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おだわら競輪

ODAWARA KEIRIN

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検車場レポート

  • 8/26 Wed.  (前検日)
  • 8/27 Thu.  (1日目)
  • 8/28 Fri.  (2日目)
  • 8/29 Sat.  (3日目)

1R

選手の写真です。
中井俊亮選手
 中井俊亮(写真)は安定した戦いぶりが光る。中20日空いての追加参戦だが、状態面に不安はない。
 「追加が入るかなって思って練習してました。3日前に連絡をもらいました。状態は問題ないですね。地元も33(バンク)なんで(小田原に)苦手意識はない。いつも通り積極的に仕掛けてラインで決まるように」
 藤田勝也は中井と前回の向日町FIから同じローテーションだが、連係は久々になる。
 「向日町のあとはゆっくりして、普通に練習してきました。中井君はいつも頑張ってくれるので信頼して。(小田原は)ちょっと久々でイメージはないんですけど、嫌いではないです」

2R

 佐々木豪は8月名古屋オールスターの初日に落車したが、最終日まで走り切った。
 「オールスターは体は別に問題なかったんですけど、疲労がたまってしまって、あんまり良くなかったですね。終わってから体のケアをメインに、練習もしっかりやってきました。7車立てよりはやっぱり9車のほうが好きですね。自力でしっかり頑張ります」
 佐藤龍二は前回川崎FIの初日予選で約半年ぶりの勝ち星を挙げた。地元記念で結果がほしい。
 「ずっと1着がなかったんですけど、前回は久々に1着が取れました。(初日は)番手かなって思っていたんですけど、目標がいないんで前で頑張るしかないすね。今回は2回は勝ってガッツポーズがしたいです」

3R

選手の写真です。
高橋晋也選手
 高橋晋也(写真)はオールスターで惨敗した悔しさを今シリーズにぶつける。
 「オールスターはけっこう調子が良くて、自信を持って臨んだんですけど、気持ちで負けてました。自分のレースができずに、悔しさが大きかったです。終わってからはナショナルチームの練習がオフだったので、2、3日休んで、それから自主トレを始めました。今週からナショナルチームの活動が始まったので、普通に練習してきました。小田原は走りやすいイメージです。一走一走、しっかり頑張ります」
 番手を回る高木翔は普段とは違った緊張感を感じている。
 「人の後ろを回るのは3回目ですね。自力よりも緊張する。追加は大丈夫です。前回(立川FI)はスカスカする感じで、何をやっても良くなかったです」

4R

選手の写真です。
中本匠栄選手
 中本匠栄(写真)は復帰戦のオールスターよりも状態が上がっている。
 「(7月別府FIの)落車で鎖骨と肋骨をやってしまった。オールスターは状態がまだまだでした。先輩たちに後ろを回させてもらって、レース自体には参加できました。オールスターの時よりは良くなっています。今回は前で動ける準備はしてきました」
 江連和洋は調子、成績とも右肩上がりだ。
 「天気が良かったので、練習をちょっとやりすぎました。直前まで練習してました。小田原はA級で初優勝したバンクなので、いいイメージを持っています。高橋(築)君とも前々回の富山で連係してます」

5R

選手の写真です。
渡邉雄太選手
 渡邉雄太(写真)はオールスターの二次予選で敗退したが、シリーズ2連対を果たした。
 「調子は良くて、自分でも仕上がっていると思ったんですけどね。相手が強すぎました。練習はしっかりやってきました。小田原は(今年1月FI開催で)優勝しているんで、いいと思います。7車立ても別に気にならないです」
 吉田茂生は徐々に上向いている。久しぶりの記念参戦でアピールできるか。
 「感じはだいぶ上がってきています。ここまで期間がだいぶ空いたので、しっかり練習はできました。7車立ては難しいですね。相手は強いですけど、原(真司)さんとしっかり決まるように」

