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54#

検車場レポート

  • 9/25 Wed.  (前検日)
  • 9/26 Thu.  (1日目)
  • 9/27 Fri.  (2日目)
  • 9/28 Sat.  (3日目)

1R

選手の写真です。
島川将貴選手
 オープニングレースは1番車の島川将貴(写真)に期待が集まる。前回の9月名古屋FIは準優勝。調子、成績とも右肩上がりだ。
 「名古屋(の決勝)は自分から展開を悪くしちゃいましたね。でも、体的にはいいと思います。体のケアをしっかりするようになったのと以前はウエイトもやっていたんですが、最近は自転車に乗る練習がほぼ10割になって、良くなってます。1レース1番車は何回かあります。しっかり力を出し切ります。今回は決勝にいきたいですね」
 佐々木則幸はケガから復帰2場所目。通算400勝にリーチをかけている。
 「前回の復帰戦は地元(高知)で何とか決勝に乗ることができました。落車で手首を痛めたんですが、良くなってます。400勝は地元の決勝戦で決められれば良かったんですけどね。初日は島川君が強いんで、しっかり付いていきます。この4日間で1勝して達成できればいいですね」

2R

選手の写真です。
横山尚則選手
 横山尚則(写真)は直前の地元取手FIで優出。それから中3日でも不安はない。
 「前回の地元戦はしっかり走れたと思います。開催中にしっかり修正もできました。中3日で状態は変わらないですね。今年の前半は悪くて、(S級)1班の点数も取れなかったんですが、少しずつ良くなってます」
 今野大輔は前回の9月大宮FIで今期初優出を果たした。今シリーズは新フレームで挑む。
 「大宮は決勝に乗れたんで、うれしかったです。それから中20日空いたんで、いろいろやってきました。一番大きいのは自転車をチェンジしたことですね。練習の感じは良かったんですけど、ギア比も変えるので、あとは走ってみてどうかですね」

3R

 川口聖二は8月弥彦FIで落車負傷。今シリーズは1カ月半ぶりに実戦を迎える。
 「左鎖骨を骨折しました。手術して退院してから、やれることはやってきたつもりです。この1週間は普通にもがけるようにはなりました。でも、恐る恐るという感じはありますね。乗っている感じも違和感はあります。フレームは弥彦の落車で潰してしまったので、今回は新車です。頑張るだけですね」
 嶋津拓弥はその8月弥彦FIで通算2度目のS級優勝を飾った。前回の西武園FIは勝ち上がりに失敗したが、状態面に問題はない。
 「弥彦で優勝して、練習もやる気が出ています。西武園はダメでしたけど、調子はだいぶ良くなってます。初日はライン3車なんで頑張りたいですね。いいレースを見せられるように」

4R

 伊藤裕貴は8月名古屋オールスター、9月松阪の共同通信社杯と地元地区のビッグレースで大敗が続いた。
 「ずっと良くなかったですね。練習はしっかりしてたんですけど、なにか出し切れてない感じがありました。練習で追い込んでやっているつもりが、追い込めてなかった。前回の共同を走って、そのことに気付くことができました。終わってからその辺りを意識して、練習で刺激を入れてきました。これで体もどんどん変わっていくと思います。今回はセッティングも大幅に換えます。それで良くなってくれれば」
 小川賢人は9月西武園FIで今期初優出。7月の落車から立ち直ってきた。
 「落車で骨折はしなかったけど、擦過傷と打ち身があって、良くなかったんですけど、体がだいぶ動くようになりました。調子は上がってますね。力を出し切れば結果がついてくると思えるようになりました」

5R

 山中秀将は本来のスピードが戻ってきた。今期初の初日予選スタートで取りこぼせない。
 「6、7月と1カ月で3本走って、今月もこれが3本目。しんどいですけど、休んでられないですからね。ちょくちょくフレームやセッティングは変えているけど、大きく変わることはないし、一番は脚力の底上げをしないといけない。良くなるように、できる限りのことをしています。初日は細切れなんで、行けるところでしっかり仕掛けたいと思います」
 阿部力也は今期に入って優出回数が増えるなど差し脚が切れている。
 「最近は自力選手が本当にいいレースをしてくれるので、それで自分にチャンスが生まれているんだと思います。調子は悪くないし、徐々に脚力も上がっている感じもあります。初日は根本(哲吏)さんに任せます。連係はかなり久しぶりです」

6R

選手の写真です。
飯野祐太選手
 飯野祐太(写真)は前回の別府FIの準決勝、決勝と売り出し中の嵯峨昇喜郎の番手を回った。
 「準決勝、決勝と結局、(嵯峨を)抜けてないですからね。見極めが難しい。でも、これからが楽しみです。最近は成績的にはまとまっているんですが、1着を取れてないのが現状です。感覚的にももうちょっとほしいですね。中4日で練習はしっかりやってきました。自力でしっかり力を出し切ります」
 小森貴大は8月岐阜FIで惨敗。その後、1本欠場して、今シリーズを迎える。
 「特進してS級に上がった頃は勢いで走れていたんですけど、(6月四日市GIIIナイターで)落車してから良くないですね。岐阜のあとは腰痛が出て、地元戦を欠場しました。もう痛みはないし、練習もできてタイムも出てます。今回はしっかり自分のレースをしたいですね」

