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おおみや競輪

OMIYA KEIRIN

25#

検車場レポート

  • 1/14 Fri.  (前検日)
  • 1/15 Sat.  (1日目)
  • 1/16 Sun.  (2日目)
  • 1/17 Mon.  (3日目)

1R

選手の写真です。
林大悟選手
 直近の6場所を4度の決勝進出で準Vが2回。積極的な仕掛けでレースを支配するスタイルの林大悟(写真)が力をつけている。
 「(前回のあとは)ちょっと雪だったり、雨だったりで練習の感じがつかめなかった。でも、バンクでしっかりモガけたんで悪くないと思います。500バンクは嫌いじゃないのでしっかりと走りたい」
 前回の佐世保記念で3勝を挙げた松岡貴久は、一次予選の1着が昨年8月以来の勝ち星だった。それだけに今シリーズは、その勢いを加速させたいところだろう。
 「(前回の佐世保までは)落車しても詰めて走ったりしてたんで、(佐世保のあとは)ゆっくりしてました。佐世保の3勝は前が頑張ってくれたし、番組も良かった。でも、(感触が)悪くなかったので、そこをモノにできたんだと思います」

2R

 3車の関東ラインで番手を務めるのは山岸佳太。機動力も備えているだけに、どんな立ち回りを見せてくれるのか。ラインの浮沈の鍵を握っている。
 「(前回の伊東162着は)体とかセッティングはそこまで悪くなかったけど、気持ちの面が出てしまったんだと思います。(伊東のあとは)1日だけ休んで、ほとんど練習をしてました。ここは宇都宮の500バンクとも違うし、独特の感じがします。(初日は幸田)望夢が頑張るってことなので、信頼していきます」
 阿竹智史は、昨年の大みそかからの年またぎの岸和田FIを434着。ここは同県の山形一気とのタッグで前を回る。
 「(状態は)徐々に良くなってきていると思います。(中11日で)体調を崩さないようにして、いつも通りトレーニングをしてました」

3R

選手の写真です。
村上博幸選手
 村上博幸(写真)は、昨年の広島記念2361着から1カ月以上空いたローテーションで22年の初場所を迎える。
 「広島記念が終わってからは、鎖骨のプレート除去手術をしました。(四日市を欠場したけど)そのあとは計画通りに(練習が)できました。(大宮は)走りやすいバンクだと思う。でも、風にレースが左右されやすい。そこさえなければいいんですけど」
 久留米FIの最終日、昨年の大みそかの決勝が走り収めとなった山本伸一は、単騎でまくり不発の5着。初日の一次予選は3車のラインができあがった。
 「(感触は)悪くないと思いますし、しっかりと脚をつくってきたんで大丈夫。正月は少しゆっくりして、そこから練習をやってきました。ここは特徴があるけど、わりと嫌いではないです」

4R

 佐世保記念を含めて3場所連続優出中の金子幸央は、近況、戦法の幅を広げて柔軟に対応している印象だ。
 「(前回の名古屋の)決勝は内からしゃくられちゃったけど、それがなかったら良かった。そのあとはケアに専念しました。(初日は)自力だと思ったら、菊池(岳仁)君がいて、相川(永伍)さんが番手を回してくれるんで、菊池君にいきます」
 中四国勢の機動タイプと息を合わせることに集中する三宅達也は、初日の一次予選で小川丈太とラインを組む。
 「今回も中4日ですけど、そのあとも中4、中3日って(競走が)続くので、乗っておかないと。普通に練習をしてました。昨日も風が強いなかでモガいてきた。だから、(大宮で)風が強くても大丈夫かなと。もう(小川)丈太とは何回も連係してるので、任せていきます」

5R

 昨年11月の小田原FIでは一昨年の12月以来となるV奪取した飯野祐太は、その後の広島記念を4242着、続く前回の名古屋FIを341着とまとめている。
 「(前回は)脚の感じは悪くなかった。そこから変わらずです。ここも走りにくさとかはない。(初日は)あとは(坂本)貴史にしっかりと付いていきます」
 坂本貴史は、3場所前の立川FIの準決で落車に見舞われた。その後は未勝利だけに、状態が気になるところだ。
 「(前回の宇都宮247着は)成績はダメだったけど、レースのなかでは動けていた。それをプラスにとらえたい。練習も体調もだいぶ良くなってきたので、今回は楽しみにしてます。(初日は)後ろは飯野さん、金成(和幸)さんと気合が入る2人なので、3人で決まるように」

6R

選手の写真です。
渡部幸訓選手
 静岡のグランプリシリーズ2日目での失格が昨年のラスト走となった渡部幸訓(写真)は、今期一発目の四日市FIを123着。
 「(前回は)絶好調が10だとしたら、7くらいだったかなと。そのあとは雪だったりで、外はあんまり乗れなかった。室内トレーニングをメインにやって、直前はマウンテンバイクで雪の上を乗りました。ここはいいイメージも悪いイメージもないけど、自分の力を出し切れるかなと」
 堀内俊介は佐世保記念3941着から2週間以上空いたローテーションで、期替わりの初戦に臨む。
 「(前回の佐世保のあとは)キツめに練習ができたかなって思います。佐世保まではピストシックスだったりもあったんで、思ったような練習もできてなかった。久しぶりにちゃんとした練習ができた」