6R

 吉澤純平はオールスターの初日に落車失格。状態面が気がかりだ。
 「ケガは大丈夫です。治療してから練習もできました。感じも良かったです。フレームも大丈夫。33(バンク)も苦手じゃない。まずは一走してみて。(蕗澤鴻太郎とは)何回か連係があるし、任せて頑張ります」
 内山雅貴は徐々にS級でも結果が出始めている。
 「S級でも展開がはまれば勝てる手応えはあるんですが、展開がはまってないですね。苦手な押さえ先行も多い。もうちょっと長所を出せるようにしたいですね。調子はどんどん上がってます。相手は強いですけど、挑戦者として頑張ります」

7R

選手の写真です。
小松崎大地選手
 小松崎大地(写真)が機動力上位の存在。このクラスでは取りこぼせない。
 「オールスターは良かった面と悪かった面、両方ありました。今回は追加なんですが、練習は普通にしてました。共同(通信社杯)の前に1本走りたかったし、いろいろ試したいこともあるので。いい追加にしたいですね。小田原はすごく走りやすい印象です」
 成清貴之はFIシリーズを中心に成績は高いレベルで安定している。
 「前回は単騎だったり、やりづらい面がありました。7車は目標がいるレースはいいけど、いない時は難しいですね。終わってから2日間休養して、2日間練習してきました。小田原はスピードが出るバンクで走りやすいです。(初日は)菅原君の番手で頑張ります」

8R

選手の写真です。
松井宏佑選手
 地元コンビに人気は集中しそう。松井宏佑(写真)は当地記念初参戦だ。
 「オールスターは2走目があんまり良くなかったけど、それ以外は力を出し切れて、自分の中ではいいレースができたんじゃないかと思っています。終わってナショナルチームがオフだったので、地元の平塚のバンクで先輩たちと一緒に練習してきました。小田原は走りやすいし、33は自分の得意な戦法を出せるバンクだと思います。今回はメンバーがいいんで、まずは決勝に行って、郡司(浩平)さんとか神奈川の人たちと確定板を独占できるように」
 和田真久留は番手戦。松井と久々の連係に気を引き締める。
 「オールスターは二次予選の失敗が悔やまれますね。終わってからは練習とケアをバランス良くやってきて、いい気持ちで今回は臨めます。初日は松井君の番手でしっかり仕事をしたいと思います」

9R

選手の写真です。
郡司浩平選手
 地元の絶対的エース郡司浩平(写真)は当地記念を連覇中。3連覇へ向けて初日から全力投球だ。
 「前回のオールスターは最低限、決勝までと思っていたんですけど、スピードレースに対応しきれなかったです。終わってからは練習とケアをしっかりやってきました。直前の練習タイムや感触は前回よりも良かったです。今回は地元記念なので、GIと同じくらいの気持ちでしっかり戦います。3連覇は意識せずに、まずは決勝に勝ち上がって、狙えるようにしたいですね」
 松浦悠士はオールスターで2度目のGI制覇を果たした。
 「結果は出たんですけど、脇本(雄太)さんに力で勝ったとは思ってない。競輪としてラインの力で勝てました。普段は体にダメージを残さないように調整して、自転車に乗っている感触をいい状態で保つようにしているんですけど、今回はもっと強くなるために軽いギアや重いギアを使いながらいつも以上に負荷をかけるトレーニングをしてきました」
 古性優作はオールスターで決勝3着。タイトルまであと一歩のところまできている。
 「オールスターは相手がすごく強かった。脇本(雄太)さんが強くて、自分の力が足りないと感じました。脇本さんの映像を見て、セッティングやトレーニングなど、これからの方向性を考えました。初日は相手が強いですけど自力で頑張ります」

1R

 赤板で飛び出した奥村諭志に対し、前受けから5番手に下げた中井俊亮が打鐘前から反撃に出る。奥村に合わされていったん3番手に降りた中井が2コーナーから力強くまくり切った。
 「奥村君と坂本(周輝)さんがどう動くか様子を見ながら行けるタイミングで行こうと思ってました。ちょっと迷って中団併走にはなったんですが、余裕はありました。状態は問題ないし、脚の状態も悪くないです」
 原誠宏にからまれながらも耐えた藤田勝也が2着に流れ込み、近畿ワンツー決着となった。
 「(中井は)位置を取って、すぐまくってくれた。2コーナーで原さんと目が合って持ってくるのは分かっていたんですけど、それでちょっと離れたのは反省点ですね。重く感じました。セッティングをいじって、修正します」