7R

選手の写真です。
中本匠栄選手
 中本匠栄(写真)は8月オールスターでGI初勝利を挙げると、続く同月富山記念では決勝に進出するなど好調が続いている。
 「最近は落車もなく、ケガなく走れているのが大きいですね。仕掛けるところでしっかり仕掛けられています。久しぶりに今回は間隔が空いたんで、しっかり練習はできました。初日も流れに乗って、しっかり仕掛けたいと思います」
 藤田竜矢は状態が上向いているが、向日町バンクに苦手意識を持っている。
 「最近の自転車の進みはそんなに悪くないと思います。前回の取手は補充で走ったんですけど、感じは悪くなかったです。このバンクは先行有利でまくりが効かないんですよね。成績も悪いし、すごい苦手なイメージがありますけど、頑張るしかないですね」

8R

 野原雅也は9月の地元福井FIで完全優勝を達成。続く同月共同通信社杯は不本意な結果に終わったが、悲観はしていない。
 「鎖骨骨折から復帰してから練習の感じは徐々に良くなってます。共同は大きい着を取ってしまったんですけど、しっかりレースを作れて、やりたいレースはできました。終わってから疲労感があったので、前半は休んで、後半はしっかり練習してきました。仕掛けるタイミングが来たらしっかり仕掛けます」
 中島将尊は前回の大宮FIでパッとしなかったが、ここに備えてしっかり準備してきた。
 「大宮は良くなかったけど、終わってから間隔が空いたので、練習はしっかりやってきました。でも、一走しないと分かりませんね。向日町は去年、(8月FIシリーズで)決勝に乗ってます」

9R

選手の写真です。
植原琢也選手
 植原琢也(写真)は8月和歌山FIでS級初優勝を飾った。2度目の記念挑戦だが、気負いはない。
 「和歌山で優勝できたのはうれしかったけど、あれは展開ですね。前回の大宮は力不足でボスに負けました。緊張はしないタイプなんで、記念でもしっかり走るだけですね。向日町は初めてです。初日はライン3車なので、しっかりラインで決まるように」
 芦澤辰弘は低空飛行が続いているが、気持ちは切れていない。
 「これが今の実力ですね。前向きに考えて、とにかく今はやれることを必死にやっている感じです。それで戻していければ」

10R

 原田研太朗の脚力が一枚抜けている。急な追加参戦だが、豪脚発揮で期待に応えるか。
 「練習は普通にやっていたんで、慌てて準備して来ました。開催中に疲れが取れていければ。前回(共同通信社杯)は初日をクリアできなくて…。(7月の)サマーナイトから新車を使っていたんですけど、ずっと違和感がありました。今回はその前に使っていた良かった頃のフレームに戻します。今回は追加なんですが、できる限りの走りをしたいと思います」
 近藤夏樹はいまひとつ波に乗れない状況が続いている。
 「調子はボチボチですね。もうちょっと成績を上げていきたいんですけど、みんな強くて、なかなか厳しいです。初日は細切れ戦なんで、上手く仕掛けたいですね」

11R

選手の写真です。
稲垣裕之選手
 稲垣裕之(写真)は3年ぶり3度目の地元記念制覇へ、できる限りの準備をしてきた。初日は南潤を目標にきっちり決める。
 「前回(共同通信社杯)は展開もありましたけど、最終日はちょっと自分で失敗してしまいました。でも他の3走は自転車のセッティングを換えた中で、しっかり走れたと思います。南君はいつも頑張ってくれるし、番手でしっかり走ります」
 南潤は8月オールスターの最終日に落車。前回の共同通信社杯は1度も確定板に上がれなかった。
 「落車の影響はないです。最近はトップスピードを上げるような練習を増やして、確かにトップスピードは以前よりも上がったんですけど、持久力がだいぶ落ちていると共同を走って感じました。先行力は昔のほうが確実にありましたね。トップスピードと持久力のどちらも大事だけど、今後はレースで長くもがけるような練習を重点的にやっていこうと思ってます。今回はしっかり決勝に勝ち上がれるように。初日は稲垣さんの前で自信を持って先行して押し切りたいですね」

