賞金ランキング7位に付けている山原さくら(写真)は、16年立川以来のガールズグランプリ出場へ向けて正念場を迎えている。
「まさかグランプリ争いに入れるとは思ってなかったです。ここまで来たら1個でも上を目指したい。後手を踏まないように気を付けているけど、どうしても先行ってわけではないです。スポーク車輪は元々好きなので、今回の変更はうれしいですね。地元地区のGIIIなので頑張りたい」
廣木まこは、追加での参戦。安定感ある成績を残しているが、コンディション面はどうか。
「昨日(前検日の前日)の昼に追加の連絡を受けて。結構バタバタしちゃいました。午前中も結構追い込んだ練習をしてたから、今日は疲労を取ることに専念したい。強い人に対抗するには、まず前に出て待つというか。後ろから仕掛けても届かないですから。(山原)さくらさんが断然人気になると思うし、意識して走ります」
//= nl2br($race['content']) ?>
鈴木美教は、尾方真生ら強豪がそろった前回弥彦決勝を豪快なまくりで制して優勝。ここ一番の勝負強さには定評があり、今節もV候補の一人に上げられる。
「状態は前回と変わりないと思います。前回は濃いメンバーの中で優勝できたし、うれしかった。今はしっかり出し切ることと、考えて走ることを意識しています。流れの中で何でもしていきたい。松山はスピードの出るバンクだと思います」
地元の佐伯智恵は、追走技術に磨きをかけて着実にステップアップ。コメントはいつも通り控え目だが、地元で評価は割り増しだ。
「決勝には乗れているけど、その成績が良くないので。マークっていうか、良い位置を取るっていう競走が得意。練習でのタイムとかは良くないから、タテ脚っていうところには自信はないですね。松山は普段練習しているバンクですし、走りやすいです」
柳原真緒(写真)は、今年5月にガールズコレクションを初制覇。その後も順調に白星を積み重ね、今年はすでに13度の優勝を手にしている。前回から中17日と、ゆとりのローテーションでの参加だ。
「前回までが詰まってたので、追い込んで練習をしたかった。追加を断ったりはしてなかったんですけど、練習したいっていうのはありました。今回は1つも落とせないと思ってます。松山は大好きなバンク。お客さんの距離が近いし、応援してほしいです」
力を付けている高木佑真だが、まだ成績にムラが残る。本人はメンタル面に課題をあげている。
「中3日なんですけど、今回は迷わず自力を出すことをテーマにして走りたい。しっかり自力を出した時の方が成績もいいし、もうフレームとかも固まっているので。松山のGIIIは去年も呼んでいただいた。4日制のレースは4回くらい走っているので嫌いじゃないです。4日制は勝ち上がらないと面白くないし、決勝に上がれるように」
//= nl2br($race['content']) ?>
河端朋之(写真)は、コンスタントに白星をマーク。持病の腰痛とうまく付き合いながら、完全復活を目指す。
「腰の状態は前回と変わらず、ケアをしながらって感じです。まだそこまで負荷をかけてのトレーニングはできていないので、不安はあります。松山は先月も走ったばっかり。走りづらいとかはないですよ」
前期は101点オーバーの点数を有していた小野大介だが、5月川崎の落車から半年以上の欠場を余儀なくされた。復帰戦に向けて、できる限りの準備はしてきたようだ。
「肋骨を7本折って、肩甲骨と膝も怪我して、肺挫傷に肺気胸。今までで一番ひどい怪我でした。どこまで戻っているかはわからないけど、練習はできるようになったし、前と同じような強度の高い練習ができた。初日は単騎で、1走して感じを確かめます」
//= nl2br($race['content']) ?>
稲毛健太は支部長職の公務との兼ね合いで多忙な日々を過ごしている。成績にこそなかなか表れないが、徐々に動きは良化中だ。
「忙しいっすね(笑)。公務もあるし、最近はアマチュアの練習を見たりもしているので。なかなか調整ってことは最近やってないですね。調整するよりも、自分の時間があったらしっかり練習をやらないと脚が落ちる。最近は反応も良くなっているし、長い距離を踏めているので悪い感じはしないです」
若手の久保田泰弘だが、ここは同地区の三登誉哲の番手回り。器用なイメージはあるが、果たして番手戦はどうなのか。
「(自力の)決まり手も少ないし、三登さんが自力でやりたいってことなら僕は後ろです。番手戦は難しいですね。自分でやるなら前々に踏めばいいけど、番手だといろいろ考えることも多いし、自分でやるのとはまた違うので」
まくりも繰り出すなど福田知也はタテの鋭さが増している。前々回の9月小倉FI決勝で落車もあったが、直後の和歌山FIは231着と3日間成績をまとめており問題はなさそうだ。
「まあボチボチですね。調子はあんま変わってないです。(鈴木)陸来とは連係があるけど、踏み出しが良いのでそこだけ注意して。小倉で落車して、擦過傷がひどかったんですけど、和歌山は思ったよりも良かった。1着も取れてますしね」
歯がゆい成績の続く中西大。現状を受け止めて口を開いた。
「記念でも、FIでも初日に飛んでしまっているのでダメですよね。特に悪いところとかもないんですけど。前期の良かったころのレースを見たりして、なんとか戻そうとやっているんですけど。調子も成績通りなのかな。地元に任せてもらえるならそれなりのレースをしないとですね」
一時の勢いこそ薄れてしまった岡崎智哉だが、前回の豊橋FIは初日、2日目と力強い先行を披露した。