7R

 前回の佐世保FIを425着もまずまずの手応えを得た谷口遼平が、リラックスムードで口を開く。
 「直前はだいぶ良かったです。(前回も)冬場は苦手なんですけど、そのわりには良かったです。ここの500バンクは走りやすいイメージがあります」
 昨年の当所記念では2135着で決勝に進んだ合志正臣は、勝ち星から遠ざかっている現状を受け止める。
 「自分に余裕がないので、焦ってしまうし良くないですね。(500バンクは)大好きなんですけど、伸びないです。歯がゆいけど、これが現状なんで。10月の終わりに鎖骨を折って、もう3カ月くらいになる。3カ月くらいは辛抱かなと思ってた。夏場ならまだいいけど、冬場で体が動いてくれないんでしんどいところもあります」

8R

 稲垣裕之は、昨年12月の松山記念から京王閣FI、佐世保FIと3場所続けて決勝にコマを進めている。
 「(前回の感触は)良かったです。年末から自分のなかでは、だいぶ調子が上がってきている。そのあとは調整程度で大きく変わってない。(1月の大宮記念は)年の初めでピリッとしますね」
 3場所前の取手FIで落車に見舞われた伏見俊昭は、次の松戸FI、宇都宮FIでも勝ち星を挙げている。
 「(宇都宮は)怪我して2場所目だったけど、松戸よりは多少感じが良かった。ただ、2、3日目は(展開が)厳しかった。そのあとはいつも通り普通に練習をしてきた。自分の感じも練習する前くらいに戻って、だいぶ良かった」

9R

選手の写真です。
成田和也選手
 地元の黒沢征治の番手が巡ってきた成田和也(写真)は、前回の奈良FIの233着から2週間以上空いた。
 「(前回のあとは)基本的には練習してました。雪も多くて気温も低かったので、室内とかでできる練習をやってきた。大宮は久しぶりなんで、今日(指定練習)でアタリがつけられたらいいですね」
 前回の高松FIでは初日6着で2日目以降を欠場。大坪功一の状態はどうか。
 「(前回の欠場は)ちょっと強くなろうと思って、(トレーニングを)やりすぎてしまいました。どうですかね、わからないけど、とりあえず元には。(初日に連係する)緒方(将樹)君はチャレンジャーだし、自分もチャレンジャーなので一緒に頑張ります」

10R

選手の写真です。
中田健太選手
 前回の立川記念ではコンディションが一息だった坂井洋が、状態アップで今シリーズを迎える。
 「前回は体調も悪かったんで、結果も悪かったですね。立川が終わった次の日は体調を戻そうと思ってオフを取って、あとは練習をしました。まだ万全ではないけど、立川よりはいいと思います」
 久々の記念がホームシリーズの中田健太(写真)は、前回の向日町FIを323着とまとめたがフレームを換えた。豪華な地元の仲間たちとの記念に気持ちを込める。
 「(前々回の)静岡から新車だったんですけど、向日町でハンドルをいじったりもした。それで結果的には(フレームを)元に戻した。体の感じはいいです。11月末に(ここの)あっ旋が出て、そこから練習も調整もうまくできたかなと。(地元勢が)こんなにいいメンバーでの大宮記念もなかなかない。ここにあっ旋をされて、モチベショーンが上がらない人はいないと思う」

11R

選手の写真です。
犬伏湧也選手
 昨年11月に3場所連続の完全VでS級に特進した犬伏湧也(写真)は、すでに前々回の高知FIでS級優勝も遂げている。在所ナンバーワンが、初のグレードレースでどんな走りを見せてくれるのか。
 「(S級を3場所走って)レベルが高いなっていうのを感じます。もっともっと自分自身もレベルアップをしていかないと。(9車立ては)実戦では初めてです。しっかり出し切るレースで、しっかりとラインで決めたい」
 嶋津拓弥は、前回の宇都宮FIの366着から連続で500バンクが舞台。
 「前回はあんまり良くなかった。ただ、その前はずっと良かった。修正はしてきました。(大宮は)500バンクのなかで一番いいかなと思います」

12R

選手の写真です。
宿口陽一選手
 前回の立川記念では2日目から3連勝。新S班の吉田拓矢が優勝で順調に滑り出した。
 「(立川は)S級S班になって初戦ってことですごく緊張したけど、いいスタートが切れて良かった。中6日で(取手の)競輪場が開催中で使えなかった。街道だったり、室内練習だったりした。それで昨日はバンクに乗れました。(初日は)僕は単騎です。(同じ関東地区でも)地元4人に割り込むことはできない」
 宿口陽一(写真)が初めてだったグランプリを振り返り、平原康多とともにS班で地元記念を迎える。
 「(グランプリは)平原さんにはリラックスして楽しむぐらいで走れって言われたんですけど。自分はやってやるぞっていう感じで、それがカラ回りしてしまった。リベンジしたいっていう思いだし、もう一度(グランプリを)走りたい。僕は一生懸命やるだけ。体の調子も良くなかったけど、やっとここにきて楽しみだなっていう感じです」
 深谷知広は前回の佐世保9215着で21年を終えて、16年に記念Vを遂げた当所からスタートを切る。
 「(佐世保まで)ハードだったんで、年明けまで休んで、そこから順調に(練習が)できました。(初日は別線が)かなり手ごわい相手だと思うので、しっかりと頑張りたい」

