KEIRIN EXPRESS

全国の競輪開催案内のポータルサイト

させぼ競輪

SASEBO KEIRIN

85#

検車場レポート

  • 12/16 Wed.  (前検日)
  • 12/17 Thu.  (1日目)
  • 12/18 Fri.  (2日目)
  • 12/19 Sat.  (3日目)

1R

選手の写真です。
岩谷拓磨選手
 11月にS級特進を決めたばかりの岩谷拓磨(写真)が1R、1番車で登場。初の記念開催で活躍が期待される。
 「ここまで小川(勇介)さんと、しっかりやってきました。S級で2場所走ってスピード感とか全然A級とは違いますね。S級に上がったので師匠(吉岡稔真)にギアを上げていいと言われてるけど、今期は3.86でやろうと思ってる。ギアを上げたらけん制されても、そこからもう1回踏み直せる。全然違いますね。初日は兄弟子(小川勇介)と一緒だから早めに仕掛けたい」
 谷口遼平が新鋭の前に立ちはだかる。
 「(前回、12月伊東で落車したが)体は大丈夫です。走ってみてって感じですけど、練習とかでめちゃくちゃ変な感じはなかった。9車も四日市記念で違和感なく走れたんで、セオリーをちゃんとやればいいのかな。今年最後の記念なんで準決勝を突破したいです」

2R

選手の写真です。
平尾一晃選手
 地元勢のトップバッターは平尾一晃(写真)だ。今回が地元記念初参戦。初めてのことばかりのシリーズに前検日は緊張の面持ちだった。
 「昨日(前検日前日)から吐き気がして、緊張で夜も眠れないです。記念自体も初、9車もS級になって初めて。全部が初めてでヤバいです。練習は目イチでやったので、あとはそれを出し切れれば。地元勢で最初のレースなんで流れが作れればと思う」
 6月西武園の落車で2カ月の欠場があった桐山敬太郎だが、11月前橋では復帰後初優出を決めるなど徐々に立て直してきている。
 「最近はレースになってるんで大丈夫じゃないかなと思う。歳をとってからの怪我は戻るのに時間がかかりますね。自分でレースを組み立てて、負けても前回(12月大垣の準決勝)深谷(知広)とやって刺激になったし、レースできてるなって感じが出てきた。やっぱり自分でやって戻さないと。佐世保記念はたくさん走ってるし、決勝にも乗ったり相性がいい。(井上)昌己さんのガッツポーズを良く見てる印象です」

3R

選手の写真です。
佐藤幸治選手
 佐藤幸治(写真)は練習中の落車で1カ月の欠場。復帰戦が地元記念となる。
 「あんまり決められてないけど、(瀬戸)栄作とは何回か連係がある。僕もだけど栄作も気合いが入ってると思うし、お互い勝ち上がれるように。練習中の落車で腰を打って違和感があったけど、ここには間に合った感じ。怪我自体は軽かったので」
 瀬戸栄作も最近は場所ごとに勝ち星を挙げるなど調子を上げている。
 「状態はいいし、直前も練習できた。寒ささえしのげれば大丈夫だと思う。やりやすいと言えばやりやすいメンバー。責任重大なんで、しっかりワンツー決められるように。(今回は兄の晋作と同じあっせん)お互いしっかり勝ち上がって、チャンスがあれば連係したい」

4R

 早坂秀悟は調子を上げてきたこのタイミングで9車の記念に参戦する。
 「9車は緊張しますね。新人のつもりで頑張ります。今年は年始に佐世保を走ってるし、佐世保にはじまり佐世保に終わる感じ。今年最後のレースだし、思い切りやります」
 神山拓弥も徐々にだが復調の兆しを見せている。
 「悪くなった原因がわからないんですよね。怪我したわけじゃないし、練習してないわけでもない。だから悩んでる。でも、ちょっとずつ良くなってるとは思う。早坂君とは何回かあります」

5R

 松川高大は山崎賢人の番手で12月久留米を優勝。気を良くして佐世保に乗り込んできた。
 「久留米は相性いいですね。状態も変わらずいいと思います。久留米のあとは普通にバンクでやってきた。久留米の前のほうが練習の感じは良かったけど、寒くなって重くなったのもあるから問題ないと思う。佐世保はあまりいいイメージがないので、今回は頑張りたい」
 坂本周輝は10月青森以来、2カ月ぶりの実戦となる。
 「ギックリ腰をやって、めちゃくちゃひどくて歩けないぐらいだった。練習は2週間ぐらいできたかな。青森が寒すぎていいのか悪いのかはわからないけど、とりあえず毎日練習はやってました」

6R

選手の写真です。
不破将登選手
 不破将登(写真)は完全優勝した昨年11月のFI戦以来となる当所参戦。11月福井、12月西武園を連覇するなど近況も良好だ。
 「優勝はおいしいとこをいただいた感じだけど、いい感じでずっと来れてると思う。佐世保は優勝のイメージもあるけど、悪いのもある。でもいいイメージのほうが強いですね。一時はかみ合ってなかったけど、最近は違和感なくレースに集中できてる」
 好目標を得た神田紘輔にもチャンスはある。
 「不破君の3番手はあるけど、番手はないと思う。調子は全然バッチリです。調子はいいけど、大石(崇晴)とか弟子の土生(敦弘)とか練習相手が強すぎて…。佐世保は去年の記念も来て、飛び飛びピンピン。今回は勝ち上がりたいですね」