2R

 後ろ攻めの佐々木豪が抵抗する河合佑弥を最終ホーム前に強引に叩いて逃げる。余裕を持って番手を回っていた三宅達也が別線の巻き返しを警戒しながら抜け出した。
 「バンクが重たかったのに(佐々木)豪ちゃんがめっちゃいいレースをしてくれた。自分も付いているだけでも重く感じましたからね。3人で出切った後は一応、後ろを見て警戒しながら最後は踏みました」 
 佐々木豪は力強い逃走劇でラインを上位独占に導いたが、ゴール寸前で失速して3着に。
 「キツかったですね。でもあそこで行かないと中団で(佐藤龍二に)車間を空けられて合わされてしまうと思ったので。ダサいレースをするよりはと思って前々へ攻めました。踏み直したつもりですけど、無茶苦茶重たかったですね。準決に上がりたいので明日(2日目)は1着を目指して」

3R

選手の写真です。
吉武信太朗選手
 後ろ攻めの高橋晋也は中団の吉武信太朗(写真)にフタをしてから赤板で飛び出して主導権を取る。これで6番手となった吉武は最終ホーム前からスパート。人気の北日本勢を豪快に飲み込んだ。
 「正直、終わったと思いました。ああなったら(中島将尊が高橋の後位に)粘ってくれることを期待したんですけど、すんなり行かせてしまったので。詰まった勢いで行けるところまでと思って踏んだんですが、意外に前まで行けました。番手(の高木翔)が持っていきにくいところで行けました。脚の感じは悪くないと思います」
 好マークの中村昌弘が2着に続いて中四国ワンツーが決まった。
 「(吉武は)脚をためていると思っていたので、行けるところまで行ってくれるだろうと。ビリビリしました。差せる余裕はなかったけど軽かったです」

4R

選手の写真です。
中本匠栄選手
 高橋築と地元の佐々木龍で4番手を取り合い、鶴良生がレースを支配する。高橋が中団を取り切るが、脚力を消耗してまくりは不発。逃げる鶴の番手から中本匠栄(写真)が、直線で楽に抜け出した。
 「(鶴とは)初連係だったんですけど強かったですね。いいペースでしたし、最後もタレてはこなかった。誰か来ればそのスピードに対応しようと思っていましたけど来なかった。自分も1走した感じは悪くないですね」
 中団のもつれをしり目にマイペースで逃げた鶴良生は、ラインを上位独占に導いて2着に踏ん張った。
 「先行主体には考えていましたけど、中団がもつれたのでそのままペースで駆けられました。33バンクは得意な方じゃないんですけど、小田原だけは成績がいいですね。長い距離を踏んで粘れているので、悪くないと思います」

5R

選手の写真です。
吉田茂生選手
 赤板前に先頭に立った渡邉雄太の後位で古川宗行が粘って成田健児と併走に。前団がもつれたところを吉田茂生(写真)がタイミング良く叩いて打鐘で主導権を取る。そのまま力強く押し切って金星を挙げた。
 「(古川が)引いて来たらすかさず行くつもりだったけど、粘ったので行けるところから行こうと。出る時もペースに入れて、終始、落ち着いて行けました。最後は交わされたかと思ったんですが、踏ん張れました」
 好アシストから迫った原真司は2着。43歳のバースデー勝利はならなかったが、岐阜ワンツーの結果に満足げ。
 「吉田君も僕の誕生日を知ってくれていたので頑張ってくれました。来る前は乗り込み重視の練習で疲れは少しあるけど、結果的に2着だったので良かったです。前回が悪くて今回はセッティングを変えて思ったよりも良かったです」