1R

 古屋琢晶、伊藤成紀の順で切って出て、前受けの林大悟は7番手に置かれる。が、打鐘の4コーナーで4番手の伊藤が仕掛ける。最終ホーム手前で伊藤が出切り主導権を握るが、そこを林がまくりで襲い掛かる。大外から山降ろしで加速をつけた林があっさり前団をのみ込む。続いた松岡貴久は、番手で絶好の流れ。後続との間合いを計り追い込んだ。
 「(新年1走目での白星に)恵まれました。気分はいいです、いまのところ。(林が)1番車だし好きなところ取って、(大宮は)長いし好きなところからいってくれればと全部、林君任せでした。引くのがちょっと遅かったし、早く引けばもっと楽に行けたはず。(状態は)普通に乗れていますね」
 最終ホーム手前から踏み上げた林大悟は、いったん中団まで追い上げてからまくり上げた。
 「反応はめっちゃ遅れていた。遅すぎていつもの力を出し切れてないので、そこは修正しないと。(バンクコンディションは)バックが向かい風で、しっかり風が吹いてますね」

2R

選手の写真です。
山岸佳太選手
 打鐘の2センターで幸田望夢が押さえて出るが、後方から阿竹智史が巻き返す。阿竹はそのまま関東勢を叩いて先行策に出る。幸田から切り替えた山岸佳太(写真)は中四国ライン3番手の藤田昌宏をさばいて、単独のポジションを確保する。2センターから外に持ち出した山岸が、ゴール前で抜け出した。
 「(一次予選は)5着権利っていうのもあるんで、(阿竹は)あんなに早く来るとは思ってなかった。しっかりと気づいていれば、自分がもっとやれることもあったかなと。(幸田が叩かれて切り替えたのは)しょうがないかなと。(志村)太賀さんもいて人気にもなってたのもある。人の後ろだったんで、結構、冷静に走れたかなと。ただ、この風なんで自力選手にとってはキツいですね。自分の脚はそんなに悪くない」
 山形が外の山岸をけん制すると、志村太賀は逃げる阿竹と山形の間をピンポイントで突いて2着に伸びた。
 「(山岸が切り替えて)四国ラインの3番手が取れたんで、山形君は山岸君を警戒していくだろうから、僕は内をと。最後のコースは絶対にそこって思ってました。自分がそこを入ることによって、山形君も阿竹さんにも厳しくなるっていうのがありました。最近、セッティングを変えたりもしている。(前々回に)落車もしているけど、(感触は)そんなに悪くない」

3R

 先頭に立ってペースを握った松坂侑亮だが石井洋輝のカマシを受けて、山本伸一は7番手で最終2コーナーに突入する。バックから山本がまくりを打ち、松坂も合わせて出る。佐藤和也が松坂をブロックして外に膨れた山本だったが、直線でしっかりと伸び切って1着。
 「動ける積極型がそろっていたから出入りが激しくなるかと思ったが、そうはならなかったですね。風が強くてバックの仕掛けは、苦しいところで出切ることになってしまった。もうワンテンポ早く行けていればラインで決まったと思うけど、松坂君を見ながらいってしまった。感触は悪くない。ただ、ハンドル周りを変えてきたので、修正してマッチングできるように」
 コースを探していた村上博幸が最終4コーナーで内よりを選択。中近ライン3番手の伊藤正樹は、山本を追うように大外を踏んで2着。
 「(最終)バック9番手だったけど、前の2人が強いので信頼して付いていった。山本君が止まりかけて(村上が)内にいったので、僕は外のコースしかなかった。最近、調子は悪くなくて展開だけでした」

4R

選手の写真です。
金子幸央選手
 打鐘の3コーナー過ぎに土屋裕二と接触した相川永伍が落車。ラインが2車になった菊池岳仁は、2センター過ぎに仕掛けて最終ホームで主導権を奪う。3番手に渡邉豪大が飛び付き、8車の一本棒でバックを通過する。別線は動けず、金子幸央(写真)が菊池を差し切った。
 「そこ(相川の落車)だけが心残りです。菊池君がすかさず行ってくれたんですけど、(相川との接触で)自分も後輪がブルブルしてしまった。終始、壊れないかと心配でした。(菊池は)頼もしかったし、バック線の掛かり的に(別線の)巻き返しはキツいんじゃないかと。僕は安心してました」
 別線に出番を与えなかった菊池岳仁が、積極策で金子とワンツー。
 「今日(初日)は前のレースを見てても、長い距離を駆けるのはキツかなと。それで切って、切ってでも(別線は)なかなか駆けなんじゃないかと。うまくいきましたね。(最終)ホームで出切って自分のペースでいけば大丈夫かなと。感触もだんだん良くなっている」