7R

 三谷竜生は佐世保初参戦。これで全場制覇となる。
 「ここの記念は12月だし、ヤンググランプリとかグランプリがあったので、なかなか走る機会がなかった。だから今回が初めてですね。しっかり練習はできたし、しっかり走って頑張るだけ。感じも悪くはないと思う。寒さも特に気にはならないです」
 山口泰生は待っていた追加を喜んで受けた。
 「もうけっこう欠場が出てたし、入らないかなと思ったけど追加が来て良かったです。別府記念のあとはけっこう休んで後半慌てて練習した感じ。最近はレースで集中してるから、終わってから一気に疲れが来るんですよ。2、3日休んで基礎からやって、直前はスピード練習。感じは変わらずですね。三谷君とは10月久留米(での熊本)記念で2回連係してる。チャンスをしっかりモノにできるように頑張ります」

8R

 10月京王閣記念のあとにギックリ腰になってしまった根田空史だが、12月は松山、和歌山で連続優出と立て直してきている。
 「まだ本調子までは戻ってないけど、ちょっとずつは良くなって、動けるようになってきてる。連続で決勝に乗れてるんでね。ここをしのげば配分が空くんで。今回が今年最後なんで頑張りたい」
 伏見俊昭は可もなく不可もなくの現状から抜け出したい。
 「競輪祭でも3番手に付いたし、根田君とは何度かある。練習の感じは変わらないし、ケアもやってやることはやってる。でも競走だとピリッとしないんですよね。いいレースができれば変わってくると思うし、今回がそのきっかけになるシリーズになればいいですね」

9R

選手の写真です。
原田研太朗選手
 原田研太朗(写真)は前回の12月松山で決勝3着。前には届かなかったが、直線鋭く伸びていた。
 「前回の決勝は迷ったわりには伸びた感じ。前も抜けてるし、感触としては悪くないかな。セッティングとかを変えてみて悪くなかったので、今回もこれでいこうと思う。練習の感じはボチボチ。小松島のバンクも何日か使えました」
 番手を回る柏野智典は気持ちを入れ直す。
 「追加は欲しかったし、順調にしっかり練習できた。状態は変わらないと思う。ただ急な寒さなんで走ってみないと。僕は寒さと研太朗が得意じゃない(苦笑)。だから研太朗には先行してくれとお願いしときました」

10R

 FI戦3連覇はならなかったが、稲毛健太は3場所連続で決勝に勝ち上がるなど乗れている。
 「前回(12月和歌山)の決勝は竹内(雄作)さんがあんなに行くとは思わなかった。状態は悪くないと思います。大宮の前に練習できたんで、最近は距離行ける自信があった。それもあってしっかり駆けられたんで。佐世保は1年ぶりだけど悪いイメージはない。あとは9車になってどうかですね」
 実力者、村上義弘も予選からのスタートとなってしまった。
 「前回の決勝は近畿別線だったし、地区あっせんはやりづらさがありますね。時間はなかったけど普通に練習はしたし、感じ的には前回と変わらない。今回は9車で全国あっせんなので思い切り力を出し切りたい」

11R

選手の写真です。
井上昌己選手
 地元記念3度の優勝実績がある井上昌己(写真)は竹内雄作の番手にいける番組に目を丸くする。
 「ビックリな番組ですね。俺もビックリです。雄作とは2年前の寛仁親王牌で連係がある。そのときは雄作がこけちゃったので、今回は3人で決まるように頑張りたい。けっこう空いたから3週間みっちりやることはやってきた。あとは寒さですね」
 地元コンビに任された竹内雄作は気合いを入れ直す。
 「体自体は問題ない。それが結果やレースに出てほしいなって感じですね。そのために色々変えて試していこうと思う。体の感覚は半年ぐらいいいので、あとは上で勝てるにはどうしたらいいか。そこがかみ合ってほしいですね。今回は中3日なのでケアを中心に。前検日に乗って感覚をつかみたい」

12R

選手の写真です。
山崎賢人選手
 山崎賢人(写真)は前回の12月久留米から中4日を地元で過ごして本番に備えた。
 「違反訓練もあったので、久留米のあとは伊豆に帰らずに長崎にいた。あんまり鉄(のフレーム)で練習しないけど、感触は良かったです。地元記念と言ってもあんまり変わりないかなって感じ。今年はあまり良くなかったけど、これが最後のレースなんで頑張りたい」
 松本貴治の番手を回れる小川真太郎にもチャンスがありそう。
 「貴治が最後方にならなければ、それでいい。それ以外は全部お任せです。今回はバンクが使えたので、小松島に帰って練習してました。競輪祭ほどではないけど、前回の松山よりはいいと思います」
 吉田拓矢は前回の12月高松で落車した影響が気がかりだ。
 「左ひじとか腿の擦過傷だったけど軽めだったから2日ぐらい休んで練習した。走れる状態にはあると思うので頑張ります。セッティングも試したいことがあるんで、今回試してみたい。佐世保は去年も走って決勝に乗ってるし、イメージは悪くない」

