将来性豊かな新鋭・佐々木悠葵が圧倒的な人気を集める。チャレンジ戦の卒業にはやや時間を要したものの、昨年12月からの1・2班戦では本領を発揮。S級特進をかけた2月小倉は無念にも114着に終わったが、7場所で5Vと素晴らしい成績を残している。警戒されて後方に追いやられる場面も少なくないし、まだレースの組み立てには課題もあるが、一ケタ違うスピードでねじ伏せている。当所は2月に参戦して3連勝。決勝は8番手に置かれたものの、中団からまくった笠松将を飲み込んだ。広々とした当バンクなら、余程の不利が無い限りスピードの違いを見せ付けて優勝をものにしよう。
地元勢では市川健太が元気一杯。44歳のベテランながら機動力には陰りが見られず、3月静岡では411着と優勝している。初日特選で先行すると、準決と決勝は最終ホームで中団に追い上げてから再加速。鮮やかなまくりで前団を飲み込んだ。2月小倉の決勝は佐々木に付けているので、今回もメンバー構成次第では連係がありそうだ。埼京勢の追い込み型では伊藤亮が実力上位。ただ、2月小松島で落車して次場所以降を欠場していて、体調には一抹の不安が残る。
非凡なスピードの持ち主である吉元大生。ただ落車負傷で2カ月のブランクがあり、復帰戦の3月静岡982着の動きは物足りなかった。どこまで調子を戻せるかが浮沈の鍵だろう。
保科千春、大関祐也らは前期S級の自力型だが、今期の成績は今ひとつなので過信は禁物だ。