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しずおか競輪

SHIZUOKA KEIRIN

38#

検車場レポート

  • 2/20 Thu.  (前検日)
  • 2/21 Fri.  (1日目)
  • 2/22 Sat.  (2日目)
  • 2/23 Sun.  (3日目)

1R

選手の写真です。
上田尭弥選手
 112着の9月取手FI以降は決勝進出がない上田尭弥(写真)だが、前回の岐阜FIで2勝をマークした。
 「前回はしっかり動けていたし、自分的に調子は良かったと思います。岐阜でセッティングを変えて、今回はハンドル幅を変えてきました。練習では変えた方がタイムは良かったので。風が強いって聞いているので、その辺も考えて、ただ走るだけのレースにならないようにしたいです」
 地元の1月大宮記念から復帰した岡光良は、一次予選でいきなり白星をゲット。その後も好調を維持している。
 「最近は調子が上がってきて、決勝が増えてきました。展開が向けばどうにかなっていますね。前回からはあまり練習はできなかったんですけど、あんまり関係ないかなって思っています」

2R

選手の写真です。
濱田浩司選手
 濱田浩司(写真)は、前回の小倉GIIIで決勝3着に入った。
 「追走するには問題ないと思います。現状、抜くのは難しいですけどね。(中3日で)上積みはないですけど、マッサージには行けたし体に面では良いと思います」
 その濱田に前を任されたのが北津留翼だ。
 「最近は冬用の自転車を使っているんですけど、(前回の小倉は)ドームだったので、あんまり良くなかったですね。もうちょっといけるかなと思ったんですけど。追加の電話は、小倉が終わった次の日にありました。ガッツリ練習はやってきたので、少し疲れはあるかもしれないです」

3R

 今年の記念開催は、立川と高松の両方で準決勝にコマを進めている三登誉哲。今回も予選を突破できるか。
 「練習はできているんですけど、感じは良くないですね。展開一本っていう感じなので。今回は疲れているような感じがしたので、練習量は少し下げてきました。前々回の高松記念と前回の京王閣で新車使ったんですけど、今回は前のやつに戻して走ります」
 昨年8月に特進した菊池竣太朗は、地元記念初参戦だ。
 「前回の奈良はおじいちゃんが亡くなったので欠場させてもらいました。でも、しっかり空いたのでここに向けての練習はできました。あとは結果がどうなるかですね。相手が誰でも、自分の力を出し切るだけです。ラインで決まるように頑張ります」

4R

 近況、抜群の安定感を誇っている小林大介は、前回の岐阜FIでも決勝で確定板入りを果たした。
 「この歳になると、調子が良い悪いっていうよりも、その中でチャンスをいかに生かせるかですね。なので、もうちょっと良い着を取れるような気もします。前回から久しぶりに空いたので練習はできました。初日は(直近4カ月の競走)得点が一番なので負けられないですけど、(1月)平記念で初日に飛んだので恐怖心があります」
 1月名古屋FIで約5カ月ぶりに準決勝を突破した佐藤博紀は、前回の高松FIでも決勝に進んだ。
 「(成績が)良かったころに戻ろうと、モガいてる感じです。最近は脚は回っているんですけど、もう少し展開一本だけじゃないようにしたいですね。自分で展開を作れたら着も安定してくると思うので」

5R

 前々回の伊東FIで優勝を飾った山岸佳太だが、前回の小倉GIIIはまさかの予選敗退。気持ちを切り替えて今シリーズに挑む。
 「小倉の初日は組み立てが甘くて失敗しました。でも、そのあとはリカバリーができたと思います。今回の追加は小倉が終わった次の日に入りました。中3日ですけど、休んで練習もできました」
 武藤龍生は前回の全日本選抜で2度確定板入り。収穫の多い開催となった。
 「正直、すごく疲れました。自分の力は出し切ったかなと思います。課題も見つかったし、まだまだ頑張らないとなって気合も入りました。(今回の初日は)大好きな山岸さんと連係ですね(笑)。ワンツーが決まるように頑張ります」

6R

 昨年の今大会ではブロックセブンを制している中本匠栄。今回は小倉GIIIから中3日での参戦だ。
 「前々回の高松が追加で、今回は正規のあっせんです。調整なしで、練習してきました。昨日(前検日前日)までやってきたので、今日(前検日)は軽く周回をしようと思っています」
 五十嵐力は、前回の高松FIで約4カ月ぶりの優出に成功。決勝でも準Vの成績を残した。
 「展開が良くて、なんとかですね。できれば抜いて1着が良かったです。自分のタテ脚が出たり、良いレースができていたら良いんですけど、前に付いて行っただけなので。そこまでの手応えはなかったです。練習は普通にできたので、調子は悪くはないと思います」

