く押し切った。

 「スタートで、小林(潤二)さんに前を取ってもらったのに、連れていけなかったのが申し訳ないです。もっと自分にダッシュがあれば良かったんですけど。先行がしたかったけどカマシ、まくりみたいになってしまった。でも、仕掛けを合わされた感じもしなかったし、調子は問題ないので、その分も明日(二次予選)は先行したいです」

 森田に食い下がった牛山貴広(写真)2着に続いた。

 「森田君は強かったですね。あのパターンは浮いちゃうんですけど、あれを行っちゃうんですからね。離れそうになったので、そのまま付いていってキープしてました。森田君のあの仕掛けは抜けないし、離れなかっただけでも手応えはある」

10R

選手の写真です。
原田研太朗選手
 中団から先に切った川口公太朗を蒔田英彦が打鐘前から叩いて主導権を握る。前受けから下げた原田研太朗(写真)は最終ホームから早めの巻き返し。ブロックの届かないイエローライン付近をグングン加速すると、ラインで上位独占を決めた。

 「前になったら残り1周ぐらいで行くぐらいのつもりでした。体はちょっとキツいですね。やっぱり落車が…。でも1着は何よりの薬。(痛めた)ろっ骨は日にちが薬だと思うので、日に日に楽にはなると思う。そのなかでもしのげてるし、悪くはないかな」

 番手の池田良がきっちりと続いて2着に入った。

 「一番行ってほしいなってところで行ってくれた。早めに行けばみんなで決まるなと思ってたので。(原田は)途中から回してましたね。まあ、ヨシ。欲を言えば抜きたかったし、雰囲気は良くなってる。でも想像どおりの踏み直しでした」

11R

選手の写真です。
河野通孝選手
 赤板1コーナーで誘導員を下ろした日当泰之がペースを落とすと、そこを吉澤純平が叩いて打鐘前から先頭に。吉澤が最終ホームからピッチを上げると別線の巻き返しをシャットアウト。続いた河野通孝(写真)が好展開をモノにした。

 「恵まれましたね。ずっと離れないように、集中して付いていった。踏み上がっていたしキツかったですね。自分の力っていうよりも、展開が向いただけです。前検日は緊張しなかったけど、やっぱり緊張しましたね」

 差されはしたが吉澤純平もしっかりと2着に粘った。

 「(予選スタートで)緊張しましたね。ゴールまでもつ先行っていうのが久々だったし、スピードに乗せてから回せなかった。最近はカマシが多かったですからね。もうちょっとうまく駆けられれば良かった。修正をしたいですね。ライン3人で決まったのは良かった」

12R

選手の写真です。
岩津裕介選手
 小原太樹、山田久徳の順で前を押さえると、前受けから下げた松浦悠士が打鐘の3コーナーから仕掛ける。合わせて踏み込んだ小原の上を豪快に叩いて最終1センターで先頭に。そこへ単騎の吉田拓矢が好スピードで襲い掛かるが、番手の岩津裕介(写真)が吉田をけん制し、直線で鋭く追い込んで初日特選を制した。

 「キツ過ぎました。みんな強くて余裕はなかったですね。(吉田と接触して)危なかったですけど、なんとかこらえました。ジャンで結構ペースが上がっていたから、(松浦は)2コーナーまくりでも決まった気がするけど、調子が良いしラインも4人だから行ってくれましたね」

 最終1センター過ぎから単騎でまくった地元の吉田拓矢は、岩津から強烈なブロックを受けるも2着に入った。

 「新車の感触は重たいけど、踏んだら進むイメージがありますね。自分の理想の感じではあります。踏み方が分かって噛み合ってくればもっと良くなると思う。(岩津のけん制で)外に外に行ってしまったけど、仕掛けられたのは良かったかなと思います。明日(二次予選)からが勝負なので頑張りたいです」

 松浦の仕掛けに合わせて踏んだ小原と連係を外した和田健太郎だったが、まくった吉田を追いかけて3着に突っ込んだ。

 「どういう展開になるのかが分からなかったし、小原君が(松浦に合わせて)無理くり行った感じになったので、見てしまいました。連結を外してしまったのは悪かったけど、そのあとの自分の動き自体は悪くなかったと思う。吉田君が仕掛けて行ったので、ここしかないと思って追いかけました」

6R

選手の写真です。
吉田昌司選手
 赤板の1コーナーで誘導員を下ろした岡崎智哉を吉田昌司が打鐘前2コーナーから叩いて主導権を握る。7番手になった佐藤朋也は4コーナーから内をすくって岡崎の内に。すくわれた岡崎が1センターからまくると、岡崎マークから遅れた筒井裕哉に代わって岡崎を追った川崎健次が直線外を鋭く伸びた。