6R

選手の写真です。
吉澤純平選手
 内山雅貴を突っ張った蕗澤鴻太郎が、主導権をキープして風を切る。番手の吉澤純平(写真)は打鐘の3コーナー過ぎから反撃に出た吉川起也をけん制。早めの追い込みで人気に応えた。
 「蕗澤君が突っ張って駆けてくれた。内山君がなかなかやめなくてキツかったですね。吉川さんには直線で来られてしまったので、止められる感じじゃなかったので踏ませてもらいました。もっとうまくやれれば良かったですけど、VTRを見て反省するところはしっかりしないと」
 関東ライン3番手の小林圭介は、内を締めてソツなく2着に流れ込んだ。
 「蕗澤君が頑張ってくれたのが大きいですね。とにかくもう離れないように(吉澤の)後輪だけを見てと。対応はできましたけど、余裕はまったくなかったです」

7R

選手の写真です。
小松崎大地選手
 前受けの小松崎大地(写真)は5番手に下げて赤板からすかさず巻き返す。打鐘で菅原大也をねじ伏せた小松崎が最後までしっかり踏み切り、ラインで上位独占を決めた。
 「行けるタイミングがあれば、どこからでも行こうと思ってました。タイミングは良かったんですが、後輪がスライスしてしまったのは課題ですね。バランスを崩すくらい踏めているのかなとも思います。(2日目も)ポイントのことは考えずに、自分のレースをして1着を取りたいですね」
 佐藤和也はわずかに交わせず2着。小松崎の強さに脱帽する。
 「なんか緊張しました。前を取って、(小松崎に)あとはお任せしてました。(仕掛けが)思ったより早かったけど反応はできてます。抜けると思ったけどレベルが違いました。強い人は最後の踏み直しもしっかりしてますね」

8R

選手の写真です。
和田真久留選手
 5番手の松井宏佑が、赤板1センターから仕掛ける。スピードの違いで泉谷元樹を叩いた松井に、和田真久留(写真)、鈴木良太と南関ライン3車で出切る。冨尾享平が4番手に切り替えるも別線の出番はなく、和田が逃げる松井を交わして地元ワンツー。
 「松井君は頼もしくもありドキドキする選手なので、うまく決めたいなって思っていました。最終ホームで3人で出切れたのがわかったので安心しました。(松井は)相当かかっていたので、(別線は)来られないだろうと思いました。体の状態はオールスターよりもいいと思う」
 さすがのスピードで果敢に風を切った松井宏佑が2着。
 「出切るまでに脚を使ったので満点とはいかないですけど良かったと思います。疲れはありますけど、日に日に良くなっていくと思う。明日(2日目)もラインで決められるように頑張りたい」

9R

選手の写真です。
郡司浩平選手
 古性優作、松浦悠士の順で切ったうえを打鐘で郡司浩平(写真)が叩いて主導権を奪う。そのままハイピッチで駆けて別線は手も足も出ない。マークの佐藤慎太郎も振り切った郡司が文句なしの白星スタートを決めた。
 「前受けでももう1回叩くチャンスはあると思ってました。あそこで反応できて、仕掛けることができて、押し切れている。自分の中では上出来のレースでした。初日に1着を取れると楽なんで良かったです」
 2着の佐藤慎太郎は郡司の強さを称える。
 「(郡司が)強かったですし、タイミングも抜群でした。先行してもいい気持ちで思い切って仕掛けられるのはさすがですね。後ろで強さを肌で感じさせてもらいました」
 飛び付いて3番手を確保した松浦悠士は仕掛けられず、そのまま3着に流れ込んだ。
 「先行したかったんですけどね。切って郡司君に合わせたかったけど、見たらもう来ていました。強かったです。完敗ですね。飛び付いてもうキツかったので、戦い方を考えないといけない」