7R

選手の写真です。
今岡徹二選手
 伊藤信は、前回の宇都宮FIで初日特選と準決勝を連勝。持ち前のパワーを披露した。
 「前回は調子も体調も良かったです。最終日に今回の追加が入ったので時間はなかったですけど、1日休んで1日練習してきました。短距離選手で中2日はなかなかないんで、これは競輪ならではですね」
 今期からS級の舞台に立った今岡徹二(写真)は、1月防府FIでS級初優出。先行基本に奮闘している。
 「1月はレースを走りっぱなしだったので、今は練習量を増やしています。午前中はグループの練習に参加して、午後からは自分でウエイトをしたりしています。今回は(前回の伊東FIから中12日で)結構、練習できたし、疲れも多分抜けていると思います」

8R

選手の写真です。
簗田一輝選手
 地元の簗田一輝(写真)は、今年初戦の和歌山記念初日に落滑入。復帰戦の全日本選抜でも落車に見舞われた。
 「今年はまだ走り切れてないので、まずは4日間しっかり走り切りたいです。落車は打撲と擦過傷だったのでもう大丈夫。練習はやってきました。走ってみないと状態は分からないですけど、とりあえず初日をしっかり頑張ります」
 望月一成はS級に上がって、初めてホームバンクを走る。
 「いつも通り練習して、休養も取ってきました。準備はできたと思います。最近はすんなり先行させてもらえないこともあるけど、その対処法も考えてきたつもりです。僕は先行した時の方が結果が付いてきているので、今回も積極的に頑張りたいです」

9R

選手の写真です。
松坂洋平選手
 昨年の秋ごろから調子を挙げている松坂洋平(写真)は、前回の小倉GIIIで自身3度目のGIII優勝を果たした。
 「今回はメンバーも良いので、ここで勝ちたいですね。南関地区なので、盛り立てながら。次は競輪祭の権利を獲りたいです。(中3日は)2日間練習して1日休んできました。疲れは多少ありますけど、その辺はなんとか気持ちでカバーします」
 白戸淳太郎が松坂を目標にして、神奈川ワンツーを目指す。
 「僕が松坂に付いて行けるかの勝負になりますね。調子は少しずつ戻ってきたけど、歳が歳なんで。まずは付いて行けるように頑張ります」

10R

 1月地元の高松記念準決勝で落車した香川雄介だが、準決勝以外で3勝をマーク。続く全日本選抜でも白星を挙げた。
 「(高松記念は)よくやった方だと思います。でも、全日本選抜は風が強かったから俺の出番があった感じですね。若い子は強いし、ドームとか夏場になったら難しい。そこに対応するために、フレームを試したりしていかないといけないですね。(全日本選抜のあとは)疲れが出たのでしっかり休みました。状態は走ってみてからですね」
 竹内翼は前々回の奈良FIで、昨年5月久留米以来の優勝をゲット。続く小松島FIでも決勝に進出と調子を上げている。
 「奈良のあとに体調を崩したんですけど、小松島はなんとか決勝に上がれました。奈良と小松島と今回で中5日、中5日が続いたんですけど、練習はできたし、練習の感じも悪くなかったです」

11R

選手の写真です。
志智俊夫選手
 18、19年と大会を連覇している古性優作。前々回の伊東FIで落車したが、続く全日本選抜の最終日は白星で締めた。
 「3年ぶりくらいの落車でした。影響はないです。(全日本選抜は)全然あかんかったですね。今はセッティングも含めて、しゃがんでる感じです。(静岡は)好きなバンクというか、結果は良いバンクです。今の状態で3連覇とは言えないですけど、結果そうなるように頑張ります」
 志智俊夫(写真)は今年初戦の松阪FIでVスタートを切っている。
 「(松阪は)前が強かったので。もっと展開が向くように頑張らんといけないですね。全日本選抜はすごい疲れたので、ちょっと休んで練習はいつも通りやってきました。(目標にする古性は)動きが速いのでしっかり付き切れるように」