12R

選手の写真です。
郡司浩平選手
 郡司浩平(写真)は8月小田原記念、9月共同通信社杯と連続優勝。賞金ランキング7位で年末のグランプリ出場を狙える好位置につけている。
 「(共同通信社杯の決勝は)かぶる前に行こうと。硬くならずに行けたのが良かったです。ケガをする前よりも強くなろうと思ってしっかり練習してきたし、それが結果に出たのがうれしいですね。(グランプリ出場争いは)そんなに意識しないで、一戦一戦、しっかり頑張りたいです。まだGIが二つあるし、まずはそこで優勝することを目指して。今回もしっかり走りたいと思います」
 松浦悠士も賞金ランキングは8位。これからは一戦一戦が勝負になる。
 「今年はずっと安定して、いい状態で走れています。最近もしっかり自分のレースができている。こういうレースを続けていれば、結果は付いてくると思ってます。今回もシリーズを通して、しっかり自分の状態を確かめて、決勝は勝てる戦法で優勝を狙いたいと思ってます」
 村上義弘は万全の状態とは言えないが、誰よりも強い気持ちで地元記念を走り抜く。
 「去年(の向日町記念)は直前に落車して、欠場したので、今年はそのぶんも。(共同通信社杯の準決勝は山本伸一の)落車を避けて、すぐ自力に切り替えられたので、体自体は動いていたと思います。練習は普通にやってきたので、その中で結果を出せれば」

1R

 打鐘で島川将貴が叩くと、金子幸央はイン粘りに出るが、2センターで落車して、田村真広、兵藤一也も乗り上げてしまう。4コーナーから後方へ下げた新納大輝がカマシ気味に仕掛けて先手を奪ったが、3番手に入り立て直した島川が最終バックから一気にまくり返して、追走の佐々木則幸とワンツーを決めた。
 「叩くまではイメージ通りだったけど、まさか(金子が)粘るとは思わなかった。落車で脚が止まったわけじゃないけど、気づいた時にはもう(新納が)横まで来ていたので、そこは出させて。立て直してからは、自分なりに早めにまくったつもり。満足のいくような車の出ではなかったけど、悪くはなかったですよ」
 島川マークの佐々木則幸が2着。メモリアルとなる通算400勝の達成とはならなかった。
 「(金子の)踏み方が粘る感じがしたので。4コーナーで放り込もうと思っていたら、落車があって。400勝はまだお預けですね」

2R

選手の写真です。
横山尚則選手
 後ろ攻めから上昇した堀兼壽を前受けの今野大輔が赤板過ぎに突っ張る。これですんなりの中団を確保した横山尚則(写真)は2コーナーまくりで前団をひと飲み。番手の稲村成浩とワンツーを決めた。
 「暑いのが苦手なのに気温がすごい高い。(今野の)突っ張りも考えても中団だったけど、少しイレギュラーでしたね。本当は先行したい気持ちが強かったんですけどね。黒田(淳)さんの半車前に出てからは楽だったけど、踏み込んだときは重かった。でも初日はいつも重いですね、緊張もあるので」
 番手の稲村成浩は横山の仕掛けにピタリと続いた。
 「横山君はスプリントのチャンピオンだし強いから信頼して付いていった。流れも向いてくれましたね。前と後ろのおかげです。状態も可もなく不可もなく、変わらないですね」

3R

選手の写真です。
勝瀬卓也選手
 赤板の2コーナーで菅谷隆司を押さえた川口聖二を嶋津拓弥が打鐘で叩いて出る。前受けから8番手まで下げた西本直大がすかさず反撃。最終ホームで嶋津を叩いて主導権を取る。3番手を確保した嶋津はなかなか仕掛けられない。その後ろから勝瀬卓也(写真)が直線で近畿両者の間を鋭く突き抜けた。
 「嶋津が頑張ってくれて、恵まれました。嶋津の出がちょっと悪い感じだったので、内に行こうと。最初から狙っていたわけじゃなくて、判断してですね。ちょっと重く感じたけど勝てて良かったです」
 逃げた西本の番手で車間を空けてから追い込んだ冨尾亨平が2着に入った。
 「西本さんのおかげです。行くのが早かったんで、テンパリました。重くて、しんどかったです」

4R

 打鐘を合図に伊藤裕貴が7番手からカマシを放って主導権。小川賢人が中団に追い上げ、島田竜二が続き、武田憲祐は九州勢に切り替える。小川が2センターからまくり追い込みに出ると、惰性をもらった島田は内側にコースを取り、武田は外を踏み込む。ゴール前はデッドヒートとなったが、武田が伸び勝った。
 「(飯田が叩かれて)難しい展開だった。島田さんが内に行ったので、僕にそっちはなかったから外へ。あれだけ伸びてくれればね。二次予選Aでも同じくらい余裕があって、車が伸びるといいけど。(前々回の)落車も影響はないみたい」
 小川マークから冷静なコース取りで中を割った島田竜二が2着に突っ込んだ。
 「前(小川)のおかげだよ。しっかり中団を取って、最後に仕掛けてくれている。今日みたくレースを作ってくれるとホントにありがたい。(小川に)無理な先行は求めてないし、勝てるように組み立ててくれるのが一番いいよ」

