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28#

決勝戦レポート

吉田拓矢(茨城・107期)

新S班がV奪取

 立川の長い直線が吉田拓矢に微笑んだ。最終4コーナーでは前をいく浅井康太、新田祐大のマッチレースかに思われたが、2センターでようやく外に持ち出した吉田が、2人に並んだところがゴール。外を突き抜けた吉田にとっては、浅井と新田が接触してわずかにスピードが鈍ったことも味方した。
 「ちょっと厳しいかなと思ったんですけど、僕だけ脚を使ってなかったんで最後伸びました。浅井さんと新田さんがからんだおかげで抜けた。ツキがあった」
 昨年の競輪祭でタイトルホルダーの仲間入り果たして、今年は平原康多、宿口陽一ともにS級S班として関東を背負う立場だった。今シリーズは平原とともにシリーズをスタートさせたが、二次予選で平原が落車に見舞われて、その重責は新Sの吉田に重くのしかかった。
 「2日目に平原さんが落車で欠場になってしまった。なんとしても関東、地元地区で優勝者を出したいっていう思いだったので、勝てて良かった」
 レースは大方の予想通り、北日本勢が主導権。が、前受けから木村弘が清水裕友を突っ張ると、清水は番手の新田と併走になり木村後位がもつれた。中団にいた吉田は、新田が清水を大きく張った最終1センター過ぎからかぶって出られない。その間に後方の浅井がまくりで前団に迫り、最悪の流れだった。
 「(浅井がまくった)あそこで(自分も)行くべきだった。行くところを逃しました。前も膨れていて、内に吸い込まれる感じでした」
 浅井、桐山敬太郎を追うように稲村好将が外を踏んで、最終バックでも吉田は出られない。稲村の通過を待って、やっとのことで吉田は踏み込んだ。
 「(S級S班のスタートとしては)デキすぎですね。慢心せず次の大宮でも頑張りたい。(今年の年末も)またグランプリの舞台に戻ってこられるように」
 S級S班として内容はもちろんだが、地元地区で結果を残さなくてならなかった吉田がつかんだ新年のV。2月の地元、取手での全日本選抜に向けて、これ以上ない22年のスタートになった。

 浅井康太は、吉田を前に見る8番手で最終ホームを通過。1コーナーから踏み上げて、番手死守から前に踏んだ新田の後ろに入る。ゴール前では粘り込む新田を交わしたが、8分の1輪、その外を吉田に行かれた。
 「前でやり合ってたので、吉田君よりも先に仕掛けようっていう気持ちがありました。出が悪くて、新田君の動きを見ながらになりました。(新田を交わしたのが)ギリギリだったので、あれを(まくって)いったら合わされていたかなと。(今シリーズは)4日間しっかり競輪ができたし、これからもお客さんに競輪を楽しんでもらえるようにしっかりと」

 木村の番手で清水と併走になった新田祐大は、最終1センターで外の清水を仕留めて競り勝つ。番手を守り、浅井に合わせてまくる大立ち回りを演じた。
 「清水君はヨコもさばけるし、前にも踏める。弱い選手じゃないので、さばくのに1周かかってしまった。清水君じゃなくても、誰もがそこを狙うかなっていうのがあった。そういう面では違う面を見せられたんじゃないかと。負けてしまったけど、すごく収穫のあるレースだった」

  • 優勝者の写真です
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レース経過

 号砲で新田祐大が素早く飛び出し誘導員の後ろを占めた。木村弘-新田-菊地圭尚の北日本勢が前を固め、以下は吉田拓矢-稲村好将の関東勢、浅井康太-桐山敬太郎の即席ラインが続き、清水裕友-久米良の中四国勢が後方に待機。
 赤板前の3コーナーから木村は誘導員と車間を少し空けて後続の出方を窺う。4コーナーから清水-久米が踏み上げて前団に迫ると木村は突っ張る。すると突っ張られた清水は木村の番手で新田と勝負に出た。逃げる木村の後ろはイン新田-菊地、アウト清水-久米で併走となり、吉田-稲村、浅井-桐山で続きジャンが入る。最終ホームでも木村の後ろは相変わらず競り合いが続いていて、吉田、浅井の仕掛けもなく態勢は変わらない。1コーナーからスパートしていた浅井が番手を上げていく一方、2コーナーで新田が清水を捌く。最終バックで浅井が新田の後ろまで迫ると、新田は自力に転じた。菊地は清水とからんで新田を追えず、番手まくりで先頭に立った新田には追い上げマークの形となった浅井が続く。直線は新田と浅井の争いに絞られたと思われたが、2センターから車を外に持ち出していた吉田が鋭く伸びてゴール前は両者に肉薄。吉田が浅井を8分の1輪交わして当所記念初Vを達成。新田は3着。

 

車番 選手名 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 1 吉田 拓矢 茨城 107期 SS 11.9 追込み
2 2 浅井 康太 三重 90期 S1 1/8W 12.2 追込み
3 3 新田 祐大 福島 90期 S1 1/4W 12.3 B
4 5 清水 裕友 山口 105期 SS 4B 12.5
5 4 菊地 圭尚 北海道 89期 S1 1B1/2 12.6
6 9 久米  徳島 96期 S1 1/2B 12.5
7 6 稲村 好将 群馬 81期 S2 1/2W 12.7
8 8 木村  青森 100期 S2 D 15.7 H
7 桐山 敬太郎 神奈川 88期 S2 0