 「ちょっとシビアに行かせてもらったところもありますね。でも筒井が遅れてるのが見えたし、待ったら俺の権利もなくなるから。佐藤は打鐘で外を行ってくれれば良かったけど、それでも頑張って内にもぐってくれたから。僕はまずまずいいと思う」

 岡崎のまくりを合わせ切った吉田昌司(写真)が2着に粘って初の記念準決勝を地元で決めた。

 「なんとか粘れましたね。けっこう先行する気ではいました。疲れました(笑)。もう寝ます、すぐに。明日(準決勝)がかなり重要なんで。ここまで来たんで決勝に行けるように。(誘導のペースとかは)大体感覚が分かったし、フォームとセッティングを変えたら(2日目は)感じが良かった」

7R

選手の写真です。
竹山陵太選手
 後ろ攻めから動いた畑段嵐士がハナに立つと、4番手は内に日野博幸、外に庄子信弘で併走になる。先頭の畑段はペースを緩めたまま打鐘。庄子にフタをされていた日野は、1センターで澤田義和の内まで上昇するが、そこを庄子が一気にカマして逃げる。7番手に下げた日野は最終2コーナー手前からまくったが、絶好の番手で直線へ入った竹山陵太(写真)が庄子を交わして、通算200勝を達成した。

 「庄子さんが強かったです。チャンスある番組だなとは思っていました。(庄子と)ワンツーは最高ですね。前回からフレームを換えて、重さがないので追走していて楽です。庄子さんは高校の先輩なので仲も良くて頼れる。200勝を達成できて嬉しいです」

 逃げた庄子信弘が2着で宮城ワンツーが決まった。

 「あそこにいても仕方ないので仕掛けて行きました。でも、ワンテンポずれましたね。記念の準決は2度目です。(竹山と)ワンツーが決まって良かった」

8R

選手の写真です。
伊藤大志選手
 赤板の1センターで川口公太朗を押さえた日当泰之に、単騎の中井達郎と三上佳孝も続く。7番手になった川口は、打鐘から踏んで日当ライン4番手の小沼良をキメに行くが、接触して小沼と中井達郎が落車。逃げる日当に、川口は最終2コーナーから反撃も、2センターで車は止まり、絶好の展開で4コーナーを回った伊藤大志(写真)が鋭く伸びて白星を挙げた。

 「日当が良い走りをしてくれました。真崎(新太郎)さんと小沼さんも付いてくれて、ラインのお陰です。1着は本当に久しぶり。1着の感覚を忘れていました。これで感覚が戻ると良いですね」

 日当ライン3番手の真崎新太郎が、伊藤に続いて2着に入った。

 「北日本の2人に任せて、僕は恵まれただけです。でも、小沼さんが落車してしまったので…。最後は(山口)富生さんが来るのと、コース取りに気を付けて冷静に走れました」

9R

選手の写真です。
野口裕史選手
 後ろ攻めから上昇してきた原田研太朗を、前受けの野口裕史(写真)が突っ張って出させない。原田は再び7番手に戻り、中団の野田源一は野口ライン4番手の佐藤愼太郎をすくって打鐘を迎える。隊列を一本棒にして逃げる野口に、原田は2コーナーから反撃開始も、4番手外でいっぱいに。最後まで力強く踏み切った野口は、番手の和田健太郎をも振り切って連勝を果たした。

 「赤板から突っ張って800メートルなら、後ろから押さえて880メートルを踏むよりも距離は短いですからね。(新ルールで誘導のペースが速くなり)突っ張りの踏み出しが前よりも楽になりました。昨日(一次予選)の方が、踏み出しは良かったけど、展開は違いますからね。最後の3コーナーまで頑張れば、あとはラインの人が何とかしてくれると思って踏みました。誘導が早い分タイムが出ないし、それならみんな疲れるからそっちの方が良いですね」

 絶好の展開となった和田健太郎だったが、野口を交わせず2着でゴールした。

 「前受けから突っ張るのは作戦通り。調子は問題ないし、思いっきり抜きにいったけど、野口が踏み直して、強くて抜けなかった。本当に強いですね。ラインの3人で決まったから80点以上でしょう」

10R

選手の写真です。
渡部哲男選手
 打鐘から渡邉豪大が前に出たところを、すかさず吉田拓矢が仕掛けて最終1コーナーで先頭に立つ。茨城コンビを中本匠栄が追いかけたが、渡邉マークの小埜正義がこれを大きくブロック。2センターから鋭く突き抜けたが、中本を後退させたことで失格に。中本マークから小埜後位にスイッチした渡部哲男(写真)が繰り上がりで1着となった。

 「スタートが申し訳ない。(中本は)前から3番目がほしいと言ってたのに、あんまり出すぎると2番目になると思って見すぎたら行かれた。失敗ですね。(中本がけん制されて)1センターでけっこうバックを踏んで脚に来たけど、伸びは悪くなかった。これでまた流れが戻ってくれれば。(中本と勝ち上がれず)気持ちは複雑ですけどね」

