自力攻撃の破壊力なら小松崎大地が最上位だろう。昨年は高松宮記念杯、オールスター、寛仁親王牌とG1大会の1次予選で3場所続けて連対。競輪祭は1次予選1が3着、2は5着で連対は果たせなかったものの、4走目に1勝を挙げている。以前のような早目の仕掛けはあまり見られなくなったが、組み立てに柔軟性をもたせており、ビッグレースでコンスタントに結果を出している。機敏な立ち回りから好位をキープしての自力で優勝をゲットしよう。好目標を得た和田圭を本命視する手も十分。昨年はF1戦ながら4Vを達成していて、10月当所でのVも含まれている。小松崎とは今年初戦の1月平で連係したばかりで、初日特選では逃げた小松崎を差して新年初戦を飾った。差し脚の切れには定評があるし、当所は直線が長いので逆転は互角以上だ。
南関勢も戦力は整っている。なかなか優勝に手が届かずにいた野口裕史だが、1月奈良では3連勝でS級初Vを達成した。決勝は3車の近畿ラインが2つに単騎という不利な状況だったが、赤板から前に出て逃げ切ったのは見事の一言。ここも戦法に迷いはないはずで、重戦車を彷彿させる先行で南関勢をけん引する。野口が先行力を遺憾なく発揮なら中村浩士に好展開が巡ってくる。
関東勢は小林泰正の自在戦に期待がかかる。ヤンググランプリ8着は落車負傷のため約2カ月ぶりの競走だったが、この開催までには調子の上積みは期待できる。柿澤大貴、藤原憲征が小林を盛り立てる。