オープニングレースを飾るのは今年4月の武雄競輪開設記念『大楠賞争奪戦』でも1レース1番車を務めている松岡辰泰(写真)だ。共同通信社杯でビッグ初勝利を挙げるなど確実にステージを上げている。
「4月の記念は地元の青柳(靖起)君が1レースかなって思ってましたけど、今回はもしかしたらまた自分かもって思ったので心の準備はしてきました。今は地元バンクが使えないので武雄にきて練習をしたりしています。今までGIIIは4回くらい準決勝に上がれているけどまだ決勝に乗れていない。そろそろ乗りたいので勝ち上がれるように頑張りたいですね」
番手を回るのは復調の兆しを見せる田中誠。近況はFI戦を含めて3場所連続で決勝進出と乗れている。
「松岡君とは(11月)別府の初日に連係しましたけど2日目からフレームを換えたので、この自転車で連係するのは初めてですね。前回からシューズを換えて当たりがでているので状態的には悪くないと思う。松岡君はダッシュも末の粘りも良いので集中してついていきます」
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競輪祭で大活躍だった練習仲間の取鳥雄吾に刺激を受けた片岡迪之は気を引き締めてシリーズ初戦に挑む。
「競輪祭の雄吾はめちゃくちゃ仕上がっていましたね。格好良かったです。今回は入れ違いで僕が佐世保と武雄で、雄吾が競輪祭だったから直前は一緒に練習できなかったですけど、やれるときは一緒にやっています。10月の高松から最近、流行りの大きいフレームに換えて1着が増えましたね。武雄は結構、走っていますけど相性は良いと思います」
熊本記念in久留米で落車して長期離脱を余儀なくされた瀬戸栄作であったが、復帰戦の佐世保で2度の確定板入りと手応えは決して悪くない。
「久留米の落車で左鎖骨を骨折しましたが、前回の佐世保で一走しましたけどそこまで影響はないと思いました。成松(春樹)さんとは1度連係がありますけど決められていないので頑張りたいですね。細切れ戦なので一撃で決められるように」
9月の富山から本来の動きを取り戻しつつある桐山敬太郎(写真)が縦横無尽な立ち回りで別線を迎え撃つ。
「調子というよりもやっと7車立てに慣れてきたって感じですかね。9車立てはある程度、相手の動きを予測しながら組み立てますけど、7車立ては変な間が生まれてしまうので。今回は9車立てなので一回忘れて9車立ての戦い方に頭を切り替えないと。9車の方が相手を動かしやすいし自分としては戦いやすいので」
前回の佐世保は見せ場なく終わってしまった伊藤裕貴であったが、悲観した様子は一切なし。気持ちを切り替えて今シリーズで結果を求める。
「前回の佐世保は2日目も最終日も単騎戦で難しかったですね。最終日は一周が22秒1で立ち遅れてしまって7番手だったのでどうにもできませんでした。地元の四日市記念に向けてやってきたことがあるので、調子自体は悪くないと思います。器用な桐山さんもいますけど、9車立てなのでうまく立ち回れるようにしたい」
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現状を見つめて再浮上を狙う川口聖二(写真)は大舞台で活躍していた同級生に刺激を受けて自らを奮い立たせる。
「ここ最近はバック数も先行回数も減ってきていて、単純に脚力が落ちてしまているなと気づきました。前回は結果はダメでしたけど、もう一回先行で脚力を上げようと思ったので2日目、最終日と思い切って仕掛けました。ステージが違いますけど、同級生の新山(響平)君の競輪祭での走りを見ていたらさらにその気持ちが強くなりましたね。本当に格好良かったです。自分も負けていられないですし、初日はラインも長いのでしっかりと仕掛けたい」
50歳を超えてもなお、衰えぬ闘志で白星を量産している内藤宣彦は元気いっぱい。7車立てのFIシリーズでは準決勝が壁となっているが、走り慣れた9車立ての戦いで存在感を示す。
「7車立ては本当に追い込み選手にとっては厳しいですね。展開に恵まれることももちろんありますけど、別線の強い選手がドーンと行ったらそれで決まってしまいますから。コースを探そうっていっても後方になったら厳しい。その点、9車立ては道中で動きもあるし隙も生まれるので。今回は追加ですけど1週間前にきていたので準備はできていますよ」