 特選1着の岩津裕介が前のレースで6着になっていたため、実質は5着権利。吉田拓矢は繰り上がり5着の結果にホッと胸をなで下ろす。

 「主導権は取ろうと思ってた。でも、ずっと外を踏んでてキツかったです。直すところは見つかったので、セッティングをちょっとすれば回せるかな。自転車はすごい出るので、あとは体次第。首の皮一枚つながりましたね」

11R

選手の写真です。
小倉竜二選手
 後ろ攻めの片折亮太は赤板前から車間を切ると、1センターから一気に踏み上げて打鐘から主導権を奪うが、番手の池田勇人は前受けの堀内俊介に飛び付かれてしまう。前団の隊列が短くなったところを松浦悠士が仕掛けると、成清貴之のけん制や飛ばされた池田のあおりを乗り越えて3コーナーで先頭に。続いた小倉竜二(写真)がゴール前で松浦をとらえた。
 「松浦は器用だからまた行くと思って反応できた。もう自在選手ではなくて完全な自力屋だね。(松浦は)ジワジワ行くから付けづらいけど、それもわかっていること。自分の状態は初日よりはマシだけど、あれ(成清のけん制)がなかったら抜けていない」

 成清の厳しいけん制をしのいでまくり切った松浦悠士だが、納得のいかない表情。

 「自分の中では長い距離だと思っていない。成清さんにもらったのがききましたね。それでゴール前で踏み直せなかった。ホームのスピードは良かったが、いつもなら避けれているところをもらうから本調子ではないのかな。ギヤは(初日の3.93から3.92に)下げた方が良かったです」

12R

選手の写真です。
牛山貴広選手
 前受けの森田優弥は、赤板手前から上昇してきた嶋津拓弥を突っ張りにかかるが、嶋津は強引に森田を叩いて主導権を握る。4番手は山本伸一と森田で併走も、両者で接触して山本が打鐘の2センター過ぎで落車。立て直した森田は最終ホームからすぐさま反撃も、小原太樹の強烈ブロックであおりを受けて、森田マークの吉澤純平が1センター過ぎで落車する。それでも森田は2センターで嶋津をとらえて先頭に立ち、その後位に切り替えた小原が直線で森田を交わして1着で入線。しかし、森田へのけん制で失格となり、小原に続いた牛山貴広(写真)が1着に繰り上がった。

 「脚は結構、使いましたね。(森田が)突っ張るのかなって思ったら引いたり、踏むかと思ったら踏まなかったりだったので。まだ、若いですしそこは勉強ですね。(自分は)グッと踏まれた時に、スッと前に付いていけたので、昨日(一次予選)より良かったです。全プロで4キロ(チームパーシュート)をやっていたんで、感覚的に踏み出しが悪くなってました。地元だし最低限、決勝に乗りたいですね」

 目標の山本が落車した村上博幸は、最終バックから牛山を追いかけて3着で入線し、2着に繰り上がった。

 「ハイペースのレースで、バックも踏んでだったから、しんどかったですね。トップスピードが速いというより、ずっとピッチが速いレースでした。メンバー的にもキツかったから、激しいレースにはなると思っていたので、冷静に走ろうと思って。地元(関東ラインのメンバー)が強烈過ぎたので、逆に気合いが入りました」

10R

選手の写真です。
川崎健次選手
選手の写真です。
小倉竜二選手
 後ろ攻めの野田源一が赤板過ぎに押さえて出る。このラインを追っていた堀内俊介が打鐘で踏み込んで先行態勢を取る。野田は4番手に収まり、6番手に吉田拓矢、庄子信弘が8番手でホームを通過。2コーナーから吉田がまくり上げるが、車は思うように進まない。絶好の番手となった川崎健次(写真)が激しい直線の攻防を制した。

 「堀内君がいいタイミングで行ってくれました。吉田が来るようなら堀内君は番手をどかすとか考えていたんですが、来なかったですね。小倉(竜二)さんが後ろで余裕がありそうだったんで怖かった。待ってから最後は踏んじゃいました。ラインのおかげです。本当にありがたいですね。流れ良く来て、体自体も初日から良くなってます。初日が重かったんで、2日間で体重を2キロくらい落としたんです」

 単騎の小倉竜二(写真)は、神奈川コンビを追って3番手からの追い込み勝負。川崎にタイヤ差で負けた。

 「吉田君がもう少し早く来ると思ってたんですけどね。後ろから来たら踏み出そうと。踏み出した感じは良かったんですけど、合わされそうになって焦って肩に力が入ってしまい、その分、伸びなかったですね。その中でもしのげていると思います」