1R

選手の写真です。
谷口遼平選手
 オープニングレースを制したのは谷口遼平(写真)。打鐘過ぎから藤井昭吾、岩谷拓磨で踏み合う展開を2コーナーまくりで飲み込んだ。
 「初日の勝ち上がりはデカいんで、ひと安心ですね。(初手は)後ろになるかなと思ってたので、動いてあとは岩谷君の動き次第。僕としては展開が向いた感じになりました。小川(勇介)さんが降りてきたんでどうしようかなと思ったけど、引いて巻き返せたので良かった。僕でフラフラなのに、前でモガき合ってる2人はすごいですね。前がモガき合いで何とも言えないけど、1着取れてるんで悪くない」
 笠松信幸がしっかりと続いて中部ワンツーが決まった。
 「ここまで早いレースは久しぶり。体が起きてないのもあるけど、判断が遅れてるような気がする。ホームで谷口が(小川と)接触してたのでどうかな?と思ったけど、すかさず行ってくれたし調子いいんじゃないですかね。僕はちょっとでも勝ち上がれるように頑張ります」

2R

選手の写真です。
渡辺十夢選手
 山本奨が切ったところを赤板1センターから藤井栄二が叩いて主導権を握る。平尾一晃も打鐘過ぎ4コーナーから巻き返しに行くが、渡辺十夢(写真)の外でいっぱいに。粘る藤井をゴール前で渡辺が差し切った。
 「前回の落車であんまりうまくハンドルを握れなくて、怖い場面があるかなと思ったけど栄二君がうまく駆けてくれた。冬場は上がりタイムが遅くなるので、風がなければ僕にとってはいい感じの重馬場だな。リラックスして痛みも感じなく走れたので良かった。脚は問題ない。(痛みも)流れてしまえば大丈夫ですね」
 逃げた藤井栄二は2着に粘った。
 「ラインで決まったのがうれしい。前受けは一番嫌だったし、一番理想のスタートの位置(後ろ中団)が取れたので。朝イチなのか気温が寒いからなのか重たく感じた。駆けるときにけっこう脚に来てたので、踏み切れた感じはない。終始キツかったので、後ろを信頼して駆けました」

3R

 前受け態勢から8番手まで車を下げた瀬戸栄作は最終ホーム手前で反撃を開始。打鐘3コーナーから菊池竣太朗を叩いて逃げた今岡徹二を、最終バック過ぎに捕らえる。最後は番手絶好の佐藤幸治が差し切った。
 「地元で1着が取れてうれしいですね。行けるところからしっかりと仕掛けてくれたから良かった。作戦の内のひとつだったし、よく行ってくれました。様子見ながら追走したが、浮かされる感じもなかったし、後ろも離れていたから強いなと。脚の感じはいいですね」
 好スピードで前の7人を飲み込んだ瀬戸栄作は、先輩の佐藤とのワンツー決着に安堵の表情。
 「地元でワンツーが決まってホッとしました。今まで、迷惑ばかりかけていたので。池野(健太)さんが先に切ったのは意外だったけど、菊池君が粘るような形になって、隊列が短かくなり、行きやすくなった。後方になったら早めの仕掛けだった。寒いわりには軽かったですね。2着に残れているから調子はいい」

4R

選手の写真です。
中西大選手
 中西大(写真)にフタをした早坂秀悟が打鐘で先頭に立つが、ホーム手前から中西が一気の巻き返し。バックで早坂をとらえると、そのまま力強く押し切った。
 「9車が久しぶりだったんで、どうなるかと思いましたけど良かったです。負けパターンかな。ダッシュがないんで秀悟さんに見られて駆けられたらマズかった。イチかバチかでたまたま良かった感じ。前半で先行が決まってたので、先行したかったけど、初手が秀悟さんと逆になってやりたいことも逆になった。たまたまだけど9車で1着なんで良かった」
 バックで後方になってしまった野田源一だったが2センターから外に持ち出すと2着に強襲した。
 「スタートがけん制になってすぐ追っても良かったけど、待った分追いつくのに脚を使った。中西君のカマすスピードが良くて対応できなかったですね。調子的には悪くないと思うけど、もう少しうまく組み立てられたんじゃとは思う。最後方になったし、脚を使ってでもいい位置を取らないといけなかったのかな」