5R

選手の写真です。
清水剛志選手
 単騎の清水剛志(写真)は、周回中から9番手。横関裕樹、坂本貴史が動いても清水は反応せず、最終ホーム手前で6番手から仕掛けた早坂秀悟ラインに乗る。早坂が出切ると、間合いを取った清水がその上をまくって長い直線を踏ん張って1着。
 「バックが向かい風だったので、脚を使わず一発狙おうかと。初手で早坂さんが前受けだったので、カマシと思い、そこに付いていこうと。最後は道中で踏み過ぎていっぱいになったけど1、2着ではあるかなと」
 北日本ライン3番手の金成和幸は、前の2人が包まれて、やむを得ず最終2センターから外を踏む。清水にタイヤ差まで迫る2着で、清水とのセットで好配当をメイクした。
 「(最終)3コーナーで坂本君が内に詰まっていて、飯野(祐太)君も追っていたからコースがないんで外に持ち出したら展開に恵まれた。1着を取ったかなと思ったけど、小倉(竜二)さんばりのハンドル投げができなかった。ピストシックスで自力を出しているのがいい方向に出たかな」

6R

 中団外併走から踏み込んだ堀内俊介が、最終ホーム手前で出る。その上をすかさず酒井雄多が叩いて主導権を奪う。5番手の谷和也は動けず、大西祐も後方のまま。番手で流れが向いた渡部幸訓が、追い込む堀内のスピード計りながらチャンスをモノにした。
 「酒井君の仕掛けがワンテンポ遅れた感じもあったけど、結果的にはそれが自分たちには良かった。酒井君とは久しぶりだったんで、今日(初日)の風でどの程度、(自分に)脚のたまりがあるのかなっていうのがあった。終わってみれば、もうちょっと自信をもって(最終)バックで車間を切れば良かった。風をとかいろいろトータルで考えると、明日(2日目)はもっといい走りができると思います」
 福島コンビを出させた堀内俊介は3番手確保。追い込みでラインの成清貴之と2、3着で勝ち上がった。
 「1回切ってからと。酒井君が来るようなら、しっかりと3番手を取り切ってっていう感じでした。そこからはもう少し早く仕掛けたかった。でも、風が強くて、脚も削られた。みんな2センターくらいから踏んでスライドしている形も多かった。それで落ち着いていきました。このコンディションで自分の状態がわからないところもあるけど、悪くはないかなと」

7R

 打鐘の4コーナーから仕掛けた伊早坂駿一が、最終ホーム手前で先頭に立つ。しかしながら、関東勢に乗る形で谷口遼平がまくる。谷口に合わせて笠松将太が番手発進。谷口と笠松が接触して両者が落車すると、小堺浩二、合志正臣が巻き込まれる。最終3コーナーのアクシデントを外に避けた原口昌平が、直線で抜け出した。
 「(最終)バックで内に詰まって、谷口君が出切るかわからなかった。そこを見ていて、谷口がいけるかなと外に持ち出したところで落車。ギリギリで避けられました。最後は1車交わすだけだったので、なんとかですね」
 前の2人が落車して最終3コーナーで先頭になった志智俊夫は、直線ではいっぱいも2着に我慢した。
 「谷口君を迎え入れようと内に降りたところで落車があって、その勢いのまま内を切り込んでいった。今回はギアをグランプリレーサーがしているのを参考に小さいのにしてみたが違いはわからなかった。自分はなんでも一緒みたいですね。ギアは戻したり、試したりしていきたい」

8R

選手の写真です。
稲垣裕之選手
 高久保雄介が押さえて出る。中団の外併走でタイミングと取っていた鈴木薫は、打鐘の2センターから踏み込んで高久保を叩いて駆ける。小原丈一郎も構えることなく最終ホームから反撃に出るが、伏見俊昭は連結を外す。小原が1人で出切り、鈴木が追いかける。5番手の高久保がまくり追い込むが一息。稲垣裕之(写真)が、その外を追い込んで前団をまとめてとらえた。
 「高久保君は警戒されていたので、仕掛けが遅くなって苦しくなったけど(届いて)良かった。感触は良かったです。人の後ろも増えてきたので、そのセッティングはかたまってきた。体は日に日に変わるのでメンテナンスをしてコンディションを上げていきたい」
 鈴木マークの佐藤礼文は、高久保をけん制するように外に張りながら追い込んだ。
 「(小原が1車で来て)内から来るか気にしながら、(鈴木)薫を入れてでしたね。薫が駆けてくれていたので後ろに入れた。9車立ては初めてに近いし、波で脚を削られたりした。(道中で)どんだけ脚をためられるかですね」