5R

 赤板ホーム過ぎに各ラインが切り合う形になったが、後ろ攻めだった松岡孔明が打鐘で前に出ると、そこをすかさず野口正則が叩いて主導権を握る。8番手になった人気の山中秀将は車体故障で下がってきた川木敬大が気になったのか、まくり不発に。根本哲吏の巻き返しに合わせて3番手確保の松岡がバックから仕掛けると、続いた阪本正和がゴール前でとらえた。
 「誰も仕掛けて来なくてびっくりした。山中君はどうしたのかな。初手は一番後ろじゃないところでとの作戦だったのに車番も悪くて一番後ろになってしまった。松岡君の調子が良さそうですね。一回動いてから仕掛けているし。自分は調子の良し悪しがあるけど、最近は調子がいい。年間に数回しか勝てないけど、ここで勝てるとは」
 松岡孔明は動いて位置を取ってからのまくりと自身も納得のレース内容だった。
 「とりあえず良かったです。やっと動けたような気がする。自分で動いて仕掛けたし、自信が戻りますね。でも脚は足りない。いっぱいいっぱいで余裕はないですね」

6R

選手の写真です。
渡部幸訓選手
 中団から先に動いて切った藤岡隆治を小森貴大が赤板の2コーナーですかさず押さえて逃げる。藤岡が中団に収まり、前受けから下げた飯野祐太が7番手の1本棒で最終ホームを通過。2コーナーからまくった飯野に続いた渡部幸訓(写真)が外をシャープに伸びた。
 「藤岡さんの組み立てで、あの展開になってしまうのはしょうがないですね。(飯野のまくりに)ビリビリと付いている感じではなくて、ある程度余裕を持ってコースを探しながら付いていけている。決まって良かったです」
 7番手まくりの飯野祐太が2着。福島ワンツー決着となった。
 「結果オーライというだけですね。この展開だけはならないようにと思っていたんですけど。(藤木裕に番手から)出られていたら厳しかった。脚は問題ないです」

7R

 前受けから下げた中本匠栄は7番手に。逃げる中野雄喜を相手に打鐘過ぎ4コーナーから巻き返したが、神田紘輔のブロックで失速。バックから自力に転じた荒井崇博が激戦を制した。
 「(中本を)もう少しかばってやりたい気持ちもあったけど、あれ以上だど俺が着外になってしまう。(中本)匠栄はあそこから仕掛けるなら、一気に前を飲み込む仕掛けをしないと。まだ、絶対的な自信がないというか、腹のくくり方が甘いのかな。俺はアイツの競走ぶりが好きなので、スタートの位置を確認して『後は好きにやれ』って感じで言ったけど、もう少し作戦を考えたほうが良かったのかもしれないな」
 荒井のまくりには対応できなかった神田紘輔だったが、再三にわたるけん制で中本を止め、2着に食い込んだ。
 「昨年(の向日町記念)は大した仕事ができなかったので、今年は成長してもっといいレースをしたいと思っていた。地元の子(中野雄喜)が駆けたので、僕も責任を持って仕事をしなければと。中本君はホームガマシかなと思っていたし、仕事のできる場所だったので、とことんやろうと思って仕事をしました」

8R

選手の写真です。
澤田義和選手
 赤板の1コーナーで前に出た戸田康平を中島将尊が打鐘前に叩いて駆ける。前受けから7番手まで下げた野原雅也は4コーナーからロングスパート。あっさりと前団を抜き去り、ライン3車できっちり出切って上位独占の態勢に。最後は番手の澤田義和(写真)は余裕を持って差し切った。
 「作戦通りですね。(最終)ホームでいくような感じでいってくれればって感じでした。1着が取れて自信にはなりますね。いい番組を組んでくれましたしね。ひとつひとつ勝てるように頑張りたい」
 ロングまくりの野原雅也が2着。近畿ラインを上位独占に導いた。
 「(最終)ホームで前が遠く感じました。道中で戸田さんが来るんじゃないかと思ってバックで焦りました。澤田さんに差されたけど、ゴール前も踏み切れている。フレームとかもしっくりときているので、良くなってきているのかなと。やりたいレースもできています」

9R

選手の写真です。
坂上樹大選手
 人気の植原琢也が7番手に置かれて不発。大波乱の決着となった。レースは後ろ攻めから赤板過ぎに押さえた竹澤浩司が後続を1本棒にして、絶妙のペースで逃げる。車間を空けてガードした坂上樹大(写真)が直線で粘る竹澤をきっちりとらえた。
 「竹澤の気持ちが強かったですね。先行する気だったし、すごい落ち着いて駆けてくれました。本当に強かったです。ワンツーですからね。最高ですよ」
 長い距離を最後まで踏み切った竹澤浩司が2着。中部ワンツーが決まった。
 「後ろからになると思っていたし、ほぼ作戦通り。先行しようと思ってました。落ち着いて駆けられました。キツかったですね。ワンツーなんで良かったです。最近はわりと踏めるようになってきました。でも、まだ波がありますね」