5R

 赤板過ぎに前団を押さえた坂本周輝が、追って切りにきた大矢崇弘を突っ張る。打鐘では一本棒の中団となった松川高大だが、2センターから早くも巻き返す。最終ホーム手前で坂本を叩いて主導権を奪った松川は絶妙なペース配分で別線を完封。そのまま押し切った。
 「スタートはどこでもよかった。阪本さんが付いていたから今日は早めにいこうと思った。予選でこれぐらいの距離を踏んで勝たないと、上では厳しくなってくるから1周ぐらいは行こうと。寒くて重かったが、みんなそうなのかなと。ワンツーが一番ですね。前回に引き続いて状態はいい」
 阪本正和がしっかりと続いて九州コンビで連独占。
 「松川君がうまいレースをしてくれた。上手ですね。早めに仕掛けてくれると自分も楽ですね。松川君のおかげ。脚の感じも悪くなかったからまくりでも付いていこうと思っていた。自分はメインじゃなくて、サブだからひっそりと走りたい」

6R

選手の写真です。
神田紘輔選手
 赤板過ぎに前に出た不破将登は打鐘過ぎからカマしてきた瀬戸晋作を受けて3番手を確保。追い上げてきた上原龍を飛ばしてまくり上げると、続いた神田紘輔(写真)が抜け出した。
 「不破も脚を使っていい位置を取ってくれた。前々に行ってくれたので、僕は安心して付いて行きました。(あのまま誰も来ずに)逃げたら仕事するしかないので、僕はどっちでも良かったです。重そうだったけど、3番手、3コーナーでしっかり仕掛けてくれたので僕もチャンスがあった。調子はいいですね」
 思ったよりも別線に動きがないレースとなったが不破将登はしっかりと位置を取ってまくりを決めた。
 「欲しい位置が取れる車番でもなかったんで、誰も出なければ前から、誰か出たら付いて行って取れた位置からだった。赤板で切って次来るかと思ったら内に月森(亮輔)が見えて、あれで余裕が出た。ジャンのとこは瀬戸だけ飛んで来いと思ってたらなかなか来なくて迷いながらの飛びつきになった。車間を切れずに無理やり、力ずくのまくりだったけど、何とか2人越えられたのであとはゴールを目指すだけだった。体調は悪くないけど、組み立てが中途半端だったので、もう少し気持ちをしっかりというか。また頑張りたい」

7R

選手の写真です。
片岡迪之選手
 赤板過ぎに田頭寛之が切ったうえを、打鐘で片岡迪之(写真)が叩いて先制。7番手まで下げた三谷竜生は最終ホームから巻き返すも、片岡が軽快な踏み直しで合わせ切り押し切った。
 「濱田さんと相性いいですね。濱田さんが1番車だったから中団からいこうと。結果のことを考えるとレースがうまくできないから叩くことだけを考えていた。三谷君が構えてくれて、流れが向いた。迷いなくレースに挑めていますね。着を考えると変なレースになるので」
 まくってきた三谷を止めた濱田浩司だったが、片岡を交わせず2着まで。
 「(片岡が完全優勝した)前回の勢いそのままに頑張ってくれた。自信を持って仕掛けているし、勢いがあるから強い。打鐘過ぎで三谷君が来ると思ったが、来なくて助かった。しっかりと抜かないとダメですよね。体調は良くないけど、気合で頑張ります」

8R

 中団の廣田敦士にフタをした根田空史は打鐘から前に出てペース駆け。巻き返した廣田は口が空いた中団に入るのが精いっぱい。根田マークの伏見俊昭がゴール前で逆転した。
 「願ってもない展開でしたね、アレは。マーク選手にとって。根田君がカマす展開になると思ったけど、あの展開になればフタして勝負どころで駆けて。強くないとできない戦法だけど、根田君さまさまです。1周半行ってくれてるし、僕は風を受けず仕事もせず。サラ脚でゴール勝負だった。それでも踏み直しが2度、3度あって強烈だなと思いました。僕は可もなく不可もなくだけど、練習はできてるし、1着が取れて成績が安定すれば自信になると思う」
 青板バックから動き出して打鐘から主導権。2着になったとはいえ根田空史の走りは力強かった。
 「前からの組み立てと思ってたので、まさか後ろになるとは思ってなかった。でも理想的な形で警戒する感じもなく廣田君をフタできた。あれ以上フタをすると伊藤(成紀)さんに突っ張られると思ったし、(打鐘で出て)そこからは出させないようにペースで走りました。最近のなかではけっこういい感じに踏めてる。ゴールまで踏み直せてるんで、ちょっとずつ状態も戻ってますね」

9R

 後ろ攻めから上昇して3番手の位置を取った元砂勇雪は最終ホームから一気に叩いて主導権。渡邉豪大が飛び付いて前団がもつれると8番手まで車を下げた原田研太朗が2コーナー過ぎから豪快にまくって白星をつかんだ。
 「残り1周のところで吸い込まれて内に差してしまった。僕のミスでしたね。前団がもつれてくれていい展開になった。ラインで勝ち上がることができて良かったです。いい展開になって進んでくれたし、風も地元の方が強いので気にならなかった。それを踏まえて走っているので」
 元砂の逃げを利した山口富生が2着に入った。
 「何もしていない。元砂君が頑張ってくれた。バックで3車併走になっていて、誰も伸びてくるやつはいないだろうと思ったけど原田君はやっぱり違った。ブロックできる位置でもなかったですね。元砂君がよく頑張ってくれました。状態は悪くはないですね」

