グレードレースで注目を集める1レース1番車に野口裕史(写真)が登場。夏場に体調を崩して、体重を落としていたが、近況は状態をキープできている。
「初めての競輪祭はいい刺激がありました。最終日はタイムも悪くない、というより、良かった。そのあとは疲れが出たので、リカバリーが中心で状況の確認と現状維持でした。体重は増やして完ぺきくらいです」
野口大誠は前回の小松島FIで3日間バック線を取る積極策を見せた。当所は9月にFIで116着と連勝で決勝に進出していて相性がいい。
「とくに何もしていないんですけど、成績が安定してきました。ヤンググランプリを獲った時よりも動けているのかも。松山は相性のいいバンク。記念開催でしっかりと出し切れるように。2分戦のような感じなので、頑張らないと」
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岐阜勢は動ける2人がそろったが、後輩の長尾拳太が前を回る。
「状態は悪くないですね。(前々回の富山FIで)失格があったりもしたけど、それでも先行はできていた。同県の先輩(不破将登)が後ろなので、先行、まくりは出せると思う」
地元のトップバッターを務めるのは吉田智哉。1月の開設71周年記念、6月の国際自転車トラック競技支援競輪と、今年は地元GIIIに3回目の登場。
「(前回の)小松島の最終日にいいレースができた。落車してから何が悪いか、わからなかったけど、それがやっとわかった。体が動いていなかったです。小さいレースをしないように、地元で貢献できるように頑張る」
川村晃司は前々回の広島FIを完全優勝。そこから使用しているフレームに手応えを得ている。
「広島から新しいフレームに換えていいですね。練習の感じも良かったです。最近は番手回りもかなり多いです。谷(和也)君とは初めての連係です。しっかりと自分の走りをしてもらえれば」
山下一輝は前々回の地元、防府記念で決勝3着の活躍を見せたが、前回は準決、最終日と自ら動いて結果が出なかった。初日は山本直を目標に持ち味を出せるか。
「前回は自分で動いたけど甘くなかった。今の点数には自分でもビックリしている。戦法が定まってきて、(同)地区のみんなに助けられている。自分はスピードが出る方ではないので、コンディションが重くなってきて、スプリンターがタレてくると、自分にもチャンスがあるのかなと」
酒井雄多は前回の平塚FIではS級で初めて決勝に進出。決勝では落車に見舞われたが、その時のフレームを修理に出して今シリーズに臨む。
「(平塚は)初めての決勝なのにもったいなかった。落車があったけど体は大丈夫でした。フレームは修正に出してきたので、それが大丈夫だといいんですけど。(好調の要因は)今年、フレームを換えたこと、あっせんが止まっている間に師匠(成田和也)とみっちり練習できたことですね」
近況の大森慶一は1着こそないが、前回の平FI決勝では鋭い伸び脚を披露してゴール前ではしっかりと詰め寄っていた。
「前回の決勝はもう少し早く踏めばチャンスはあったかも。状態は前回と変わらないですね。疲れを取って軽くやってきました。冬でもマウンテンにいくし、室内トレーニングができている。酒井君とは1回あって、向日町記念で3着4着でした」
蕗澤鴻太郎(写真)は松戸FIを431着のあとに関東の地区プロに参加。新鋭・吉田有希らから刺激を受けたようだ。
「練習はできているし、体調は悪くない。ここまでの間に関東の地区プロがあったけどダメでした。1キロタイムトライアルは6位、チームスプリントは3位。1キロは昔優勝したこともあるけど、今回は吉田有希君でした。自分もレベルアップしていかないと」
芦澤辰弘は前回の平塚FIで222着の準Vだったが、決勝は8分の1輪差まで詰め寄っており、好感触をつかんでいる。
「(兄・大輔と連係して自分が前で先行した)あの共同通信社杯以来、兄弟ともにいいですね。そうなって良かった。乗り方とか、自転車に悩んでいたけど、前回は久々に良かった。かみ合ってきましたね。この感覚を大事にいきたい。(年末のグランプリから)関東から3人SSが出たことでグレードレースに乗れれば、チャンスが大きくなる。来年は大事な年になりますね」
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小川真太郎は5月の防府FIでは佐々木豪を目標から優勝している。器用さがあるだけに、地元勢との好連係に期待できる。
「(佐々木)豪の地元なので、好きに走ってもらって、ラインの3人で決められれば。(過去の連係で)優勝させてもらったこともあるし、いいと思う。(最近は)自力でも動けているので、後ろでも問題ないですね。しっかりと練習をできたので(状態は)いいと思います」
佐々木豪は今年1月の71周年記念大会では、準決まで進出。地元記念の決勝へはいまだ進出したことがなく、今回こそはと気合が入る。
「しっかりと練習をしてきたし、仕上げてきた。点数は落としているけど、脚はいいですね。前回くらいからレースに出てきました」
6月の当所、国際自転車トラック競技支援競輪では3勝をマークした門田凌(写真)は、その後も勝ち星を量産。しかしながら、前回の競輪祭では87821着で課題をあげる。