12R

選手の写真です。
岡村潤選手
 1月立川記念で右鎖骨を骨折した郡司浩平だが、復帰戦の全日本選抜で決勝進出を果たした。
 「全日本選抜はデキが良かったし4日間余裕もあったけど、決勝は何もできず悔いが残りました。今は川崎が使えないので、平塚でいつも通り練習してきました。疲れもないし、ケガの影響もないです」
 12月の広島記念を制した岡村潤(写真)は、その後も好調をキープしていたが、全日本選抜の落車でエース機が壊れてしまった。
 「修理は間に合わないし、予備のフレームも手元になかったので、郡司君のフレームを急遽送ってもらいました。4、5日はこの自転車に乗れたし、自分の自転車とほぼ寸法も同じなので調整くらいで大丈夫でした。落車のケガもなかったので、直前はいつも通りの練習ができたし、半年くらいのスパンでここに向けてやってこれたので頑張りたいですね」
 佐藤慎太郎は和歌山記念、平記念、全日本選抜と、今年はここまで全ての開催で決勝に進んでいる。
 「(2月)14日に日刊三賞をもらって、16、17、18と練習してきました。恩返しじゃないですけど、今のところは依頼されたもの(取材等)は全部受けているので。忙しかったですけど、自力選手みたいに影響はないと思います」

1R

選手の写真です。
上田尭弥選手
 後ろ攻めから動いた上田尭弥(写真)が赤板1センターで先頭に立ち打鐘を迎える。単騎の増原正人、小松剛之、大西祐が中団で、関東ラインは後方に置かれて最終回へ。隊列を一本棒にして逃げる上田に、宿口陽一はバックから仕掛けるが車は出ない。上田は直線でも力強く踏み直し、そのまま押し切ってオープニングレースを制した。
 「前回の岐阜から変えたセッティングが出ていますね。バンクも意外と軽くて、重い感じはしなかったです。(関東ラインの)突っ張りもあると思ったので、早めに押さえにいきました。最後も踏み直せたと思います」
 小岩大介は絶好展開を迎えるも、上田に踏み直されて2着でゴールした。
 「差せなかったですね。上田君は良いペースでした。後ろの状況が分からなかったので、いつまくってくるのかと思っていました。最後は抜きにいったけど、直線で進まなかったです」

2R

 後ろ攻めの北津留翼、中団の藤田大輔が切ったうえを、正攻法から下げて態勢を整えた小森貴大が一気に叩いて打鐘過ぎ4コーナーから主導権を握る。北津留が最終バック過ぎからまくり出るも車は進まず、逃げた小森が力強く踏み直して快勝した。
 「昨日(前検日)の指定練習の時はホームが向かっていましたけど、今日(初日)は追い風だったのでスピードに乗せてしまえばって感じでしたね。緊張はしましたけど、展開的にも一番良かったですね。北津留さんが突っ張るかもって思ったので、(突っ張っても突っ張らなくても)どっちにも対応できるように準備していました。最後まで踏み切れましたし良かった」
 同県の伊原弘幸がしっかり食い下がって2着をキープした。
 「小森君とは今までワンツーしかないので。相性はめっちゃいい(笑)。風も強かったし差せるかなって思いましたけど…。それだけ小森君が強かったですね」

3R

選手の写真です。
菊池竣太朗選手
 7番手から動いて中団の高橋和也にフタをした菊池竣太朗が、赤板2コーナーで三登誉哲を押さえて先頭に立つ。そこを高橋が打鐘の3コーナーで叩いて先制。中団に菊池、三登は後方に置かれて最終回へ入る。その後もペースで逃げる高橋に別線はなかなか反撃できず、絶好の展開となった山内卓也が直線で鋭く伸びて白星スタートを切った。
 「前回(京王閣FI)は、負け戦で1着だったから、勝ち上がりで1着はうれしいですね。(高橋とは)いつも練習しているから、いつも通りに走ってくれました。(バンクは)僕は軽く感じたけど、風があったから前はキツかったかもしれないですね。この1着を生かしたいです」
 中団を確保した菊池竣太朗(写真)は、最終2センター手前から踏み込んで2着。地元記念で二次予選Aにコマを進めた。
 「(初手は)前か中団って思っていたんですけど、後ろからになりました。三登さんが来たら被る前に行かないとって気にしていたら、そこから(高橋)和也さんがカカっていく感じになりました。本当は2コーナーくらいで行けたら良かったんですけど、山内さんも余裕がありそうだったので。地元記念だし、(先日、亡くなった)おじいちゃんも見てくれていると思うので頑張りたいです」