10R

 谷口明正を打鐘前に押さえた近藤夏樹がペースを上げないと見るや、8番手に下げた原田研太朗が4コーナーから一気に巻き返す。近藤も合わせるが、原田のスピードが一枚上で、最終1センターで飲み込む。ゴールまで失速することはなく、そのまま押し切った。
 「前のレースで植原(琢也)君などがまくれず飛んでいたので、構え過ぎないようにと思っていた。それがあったので、巻き返すタイミングで体も動いたと思う。徐々に踏み上がる感じで踏んで、池田(憲昭)さんに差されずに1着が取れれば、調子は大丈夫でしょう」
 池田憲昭は原田のロングまくりにピタリと続いた。
 「原田君が強いわ。緩んだので、仕掛けると思って構えたので、早い段階はまだ余裕があったけど、3コーナーではメチャクチャ踏み上がったよ」
 海老根恵太はまくられた近藤を迎え入れて3着が精一杯。
 「(近藤が)緩めたので、『これは(原田が)来ちゃうな』と思ったらやっぱりね。一人なら良かったけど、池田君もやはり脚があるから付いてくるよね。何となくイメージのできるレースになったかな」

11R

選手の写真です。
坂木田雄介選手
 後ろ攻めの橋本智昭が赤板過ぎに押さえて逃げる。坂木田雄介(写真)が3番手に入り、南潤が6番手まで下げて打鐘、ホームを通過。1コーナーから南がまくり上げると、これに合わせるように坂木田が3番手からまくる。3コーナーで橋本の抵抗を乗り越えた坂木田が後続の追撃を振り切って大金星。3連単19万円オーバーの大穴配当を演出した。
 「(南君を)合わせるかどうかではなくて、自分がまくれるかどうかでしたね。橋本君のラインが3人で4番手ならまくれてなかったと思う。人を期待してのレースでした。前回の最終日に今期初の白星を挙げて気持ち的には楽でしたね。ただここで1着を取れるとは微塵も考えていなかった」
 稲垣裕之は南が坂木田に合わされて出切れなかったが、2センターから自ら踏み上げて2着に入った。
 「展開もあり、警戒される立場でしたけど、それでも(南君には)力で乗り切ってほしかったです。坂木田さんも強くてゴール前で踏み直されて抜けなかった。自分の状態は悪くないので、二次予選も頑張りたい」

12R

選手の写真です。
田中晴基選手
 赤板の2コーナーで切った菅田壱道を松浦悠士が打鐘前に叩いて、そのまま駆ける。前受けから7番手まで下げた郡司浩平は3コーナーからロングスパート。松浦との激しい踏み合いを制した郡司が2コーナーで先頭に立つと、続いた田中晴基(写真)が鋭く追い込んだ。
 「郡司君が本当に強かったです。合わされちゃうかと思ったけど、行っちゃいましたからね。自分が自力なら絶対に行けてなかった。レベルの差を感じました。(松浦に)粘られる感じだったので、ツケマイで回って、最後はやっと抜けた感じです」
 郡司浩平が2着に粘って南関ワンツー決着となった。
 「しっかり力をぶつけるいいレースができたと思います」
 しぶとく外をまくり上げた菅田壱道は3着まで。
 「キツかったです。1回脚を使って切って位置を取ってからと思ってました。周りはしっかり見えていたし、レースは作れました。早めに仕掛けて、向日町は外が伸びない中で井上(昌己)さんに最後は踏み勝てたので。初日にしては上出来だと思います」
 まくられた松浦悠士は悔しさをにじませる。
 「アップの感じは過去1番と言っていいくらい良かったんですけどね。郡司君が強かったです。合わせたかったですけどね。気づくのが遅れました。悔しいですね」

6R

選手の写真です。
藤田竜矢選手
 ここからが2着権利の二次予選B。後ろ攻めから動いて切った藤田竜矢を川口聖二が赤板の2コーナーで押さえて先行態勢を取る。前受けから7番手まで下げた小川賢人がすかさず反撃に出るが、川口が一気にペースを上げる。前団がもつれを藤田竜矢(写真)が最終1センターから豪快にまくって快勝した。
 「頑張りました。初手は前か後ろからで。緩んだら行くし、7番手になってもタイミングを計って仕掛けようと思ってました。(小川と中団併走になっても)そこは内で粘って、しっかり勝負して、どかそうと。行き切れているんで脚は問題ないです。(中村)淳さんと一緒に乗れたのが大きいですね」
 好マークから迫った中村淳が2着。通算300勝はお預けとなったが、きっちりワンツーを決めた。
 「メンバー的にも2人で決まるような気がしてました。藤田君はいつも必ずどこかで仕掛けてくれるので、何も心配してませんでした。ジャンで小川君が行ってくれた時点で、自分たちに展開が向きましたね。ラインでワンツースリーが決まって良かったです」