9R

 蒔田英彦に次いで緒方将樹が押さえて出て、黒沢征治は7番手。ペースを握った緒方は、最終ホーム手前から仕掛けた黒沢に合わせてフルアクセル。それでも黒沢は力の違いで出切る。黒沢に成田和也まで出切るが、開坂秀明は大坪功一にさばかれる。蒔田のまくりを成田が外に振って、内を突いた大坪は成田に当たって落車。アクシデントのあった成田だが、番手からきっちり黒沢を交わした。
 「黒沢君の気合の入った走りを後ろで感じてました。前(緒方)も踏んでたんでどうかなと思ったけど、(あそこを仕掛けるのは)気持ちじゃないですかね。信頼して付いていました。(後ろに)開坂さんがいないのはわかってて、3番(蒔田)も来てたし、しっかりと対応できた」
 地元で力の違いを見せた黒沢征治だったが、一瞬のちゅうちょをこう吐露して2日目の二次予選に気持ちをスイッチする。
 「先行というかホームで駆けたい。ホームが追い風なんで、そこで(スピードに)乗せたいっていう考えではいました。一瞬、まくりが頭をよぎったんですけど、その時には体が動いていました。体の方が調子がいい。頭の方は一瞬、弱気になってしまった。早めに叩き切れれば、もうちょっといい展開になった。そこが反省点です。ここに向けて自分のできることはやってきた。あとは(初日を)走って、もうちょっと修正できると思う」

10R

選手の写真です。
松岡篤哉選手
 打鐘の4コーナーから坂井洋が、ダッシュを利かせて一気。外に振って大きな波をつくった月森亮輔をスピードの違いでとらえる。関東ラインが出切り、吉本哲郎が自ら追い込むと中田健太がけん制。脚をためた松岡篤哉(写真)が、その外をまくり気味に追い込んで突き抜けた。
 「車番が悪かったので1回動かしてからと。相手の動き待ちで得意なパターンではなかったけど、思ったような展開にはなった。周回中から脚をためられたし、思ったより状態はいい」
 後続が迫るゴール前で坂井を利した中田健太が、最後のハンドル投げで2着を確保した。
 「(坂井)洋の持ち味を生かす競走をしてくれたが、大宮記念というのを意識してくれたのかな。洋のダッシュと自分のダッシュを考えれば相手は離れ待ちをしてくると思っていたので、月森君の動きは警戒していた。洋のカマシに月森君の動きを見ながら付けられたのは収穫。脚は良いしあとはセッティングが85点くらいなので、それを100になるようにいじるかどうかですかね」

11R

選手の写真です。
犬伏湧也選手
 嶋津拓弥がペースを落とすと、単騎の高橋幸司が最終ホーム手前からカマす。高橋が出切り、番手に嶋津が飛び付く。しかしながら、高橋を目標にして踏み込んでいた犬伏湧也(写真)が、さらに加速して南関勢、高橋をとらえる。最終3コーナーで出切ってからも犬伏のスピードは落ちず、そのままラインでの上位独占で、初めての記念で白星を飾った。
 「前を取って後ろに引いて、緩んだところで叩いていこうかなと思ってた。でも予想以上に(別線が)踏んでたので、出切るのが遅かった。けん制があったところも、さらっと回していけたんで調子はいいのかなと。ラインで決まったんで良かった。もっと踏んでいけそうな感じもあった。直線で踏み直せたも大きい。僕は日に日に上がっていく方なんで、初日にしてはデキが良かった」
 橋本強は、大宮の長い直線でも半車身まで詰め寄ったところがゴール。犬伏を称える。
 「ごちゃごちゃと考えるより、前から引いて巻き返そうと。(犬伏は)ラインで決まるように走ってくれましたね。ペースで踏んでいたし、しっかりと(最終)4コーナーからも踏み直していた」

12R

選手の写真です。
平原康多選手
 「突っ張りの作戦だった」と、森田優弥が振り返ったように、4車の地元勢は、前受けから別線を出させるムードはない。打鐘で深谷知広を突っ張った森田が、そのまま駆ける。深谷は8番手からの出直しを強いられる。5番手の山田庸平が最終2コーナー手前からまくりを打ち、森田との車間を空けていた宿口陽一も合わせる。宿口が山田にわずかに出られると、平原康多(写真)は井上昌己を張って踏み場をつくる。平原が追い込む吉田拓矢と踏み合いを制した。
 「ヨシタク(吉田拓矢)が見えたんで、すかさず踏みました。あと一歩遅れてたら行かれちゃってたと思います。余裕がないわけじゃないんで、大丈夫かなと。(前回で)落車してたけど、思ったよりも体も悪くない。自転車も全部、換えてきて、それなりに走れている」
 単騎の吉田拓矢は、最終ホームで7番手。九州勢と地元ラインが重なり隊列が短くなったところを2センターから外に持ち出す。平原には及ばずの2着もシャープな伸びが光った。
 「(打鐘の2センターで)詰まって(井上の内に)行っちゃったけど、あそこは勝負するところではないんで。(山田)庸平さんが行ったんで、自分も行ったけど、最後は平原さんに気づかれてダメだった。感じは悪くない」
 地元ライン4番手の武藤龍生が3着。内を締めながらソツなく立ち回り、平原に食い下がった。
 「(前の)3人に任せてました。久しぶりのレースだったんで緊張感があった。日にちが空いたわりに、うまく仕上げられたかなと思います」