「前回は久々にフレームを戻してみて、いい先行ができたと思う。その流れで来られてると思います。流れる感じは前のフレームの方があるんですけど、前回から使ってるやつの方がペダリングの対応がしやすい。細かい部分なので伝えるのが難しいんですけど、レースの流れに対応しやすい」
潜在能力の高い太田龍希だが、ここ3場所は勝ち上がりに苦戦中。壁を壊して、もうワンランク上のステージを目指したい。
「最近は成績が悪くて苦戦中です。切って切っての流れでカマすのが得意なんですけど、9車立てだと先行する距離が長いからゴールまでもたないんですよね。しっかり粘れるようになりたい。神山(雄一郎)さんとは2回目の連係です。1回目は自分が飛んだし、今回は2人で決めたいですね」
山岸佳太(写真)は7月川崎での完全Vなど、FI戦での好走が目立つ。通算3度のGIII制覇の実績があるだけに、傑出者不在の今シリーズは見逃せない。
「前回の立川は、腰痛が出て欠場しました。すこし違和感はあるけど、2週間くらい休んで練習もできたので。今回はチャンスですよね。勝ち上がりたいですね。ちょっと欲を出していきたい。池田(勇人)さんとはよく決まっています」
藤井栄二は近畿を代表する徹底先行の一人。前回の奈良FIでも3日間先行し、後ろの優勝に貢献した。
「ラインで決めるってことは第一に心掛けていつもやっている。前回は感触自体も良かったです。後ろに残してもらっている部分があるし、末脚ってところはまだまだ。1週間くらい空いたので、計画的に練習もできました」
//= nl2br($race['content']) ?>
佐々木豪(写真)は、期待のかかる地元の機動型。いつもよりもシュッとした顔立ちで検車場に現れた。
「体をだいぶ絞ってきました。サマーナイトフェスティバルの頃から絞りだして、だいたい5キロくらいですかね。重さがあると今のスピード競輪に付いていけないですからね。パワーは残したまま絞ってきました。反応が良いし、マイナスはないと思います。最近は風がすごくてバンクが重すぎたから、逆にバンクで練習すると感じが悪くなると思って乗らずに調整してきた」
新田康仁は半年間のA級暮らしから、今期S級にカムバック。自力も繰り出すなど、まだまだ衰えを感じさせない走りを見せている。
「原田(亮太)君とは9月大垣の2日目に連係して、1着を取らせてもらっている。積極的だし、点数以上に強かったですよ。自分の状態も上がってきていますよ」
//= nl2br($race['content']) ?>
高橋晋也は積極性が増して、内容あるレースを連発。持ち味のスピードにも磨きがかかっている。
「力を出し切るレースをしようと思ってやっているけど、残れていないのは課題です。踏み合うつもりでもいるし、積極的にレースはやれていますね。トップスピードは出ているし、まくりは出ているけど、先行の粘りが落ちている。そこは意識してやっています」
南潤は一時の不調からは抜け出した印象。直近10場所のバック数も、20本をマークしている。
「良かったり、悪かったりって感じですけど、最近は良くなっていると思います。練習を変えたりとかはしていないし、きっかけはわからないんですけど成績も上がってきましたね。決勝に乗るのが目標。バック数は中西(大)さんと勝負してるんですよ。負けないように」
犬伏湧也(写真)は、ビッグレースでの経験を積み重ねている真っ最中。四国を背負って立つ大器は、先を見据えてレースに挑む。
「前回は大事を取っての欠場ですね。落車の影響もあったし、しっかりケアをしたかった。フレームは落車でも壊れなかったので大丈夫でした。ビッグを走って、まだまだ実力が足りないですね。脚力の底上げをしていかないといけない。スピードにプラスして持久力が欲しい。航続距離を伸ばしていきたい」
黒沢征治が犬伏に真っ向勝負を挑む。
「(初日は)11レースになるとは思わなかった。でも、犬伏君と戦ってみたかったんですよね。最近自分は弱いし、ちょっと刺激になる。どこまで通用するか。それを試してみたい。前に出て、どこまでもつかですね」
//= nl2br($race['content']) ?>
地元の渡部哲男(写真)が、最終の特選レースに登場。競走得点トップで望む地元GIIIだが、気負いはなく自然体を強調した。
「プレッシャーとかは感じないようになってきました。前回の小倉で腰を痛めてそのままレースをしたんですけど、少ない日数の中でしっかりケアをしてきた。いつも通り自分の力を出せたらと思いますね。(開設記念は地元勢が連覇していて)地元勢は良い状態が続いているし、それを途絶えさせないように頑張りたいです」
その渡部に任されたのは根田空史。直前のピスト6は完全優勝と、輪界屈指のスピードで圧倒した。
「メンバーを見ていてどういう並びになるのかって考えてたんですよ。任せてもらえるなら自力でしっかり走りたいですね。ピスト6はいい練習になっているし、自分は6回出て3回優勝しています。冬の方が好きだし、いい季節になってきましたね。ピスト6が終わってから空いたんですけど、それまでがかなり詰まっていてオーバーワーク気味だった。今回は疲れも抜けたしいい状態だと思います」
侮れないのは菅田壱道だ。タテヨコ踏み分けられる脚質だが、ここは自力を基本に組み立てる。
「前回の小倉は落車もあって優勝できたけど、うまく落車を回避できて良かった。初日は自力ですね。こういうところで自力基本にやっていかないと、GIだと付いていくことすらできない。自力を出して、流れを見極めて仕掛けていきたい」
//= nl2br($race['content']) ?>