1R

 赤板から主導権を取った高橋築の後位に奥村諭志が飛び付く。前団がもつれたところを中本匠栄が打鐘の2センターからロングまくりで襲いかかる。最終2コーナーで中本が高橋を抜き去ると、続いた松尾透が鋭く追い込んだ。
 「最高の展開でした。半年くらい前からずっと調子が良くて、ずっとその状態を維持できています。明日(3日目)も確定板に上がれるように頑張ります」
 高橋の番手を死守した吉澤純平は九州コンビの後位にスイッチしてから追い込んで2着に。
 「番手なんで粘られることも頭にありました。決着がついてない時に(中本に)まくりに来られてしまったので対処できなかったです。申しわけなかったですね。(2日間は)自力じゃないんで、いいか悪いか分からないです。練習の感じは悪くなかったので、悪くはないと思いますけど」

2R

 正攻法の構えから引いて巻き返した吉武信太朗が打鐘前に先頭に立つ。すかさず反撃に出た泉谷元樹に合わせて吉武は踏み上げるが、中団を確保していた渡邉雄太が残り1周で内を突いて主導権。番手の和田真久留がゴール寸前でとらえてワンツー決着。
 「スタートから全てを任せていました。連日、番手回りは競輪人生で初めて。自力を出せていないので確かなモノはつかめていないですけどいい形で走れている」
 渡邉雄太は初日の反省を踏まえて積極策に出て不安を払拭した。
 「昨日(初日)の感じじゃヤバいと思いましたけど、何とかですね。和田さんと決まって良かったです。(最終ホーム手前で内が空いて)ラスト1周だったので駆けてもいいかなって感じで踏みました」

3R

選手の写真です。
香川雄介選手
 内山雅貴が赤板からハイピッチで駆ける。前受けから6番手まで下げた佐々木豪は最終ホーム前からまくり上げるが、成清貴之が外に振りながら前に出る。3コーナーで内山と成清の間を突いた香川雄介(写真)が先頭でゴールを駆け抜けた。
 「(佐々木)豪は何テンポか早く仕掛けられたと思うけど、任せているからしょうがない。僕としては1着に行けて良かったですけど。空いたところを狙うしかなかったですね。成清が降りてきたら外を踏もうと。入ったら締められてコケそうになったけど、コケなくて良かった」
 最終バック最後方から小林圭介がしぶとく伸びて2着に入った。
 「メンバー見ると厳しいんですが、どこかで古川君が必ず仕掛けてくれるので、チャンスはあると思ってました。ハンドルさばきはあんまり上手いほうじゃないけど、空いたら入っていこうと。運が良かったです」

4R

選手の写真です。
蕗澤鴻太郎選手
 赤板の2コーナー手前で先頭に立った中井俊亮が、そのままペースを上げて駆ける。一本棒の6番手に構えた蕗澤鴻太郎(写真)は、最終2コーナーからまくりを打つ。蕗澤は東口善朋のけん制を受けるも、乗り越えてゴール前できっちりとらえた。
 「前を取って緩んだところから仕掛けようと思っていましたけど、(勝ち上がるには)1着権利だと思っていたので狙いました。タイミングが良くなかったので、東口さんに止められそうになった。でも、モノにできて良かったです」
 逃げた中井が5着に沈んで、2着の東口善朋はこう振り返る。
 「(蕗澤に)まくり追い込みみたいな感じで来られたので対処できなかったですね。自分の技量不足でシュン(中井)をかばいきれなかった。調子自体はいい」

5R

選手の写真です。
古性優作選手
 前受けから6番手まで下げた古性優作(写真)が打鐘から一気に巻き返す。ホームで大矢崇弘を叩いて別線は沈黙。古性が力強く押し切って圧倒的な人気に応えた。
 「前を取れれば前からで、取れなければどこからでも良かった。昨日(初日)、レースが終わってダイジェストを見たら、思っていた乗り方と全然、違った。脚見せでフォームを確認して、昨日よりも全然、良かったです。もうちょっと煮つめていきたいですね」
 藤田勝也がしっかり続いて2着。またしても通算200勝はお預けとなったが、近畿ワンツーを決めた。
 「(古性に離れないように)それだけでした。昨日、前に離れているんで、セッティングをいじって、少し良くなりました。もう少し煮つめたいですね」