7R

選手の写真です。
鈴木誠選手
 後攻めから前に出た嶋津拓弥を根本哲史が押さえると、その上を中島将尊が叩いて先行態勢を取る。3番手の高比良豪は踏み遅れて、根本が3番手に入った。根本が最終2コーナーから力任せにまくると、白岩大助のブロックは乗り越えるが、4コーナーでスピードが鈍り、後位で脚をためた鈴木誠(写真)が中バンクを鋭く突き抜けた。
 「3コーナーで前が2人だったのでチャンスだなと。いい位置で脚をためられたので、伸びてくれた。もちろん位置を取って仕掛けてくれた根本君のおかげですよ」
 長田祐弥は前を任せた嶋津がまくり不発となったが、冷静にコースを突いて2着。
 「嶋津君が仕掛けてくれたので。出切れなかったけど、外は難しそうだったし、落ち着いてコースを見て。内に入っていくことはあまりしないけど、ここ(二次予選B)では突っ込まないといけないので」
 自ら動いて中団をキープしてまくり上げた根本哲史の動きも見逃せない。
 「最低限の仕事はできたかなと。着だけ考えれば、もう少し遅めの仕掛けもあるけど、今はケガなどで落ちた脚力を戻している段階だから、早めの仕掛けを意識していた。あの展開で、もっとスッっ車が出るようになるといいんだけど」

8R

選手の写真です。
近藤夏樹選手
 後ろ攻めから上昇した新納大輝が赤板の1コーナーで先頭に立つ。前受けの近藤夏樹(写真)がすんなり中団に収まり、伊藤裕貴は7番手の一本棒で打鐘を通過。徐々にペースを上げる新納に対し、近藤が2コーナーから好回転でまくる。吉永和生のけん制を乗り越えた近藤が真っ先にゴールに飛び込んだ。
 「みんなカマシ狙いだろうと思って前を取った。後ろでけん制しあってくれて中団も取れてあんないい展開になるとは。前(新納)が駆けてくれればいいなと思ったら駆けてくれて。すんなりと中団を取れたので自分のタイミング、2コーナーでいこうと。今年2月の高松記念以来の(記念の)準決勝で、自分でもびっくりです」
 南関勢の後位を選択した小泉俊也は4コーナーから外を踏み同期の望月永悟を交して2着に入った。
 「この展開なら3着だろうなと思ったけど、初日の自分のタイムが良かったのを思い出して2着に入れるかなと思って踏みました。(同期の)望月君は吉永君のけん制がキツそうで、一杯だったんじゃないかな」

9R

選手の写真です。
菅田壱道選手
 後ろ攻めから上昇して切ろうとした菅田壱道(写真)を横山尚則が赤板過ぎに突っ張る。そこを打鐘前に押さえて出た稲垣裕之がピッチを緩めると、4番手まで下げた横山がすかさず反撃。最終ホーム前に稲垣を叩いて逃げる。これに対し、後方7番手で態勢を整えた菅田が2コーナーから鮮やかなスピードでまくり切った。
 「後ろから動いて中団、中団を回ってと考えていたんですが、組み立てはちょっと甘かったですね。稲垣さんが切って、すごい緩めたんで、横山君は体が反応したんでしょう。踏み出した瞬間はアタマまで行ける感触がありました。自信を持って仕掛けられているし、まくりの効かない向日町でまくり切れているんで、脚はバッチリです」
 渡部幸訓が懸命に続いて2着。菅田の強さに脱帽する。
 「もう無我夢中でした。あのスピードはすごいですね。あれを抜くのは無理です。最低限、付いていってワンツーが決まったので良かったです。いい経験になりました」
 好位置を確保した地元の稲垣裕之は追い込み勝負で4着。なんとか準決勝進出を決めた。
 「ラインで決める走りをしたかったんですけどね。菅田君を見ていたら、横山君の巻き返しが早くて。3番手にはまったんですけど、菅田君より先に仕掛けることができなかった。うまく対応はできたんですが、横山君のペースが良くて、2コーナーからまくりを打てなかったです」

10R

選手の写真です。
松浦悠士選手
 赤板の2コーナーで切った藤木裕を坂木田雄介が打鐘の2センターで叩いて先行策に出る。離れながら南関コンビを追った単騎の竹澤浩司がそのまま強引に仕掛けると、その動きをソツなく追いかけた松浦悠士(写真)が最終2コーナーから豪快にまくって圧倒的な人気に応えた。
 「作戦的にはスタートの位置取りをミスして思った通りではなかったですけどね。インの切り合いから、最終的には先行したかった。特に悪くなかったけど、初日の感覚が抜群に良かったので、それに比べるとね。初日に高いレベルで踏み合ったから、消耗している部分もあるだろうし。そのあたりでいくつか思い当たるところはあるので、ケア、修正をして、ベストの状態にどうやったら持っていけるかを探したい」
 松浦マークの池田憲昭は2着をキープ。いつも飄々とコメントするが、タテ脚があり安定感は高い。
 「竹澤君の仕掛けでいい展開になったけど、あれがなくても松浦は最終ホームで仕掛けていたよ。『最終バックを取る競走をする』って言っていたからね。付いている分には楽だけど、前を抜こうと思ったらモーターを付けないとダメだね(笑)」
 中四国コンビを追いかけた飯野祐太の後ろから佐藤慎太郎が3着に食い込んだ。
 「俺は脚を使っていなかったからね。最後だけ突っ込んだ形になった。(二次予選)Aの権利だと、自力型も仕掛けを考えてしまう部分があるだろうし、難しいよね」