 野田マークの大坪功一がしぶとく3着に食い込んだ。

 「ゲン(野田)が内に行ったので、外だなって。ちょっと突っ込むのが遅かったですね。でも十分です。記念の決勝は去年(8月)の川崎以来で、通算3回目だと思います」

11R

選手の写真です。
松浦悠士選手
選手の写真です。
岩津裕介選手
 赤板の1センターでハナに立った嶋津拓弥を、地元の吉田昌司が叩いて先行態勢に入る。茨栃ラインに単騎の林巨人も続き、7番手になった松浦悠士(写真)は、最終ホームから反撃。好回転で前団に迫って吉田を抜き去ると、そのまま力強く押し切った。

 「展開は想定内だったけど、7番手になった以上はホームで仕掛けないとですね。詰まったところをめがけて仕掛けています。吉田君も地元で気合が入っていたし、河野さんを越えるのも脚を使った。状態は昨日(二次予選)の方が良いですね。今日(準決勝)は、1回もキレイに回せなかった。良い時はその感覚がもうちょっと良いんで」

 松浦マークの岩津裕介(写真)が2着に続いた。

 「松浦が強かったです。僕はからまれなかったし、楽に回れたので。哲男さんは脚があるし、3人で決まって良かった。(松浦は)相手からしたら嫌な選手ですよね。位置も取れるし、早めにも仕掛けられる。でも、まだまだ強くなりますよ。見てるところが違いますから」

 最終2センターで、吉田の後位から切り替えた河野通孝とからんだ渡部哲男だったが、なんとかしのいで3着。中四国ラインで上位独占が決まった。

 「どこかでスピードが合うと思っていたけどね。河野も地元で気合いが入っていたから。3番手は難しいですね。タイミングが合わなくて踏み出しで口が空いてしまったので。しのげて良かった」

12R

選手の写真です。
村上博幸選手
選手の写真です。
野口裕史選手
 中団の山田久徳は7番手から動いた野口裕史に合わせて踏み込んで、南関ラインに飛び付きを狙う。和田健太郎は山田をしのいで番手を死守するが、山田は近藤俊明をさばいて3番手を奪取。それでも野口は軽快に逃げて、和田が絶好の展開で直線へ。しかし、山田後位の村上博幸(写真)が、野口と和田の間を鋭く突き抜けて白星を挙げた。

 「作戦は何って決めてなくて、とりあえずスタートは前々の方が良いと思っていました。(山田が)後手を踏むなら自分で巻き返すしかないって思っていたんですけど、(山田)久徳が頑張ってくれましたね。新ルールでレースの流れが微妙に違う気はしています」

 和田健太郎は村上に中を割られるも、2着でゴールした。

 「野口のお陰です。どんな流れになっても、やることをやって決めないとって思っていました。(山田)久徳の飛び付きは絶対あるって分かっていたけど、そこは野口には言わずに、前に出切ることだけを考えてもらって。久徳が3番手にいることも見えていたんで、しょうがないです」

 逃げ粘った野口裕史(写真)が3着。1月大宮以来、2度目の記念優出を果たした。

 「山田君の踏み方を見て、いくら踏んでも出られないんじゃないかって思いました。でも、踏んだ感じは思ったよりも軽かったから、誘導も上がっていたんでしょうね。前みたいにガツンと踏まなくていいから、そこは楽です。最近、一緒に練習している和田さんと決勝に上がれて良かったです」




9Rレインボーカップ



 着までに入った選手がS級に特進できる「レインボーカップA級ファイナル」が一発勝負で行われる。ルーキーの小林泰正(写真)は、前々回の西武園FIIと前回の玉野FIIで完全Vを達成した。

 「次(小倉MN)で3連勝して特進するより、やっぱりここで決めたいですね。どこのラインも強力なので、力を出し切りたいです。全プロの競技(4㎞個人パーシュート)で3位に入ったので、あとはS級に上がって地元の寛仁親王牌に出たい。7月までが選考期間なので、しっかり決めたいです」

 大石崇晴が大阪トリオの先頭を務める。

 「特進はそんなに意識してないんですけど、走るからには勝ちたいですね。(前々回の)高知FIIで体調を崩してしまったんですけど、しっかり治して、練習もやってきました。山本(巨樹)さんは自力もあるし、仕事もしてくれると思うので信頼して走れます」

 その大石に前を任せるのが、山本巨樹だ。大石と共に来期もA級予定なので、なんとかここで特進を果たしたい。

 「体の感じが悪かったんで、1本(大垣FIIを)休みました。感じは良くなっているし、普通に練習もして来ました。(大石とは3月)静岡で初めて一緒に走って、初日特選と決勝でワンツーだったんで相性もいいと思う。3着に入って特進どうこうって言うより、大石と松村(友和)さんと3人で決めるのが一番です」