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75#

決勝戦レポート

原田研太朗(徳島・98期)

原田研が今年もV発進

 打鐘過ぎから根元哲吏、太田竜馬で壮絶なモガき合い。結局、太田は出切れなかったが、原田研太朗には全く問題なかった。外併走で頑張り続けた後輩の気持ちに応え、2コーナーから自力に転じると豪快に前団を飲み込んだ。
 「人気になってたんでワンツーできてよかった。四国の記念で、四国でワンツー。いいですね。初めてのハコを経験できたのは今後につながる。番手を回って取ったことも嬉しいです。後輩が育った証なんで」
 これで12月広島に続き記念を連覇。そして立川で記念初優勝を飾った昨年同様に、今年も新年初戦を制した。「色んな経験をできた開催だったかな」。準決勝の逃げ切り、決勝の番手回りと今年最初のG1、全日本選抜を来月にひかえる原田自身の経験値もあがった。
 「今年もG1の決勝を目標に。そのためにも波をなくしていけたら。まだ全日本選抜までに2本(競走が)あるし、体調を崩さないように気をつけたい」
 今年も最高の滑り出し。そして今年こそは原田が昨年叶わなかったG1準決勝の壁を突破する。

 原田マークの濱田浩司が2着。最後は引き離されるほどだった原田の強さに舌を巻いた。
 「(合わされて)一瞬ヤバいかなと思ったけど、力が違いますね。しっかり仕掛けてくれたから食らいつけたけど、最後は風も強くて離れたっすね。でも人気に応えられてよかった」

 前を見すぎてしまったのか近藤隆司は原田より先に仕掛けられず。直線では濱田に鋭く詰め寄ったが、わずかに届かなかった。
 「ちょっと迷ったとこもあったけど、今の力では行ける感じではなかった。番手のハラケン(原田)が強い。浮いてるところを行くんだから脚がありますね」

 バックから前に踏んだ山崎芳仁だったが、原田に飲み込まれて4着に。
 「最初から(番手から)出るならね。今日は出るつもりはなかった。でも根本がバックで(内に)退避しちゃったので踏んだけど、もう原田が来てました」

 根本を叩くことはできなかったが、原田の優勝は太田竜馬の頑張りがあったからこそだ。
 「出たかったっすね。出切れたら結果ダメでもよかったけど。ずっとバックぐらいまで併走できた。(よかったのは)そこだけですね。(初の記念決勝は)むちゃくちゃ緊張しました」

 根本と太田がやり合うまではよかったが、松浦悠士は終始内に詰まってしまい見せ場を作れなかった。
 「根本さんが積極的に行くだろうし、そこに付いて行きました。緩んだところで行ければよかったんですけど、山崎さんも番手から出るかと思って見ちゃいました。人任せのレースをしてしまいました」

  • 優勝者の写真です
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レース経過

 号砲一発から渡邉晴智が勢いよく飛び出して誘導員後位へ。近藤隆司を迎え入れ、南関勢が前団に構える。太田竜馬―原田研太朗―濱田浩司の四国勢、根本哲吏―山崎芳仁の北日本勢、松浦悠士―岩津裕介の中国勢の並びで周回を重ねる。
 レースが動いたのは青板の2センターから。先に動いた根本が太田の横でフタをした後、近藤を押さえて前に出る。松浦も北日本勢に続く。態勢を整えた太田が赤板の2コーナーから踏み込むが、根本もペースを上げてモガき合いに。結局、太田は出切れずに力尽きる。すると、太田マークの原田が最終2コーナーから自力に転じてまくり上げる。番手まくりで応戦した山崎を力でねじ伏せて前団をひと飲み。山崎後位に続いた松浦は被って仕掛けられない。直線に入ると、続いた濱田とマッチレースとなるが、差は縮まらず原田が力強く押し切った。後方から原田を追う形で仕掛けた近藤が3着に入った。

車番 選手名 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 9 原田 研太朗 徳島 98期 S1 11.4 まくり
2 1 浜田 浩司 愛媛 81期 S1 2B 11.5 マーク
3 8 近藤 隆司 千葉 90期 S1 1/2W 11.4 マーク
4 2 山崎 芳仁 福島 88期 S1 2B 11.8
5 3 岩津 裕介 岡山 87期 SS 1/8W 11.6
6 5 松浦 悠士 広島 98期 S1 1B1/2 11.9
7 7 渡辺 晴智 静岡 73期 S1 1B 11.8
8 6 太田 竜馬 徳島 109期 S2 D 13.1
9 4 根本 哲吏 秋田 97期 S1 D 14.5 H B