6R

選手の写真です。
中川誠一郎選手
 鶴良生を突っ張って菅原大也が主導権。鶴が中団の外に浮くと、中川誠一郎(写真)は鶴を深追いせずに後方で脚をためる。最終1コーナーからまくった高橋晋也を目標に、自力に転じた中川が鮮やかにのみ込んだ。
 「南関勢があそこまでやる気だとは思っていませんでしたね。(最終ホームで)高橋君が下がってきたので車体故障したのかなって思ったら、また仕掛けていった。ちょっとそれを見ていて、(仕掛ける)タイミングが遅くなってしまいました」
 高橋晋也は逃げる菅原マークから番手まくりを打った佐藤龍二を最終バックでとらえて2着。
 「1着を狙って仕掛けたけど、最後はタレてしまいました。警戒はしていたんですけど、一番怖かった中川さんが最後に来ましたね。脚の感じは悪くないと思います」

7R

選手の写真です。
佐藤慎太郎選手
 打鐘前に先頭に立った中島将尊を小松崎大地が強引に叩いて逃げる。そのままスピードに乗せて別線は出る幕なし。最後は佐藤慎太郎(写真)が粘る小松崎をきっちり交わして人気に応えた。
 「前を取って、あとは(小松崎に)全部、任せる形で。すんなりだったんで余裕はありました。(人気が集中して)走るほうはプレッシャーもあるんですが、そのなかでしっかり人気に応えて勝てたのは良かったです。準決勝もどうにか突破して、決勝に乗りたいですね」
 小松崎大地は危なげない先行策で佐藤とのマッチレースに持ち込んだ。
 「取れた場所から、あとはレースの流れに乗って仕掛けようと思ってました。少し強引な形にはなったんですが、あそこで構えても良くないですからね。(ライン)3車というのを考えると、あそこが仕掛けどころだったと思います。踏んだ感触は悪くないけど、もうちょっと煮つめないといけないところもあります」

8R

選手の写真です。
郡司浩平選手
 赤板手前から踏み込んだ松井宏佑が主導権を握って、地元3車のラインが出切った時点ですでに勝負あり。別線に出番はなく、逃げる松井を楽に交わした郡司浩平(写真)が初日特選に続く連勝で人気に応えた。
 「すべて松井に任せていましたし、(地元ライン)3人で決まって良かった。余裕をもって付いていって、みんなでゴール前勝負ができたので一番いい形で決められましたね。初日もですけど、やっぱり地元なので気合は入ります」
 別線をクギづけにした松井宏佑は、ラインでの上位独占をメイクして2着に粘り込んだ。
 「初日みたいに前を取って引いて、行けるところから仕掛けようと思っていました。(坂本)周輝さんが切ったので、すんなり出られました。感触は初日よりも良かったですね」

9R

選手の写真です。
松浦悠士選手
 後ろ攻めの山本巨樹が赤板で先頭に立つが、中バンクに上がった隙を逃さず松浦悠士(写真)が内をすくって打鐘前から駆ける。絶妙のペース配分で最後まで踏み切った松浦が他を寄せ付けずに押し切った。
 「基本的に先行しか考えていなかった。初日の郡司(浩平)君くらいのところから駆けたいと思ってました。セッティングと乗り方を変えたんですけど、絶好調とは言えないですね。ちょっとまたいじって考えます」
 しっかり2着に流れ込んだ三宅達也は松浦とのワンツーが決まって安堵の表情を見せる。
 「(人気になっていたので)絶対に付いていかないといけないと思って緊張しました。しびれますね。余裕のあるふりをして、余裕はなかったです。(松浦が)よく踏み直してました」

