不破将登が先に出た小川真太郎を最終ホームで強引に叩くが、笠松信幸が連結を外して裸逃げに。番手にハマった小川は、後方から巻き返してきた鈴木竜士に合わせて、最終2コーナーから番手まくり。この仕掛けに続いた渡部哲男(写真)は後続の動きを確認すると、直線で抜け出した。
「(小川)真太郎が前々に行ってくれたおかげ。番手に入ってからも、すぐに鈴木が来たから休めてないと思う。最後は(後ろに切り替えてきた)平原(康多)が内か外か来るから怖かったですね。名前負けしそうでした。(強豪を相手に1着は)デキすぎです」
鈴木が不発に終わると、余力を見極めた平原康多(写真)は渡部にスイッチ。4コーナーから外を回したが、惜しくも2着まで。
「最低限のリカバリーはしました。小川が出る時にタイミングが合ってしまって、内に差し込む形になって。何度も転びそうでした。もうちょっと早く引っこ抜けたら1着だったけど、あれで精いっぱい。(目標が)止まった時の判断が難しいですね。ただ、感じは悪くない」
小川真太郎は、攻撃的な組み立てで3着。今年2度目となる記念優出を果たした。
「不破さんに合わせて踏んで、(渡部)哲男さんが(中部勢を)1人にしてくれたのがわかりました。鈴木が来たのも気づいていたので、行かせないように。ただ、そこからが長かったですね。もう意地だけです。(10レースで)太田(竜馬)が先に優出を決めていたので、絶対に勝ち上がろうと。(ただ1人だけ6着で二次予選を突破して)みんなについていると言われていたし、ここも勝ち上がれるだろうなって思っていました(笑)」
<最終日・6R S級ブロックセブン>
取鳥雄吾は前回の和歌山記念1844着から中18日のゆとりのローテ。次走に控える全日本選抜のためにも、ここを制して弾みをつけたい。
「全日本の前に、ここを走れてよかったです。和歌山記念が終わったあとに、喉がイガイガして熱が出てしまった。でも、体調も良くなったし、(休養したら)車の出も良くなりました。あとはセッティングを大幅に換えてきたので、それがどう出るかですね。相手(坂本周作、藤井昭吾)もやる気だし、しっかり頑張ります」
前回の取手を途中欠場など、今一息が続く大塚健一郎。それでも得点最上位の存在だけに、取鳥を目標から貫禄を示す。
「前回は腰痛が出たので欠場しました。(地元で行われる)全日本選抜に向けて、何か特別なことはしていないです。(状態は)数字通りですね。腰痛が出たらケアしてとか、そういう感じです。でも、これくらい気楽な方がいい。絶好調だと、逆にビリビリする」
朝倉佳弘は前回の和歌山記念を6132着と3度の確定板入り。今回は、さらに状態を上げてきた。
「和歌山はよくなかったんですよ。展開が良くて、前の選手のおかげです。ウエートの数値とかもよくなくて、12月くらいから嫌だなと。でも、このままではまずいと思って。ここまで全日本に向けてやれることもやって、数値はだいぶ戻せました」
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