「競輪祭は勝負にならなかったですね。ドームだと、タテ脚のある人はタレないので、いつもより流れているしキツかったです。実力差を感じました。仕上がりはずっといいです。(6月の)松山GIIIからフレームを換えてからいいですね。走り慣れているバンクだし、決勝にいきたい」
近況一息の岩津裕介の状態が心配だが、徐々に持ち直してはいるようだ。
「9月からギックリ腰を連発していて、良くないですね。不甲斐ないレースが続いて悔しい。前回(競輪祭)は想像以上にキツかった。ちょっとずつ良くなっているので、頑張りたい」
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石原颯は前回の競輪祭が78813着。4走目はまくりで勝ち星を挙げた。
「(競輪祭は)まだまだ、だなと。(9月の共同通信社杯で鎖骨を骨折して)もう影響はないと思う。ここまでは練習とケアを半々くらいですね。高松のバンクが12月半ばまで使えないので、徳島でバンクにいる人と練習してきました。小川(真太郎)さん、島川(将貴)さんとかですね。特別競輪(GI)でもないので、ムチャせずにいつも通りにいきたい。ラインをしっかり連れ込みたいですね」
05、19年と当所、地元の記念を2度制している渡部哲男(写真)が、石原の番手でスタートを切る。
「(地元記念を)もう少し流れのいい時に走りたかったですね。ずっと流れが悪い。(前回の競輪祭は)感触は悪くなかった。5走、走りだったので、疲労があったし、疲労を抜くことをメインです。やれることはやってきました」
近況はFI開催が続いいる石塚輪太郎は、決勝に進んだ8月の小田原記念以来のグレードレース。
「何でもできるにこしたことはないけど、基本的には先行したいとは思っています。9車立ては走りやすい脚質的にも流れがあるので、7車よりいいと思います。練習の感じは悪くないし、今回は9車立てを楽しみにしてきた」
今シリーズが追加配分になる根田空史のコンディションはどうか。
「追加は競輪祭の次の日にきました。(前回の競輪祭は)ドームだし、全然ダメでした。松山は相性がいいんですよ。練習は普通にやってきたし、感じは良かった。今回はワッキーフレームから自分のフレームにします。練習ではセッティングを出してきた」
1月に地元の当所で記念初制覇を飾った松本貴治(写真)だが、8月オールスター以来の実戦とあって一走入魂でまずは初日に集中する。
「(あっせん停止などもあって、その間は)無難に練習していました。練習はしていたしタイムや感覚は変わっていない。復帰戦なので走ってみないとですね。不安はないけど、緊張はする。久々なので。連覇を狙う気持ちはあるけど、一戦一戦やるだけ」
前回の競輪祭の一次予選2で落車の香川雄介だが、その後も走りぬいて2着が2回。
「落車は痛かったですね。走りきったけど、キツかったです。今回は問題ないと思います。調整はいつも通りです。(連係する松本)貴治は久しぶりの競走になるので、うまく走ってくれれば」
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前回の競輪祭では4日目にダイヤモンドレースまで進んだ取鳥雄吾(写真)は、持ち前のダッシュにさらに磨きがかかっている。
「競輪祭は同期が(吉田拓矢、新山響平)ワンツーだったので、うらやましいなと思っていました。準決で松浦(悠士)さんと連係して決勝にはいけなかったけど、心強かったですね。(競輪祭は)いつもやっていることが生きた。終わってからは1日休んでいつも通り練習してきた。(初日は)後ろが地元の2人なので、構えないでいきたい」
橋本強は地元記念にコンディションを整えて、準Vの1月の当所記念同様にまずは決勝進出を目論む。
「(前回の競輪祭の)疲労を抜くことは優先にやってきた。疲労は完全に抜けているし、競輪祭よりは動けると思う。(取鳥)雄吾が強いので、付いていくだけですね。決勝に乗らないと勝負にならないので、一戦、一戦頑張る」
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東京五輪に出場した新田祐大(写真)だけに、獲得賞金でのグランプリ出場はかなわず、前回の競輪祭でグランプリの夢が散ったが、気持ちを切り替える。
「(今年は)競輪を走る回数が少ないなかで、結果を残すのは重圧があった。目指したところにたどりつかなかったけど、すごくいい経験ができた。競輪祭に続き好調はキープしているので、期待していただいていいのかな。久々の松山になるけど、前回は熱い声援をいただいたので、応援してもらえるように頑張る」
前回の競輪祭では2勝2、3着が1回ずつのGIで存在感を示した山田庸平が近況を振り返る。
「寬仁親王牌で決勝に乗れたことが自信につながっているし、レースに出てきた。やっと練習で努力してきたことが出ましたね。GIでもいままではできなかったが、いまはレースに参加できている。前回の感触を忘れないようにしたい」
競輪祭では一次予選の2走を1、2着と上々のスピードを見せた和田真久留はどうか。
「競輪祭は単騎だったり、人の後ろで、何ともいえない結果。何場所前かよりは良くなっている。1週間ほど空いて、練習をやって調整をしてきた。久々の記念開催だし、自分のやれることをしっかりとやりたい」
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