6R

選手の写真です。
黒沢征治選手
 ペースを落とした清水剛志を押さえた林大悟が徐々に上げていくが、その上を菊池岳仁がカマす。最終1コーナー過ぎに菊池が先頭に立ち、踏み出しで遅れていた黒沢征治(写真)が追いついて関東2車が出切る。飛び付いた林と追い上げた和田真久留で3番手が併走。番手で冷静に別線との間合いを計った黒沢が、直線で抜け出して地元で勝ち星を挙げた。
 「流れも向いたんで、あとは(菊池に)付いていくだけだと。そしたら和田さんの動きで自分が目が回ってしまった。あそこをしっかり付け切らないと。それは武藤(龍生)さんにも言われてたんで反省点ですね。和田さんもあの勢いなら振ればどうにかなるかなと。そしたら後ろに入ったんで、あとは来られないだろうと。それで内だけは空けないようにと思ってました」
 思惑の外れた和田真久留は、最終1コーナーから関東勢を追いかけて踏み上げる。併走した林を3コーナー過ぎにキメて2着に伸びた。
 「ジャンで変に脚を使って、(最終)ホームでスイッチするのに体力を使ってしまった。ジャン過ぎはあの形になったら。林君は絶対に出させないだろうって思ってたんですけど、そうじゃなかった。慌てて(切り替えて)いって、余裕もなかった。菊池君の外をまくっていくのが理想だった。でも、落ち着いてしまった。(連日)スッキリしたレースができてないので、(準決は)スッキリしたレースで勝ち上がりたい」

7R

選手の写真です。
山田庸平選手
 金子幸央が切ったところを、酒井雄多が最終ホーム目がけて仕掛ける。酒井のカマしに北日本ラインが3人できれいに出切り、車間が空いた4番手に金子が入る。山田庸平(写真)は、前が遠い一本棒の7番手でバックを通過する。逃げる酒井後位の成田和也が差し脚を伸ばすも、3コーナー過ぎから踏み込んだ山田がゴール寸前で前団をつかまえた。
 「引くタイミングが遅れて、後方になってしまったのは反省です。中団が仕掛けた上を行こうと思ったが、なかなか詰まらなかった。昨日(初日)よりは今日の方が感覚が良かった。昼間に走れたことでやりやすかったかな。体はいいので、あとは苦手な500バンクの仕掛けどころとかが合ってくれば」
 弟子の酒井とのセットだった成田和也は、番手で絶好の流れが訪れたが4分3車輪、山田に交わされた。
 「(最終)バックでは誰もまくってこないなと確認できました。1センターでの(酒井の)掛かりが良かったですね。金子君と山田君が来ているのが見えたのでタテに踏んだ。(酒井が)頑張ってくれたから1着が良かったですね。酒井君のためにも決勝まで進みたい」

8R

選手の写真です。
深谷知広選手
 伊早坂駿一が打鐘過ぎに押さえて出ると、山本伸一がすんなり3番手に入る。前受けから後方に下げた深谷知広(写真)は、タイミングを取って4コーナーからスパートする。中団で車間を空けていた山本を乗り越えた深谷は、最終2コーナー過ぎに逃げる伊早坂をとらえる。付け切ったかに思われた成清貴之だったが、佐藤礼文のブロックでいっぱい。深谷が後続をちぎって押し切った。
 「前は取らされると思っていたので、引いてからどの距離でも行くつもりでやっていた。後ろでからんでいる気配はあったけど、あそこまでいったら、踏み直して、落ち着いて回せたのは良かった」
 佐藤礼文は張った成清を止めることはできなかったが、江守昇をさばいて追い込んで2着争いを制した。
 「(別線とは)点数の差も、力の差もあるし、考えて走ってラインから勝ち上がりを出せた。連日、前の先行選手のおかげで前の方にいられるので、7車立てと変わらずに走れている。思ったよりも走れていますね」

9R

選手の写真です。
犬伏湧也選手
 犬伏湧也(写真)が7番手に引き切った打鐘の4コーナーで、近藤夏樹が5番手から仕掛ける。犬伏は南関コンビを目標に踏んで、その上をスピードの違いで叩く。離れながら井上昌己が懸命に続いて、佐方良行が遅れた3番手には山岸佳太が追い上げる。番手の井上はいっぱいで山岸が迫るが、犬伏が二の足で押し切り連勝を遂げた。
 「(連勝で)しっかりと長い距離をいって踏み直しができてるんで、そこはいいかなと。緩んだところを行こうと思ってたら、近藤さんが先に仕掛けたんで、すかさず自分も行きました。吸い込まれる感じで、いい感じで攻められた。新人なんで自分は挑戦者。(準決も)ガンガンいければ。それであわよくば決勝にっていうのはありますけど、まずは力を出し切るレースを。まくり切れずとかじゃなくて、前にしっかりと出たい」
 結果的に犬伏、井上を追いかける形で3番手に入った山岸佳太は、2着で二次予選クリアも反省まじりに振り返る。
 「僕が近藤さんのところだったら神山(雄一郎)さんと決まったのかなっていうのがあります。切るところは反省点ですね。ああなったら無理くりでも(犬伏ラインに)付いていこうと。昨日(初日)レースが終わってから時間があったので、(吉田)拓矢にみてもらったりして、だいぶしっくりくる感じがあった」