11R

選手の写真です。
阿部力也選手
 赤板の2コーナーで先頭に立った松岡孔明に、島川将貴がすかさず襲いかかる。打鐘の3コーナーで松岡を強引に叩いた島川が主導権を握る。中団に九州勢、郡司浩平が7番手の一本棒で最終ホームを通過。松岡が厳しいと判断した井上昌己が2コーナーから自力に転じる。これをけん制しながら岩津裕介が追い込むが、郡司ライン3番手を回っていた阿部力也(写真)が2センターから空いた内を進出。最後は井上と荒井崇博の間を割って突き抜けた。
 「郡司君もキツそうで、申しわけないけど、内をいかせてもらった。脚を使っていなかったですし、突っ込まないと勝ち上がれないので。自力でやっていたときより、人の後ろのほうが脚に余裕がありますね。北日本の上のレベルのメンバーが変わっていないので、自分がそろそろ追い込みとしてそこに入っていきたいですよね」
 自力に転じた井上昌己は前団を飲み込んだが、阿部の強襲に屈した。
 「阿部君は9番手からきたの? 凄いね。(松岡が)前に追いつくのか見て、ダメそうだったので、自分で踏んだ。踏んだ入りはいいけど、コーナーでの走りが良くない。ハンドルとかサドルの位置を変えて初日よりは良くなったけど、もう少し背中を使って走れば、もうちょっと伸びたと思う。修正します」
 番手絶好展開で3着の岩津裕介は余裕のなさを嘆く。
 「自転車に乗っていてちょっとしっくりこない。余裕があれば、この展開ならもう少しどうにかしないといけないし、レース形態が変わって、松岡君を叩いた後は郡司君だけを見ていればいいはずなのにその前の井上さんまで気にしないといけないので、難しいですね」

12R

選手の写真です。
村上義弘選手
 後ろ攻めから動いて切った田中晴基を野原雅也が赤板の2コーナーで押さえて逃げる。近畿勢に続いた阪本正和まで出させて田中は5番手に収まり、原田研太朗が8番手の態勢で最終ホームを通過。ハイピッチで駆ける野原の番手で村上義弘(写真)は車間を大きく空けて、別線の反撃に備える。2コーナーからまくった田中だが、車の進みは悪い。村上が絶好のハコ展開から追い込んで人気に応えた。
 「野原のスピードの乗りは良かったし、ハイピッチで踏んでくれたんで、自分のやれることをやろうと思ってました。みんな強い選手なので、一瞬でも隙を見せたらやられる。集中して走りました」
 近畿ライン3番手の神田鉱輔が2着に流れ込んだ。
 「村上さんの後ろで緊張しました。自分のやらなアカンことをしっかりやろうと思ってました。展開も良くて、しっかり判断して最後は外を踏みました。ラインでワンツースリーが決まって良かったです」
 逃げた野原雅也が3着に粘って、近畿ライン3車で確定板を独占した。
 「とにかく一生懸命走ろうと思ってました。原田さんのカマシが来るので、ピッチを上げて、1センターから目いっぱい踏みました。最後はタレましたけど、とりあえずラインで決まったので良かったです」

10R

選手の写真です。
松浦悠士選手
選手の写真です。
岩津裕介選手
 赤板の2コーナーで切った田中晴基を打鐘で稲垣裕之が叩いて前に出る。3番手を田中がキープして、人気の松浦悠士(写真)は車間の空いた8番手。2センターから松浦がタイミングを計って巻き返すと、素晴らしいスピードで前の7人を飲み込み、最終2コーナーで先頭に躍り出る。別線は抵抗できずに松浦の独壇場となった。
 「イメージ通りのレースができたと思う。ジャンで稲垣さんがある程度ペースを上げたので、順番のタイミングではなくスピードをもらって仕掛けようと。タイム的にも最後は少しタレたけど、前半は良かったんじゃないかな。今までに負けてきた悔しさから学んだこともあるし、周りに期待してくれる人もいるので頑張れている。ラインでワンツーが決まったことが何よりです」
 松浦のロングまくりに食い下がった岩津裕介(写真)が2着をキープ。
 「松浦君は強いね。ジャンでは稲垣さんまで遠いなって思ったけど(笑)。切れがホントに良くなっている。最終バックでは95%の力を使い果たしていたよ。後ろのことは気になるけど、確認する余裕もなかった」
 近畿勢の後ろから松浦ラインを追うように仕掛けた田中晴基が稲垣との踏み合いをしのいで決勝に進出した。
 「最近はラッキーが続いている(笑)。今回も(村上)博幸さんの欠場がなければ、予選スタート。初日特選を勝ったおかげで、二次予選Aが6着権利となり、『それならば思い切って自力を出そう』と思ってまくったら、ホントに6着になっちゃった(笑)。それでも、準決勝に上がれたから。僕は自力で決勝に乗れて調子は間違いなく良いけど、松浦が強過ぎてヤバイです」

