戦歴はビッグレースでも存在感を示している諸橋愛が断然上位。今年最初のGⅠ全日本選抜で➋➏③➎着と決勝に乗ると、ウィナーズカップでは31⑤1着と2勝をマーク。更に4月四日市GⅢでは➏1②➊着、決勝は平原康のまくりを差して優勝している。関東スジの山岸佳太、雨谷一樹らの自力型と連係から勝機を見い出すとみたが、FⅠ戦なら自力のまくりでも好勝負に持ち込めるはず。4月小倉の準決では、上がり11秒2の快速まくりを繰り出して勝っている。
ガッツマーカーの内藤秀久も有力な優勝候補の一人だ。好位をキープするテクニック、差し脚ともにハイレベルで、ウィナーズカップでは予選を12着で準決に駒を進めている。チャンスが巡ってくればものにできる状態にある。南関勢の自力型では近藤隆司が調子上向き。ウィナーズカップでは2回確定板入りを果たしているし、FⅠ戦では準決で4場所続けて連にからんでいる。好機に仕掛けて主導権を握れば好勝負に持ち込める。
三谷竜生が軸になる近畿勢も侮れない勢力だ。今年はまだ決勝での連がらみがなく、失格を2回喫するなどあまり流れも良くないものの、グランプリ2018を制し、GⅠで3Vの実績は群を抜いている。立ち直ってくれば持ち味である変幻自在な立ち回りからVゲットは大いにあろう。小森貴大、高久保雄介ら近畿には自力型がそろっているのも三谷には追い風だ。
佐藤友和、坂本貴史の北日本勢も軽視できない。佐藤はFⅠ戦では安定した成績を残していて、当所は2月に➋①➌着と好走した。