7R

選手の写真です。
松井宏佑選手
選手の写真です。
東口善朋選手
 古性優作が中団から先に動いて切る。後方の松井宏佑(写真)は赤板の2コーナーから一気に踏み込んで主導権を取る。マークの渡邉雄太は離れ、後位にはまった古性が渡邉を追いかけるが、前との車間はなかなか詰まらない。松井がセーフティーリードを保ったまま逃げ切って圧勝した。
 「できれば前を取りたかったんですけどね。後ろになって古性さんが先に出たので、それを見てから落ち着いて自分のタイミングで仕掛けました。初日、2日目とラインの後ろには交わされたけど、いいレースができていた。今日(3日目)もしっかり先行できて、いい内容だったと思います。日に日に感じも良くなっています」
 古性マークの東口善朋(写真)は後方からまくってきた小松崎大地をけん制してから追い込んで2着に。
 「(古性)優作が頑張ってくれたので、なんとか決めたかったですけどね。中団から攻めて粘るか、スピードが違ったので追いかける形になりました。松井君が強かったです。(古性は)前に出る時間が長かったのかな。あれだけ行ってくれたのに自分だけになってしまった。自分の脚とか雰囲気は悪くないです」
 目標の小松崎が不発の展開から佐藤慎太郎がしぶとく3着に突っ込んだ。
 「松井の強さが際立ってましたけど、(小松崎)大地が気迫の入った走りで前々に攻めてくれたおかげです。コース取りは東口の内も見えていたんですが、結果的に外になりました。アクシデントはありましたけど、いい判断はできたと思います」

8R

選手の写真です。
郡司浩平選手
選手の写真です。
和田真久留選手
 後ろ攻めから先に動いた中本匠栄を中井俊亮が赤板で押さえて先頭に立つ。これで3番手に収まった中本が打鐘で中井を叩いて出ると、冷静に戦況を見極めていた郡司浩平(写真)が九州コンビを追いかける形からスパート。最終ホームで中本をねじ伏せて主導権を取る。そのまま快調に飛ばした郡司が鋭く詰め寄る和田真久留をわずかに振り切り、3連勝で完全優勝に王手をかけた。
 「(ライン)3車でしたし、受けて立つ立場。前からでも行けるところから仕掛けようと思っていました。中本さんがどうするかなって感じでしたけど、叩きに行ったので流れが向きました。最後はガムシャラに踏みました。初日にあのレースができていたからこそ、今日(3日目)も自信を持って仕掛けられたと思う。自分から人気になっていたし、その期待に応えられて良かったです」
 番手絶好の和田真久留(写真)は郡司をわずかに交わせなかったが、地元ワンツーが決まった。
 「道中で踏んだりやめたりでキツかったですね。中川(誠一郎)さんの動きも小林(圭介)さんの動きも見えていましたし、最後は(郡司)浩平とワンツー決まるようにって思って。連日、番手を回っているので、そこら辺の余裕はありますね」

9R

選手の写真です。
松浦悠士選手
選手の写真です。
吉澤純平選手
 後ろ攻めの蕗澤鴻太郎が早めに飛び出して先行態勢を取る。前受けから6番手に下げた高橋晋也は赤板の2コーナーから反撃。打鐘の3コーナーで吉澤純平が高橋を外に振ると、内をすくって番手を奪った松浦悠士(写真)が最終2コーナーから番手まくりを打つ。そのまま後続を力強く振り切って人気に応えた。
 「中団、中団でジャンくらいから(別線が)叩き合うようなら、叩いたほうにスイッチするか、突っ張ったほうに付いていくかでした。吉澤さんの内はあんまり考えてなかったですね。昨日(2日目)のほうがちょっと感じが良かった。(決勝に向けて)また考えて修正します。しっかり戦えるように準備したいですね」
 蕗澤との連結を外してしまった吉澤純平(写真)は中国コンビの後位で態勢を立て直し、最後は香川雄介を交わして2着。
 「蕗澤君は勝負のスイッチが入ってましたね。しゃくられて厳しかった。もうちょっと何かできたかもしれないですね。もうちょっと余裕を持って後ろを回って、ラインを助けられれば良かったです。脚の感じは悪くないので、前でも戦えると思います」