10R

選手の写真です。
竹田和幸選手
 合わせて出てこようとする河合佑弥を押さえて稲毛健太が打鐘過ぎから先頭に立つ。出切った稲毛がペースを緩め、前の隊列が短くなったところを4コーナーから伊藤稔真が一気のカマシ。続いた竹田和幸(写真)が抜け出して中部ワンツーが決まった。
 「(伊藤のタイミングが)抜群だったですね。河合君の気持ちだけだと思ってたけど、あんな感じになって僕らにチャンスが回ってきました。余裕はありましたね。でも僕の脚というよりも稔真のおかげです。うれしいですね。しかもメンバーも良かったので、まずは二次予選に勝ち上がりたいと思ってた。ほんとにうれしいですね」
 チャンスを逃さず思い切って仕掛けた伊藤稔真の動きも光った。
 「今の点数的にはやったほうですね。何でもできるようになりたかったので、(初手の)位置はどこでも良かった。後ろなら出てから考えようと。いい感じにカマせたので良かった。出切れたんで、あとはどこまで持つかなって感じだった。持つとこまで頑張ろうと思って一生懸命生んだけど、後ろはけっこう空いてたんですね。体は軽いんであと3日、少しでも上で走れるように頑張ります」

11R

 上昇してきた工藤文彦を突っ張った竹内雄作は、打鐘から徐々にペースを上げる。バックからは村上直久がまくって来たが、合わせるように番手から踏んだ井上昌己が好展開をモノにした。
 「竹内君が前を取って突っ張る作戦はなくて。踏んだところで離れないように集中していた。打鐘で腹をくくった感じの踏み方だったので、先行するんだと。踏み直しもしていたし、バックで誰もきていなかった。今日(初日)は単調なレースだったからキツくなかった」
 最終ホームから工藤に内をすくわれた村上直久だったが、外併走をたえるとバックまくりで2着に食い込んだ。
 「作戦的には竹内君ラインの後ろを取って番手で粘ることも考えていたが、そうではなかったから流れ見てと。しゃくられてからのまくりだったので、それがなければ、まくり切れていたかも。土屋さんと決められれば良かったんですけどね」

12R

選手の写真です。
山崎賢人選手
 打鐘前から松本貴治が叩きに行くと、番手の小川真太郎の口が空いてしまう。小川との併走を制した新山響平が1コーナーからまくると、赤板過ぎに新山に突っ張られながらも打鐘過ぎから早めの巻き返しに出ていた山崎賢人(写真)が新山目がけて2コーナーまくり。鮮やかに前団を飲み込んで、自らの誕生日を勝利で飾った。
 「後手になった組み立ては反省。後ろになってヤバいと思ったけど、松本君(ラインを)目がけて行った。ずっと追いかける感じで自力は出してない。勝てて良かったです。練習の感じより、(レースの方が)いい感じがします」
 小倉竜二のアシストで松本に付け直した小川真太郎は離れながらも山崎を追いかけていた山田庸平に合わせてバックから自力に転じた。
 「ヤバかったです。めちゃくちゃキツかったです。脚自慢ばかりで僕にはキツかった。小倉さんが入れてくれて助かりました。キツかったけど、後ろに小倉さんもいるし、最後まで頑張って踏んだ」
 うまく小川をアシストした小倉竜二が3着に流れ込んだ。
 「小川アウトやね。流れたのは最後だけで、あとはずっとバック踏みっぱなし。真太郎をアシストするのに脚を使った」

6R

選手の写真です。
山田庸平選手
 逃げる池野健太を最終ホーム手前、7番手から原田研太朗が巻き返す。合わせて番手から踏んだ三谷竜生とからんだ濱田浩司が原田に離れると、吉松直人を張りながらバックから踏み上げた山田庸平(写真)が追いつきざまに原田をとらえた。
 「ハラケン(原田)もあの位置じゃ来ると思ったけど、思った以上にスピードが良かったし強かった。4着権利だったんで、どうにかして松川(高大)と入りたいなと思ったけど、バックで入れて待つと自分が4、5着になるので余裕がなかった。早めに切り替える形で踏みました。番手が離れてて、いい目標になって最後詰められた。(状態は)いつもと変わらない感じ。昨日(初日)もそんなに悪くなかったんで」
 2着に敗れた原田研太朗だが最終ホームから豪快なまくりを決めた。
 「風が昨日(初日)と逆でホーム向かいのバックが追い。詰まったのがあそこでしたね。けん制もあったけど、乗り越えられた。でもキツかったですね。感触は変わらずだけど、今日(2日目)のほうがキツかった。ラインで決めたいって仕掛けだったので、決められなかったのはどこかが悪いのかな」