4R

 格清洋介の逃げを打鐘過ぎ4コーナーから佐藤博紀がまくる。矢口啓一郎は離れ気味になった金澤幸司を張りながら1センターで外に持ち出すと、バックで格清をとらえた佐藤の外を鮮やかに飲み込み、続いた小林大介がゴール前で逆転した。
 「(矢口が)位置取って仕掛けてくれた。何気に(矢口とは)相性がいい。すぐに仕掛けてくれたし、自分も持ってこられないように追走した。最後も抜けているので悪くないと思う」
 俊敏な立ち回りからまくった矢口啓一郎は、小林とワンツーの結果に笑顔を見せる。
 「復帰してから2場所走って少し感覚が戻ってきた。いいところも悪いところもあるけど、良くなってきている。(小林さんが後ろなのもあって)久し振りに気持ちが入った。こういう気持ちを大切にしてこれからも走りたい」

5R

選手の写真です。
吉永和生選手
 赤板の1センターでハナに立った山岸佳太を、最終ホームからスパートした小川丈太が叩いて先制。中四国勢に馬場勇まで続き3車で出切ってバックを通過すると、最後は吉永和生(写真)が鋭く伸びて絶好の展開をモノにした。
 「顔見せの時と風が変わってホームが向かい風になっていたのに、(小川が)よく行ってくれました。出切ったあとはどれだけ自分ができるかなって感じでしたけど、(中団から踏んだ)山本君もそこまで進んでいなかったので。ほんま恵まれですね(笑)」
 ホームガマシを決めた小川丈太は、2着でも納得の表情を浮かべる。
 「このメンバーで逃げて2着なら悪くないですよね。正直、出切れるか出切れないか半信半疑だったんですけど。まだ100%ではないですけど、(調子は)戻りつつありますね」

6R

選手の写真です。
近藤夏樹選手
 打鐘手前で西本直大を押さえた中本匠栄を、3コーナー手前で佐藤一伸が叩いて主導権。後方で脚を溜めていた近藤夏樹(写真)は最終ホームから反撃に出ると、2コーナー手前で佐藤をとらえて先頭に立つ。3番手に追い上げた中本は直線で踏み込んで南関コンビに迫ったが、近藤がそのまま押し切って白星を挙げた。
 「ホームの風が強かったんで、みんな駆けたくなかったのか、ちょうど緩んだんで行けました。出させてくれそうだったし、落ち着いていけましたね。(1着は)自分でもビックリです」
 近藤マークの五十嵐力が2着に続いた。
 「付いている分には楽なんですけどね、(近藤が)ゴールまでタレなかったです。(近藤)夏樹はサラ脚で叩けると強いですよ。でも、中本が1着まで来てもおかしくない展開だったし、抜かれてないんで良しとします」

7R

 赤板手前から動いた今岡徹二に合わせて箱田優樹が上昇し、先に伊藤信を押さえて先頭に立つ。そこを今岡が叩いて先行態勢に。7番手でジッと脚を溜めた伊藤は、最終1センターから一気の反撃。段違いのスピードで今岡を抜き去って力強く押し切った。
 「(最終)バックは取りにいかんとって思っていました。むちゃくちゃキツかったですね。ずっと風を受けている感じでした。スーッと流れるところがなかった。疲れは正直あるけど、まくり切れているので」
 近畿コンビにまくられた今岡の後ろから、阿竹智史が伸びて3着でゴールした。
 「今岡君に初めて付いたから、どんなものなのかも分からなかったし、何とも言えないですね。(近畿コンビが)2車でまくってきたのは分かりました。状態はあまり良くないですかね…」

8R

選手の写真です。
根本哲吏選手
 中団から先に切った根本哲吏(写真)は打鐘で望月一成を受けて4番手を確保。4コーナーから巻き返して望月を飲み込んだ森山智徳のうえを豪快にまくり切った。
 「後ろ攻めからの予定だったんですけど、まさかの中団が取れたのでちょっと考えてしまった。ですけど切って中団を取れたし、結果的に展開もモツれてくれましたね。でも調子も悪くなかったので。じゃないとチャンスが来てもまくれない。風は気にならなかったし、気持ちいいくらいでした」
 佐々木省司が懸命に食い下がって2着をキープした。
 「中団を取れたのはラッキーでしたけど根本が強かったですね。簗田とからんでちょっと遅れたけどなんとか2着で良かった」