11R

選手の写真です。
佐藤慎太郎選手
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郡司浩平選手
 赤板の2コーナーで切った郡司浩平を原田研太朗がすかさず叩いて先頭に立つ。前受けから下げた木暮安由はこの動きに乗って打鐘から踏み込むが、原田がペースを上げて合わせ切る。稲村成浩のアシストで木暮は3番手に収まる。前団が少しもつれた隙を見逃さずに郡司浩平が最終ホームからスパート。合わせてまくった木暮を力ずくで乗り越える。最後は佐藤慎太郎(写真)がゴール前で交わして1着でゴールした。
 「(郡司は)一瞬の隙を逃さないところがさすがですね。木暮君の態勢が整う前に仕掛けている。スピードもそうだけどそういうところが素晴らしい。センスがあるし、強い。付いていてここでいけばいいのにってところでちゃんと仕掛けてくれる。(自分の)状態はいいかなと思う」
 郡司浩平(写真)は力強いまくりで2着。ラインを上位独占に導いたが、決勝に向けて気を引き締める。
 「立ち遅れて結局、後方になったのは反省ですね。踏み遅れているから入られてしまっている。しっかりとジャン過ぎのところで付いていってれば、楽な展開になっていたかなと。今回は新しいセッティングだけど、元に戻そうかなと。練習との感覚が違うので。前回の共同杯のときのセッティングですね。違いも確かめたいので。ライン3人で決まったのが一番うれしいですね」
 ライン3番手の鈴木誠がしぶとく3着に流れ込み、デビュー以来初めての記念決勝に進出した。
 「付いて行ければ(決勝の)チャンスがあると思っていたので、踏み出しだけに集中しました。木暮君が自分のところにくるだろうと思って注意もしていた。頑張って付いていけた。乗っている感じは悪くない。絶好調ではないけど。デビューして20数年、初めての記念決勝はうれしいですね」

12R

選手の写真です。
阿部力也選手
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菅田壱道選手
 後ろ攻めからゆっくり上昇して切ろうとした井上昌己を前受けの近藤夏樹が赤板過ぎに突っ張る。もつれたところを仕掛けた野原雅也が打鐘前から先制。3番手の位置を近藤と単騎で追い上げた藤田竜矢で取り合う。この併走の後ろで態勢を整えた菅田壱道が最終2コーナーから一気にまくると、続いた阿部力也(写真)がゴール寸前で逆転した。
 「まずは(菅田との)連係を外さないように。しっかり付いていって、そこから勝負と思ってました。何の問題もなく、行っちゃうかなって。あとはからまれないように。スピードが違いましたね。決勝もまずはしっかり自分の仕事をしたいと思ってます」
 まくった菅田壱道(写真)が2着で宮城ワンツー決着。スピードは光っていた。
 「イレギュラーな展開になりましたけど、ゴチャついた中で、しっかり位置を取って、まくることができました。藤田さんの動きで、行きやすくなりましたね。あれで隠れて行けたので、村上(義弘)さんの反応が遅れたと思う。(阿部)力也とは練習仲間だし、ワンツーが決まって最高ですよ」
 宮城コンビを追いかける形になった井上昌己が村上義弘に踏み勝って3着に入った。
 「追走して、もうずっといっぱいでした。最後は村上さんとの勝負になったけど、ギリギリでしたね。なんとか決勝に乗れて良かったです」



最終日・6R・S級ブロックセブン
 山田久徳に大きな期待が集まりそうだ。競走得点は抜けている。地元で負けられない立場だ。
 「共同(通信社杯)のあとは中1日で黄檗山に違反訓練に行きました。5泊6日で体重の変化はあったんですけど、終わってからは奈良に行って、しっかり練習しました。スピードは出ていたんで悪くないと思います。7車立てはたぶん初めてです。一発レースなんで、しっかり1着を取れるように頑張ります」
 成田健児は前回の9月函館FIで4カ月ぶりの優出。決勝戦も3着で確定板に上がった。
 「函館の決勝はすごいキツいレースでした。終わってからは普段通り練習してきました。状態は変わらないですね。山田(久徳)君の力が抜けている感じだけど、東で小酒(大勇)君に任せて頑張ります」
 坂本修一は持ち前のスピードでコンスタントに連にからんでいる。
 「状態的には普通ですね。展開次第という感じです。練習も普通にやってきました。7車なんで単調なレースになると思うけど、こういうレースは嫌いではないです。しっかり自力を出します」