7R

選手の写真です。
小川真太郎選手
 スタートけん制による2度の再発走ののち、ようやくレースが流れる。赤板1センターで先頭に立った藤井栄二が、小川真太郎(写真)を突っ張ってペースを上げる。打鐘過ぎに再び踏み込んだ小川だったが、藤井に合わされて4番手に入り立て直す。小川は最終2コーナー手前からのまくりで、中近ラインを仕留めて1着。
 「1番車をせっかくもらったので、無策の前受けは良くないなと。北勢が前を取ると思ったが出なくて、意地を張りました。でも、1回あれになって、2回目で前を取ったら、最初から取れよってなるからもう取れない。思った位置を取れたけど、集中力が続かず。先に切れば良かったのに切れず、今節は集中力が欠けている。中団を取れれば、まくれる自信はあったがそれまでが良くないところがある。まくれているから悪くはない。反応が良くないですね」
 積極策の藤井の余力を確かめて前に踏んだ村上義弘は、小川マークの柏野智典をさばいて2着に入った。
 「藤井君が意地でも主導権を取る形を作ってくれた。そこからはどういう風な展開を読むか。小川君を張ったが、どんどん加速していった。後ろ(柏野)に隙間が見えたので、イチかバチかでした。精いっぱいのレースです。一時期に比べたら状態は上向いている。このままベクトルを上げていきたい」

8R

選手の写真です。
稲毛健太選手
 打鐘で3番手に入った稲毛健太(写真)は片岡迪之の仕掛けにも素早く反応。追いつきざまにバックからまくると、三宅達也のけん制も乗り越えて押し切った。
 「(東口に)抜かれたと思ってました。(三宅のブロックが)来るのはわかってたので見ながらまくった。それで(東口は)詰まったんだと思う。正直、位置はどこでも良かったけど、根田(空史)さんが後ろとは思わなかったですね。けん制が入ったら(前受けになりそうな)根田さんの後ろと思ってたので。ジャンで入らんでも良かったけど、長いかなと思った。片岡さんがいい勢いで行ったので、伊藤(稔真)君は遅れると思ってすかさず行った。ちょっとスカスカする感じはするけど、いい感じに踏めました」
 けん制した三宅の内をすくって稲毛に付き直した東口善朋はゴール前で稲毛に詰め寄ったが逆転はならず。
 「健太には好き走ってくれということで、位置だけ決めて、緩んだとこを行きますって感じ。僕は後ろで構えてるだけだった。達也さんが大きく持ってきて、(稲毛が)止まったのかなと思って、とっさの判断で内に行かせてもらった。内容的にはどうかと思うけど、ワンツー決まったし、脚は問題ないと思う」

9R

選手の写真です。
吉田拓矢選手
 藤井昭吾が主導権を握ると4番手に下げた吉田拓矢(写真)と竹内雄作が重なり打鐘を通過する。中団争いの決着がつかないまま、外併走の竹内が4コーナーから前団に襲い掛かる。竹内が藤井をとらえるが、山口富生は連結を外す。番手に入った藤井はいっぱい。6番手から落ち着いてまくりを放った吉田が、スピードの違いで竹内を楽にとらえた。
 「早めから(踏み合いが)始まれば、仕掛けのポイントが出てくるなと。そこを逃がさずに行けたと思う。セッティングを元に戻して、初日よりも状態は良いと思う。感触が良くないけど、セッティングを煮詰めれば、その辺は良くなると思うから微調整したい」
 吉田のまくりに危なげなく和田圭が続いて人気のワンツー。
 「先行争いがありそうだったから、前の方から臨機応変にって感じでした。中団にこだわるよりも(吉田の)力が抜けているし、何でもできるタイプだから前から力勝負って感じでしたね。展開が向いたし、力でまくってくれて恵まれた。シューズのサンを連日、少しいじっていて、初日より感じ良かったが、もう少しいじりたい」

10R

選手の写真です。
不破将登選手
 松本貴治が7番手に下げたことで中団に入った不破将登(写真)は車間を切って松本をけん制しながらホームから仕掛ける。松本の巻き返しを笠松信幸がけん制すると、内に切り込んだ渡邉豪大が笠松を押し上げ松本、小倉竜二が落車。まくった不破が末良く押し切った。
 「松本君はたぶん前だろうから、村上(直久)さんが叩いたところを叩きますって作戦だったけど、(松本が)下がってくれたので落ち着いて行く準備をしつつ、1周なんで仕掛けた感じ。アクシデントがあっての結果だけど、しっかり行き切れましたし、最後まで踏めてたしいいと思う。ラインで勝ち上がれたのがほんとにうれしいですね」
 2位入線の渡邉は失格に。渡邉と同時に内に切り込んでいた野田源一が2着に繰り上がった。
 「自分としては初手の位置が誤算だったかな。あと自分の思った展開と違ったので。脚をためて一発と思ったけど、(不破の)スピードが良かったのでどこにも飛びつけずにかぶってしまった。タテ脚を使えてないので不満は残るけど、あと1走3着までに入って決勝に勝ち上がりたいです」