9R

 赤板の2コーナーで佐川翔吾にすくわれた松坂洋平は、打鐘で片岡迪之を叩いて先頭に立つ。そこへ3コーナーから仕掛けた佐川が迫り、最終1コーナーで松坂を叩いて主導権を奪取する。番手の藤田勝也は、片岡に合わせてまくってきた松坂を2センターでけん制すると、直線で鋭く伸びて1着で二次予選Aにコマを進めた。
 「余裕はあったんですけど要所、要所が…。(最終1センターで)松坂さんは僕のところでスピードが合ったんで、僕のところに来るかと思いましたけど、一車後ろに引いてくれたので良かったです。番手だったらある程度、成績を保っているんですけど、前が頑張ってくれているお陰です」
 3番手に飛び付いた松坂洋平は、最終2コーナーから片岡に合わせてまくり出し2着に入った。
 「(佐川にすくわれたのは)意外でしたね。片岡君が見えたので、被っちゃったら嫌だなと思ってとりあえず外しました。状態は良いと思います」

10R

 赤板1コーナーで前に出た北野良栄を吉田昌司が打鐘から叩いて主導権を握ると、北野のバックまくりをけん制した関貴之がゴール前で抜け出した。
 「(吉田君が)いいレースをしてくれた。中団の北野君を見ながらその上から竹内君が仕掛けてくると思ったけど来なくて。余裕を持って走れている感じはある。いい先行をしてくれましたね。頑張らせた甲斐があった」
 7番手に置かれた竹内翼はバックから仕掛けて直線外を強襲したが、突き抜けることはできず。
 「打鐘でいけましたね。打鐘ですよね。でも、そこでいけなかったですね。北野さんが切って吉田君がなかなか仕掛けてこなくて、あれって思ってたところで仕掛けてきて、自分の中でうまく整えられなかったですね。不発になる悪いパターンなのに2着に届いているので、良くわからん状態ですね」

11R

選手の写真です。
古性優作選手
 赤板の1センターでハナに立った古川宗行を打鐘で中田雄喜が叩いて先制。隊列を一本棒にして逃げる中田に、7番手の古性優作(写真)は最終1コーナー手前から反撃に出る。バックで中田を抜き去ると、番手の志智俊夫を振り切って白星発進を決めた。
 「赤板で(誘導員早期追い抜きで)失格するんじゃないかって思って焦りましたね。今日(一次予選)は切って切ってでも後方になるとは思っていたけど、とりあえず先に動こうとは思っていたのですけど。ジャンの4コーナーで行けたけど、自分の踏み方を試したかったので1コーナーからにしました。重心の位置を少し前にして体の使い方も変えてみて。前回は良くなかったですけど、静岡は相性が良いのできっかけになれば」
 古性のまくりに続いた志智俊夫が2着に入った。
 「ダッシュがヤバかったね。すごい強い(笑)。鈴木君も来ていたので後ろを気にしながらでしたけど、差せる感じはまるでなかった。でも、2着には入らないとまずいと思ったので必死に踏みましたよ」

12R

選手の写真です。
浅井康太選手
 赤板の1センターで中川誠一郎を押さえた渡邉雄太が主導権。小松崎大地は打鐘8番手から反撃に出るが、最終ホームで郡司浩平の強烈なブロックを受けて失速する。前団がもつれると、中団で脚を溜めた浅井康太(写真)が2コーナーからスパート。一気に前団を飲み込んで初日特選を制した。
 「展開が向いたので、行けるところから行きました。脚を使わずに中団が取れたので。渡邉君と小松崎さんがモガき合ってくれた結果ですね。渡邉君がすんなり先行して、郡司君の番手まくりだったら厳しかったと思うんですけど。(まくった感触は)スピードがもうちょっと欲しい感じです」
 まくった浅井に続いた単騎の鈴木竜士が2着に入った。
 「先に浅井さんが仕掛けるか、自分が仕掛けるかでした。そしたら浅井さんが行ってくれたので。(最後は)もう少し早めに踏み込めば良かったんですけど、郡司さんも怖かったので遅くなりました。(浅井を)抜けていたら良かったんですけど」
 小松崎を止めた郡司浩平は、直線で渡邉の後ろから踏み込んで3着でゴールした。
 「あの位置(最終ホーム)では、(渡邉)雄太も(小松崎を)出しちゃいけないところだったんで、できるだけ抵抗しようと思いました。でも、思ったより行き過ぎてしまいましたね…」

