石井寛子が若手の挑戦を退ける。3月大垣でのガールズケイリンコレクションでは小林優、児玉碧の後塵を拝した石井だが、勝負所で前々に踏んでいく自分のレースはしっかりできていたし、ガールズ一の巧者ぶりは示していた。コレクションまで自己最高の18連勝を飾っているように、強烈なタテ脚にスキのないレース運びで、普通開催では主役の座は譲らない。
石井が本調子を欠かない限り逆転までは厳しいが、大久保花梨、柳原真緒、野本怜菜のタテ攻撃はガールズ屈指のレベルだ。大久保は112期、柳原は114期のナンバーワンで、ここの直後の高知ではデビュー2年未満のガールズケイリン選手7名による特別レース『第1回ガールズ フレッシュクイーン』が控えている。柳原は踏み出し強烈なタテ攻撃が売りで、直前の3月名古屋では奥井迪を破ってVと完全に軌道に乗った。大久保は昨年5V。まだ今年に入って会心のレースが見られないものの、機動力は柳原に負けていない。また、野本も最近は意識的に先行回数を増やしているし、軽視は絶対禁物だ。さらに土屋珠里も決勝の常連で、連候補の一角を占める。
進化を続ける石井寛子
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石井寛子
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柳原真緒