11R

選手の写真です。
新山響平選手
 打鐘過ぎ4コーナーで仕掛けをちゅうちょした新山響平(写真)だったが、2コーナー過ぎから仕掛けると直線で大外を一気。二次予選を快勝したが口を突くのは反省の弁ばかりだった。
 「(仕掛けるところが)2か所あったけど、どっちも迷ってしまい、結局、自分だけが届くレースになってしまった。今年一番、みっともないレースでした。地元をつけてあの走りは…。前がもつれてその分、届いたけど、普通なら飛んでいる。もっと作戦をちゃんと考えないと」
 3番手から先まくりを打った谷口遼平が2着。中西に抵抗されながらも何とかまくり切った。
 「いい位置を取れてまくりに行ったけど、中西さんが強くて出なかった。新山君が強いから行かれてからじゃ厳しいから無理やり先にいったけど、まくれず、もたついた分、新山君に行かれました。すんなりなら山口(泰生)さんとワンツーだったかと。要所、要所で踏んでいたからもう少し落ち着いて行けば良かった」

12R

選手の写真です。
山崎賢人選手
 桐山敬太郎の動きにも俊敏に反応した山崎賢人(写真)はそのまま桐山を叩いて最終ホームから主導権。元砂勇雪の巻き返しをしっかりと止めた佐藤幸治が続いて地元ワンツーが決まった。
 「プレッシャーが…。地元というのはないけど、オッズ見たら人気になってたので。前が切ってくれたので行きやすかったのかなと思う。自分の感じも全然いいので、(桐山が)行ってなくても自分で仕掛けたと思う。押し切れて良かった。(踏み直しもできた?)そうですね。(ナショナルチームに入って1年)だんだん良くなってきてる感じはあるので、競輪でも良くなれば」
 元砂との併走をしのいだ佐藤幸治が山崎に食い下がって、2車単210円という圧倒的な人気に応えた。
 「とりあえず死守できたので良かった。車券も売れてたから離れるわけにはいかないので。賢人は踏み上がってるとこを無理やり行った感じだったけど、出切ったあとも楽そうだった。全然タレないし、強かったですね。僕も賢人のハコでしっかり付いて行けてるんで状態はいいかな。(決勝に)乗りたいですね」

10R

選手の写真です。
吉田拓矢選手
選手の写真です。
神山拓弥選手
 松川高大の上昇を前受けの稲毛健太が突っ張ると、そこを吉田拓矢(写真)が叩いて打鐘前から主導権。吉田の動きに合わせて再度踏んだ松川が中団に収まる。吉田のペースの前に松川の巻き返しは3番手まで。神山拓弥の追撃を振り切った吉田が決勝進出一番乗りを決めた。
 「ちょっとセッティングを競輪祭の時のに戻して不安要素はなかったので先行して逃げようと思ってた。(稲毛が突っ張ったので)1回待って行ったら松川さんも来てくれたので、あとは自分のペースで行けました。先行すると決めてたので、結果逃げられて良かった。カミタク(神山拓)さんといつも連係して相性がいいんでうれしいですね。後半バタついたけど、逃げ切れてるので昨日(二次予選)よりは全然いいと思う」
 2着の神山拓弥(写真)は7月宇都宮以来となる決勝進出を手放しで喜んだ。
 「(吉田が)強かったし、思い切ってくれた。突っ張りを見てて、ジャンで行ってくれたから。風が強くてジャン先行したらキツいなと思ったけど、あいつがダメなら俺もダメだと思ってた。俺も余裕があったので、いつ来ても止められるなっていうのはあった。今期2回目の決勝だ。やっと乗れた。しかも記念の決勝で、獲っちゃうかも。ちょっと来てるね。サンタさんが来るかもしんない」
 吉田ライン3番手を回った須永優太が野田源一との3着争いを制して記念初優出を決めた。
 「記念の決勝は初めて。ドキドキしてたけど、すごくうれしかった。ラインのおかげで、連れてってもらった感じ。感覚的には日に日に良くなってる感じはある。連日、(吉田に)お世話になって、いい競走してくれたんでありがたいですね。チャンスは今回あると思ったので、明日(決勝戦)もチャンスあれば頑張りたいと思う」

11R

選手の写真です。
新山響平選手
選手の写真です。
村上義弘選手
 不破将登の内をすくった新山響平(写真)が打鐘前2コーナーで前に出るが、そこをすかさず元砂勇雪が叩いて主導権を握る。3番手で立て直した新山は1センターまくりで鮮やかに前団を飲み込んだ。
 「先行態勢に入ったけど、元砂さんのダッシュが良くて、モガき合うと後ろ2つのラインのまくり頃になってしまうので3番手で立て直した。周りは見えてましたね。脚にも余裕があったので、車間が詰まったところを一気に踏ませてもらいました。村上さんが持ってくるのを予想して進路を取ってまくり切れたのは良かったけど、後ろが付きづらい形になってそこは反省しています。脚の感じはいいですね。まくりでも出し切れてるし、いいと思う。積極的な気持ちではいるので、明日(決勝戦)も動けると思う」
 新山にまくられてしまった村上義弘(写真)だが、番手の和田圭をさばくと内に切り込んできた不破将登の動きにもしっかり対応して2着に食い込んだ。
 「勇雪が先行で勝負するという強い意志も後ろから感じました。新山君が(打鐘前に)内に行ったときどうなるかな、無理かなと思ったけど、勇雪がすごく気持ちの入ったレースだった。勇雪が気持ち入れて頑張ってくれたんで何とか自分も精いっぱいファンのみなさんの期待に応えられるようにと思った。和田君もヨコが強いし、内はしっかり見えてたので何とかできて良かった」
 不破マークから外に回した山口泰生は中を割ってくる柏野智典との3着争いを8分の1輪差で制した。
 「不破が頑張ってくれました。ジャンからハイスピードになったので、自分はためるだけためてコース狙ってと思ってた。不破が内に行ったんで和田と併走になったけど、ノーブレーキで弾くように前に踏んだ。今回はあまり調子が良くないんで、ああいう形になったら強気に攻めようと思ってました」