6R

選手の写真です。
高橋和也選手
 赤板の1コーナーで高橋和也(写真)を押さえた嶋田誠也を、打鐘で藤田大輔が叩いて先制。後方の吉田昌司は2センターからスパートし、最終1コーナーで藤田を叩いて主導権を奪取する。関東コンビに続いた嶋田はすかさず仕掛けて吉田に迫ったが、隊列が短くなったところを最後方の高橋が豪快にまくり切って準決勝進出を決めた。
 「吉田君も良い勢いで行ったので、展開的にも難しかったです。(打鐘手前で番手の村上卓茂が落車したが)落ち着いてって思っていたら、落ち着き過ぎちゃって仕掛けるのが遅くなってしまいました。前回(京王閣FI)も初日も悪くなかったんで、感じは良いです」
 ホームガマシを決めた吉田昌司が2着に粘った。
 「前がすごい緩んだので、そこを目がけて行きました。ホームはキツかったけど、2コーナーからはなんとか踏み直せました。必死過ぎて、脚を回している感じは良かったのか、悪かったのか分からないです」

7R

選手の写真です。
神田龍選手
 後ろ攻めから動いた神田龍(写真)は中団の森山智徳にフタをしてから、打鐘で箱田優樹を叩いて主導権を握る。森山はすかさず最終ホームから仕掛けたが、西川親幸が踏み出しで離れてしまい、番手に神田がはまる。神田は徐々に森山との車間を詰めると、直線で鋭く伸びて1着でゴールした。
 「(森山が)一人で来たので、そこまで踏み上げずに番手にはまりました。しっかりと組み立てられたと思います。番手に入ってからは余裕はなくて、抜けるかなって感じでした。とりあえず(番手の高原仁志と)ワンツーで良かった。準決勝のメンバーで、どれぐらいやれるかですね」
 神田マークの高原仁志が2着に続いた。
 「恵まれました。森山君が一人で来てくれて良かったですね。(ライン3番手の)吉松(直人)君まで連れ込みたかったけど、ワンツーなので。西川さんがいつ内から来るか気になっていました。追走する分には問題ないけど、もう少し伸びが欲しいですね」

8R

選手の写真です。
宿口陽一選手
 打鐘で先頭に立った山本紳貴の上を、今岡徹二が叩いて先制。4番手を確保した山本は最終バックから仕掛けるが、増原正人のけん制でスピードが鈍る。そのさらに外を踏んでいた宿口陽一(写真)は、踏み直す今岡を直線でまくり切って二次予選Bを突破した。
 「スタートで失敗してしまいました。後ろでも良かったんですけど、今岡君(ライン)の前後が理想でした。山本君が前にいるのが一番しんどい感じになるかなって思っていたので。でも、あの位置になって行くしかなかったですね。山本君が仕掛ける前に仕掛けてましたし、あとは増原さんだけ気を付けて。(番手の武藤)龍生に申し訳ないですね。(今岡ラインの後ろで)4番手が取れていれば決ってましたね」
 増原の援護を受けた今岡徹二が2着に逃げ粘った。
 「切った山本さんにスピードをもらって、さらに自分で上乗せする感じで行けました。一番得意な展開になりましたね。同県の先輩(増原)が後ろで、迷わず行けたのも良かったです。先行は自分の持ち味なので」

9R

選手の写真です。
浅井康太選手
 7番手から動いた上田尭弥が、赤板の1コーナーで小森貴大を叩いて主導権を握る。4番手に小森、6番手に浅井康太(写真)、8番手に小松崎大地の一本棒で最終回へ入ると、2コーナーから小森が反撃に出る。2センターで上田をとらえて先頭に立ったが、その外を2センター手前から踏んだ浅井が鋭く伸びて連勝を果たした。
 「自分の気持ちと力を信用して仕掛けました。前の仕掛け(小森)を見て行けると判断して、結果行けていますね。(直線で小森と併走になった時に)踏み直して伸びているので、良いのかなと思います」
 浅井にピタリと続いた志智俊夫が2着に入った。
 「小森が上田をまくり切ったので、強かったですね。小森が止まってから(浅井が)行くのかと思ったけど、その上をそのままキレイに行く感じになりました。余裕はないですけど、こんなもんです」

10R

選手の写真です。
伊藤信選手
 赤板過ぎで矢口啓一郎、中本匠栄の順で前を切ったところを、2コーナーで菊池竣太朗が叩いて先行態勢に入る。隊列は一本棒で最終回へ入ると、最終2コーナーから6番手の矢口が反撃に出て、渡邉雄太が番手まくりで応戦する。渡邉はきっちり矢口を合わせ切ったが、矢口を追いかけるように仕掛けた伊藤信(写真)が大外をまくり切って無傷で予選を突破した。
 「乗り越えられると思ったし、最悪でも2着かなと思いました。(自転車が)出ていますね。ぶっつけ本番で新車にしたけど良いです。初日に使っていたのとは違って、むちゃくちゃ硬い自転車で後ろから押されている感じがして良いです」
 最終バックから自力に転じた渡邉雄太だったが、伊藤を合わせ切れず2着でゴールした。
 「(ラインの)みんなで準決勝に乗りたかったです。1着を取らないといけないのと、みんなで勝ち上がりたい葛藤が難しくて。2コーナーで出るべきだったんですかね…。余裕はあったんですけど。(菊池の分も)準決勝は頑張りたい」