10R

選手の写真です。
坂井洋選手
 打鐘の2センターで先頭に立った松岡篤哉がペースを緩めるが、7番手の坂井洋(写真)は動かず最終ホームを迎える。そのまま松岡が先行の腹を固めて、一本棒の隊列。車間を詰めながらバック過ぎに堀内俊介が踏み上げるも一息。その外を踏んだ坂井が、直線一気に突き抜けた。
 「(風は)ホームが向かいで、(スピードを)立ち上げるよりかは乗せてもらってからの方がいいかなと。前の方はどうなっているかわからず、途中から車間を空けて踏んでいこうとしか考えてなかった。前を乗り越えるためにも、外々を踏んでいきました。今日(2日目)は得意パターンだったので感じは良かった。ただ、(最終)ホームで仕掛けられなかった自分が情けないです」
 坂井の追い込みを半車身まで詰めた宿口陽一が2着。
 「坂井が一番若いんだし、力勝負でも良かったんじゃないかなっていうのはあります。地元2人を付けてってのは思ったけど、頑張ってくれた。あの仕掛けは差せない(笑)。自転車の感じが今日(2日目)は良かった。ハンドルまわりをいじったのが良かったみたいです」

11R

選手の写真です。
村上博幸選手
 中近ラインがペースを握り、4番手が吉田拓矢(イン)と蒔田英彦の併走。フタをした蒔田は最終ホーム手前でアクションを起こすが、高久保雄介も全開で踏んで突っ張る。渡邉豪大が中団に降りて、そのあおりで石塚孝幸に接触した吉田拓矢が1センター過ぎに落車。逃げる高久保の番手で引きつけた村上博幸(写真)が、ゴール前で抜け出した。
 「スタートは取れないと思っていた。後ろから切って、南関が叩いてと、想定していたけど、思ったようにならなかったですね。高久保が頑張ってくれた。(吉田の落車は)わからなかったです。最終バックから3コーナーで気配を感じなかったので、あとはどれだけ援護できるかなと。余裕はあったけど、500バンクの直線は長いなと思った。(前回のあと鎖骨に入っていたプレートを)抜いた分、可動域が広がったので感じはいいです」
 吉田の落車を避けた武藤龍生だが、目標を失い7番手に陥った。そこから最終バックでまくりを打ち2着に届いた。
 「(吉田)拓矢が落車して焦ったけど、後ろに大澤(雄大)さんも付いているし、内は空かないと思った。それで外を踏んだのが良かった。お客さんに応援してもらえたので力になりました。(地元記念は)気持ちが出すぎて空回りするんですけど、今回はうまくいっている」

12R

選手の写真です。
平原康多選手
 最終ホーム手前から反撃に出た森田優弥を先行態勢に入っていた小原丈一郎が合わせる。前団に迫った森田だったが、金成和幸とぶつかって車体故障。5番手で立て直した平原康多(写真)は、4番手からまくった原口昌平が阻まれたその外を踏んで渡部幸訓に踏み勝った。
 「(森田の車体故障で)一緒に転んじゃうかと思った。(無事で)まずそこが良かった。あとはもうタイミングを見ながらでした。後ろに(志村)太賀もいると思って、思い切り踏んだ。(渡部に)踏み勝てて良かったです。いろんなピンチをしのげましたのは気持ちですね。まさかあの展開で1着になるとは。10年に1回くらいこういうのがあるんですよ(笑)」
 小原の先行策。番手の渡部幸訓は、最終1センターで森田をけん制する。2センターでは原口も止めて、直線で平原との追い込み勝負で2着。
 「(最終)ホーム過ぎくらいに森田君がカマして来るんだろうと。それで自分が森田君を止めるか、森田君のスピードが良かったら3番手を止めてオバジョー(小原)を迎え入れようと思ってました。そのあとも平原さんが先に来るのかと思ってたら、原口君が先に来た。そこでもうちょっと余裕がほしかった。初日より2日目の方が全然余裕があったんで、日に日にだと思います」