12R

選手の写真です。
山崎賢人選手
選手の写真です。
小川真太郎選手
 前受けから7番手に下げた山崎賢人(写真)は3番手の小川真太郎、5番手の三谷竜生にそれぞれ車間を空けられ、なかなか動けない。ホーム手前からの仕掛けに合わせて2コーナーから小川に先まくりされたが、追いつきざまに小川をゴール前でとらえた。
 「誰も行かないなら前からって話でした。もうちょっと早く引ければ、また違ったのかなと思うけど、そこだけ失敗しました。三谷さんがずっと外を見てたので、ちょっと行きにくくはあったけど、行かないといけなかった。(後ろの地元2人を連れ込めず)そこが良くないですね。先輩方には申し訳ないです。自分の感じはいいので、決勝は頑張らないといけないです」
 小川真太郎(写真)は2コーナーからの先まくりで山崎をヒヤリとさせた。
 「今日(準決勝)は出し切ってやろうって集中してやれたので良かった。みんな(スタートで山崎に)前取らせる気持ちがあったんで、前のレースの新山(響平)と同じようになるかなと思った。合わせて出るつもりだったけど、あそこなら自分も持つと思って行きました。本当は1周ぐらい行きたかったけど、自分もけっこう空けてたので行くのが遅くなりました。脚はいいと思います」
 赤板過ぎに切った谷口遼平だったが、そこから別線の動きはなく腹をくくって主導権。乗った笠松信幸が3着で決勝進出を決めた。
 「GIIIの決勝は(今年8月の)函館以来ですね。初手の位置取りが微妙だったので引きましたけど、後ろから落ち着いて駆けてくれた谷口のおかげ。落ち着いて走ってくれたと思う。スピードが違いましたね。来るのはわかってたけど、スピードがすごかった。せっかく行ってもらったし、そこを追いかけて3着入った感じ。今日(準決勝)が一番良かったかな。すごく軽かったので」

<最終日・9R レインボーカップ>
 最終日9Rには「レインボーカップA級ファイナル」が行われる。来期もA級なのは3人。その3人が竹山陵太の後ろにズラッと並んだ。番手を回るのは橋本智昭(写真)。7月から降級したA級では5回優勝している。
 「竹山が前でやるって言うんで任せます。いつもは僕が前だけど、今回は。期間も空いてなかったので、状態は変わらず。雪でバンクは乗れなかったけど、街道で調整して来ました。もちろん3着までに入りたいけど、それは結果なんでね。番手でやれることをやって。一発勝負は得意ではないけど、やることをやりたい」
 宮城勢は3人いるが、橋本、三浦雄大の間に佐藤一伸が入り3番手を回ることとなった。
 「(三浦に)譲ってもらった形なんで。チャンスはあるけど、責任がある場所だと思う。最後はこの並びで良かったって結果になるようにしたい。ここまではいつもと変わらず練習して来た。(状態は)変わらずと思う。一発勝負は着った(いい着を取った)記憶がないけど、自分のデキることをやって頑張りたい」
 7月は大宮、取手で6連勝し、S級特進にリーチをかけていた隅田洋介だったが、練習中の落車で5か月近い欠場。今期は競走本数が足りず、来々期はA級となりそうなだけに、今回は勝負駆けだ。
 「街道練習中の落車で右背中側のろっ骨を7本、11か所骨折に肺気胸。今月はけっこうがっつりやったけど、練習はあまりできてないですね。心肺機能とかはキツいかもしれないけどレースは3分だし、休んでてもウエイトはガンガンやってたのでダッシュはいいと思う。本番に強いんで大丈夫でしょう。走れるのを楽しみにして来た。(S級特進を)決めたほうが格好いいんで頑張ります」
 単騎とはいえ最内の1番車。九州勢からはただ一人の参戦となった瓜生崇智も意地を見せたい。
 「とりえは上手く立ち回る競走なので。先手をどこが獲るかは大体予想がつくんで、そこを頭に入れながら。しっかりここに向けて仕上げて来たのでバッチリ。来期はS級なので優勝するつもりで来た。地元地区代表としてA級戦の集大成として臨みたい」