11R

選手の写真です。
鈴木竜士選手
 赤板の1コーナーでハナに立った竹内翼に阿竹智史が続き、4番手は内に近藤夏樹、外に鈴木竜士(写真)で併走になる。なかなかスピードを上げない竹内に、鈴木は内へ切り込み阿竹智史を飛ばして番手を奪取。5番手で立て直した阿竹は最終3コーナーから自力に転じて踏み出すが、絶好の展開となった鈴木が外を張りながらシャープに抜け出した。
 「(竹内を)切って南関勢が楽に駆ける展開になるのも嫌なので、あの展開になったら切るつもりはなかったです。とりあえず外併走から考えようと。先行選手は4コーナーで上がる癖があるから狙ってました。あそこで切り込めば簡単に奪えると思っていたので。(佐藤)慎太郎さんは絶対に後ろにいると思ったので、あとはゴール前勝負だと。ここ最近は動けていたけど、勝ちきれなくて。でもやっと勝てました」
 鈴木に続いた佐藤慎太郎が2着をキープした。
 「鈴木君は相手との力関係を見極める力がありますよね。だからあの位置(外併走)でも良いって思ったんだと思う。しっかりレースの中で判断して走れる選手ですね。自分は最後4コーナーで外か内か考えたけど、安全な外へ行きました。感じは悪くないと思います」

12R

選手の写真です。
郡司浩平選手
 赤板の1コーナー過ぎでハナに立った根本哲吏が後方を警戒していると、郡司浩平(写真)は根本をすくって先頭に立つ。そこを古性優作、小川丈太の順で押さえて最終回へ。踏み上げて行く小川に、5番手の郡司は2コーナーから反撃に出て好スピードで前団に迫る。2センターからタテに踏んだ香川雄介の上をまくり切ると、そのまま番手の岡村潤を力強く振り切って準決勝へコマを進めた。
 「古性が外を踏んだ時に(根本の)内が空いたのでしゃくりました。あとは落ち着いて古性が行くのか、行かないのかって思ったら、グッと車間が詰まったんで仕掛けられましたね。最後は差されるかもしれないと思いましたけど、ちょっとバンクの上に登っていた分、伸びました」
 番手の岡村潤は郡司に微差まで迫るも2着でゴールした。
 「ちょっと重たかったですね。郡司ももちろん強かったです。抜けるかと思いましたけど、また伸びて行きました。今日(2日目に)、新車が届いたので明日(3日目)の指定練習で乗ってみて、良かったらそのまま使おうと思います」

10R

選手の写真です。
浅井康太選手
選手の写真です。
小松崎大地選手
 赤板で先頭に立った今岡徹二を根本哲吏が叩いて先制。7番手になった高橋和也は打鐘の2センターから反撃に出て徐々に前団に迫ったが、小松崎大地が最終2コーナー手前で番手から発進する。小松崎が高橋を合わせ切ってバックを通過すると、佐藤慎太郎の後ろに切り替えていた浅井康太(写真)が直線で鋭く突き抜けた。
 「(高橋)和也のお陰で1着がある。北日本勢の二段駆けは分かっていたし、和也もモガき合わずにホームでカマシで行きますと言っていました。もうツーテンポ、小松崎さんが出るのが遅ければ、行き切っていたかもしれないですね。切り替えるのも遅いと内からこられる可能性があったから、ワンテンポ早く入りました。周りとのスピードを考えて計算できています」
 小松崎マークの佐藤慎太郎が2着に入った。
 「まくりが出ている浅井君がサラ脚で3番手に入ったら、直線で突き抜けるよね。もう少し早く(小松崎)大地が仕掛けていれば、浅井君がすんなり入ることもなかったと思うけど、その辺も含めて大地に任せていたので」
 高橋に合わせて番手まくりに出た小松崎大地(写真)は末を欠いて3着でゴールした。
 「(高橋)和也が仕掛けて来たのも分かっていて、出がどんなものなのかも見ていました。自分の判断で根本君には悪いけど、出させてもらいました。根本君の頑張りがなければ、勝ち上がるのも厳しい番組でしたから。高いところを見ないといけないので、反省点はあります」