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8月奈良で特別昇級を決めた新鋭の土生敦弘がFIシリーズでつかんだ手応えと課題を持ってGIII初参戦。
「今まではただで中団を渡したりしていましたけど、今のうちに色々とやっていかないとって思っています。9車立てならなおさら後方になったらきつそうですし、7番手からのまくりはしんどいと思う。同期の青柳君とは初めての対戦ですけど負けないように」
117期卒記チャンプの青柳靖起は地元の意地を見せたいところだろう。4月の開設記念に続き2度目の地元GIIIで結果を求める。
「10月の前橋から使っている新車の感じが良くて、ようやく動ける感覚になってきました。今期はS級点を取るのは厳しいかもしれないですけど、失うものはないので。地元戦だし思い切ってやりたい」
今期はS級1班に昇格し、共同通信社杯でビッグを経験した福永大智はさらなる強さを求めて積極的なレースを心掛けている。
「前回の松戸は感覚的には良かったですけど、最後の力が足りなかったですね。今回は中3日なので疲れが抜けるように調整してきました。武雄はA級のときに落車してしまっているので、今回はいいイメージを残せるように頑張りたいですね」
決め脚鋭い鹿内翔は後方に置かれてもコースを探して突っ込める巧者。前回富山の最終日にも連係している真船圭一郎の番手から予選突破を目指す。
「真船君は前回も連係しましたし、いつも頑張ってくれるので。青森はもう寒くてバンクに入れないのでそこがどうでるかですね。12月から冬期移動をするのでそこからまた上げていければ。今回はチャンスあるメンバーだと思うので少しでも勝ち上がれるように頑張りたい」
11月富山で久々の優勝を飾り勢いを取り戻しつつある近藤隆司(写真)が2年ぶりに当所に参戦。堅実な白戸淳太郎の援護を受けて白星を追求する。
「富山は矢口(大樹)君のおかげで6月の取手以来で久々に優勝できました。モチベーションが上がったというか、もっと頑張らないとって気持ちになりましたね。調子は上がってきているけど、まだ本当に良かった頃みたいに絶対に勝てるっていう感覚まではいっていないので。油断できないというか、初日も気を引き締めて戦わないとなって思っています」
前走から中3日ながら疲れを見せず参戦する佐藤幸治の動きにも注目したい。
「前回は3日間とも人の後ろだったので感覚はわからなかったですね。でもずっと自分で動きたい気持ちがあったのでやっと動けますね。練習はいつも通りやってこれたので戦える状態だと思います」
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9月向日町記念での落車でリズムを崩してしまっている松川高大は復調のきっかけを探っている。
「向日町で左鎖骨を骨折してから良くないですね。でも練習はできているので徐々に良くなってきている。あとは結果に繋がってくれればってところですね。今はもう熊本バンクが使えなくなってしまったので、直前は武雄に2日間、練習に来ていたので今回はそのまま前検日に入りました。一日4人までの受け入れなんですけど事前の予約制で練習をさせてもらえているので。直前のバンクの感じとか風の感じとかをつかめているのは大きいと思います。自分は重くなる冬場の方が得意なので今回は結果を出したい」
トップスピードを磨いている晝田宗一郎は決勝進出こそ逃しているが、粘り強い走りで確定板に乗っている。
「前回から中6日で疲れはありません。最終日に稲毛(健太)さんに勝てたのはたまたまです。武雄は何回も走っていますし、イメージも悪くないです」
前回富山を腰痛で途中欠場している山岸佳太(写真)だが、体のケアと調整は十分で、同県で同期の吉田拓矢のGI初優勝に刺激を受けて活躍を誓う。
「拓矢の優勝は本当に嬉しかったですね。自分がその場所で雰囲気を一緒に味わえなかったのは残念です。やっぱりデビュー前から同期の中でも拓矢と新山(響平)の頭が一つ、二つが抜けていたので。遅れをとってしまっていますけど、これ以上引き離されないように頑張らないと。最近はアマチュアの面倒を見たりバンク練習を増やして脚力が上がってきていると思います」
