後ろ攻めから動いた鈴木謙太郎が誘導の後位に入ったところを、近藤隆司が押さえてハナに立つ。7番手まで引いた太田竜馬は、打鐘の3コーナー手前から反撃開始。最終1センターで、南関勢をすくって上昇した鈴木を叩いて先頭に躍り出る。ライン3車でキレイに出切ると、番手の阿竹智史(写真)が太田を交わして決勝進出を決めた。
「太田を信頼して、出切れなかったら仕方ないと思っていました。太田はジャンで少し踏んで、休んで。普通ならあんなこと出来ないですよね。太田だから出来る。決勝も太田に付いていくことを考えて。準決勝でも、それしか考えていなかったです」
力の違いを見せつけた太田竜馬(写真)が2着でゴールした。
「最後の半周はタレました。キツかったです。近藤さんを叩いてから、内に(鈴木)謙太郎さんがいると思って、怖くて流せなかった。(初日に落車して)バランスが悪くて、必要以上に踏んでしまっている感じがします。(現在99勝で)100勝はダメでしたけど、勝ち上がれたんでよかったです」
3番手の西岡拓朗までしっかり続いて、ラインで上位独占を果たした。
「毎日、毎日ありがたいですね。付いていて余裕はないんですけど、余裕がないなりにピッタリ付けている。調子は、よすぎますね(笑)」
ブロックセブン
最終日の6Rには、S級ブロックセブンが一発勝負で行われる。人気を集めそうなのは、前回の2月広島FIで優勝した園田匠だ。今回は、宗崎世連に前を任せて勝機をつかむ。
「ここに向けては、変わりなく普通に練習してきました。7車立てなんで、(宗崎には)好きに走ってもらえれば。何かしてくれれば、自分にチャンスはあると思うんで。ワンツーが決まるようにしたいですね。小倉記念に向けて、一走一走ムダにしないようにしたい」
今年はまだFI戦でも優出がない鈴木裕。結果を残して、いい流れをつかみたい。
「(前回の2月和歌山FIからは)ゆっくり練習してきました。一発勝負は2回目ですね。1回目は、9車立てでした。7車立ては、もしかしたら初めてかもしれないです。練習の感じは悪くないんで、頑張りたいですね」
中村一将は前回の2月平FIで、12月奈良FI以来の決勝にコマを進めた。上昇ムードで軽視は禁物だ。
「(前回からは)ちょっと休んで、普通に練習してきました。一発勝負は初めてですね。そんなに動いてレースするっていうタイプではないんで、(車立ては)少ない方がいい。最近は力を出し切ることは、なんとか出来始めたかなっていうのはありますね。ちょっとずつ一歩ずつ頑張りたい」
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