10R

選手の写真です。
和田真久留選手
選手の写真です。
深谷知広選手
 坂井洋が打鐘の4コーナーで先頭に立つが、深谷知広を警戒しながらタイミングを取った犬伏湧也が最終ホーム手前からスパート。犬伏がダッシュ良く出切り、犬伏ラインに乗った深谷知広がその上を襲い掛かる。2コーナーからまくった深谷と犬伏の体が合わさって3コーナーに突入する。両者のサイドバイサイドで直線を迎えて、深谷マークから和田真久留(写真)が追い込んだ。
 「深谷さん任せで力勝負をすると。それにどこまでも付き合おうかなと。深谷さんが合わされかけていたところもうまく(追走が)できていたし、余裕はありました。深谷さんが残ってくれたのはありがたいです」
 南関、四国勢が重なった5番手の坂井は伸びない。最終2センター過ぎからコースを探していた成田和也は、南関コンビの間を割って伸びた。
 「(最後は)突っ込むしかなかったが、うまく割れて良かった。(シリーズ通して)初日、2日目は先行選手の頑張りのおかげで、今日(3日目)は自分なりいけたのでいいかなと」
 犬伏との踏み合いはゴールまで続いて、最後はハンドル投げの写真判定。まくりを打った深谷知広(写真)が、3着争いに踏み勝った。
 「犬伏君とは力勝負をしようと考えていた。行けるところからモガき合いでもなんでもと。(犬伏と走り)自分がデビューしたころの先輩たちは、こんな感覚だったのかなと。新しい力を感じました。犬伏君がしっかりと力勝負をしてくれたが、力勝負としては負けたかな。無理やりいって行ける手応えあったが、合わされて残してくれた(和田)真久留に感謝です」

11R

選手の写真です。
黒沢征治選手
選手の写真です。
宿口陽一選手
 打鐘でじわりと栃茨勢が出て、近畿コンビが続く。5番手で山田庸平と黒沢征治が併走になると、3番手の山本伸一が踏み込む。山本の仕掛けに金子幸央は突っ張り、金子と山本の叩き合いで最終回へ。山田は下げて5番手になった黒沢が、1コーナー過ぎから踏み上げる。宿口陽一は間合いを取りながら車間を空けて黒沢を追いかける。山本に踏み勝って逃げる金子を、黒沢が3コーナーでまくり切る。4コーナーでの落車のアクシデントを避けて、外を踏んだ山田がゴール寸前で黒沢をとらえた。
 「宿口さんの動きは読めなくて、車間を空けていたのか、付いていかないようにしていたのかわからなかったです。踏み出して(最終)バックで浮いてしまったのが反省点。初日の動きもあったので、警戒されたとは思います。バックを踏んで(井上)昌己さんに入れてもらいました。仕掛けが遅くなったし、落車があってなんとかでした。厳しかった」
 山本と金子の主導権争いをロングまくりで仕留めた黒沢征治(写真)が2着。
 「(打鐘の)4コーナーの下りで先行のイメージでした。先行タイプが自分くらいで、しっかり主導権を取りたいと。(金子と山本が)踏み合っていたので様子を見て仕掛けたけど、(車が)出ていないですね。その後もタレた。決勝で戦えるようにセッティングをいじりたい。日に日に良くなっているが、緊張します」
 まくった黒沢との車間を空けた宿口陽一(写真)は、最終3コーナーで追いつくも山岸佳太にからまれたのもあり3着。
 「車体故障もあって1着は取れなかったけど、脚の感じは良かった。(車間を空けていたのは)黒沢が浮いていて、あそこからでも追い付くと思ったのと、迎え入れようとも思っていた。山田庸平君の走りも警戒していました。今日(3日目)は、昨日、初日と違って余裕もありました。最後の車体故障がもったいなかったですね」

12R

選手の写真です。
平原康多選手
選手の写真です。
原口昌平選手
 包まれるのを嫌ったのか中団の菊池岳仁は、阪本和也の仕掛けに合わせて動く。菊池が打鐘過ぎに阪本を突っ張るように出て、そのまま主導権。埼玉コンビが続くが、佐藤礼文は連結を外して、4番手に阪本が入り、最終ホームを通過する。2コーナーから仕掛けた阪本は、外に持ち出すも進まず。逃げる菊池の後ろで間合いを取っていた平原康多(写真)は、ギリギリまで別線を引きつけて4コーナー手前から追い込んだ。
 「(菊池は)自信に満ちあふれてたんで、気持ちよく任せることができました。すごく強かった。ただ、初めて付いたんで、トップスピードがどのくらいか、どのあたりでタレてくるのかわからないところもあったんで、車間の空け方が難しかった。(今シリーズの自分は)昨日(2日目)の試練を乗り越えられたのがすべてです。(3連勝は)仲間に助けられている」
 武藤龍生は平原追走に専念して2着に流れ込んだ。
 「ラインのおかげですね。平原さんの後ろは安心感があって、付いていけばっていうのがあります。信頼して付いていました。自分も状態がいいんで、(決勝も)チャンスがくればっていうのがあります」
 4番手の阪本が不発になると、6番手にいた原口昌平(写真)は空いた車間を詰める勢いでまくり追い込み。前の2人には及ばずも3着で記念の決勝に初めてコマを進めた。
 「自分が6番手くらいでしたかね。(4番手の)阪本君が仕掛けてくれたので、あとは自分の仕掛けられるところからと。前が掛かっているので、(自分も仕掛けたけど)少しも出なかった。でも、脚の感触はいいです」