近況は苦戦を強いられている南潤ではあるが、現状打破へ変化を求めて試行錯誤している。
「今回はシューズとハンドルステムを換えてみます。悪いまま何も変えずに同じことをずっとやっていてもダメだと思いますし、少しでも良くなるために何かを変えていかないと」
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嵯峨昇喜郎(写真)はA級戦で完全優勝を達成して以来2年ぶりの当所参戦。自慢のスピードで別線の包囲網を突破する。
「10月の地元戦で転んでフレームが壊れてしまいました。体は大丈夫だったので良かった。次のいわき平から練習で使っていたフレームに換えました。感覚的には悪くないですね。前回の決勝は大敗してしまいましたけど、単騎で立ち回りが難しかった。中3日だったので1日練習してそのあとケアをして疲れを抜いてきました。平の準決で佐藤さんと決められなかったので今回は決めたいですね」
近況伸び良い佐藤和也はFIシリーズでコンスタントに決勝へ進出しており、グレード戦線でも結果を求めている。
「最近は自分で思っている以上に車が伸びてくれていますね。なにかを変えたわけじゃないですけど。(前走の11月)静岡の前くらいに冬期移動したばかりなのでここからさらに上がっていってくれればいいですね。嵯峨君とは前回はダメでしたけど、その前は決まっていると思うし相性は良いと思いますよ」
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9月の和歌山以降、FIシリーズでの取りこぼしが目立っている稲毛健太だが、自身の感覚は成績ほど悪くない。
「前回の福井はラインで決めたい気持ちが強すぎて焦って失敗してしまいましたね。脚自体はそこまで悪くないので今回は頑張りたいですね。直前は軽いギアで練習をして心拍を上げてきた。武雄は直線が長いし、誰も早めに駆けたいとは思わないのでカマシが決まる印象ですね。7車立てより9車の方が好きですし、夏より冬の方が自分は得意なので」
成績にムラこそある内山雅貴だが、8月川崎GIIIで決勝進出している実力者で勢いに乗ったら止まらない。
「10月の大宮から深谷(知広)さんから借りたフレームを使っています。最近は練習も一緒にやらせてもらっていて、一つ、一つ丁寧に解説してくれるのでわかりやすい。今まではただただ筋力だけでもがいていましたけど、考えて踏むようになりました。自分は初日が大事なので。初日がダメだとそのままズルズルいってしまう。初日が良ければそのままの勢いでいける気がします」
地元記念4度の優勝実績を誇る荒井崇博(写真)がシリーズをけん引。今回は施設整備等協賛競輪ではあるが、地元GIIIに変わりはない。
「まあ気楽に走りますよ。それくらい仕上がっているんで。前回は一回しかハコを回れなかったんで、そりゃ自分でやるしかないでしょう(笑)。地区プロもあったから(中川)誠一郎と合宿もしてたので。誠一郎より強いのはそうそういない。(地区プロの)スプリントで誠一郎に勝てたし、相手が誠一郎だと思って戦えばいけるでしょ」
今シリーズの競走得点トップは村田雅一。10月福井、続く寛仁親王牌で落車しているが、上積みを実感して今シリーズに登場。
「福井、弥彦って連続で落車して体がきつかったので1本休んでケアをしていました。前回の広島は今回に向けてきつめに練習していたのでオーバーワーク気味でしたね。今回は練習も体のケアもしっかりとできたので問題なく戦えると思います。気温も下がってきているので寒さ対策をしっかりしたい」
冬場を得意としている原田研太朗は本来の動きを取り戻しつつある印象。競輪祭に出場できなかった悔しさを今シリーズにぶつける。
「競輪祭を走れなかったのは自分が成績を落としてしまったのが原因なので。また上げていければ出られると思う。でもやっぱり見ていて自分も走りたかったなって気持ちになりましたね。最近は展開的な部分もありますけど脚の感じも良くなってきていますね。武雄は直線が長い分、僕の戦法を生かせるバンク特性だと思います。冬場は前(逃げる選手)のカカリが全然違ってきますけど、僕は冬でもイメージは変わらず踏めるから好きですね」
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