11R

選手の写真です。
渡邉雄太選手
選手の写真です。
岡村潤選手
 赤板手前から神田龍が上昇して先頭に立ったところを、*渡邉雄太(写真)が打鐘手前で叩いて先行態勢に入る。隊列を一本棒にして逃げる渡邉に、6番手の竹内翼は最終1コーナーから踏み込んだが、車は出ずに後退。バックからは4番手の神田がスパートするが、岡村潤のけん制でスピードが鈍る。快調に逃げる渡邉を先頭に4コーナーを回ると、最後も力強く踏み直した渡邉が1着で地元記念の決勝へコマを進めた。
 「(先行とまくりの)どっちも考えていました。ホームで来るかなって思ったけど誰もこなかったので。直前にバンクで練習できていたので(風は)気にならなかったです」
 岡村潤(写真)は好援護から迫るも2着でゴール。
 「(渡邉の)2コーナーからの踏み直しが練習の100倍強かったです。神田君のスピードも良かったけど、車間を空けて詰めながら張れば対応できると思っていました。(準決勝から)フレームを変えたけど、指定練習から全く違和感なく走れました。(渡邉と)決まって良かったです」
 南関ライン3番手の五十嵐力を締め込みながら踏み込んだ志智俊夫は、突っ込んできた園田匠との3着争いを制した。
 「神田が踏んだ時に五十嵐君もキツそうでした。園田の伸びがすごくてやばかったです。いかれたと思いましたよ。ポジションとかを修正、修正しながらですね」

12R

選手の写真です。
郡司浩平選手
選手の写真です。
松坂洋平選手
 8番手から動いた小森貴大に合わせて、6番手の吉田昌司が上昇。先に誘導を降ろしてハナに立ち、そこを小森が押さえて主導権を握る。なかなかペースを上げない小森に、8番手の郡司浩平(写真)は打鐘の2センターからスパート。最終1コーナーで小森を叩くと、3番手以降を大きく離してバックを通過。その後も郡司のスピードは落ちることなく、ピタリと続いた松坂洋平を振り切って決勝進出を決めた。
 「(前が)流している感じになったんで、そこを突いて行きました。ジャンで駆けられていたら厳しかったかもしれないですけどね。最後はいっぱい、いっぱいでしたけど、しっかり仕掛けられたと思います」
 松坂洋平(写真)が2着に続いて神奈川ワンツーが決まった。
 「風が強かったです。(郡司)浩平も強かったですね。(3番手以降の車間が空いていたのは)分かってましたけど、勢い良く来られるのが怖かったです。(郡司との連係が)初めてだったんで、ここから行くんだってビックリしました」
 鈴木竜士は最終バックからタテに踏んだ古性優作に切り替えれ3着に入った。
 「脚に余裕はありましたけど、古性さんの踏み直しもすごかったです。抜けるかどうかって感じでしたけど良かったです。(吉田が)うまく4番(小森)を出させて、(神奈川コンビを)追いかける形になっていたら2人でゴール勝負だったかもしれないですね」


【ブロックセブン】
 点数最上位の河合佑弥は、前回の小倉GIIIで312着。勝ち上がりこそ失敗したが、オール確定板入りを果たした。
 「小倉の最終日は突っ張り先行ができたので、戦法がひとつ増えて余裕ができました。武田(豊樹)さんと走りましたけど、今までに平原(康多)さんとも走っていたし、自信を持って走れたと思います。長い距離を踏むのが自分の持ち味なので、(ブロックセブンでも)力を出し切って勝てるようにしたいです」
 石塚輪太郎は、一昨年の和歌山ブロックセブンを制している。
 「ここまで普通に練習してきたので不安要素はないですけど、7車立てなので仕掛けどころには気を付けたいですね。前回の小倉の最終日に河合君にやられたので、同じ相手にまたやられるわけにはいかないです。(連係する)岡本(総)さんとは、同期同部屋なんで頑張りたいですね」
 今期からS級の舞台に立った藤原俊太郎は、次の地元記念に向けて、少しでも手応えをつかみたい。
 「S級では余裕がないですね。(河合と石塚とは)もちろん初対戦なので、思い切っていくしかないです。(10月に)落車してから脚が落ちている感じがするので、直前はギアをかけて練習してきました。何かつかめるように走りたいです」