10月20日~24日にフランスで行われる世界選手権に出場なら競輪祭と大一番が続く疲れが気になるが、それでも松井宏佑がシリーズリーダーを務めよう。松井の強烈ダッシュにしばしば後続の選手が離れてしまったり、高いトップスピードに比して後続距離がやや短かったりはあるものの、それはビッグレースでの課題。郡司浩、和田真が欠場となった8月小田原記念では主役の座を全う。清水裕、守澤太らを封じての逃げ切りで記念初優勝を遂げている。松井と過去に何度も連係がある中村浩士は呼吸を合わせて食い下がりたい。
ただ、このシリーズは敵も強力だ。その筆頭が高橋晋也、渡邉一成、成田和也の福島トリオに、齋藤登志信の北勢だ。高橋晋也は落車の影響もあって本調子とはいえない近況ながら、大先輩を背負って気合が入ろう。そして、番手が渡邉なら、松井にも十分対抗できそう。渡邉の機動力は衰え知らずで、7車立てのFⅠ戦では特に大暴れしている。オールスターで4年ぶりにGⅠ決勝の舞台に立った成田らの追い込み勢も含めこのラインから勝者が出るケースは十分だろう。
関東勢もそろっていて、特に佐々木悠葵、木暮安由、柿澤大貴の上信勢は目を引く。怪我明けの9月松戸を1①❻着だった佐々木はここもやってくれそう。積極果敢なレースが売りの佐々木が一気に先手を奪えば、調子上向きな木暮が有利に抜け出すかも。関東では、売り出し中の朝倉智仁、中田健太のガッツも光る。
松井宏佑が快速を発揮
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松井宏佑
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渡辺一成
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佐々木悠葵