赤板手前で誘導を降ろした松坂洋平が、山崎賢人(写真)を押さえてスローペースに落とす。浅井康太が中団に追い上げて、山崎は引くに引けず打鐘でようやく7番手に下げる。先行態勢の松坂も徐々にペースを上げるが、2センターから山崎が反撃に出る。4番手の浅井を山崎は乗り越えたが、浅井に当たられてバランスを崩した山田英明が落車。浅井も巻き込まれる。最終2コーナーで松坂をとらえた山崎は、ラインを失うもそのまま押し切った。
「自分がバックを踏んでも、(前が)バックを踏むんで、引くのが遅れた。(落車があって)結果はあんまり喜べないけど、自分の感じは悪くはなかった。良くなっているかと思います。(最終日の決勝が)最後なんで気持ち良く終われるように、しっかり走ります」
山崎にまくられた松坂洋平だったが、後続を出させずに踏ん張って2着で決勝に進んだ。
「(山崎に)出られちゃったんですけど、目標になったんで最後まで踏めました。(今シリーズから換えた自転車は)いろいろいじって、いい方向にいっていると思う。結果良かったです」
間一髪のところで落車を避けた小倉竜二(写真)は、松坂ラインの3番手の石毛克幸との併走から勝瀬卓也の内にもぐり込む。最終3コーナー過ぎに勝瀬をさばいて3着に入った。
「脚の方はあんまり良くないけどラッキーしました。石毛君のところで外併走だったんで、あれしかなかった。松坂君も伸びてたんで、(外は)まくりにいけないと思って、あとは空いているところにねじ込むしかなかった。良かったです」
≪最終日6R「S級ブロックセブン」≫
前回のウィナーズカップ9638着では、「動いただけみたいになっちゃった…」との、高橋和也。中12日と間隔が空いて、変わり身があるのか。
「だいぶ日にちがあったんで、練習はやれたかなっていうのがあります。後ろが(競りになって)どうかなっていうのがあるけど、競走得点も高いしそれも魅力ですね」
高橋後位は村田雅一と武田憲祐で取り合い。中島将尊にも十分にチャンスが巡ってきそうだ。
「トップスピードとダッシュが課題ですね。脚力が足りないから底上げをしなきゃ。競走得点を上げて、(S級)1班を取りたい。まだこの成績には満足はしてません」
このメンバーで競走得点トップの村田雅一だが、武田との競りで厳しい戦いを強いられそうだ。
「前回(小倉FIを191着)は状態も良かったけど、準決は悔しい思いをした。その前のウィナーズカップは悪くなかったんですけど重かった。だから、小倉の方が良かったです。(競りなんで)気合を入れて」
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