開幕レースの1番車は中部期待の大砲・山田諒(写真)が務める。最高峰のレースで力の差を見せ付けられたオールスターを除けば近況はまずまずで、記念開催も7月小松島では3度の確定板入りを果たしている。
「1レース1番車はめちゃくちゃいっぱいあります。中部の記念では、富山、岐阜、四日市、松阪で4場所目ですね。中部の期待を背負って飛んだらどうしよう…。今は逃げが基本で、それでまくりが出るようになれば、強くなれると思っているけど、モコモコしていますからね。(山口)拳矢さんみたいにピュって出るようになれば、いいんですけどね。練習は頑張ってやってきた」
菅原大也は今期に入って1着を量産。競走得点も103点まで上げてきた。
「今の成績はたまたまです。変えたりとかは何もしていない。今までやってきたことの積み重ねが結果に出ているのかな。たまたまだとしても流れがいいのは間違いないので、それを崩さないようにしたい」
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今期は2班の吉田茂生だが、FI戦の予選では格の違いを示して連対を続けている。8月松戸記念は一次予選で敗退も、残り3日間は確定板を外さなかった。
「(萩原)操さんの前で自力。一緒に勝ち上がれるように頑張る。(直前の)函館の最終日に(落車した)原(真司)さんの自転車と接触して左アキレス腱を痛めたのでそれのケアをしてきた。しっかりと位置を取ってですね」
近藤隆司もここにきて優参続きと流れに乗ってきた。6月松山以来となるGIII戦でも結果を出して復活宣言といきたいところ。
「(最近は)調子が悪かったが、(2場所前の)函館からシューズを変えて調子がいい時のような軽さになった。この状態で、ウェイト、パワーマックスの練習をやってきた。(直前は)250バンクに入って練習をやってきた。自転車は違うけど楽しかったです」
地元勢は2レースの重鎮・萩原操に続き、弟子の西村光太(写真)がこの3レースに登場する。前期は久々のA級陥落となったが、勝ち癖を付けてS級に復帰。ここは竹内雄作に食らい付いて、まずは一次予選突破を目指す。
「S級にいたら地元記念が目標。それが久々に走れるので新人みたいな気分。存在感を示していかないと、突き抜けるくらいにならないと、呼んでもらえないですからね。いい目標が付いた時に差せているし、キメ脚は備わってきた。やれることは全部やってきた。初日から波に乗っていきたい」
竹内雄作は機動力断然上位の存在だ。ブレない先行策で別線を完封してみせよう。
「佐世保は膝痛で欠場して、その後に腰痛も出てケアをしてきた。練習は思ったようにできなかったけど、その分、ケアはできた。前回の悪いイメージがリセットできれば。この後は共同(通信社杯)も続くし現状を把握して、力を出し切れるように」
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コンスタントに1着を取っていて動き軽快な瀬戸栄作が園田匠の目標に指名された。両者は過去に何度も連係があり、3月小田原では瀬戸がまくってワンツーも決まっている。
「前回の準決勝は長い距離を踏む持ち味を出すことができたけど、決勝はやらかしてしまったし、情けないレース。初日から園田さんに任せてもらったので、ワンツーを決められるに頑張りたい。1週間くらいあって、次に共同もあるので、強めに追い込んだ練習をしてきた。調子は上がっていると思う」
園田匠(写真)は今期に入ってFI戦ばかりながら4戦で1V、準V3回と差し脚軽快。オールスターは一次予選1の大敗が響いて勝ち上がりを逸したものの、残り3走は確定板を外さなかった。
「安定して走ることはできている。7車と9車は別と考えて、グレードレースの持ち場で結果を出さないと。ある程度の位置があれば、しっかりと突っ込める。ここは相性もよく、記念やF1で優勝があるので、抜群ですね」
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取鳥雄吾は前回の高知が開催中止となって約1カ月ぶりの実戦となる。夏場は今年前半の勢いが見られなかっただけに、持ち味の積極策で現状を打開していく。
「オールスターは悔しかったが、高知が中止になったので、休むところは休んで、練習もやってきた。練習の感じは悪くなかったし、調子はいいと思う」
菅田壱道は落車が続いたこともあって相変らずピリッとしない。今年ももう残り3カ月弱。正念場だ。
「(伊東)翔貴とは練習は何度もやっているけど、連係は初めてかな。よくなりかけの時に落車があったりして点数もないし、一歩一歩ですね。浮き沈みがあるのが競輪。昨年までは常にタイトルっていう気持ちだったけどメンタル的にそういう状態でもない。ただ、辞めたら、そこで終わる。気持ちが切れないようにやっていく」
スピード抜群の仕掛けが身上の坂井洋は、前回の富山652着をこう振り返る。
「前回は、理由はわからないけど、重かった。バンクが使えなかったので、ワットバイクとウェイトで練習をしてきた。セッティングを変えようと思っているけど、変えるタイミングがなくて悩んでいた。(今回は)関東の先輩がたくさんいるので、アドバイスをもらっていきたいし、結果を残していきたい」
木暮安由はオールスター以来の実戦。可もなく不可もなくといった近況だが、ここでは一番のビッグネームだけにしっかり勝ち上がっていきたい。
「(間隔が空いて)練習はよくなっているし、上がってきている。(年始の大宮記念で落車して)バランスが崩れたのが大きかったですね。やれることはやってきたし、今回からって思っています」
九州勢は佐藤幸治が前回り。優参は散発的にといった佐藤だが、8月佐世保132着をはじめ、予選や敗者戦は連対ラッシュで動きは軽快だ。
「前回は地元で勝ち上がれなかったけど、踏めているし、調子はいい。セッティングを変えたのがよかったですね。(中本とは)前後流動的で後ろの時もあるけど、今回は前で」
前走の高知が開催中止となってオールスター以来の競走となる中本匠栄は、番手で佐藤をしっかり援護しながら抜け出しを図る。
「(共同通信社杯優勝から1年で)早いですね。変わったとかはないけど、またああいう舞台で走りたいですね。オールスター(の二次予選)は(中川)誠一郎さんのハコで何もできずに、後ろから抜かれた。あのままじゃまずいですし、抜くか、抜かないかの勝負ができるようになりたい。(ここまでは)練習して、セッティングとかをいろいろとやってきた。オールスターよりはよくなっている」
強力中部ラインができあがった8レースは、近藤龍徳が番手で地元の皿屋豊を盛り立てる。連係するのは約1年ぶりとなるが、過去レースではワンツーも決まっていて相性はまずまず。
「感覚はいいですね。離れないなっていう状態だから。三重県だし、浅井さんや、ホームバンクの皿屋さん。地元の先輩方にはいつも助けてもらっている分、決勝で援護していけるように頑張りたい」
皿屋豊(写真)は前回の8月富山を413着。準決は菅田壱道を完封し、初日特選、決勝は野口裕史らとの踏み合いを制して主導権を握り吉田敏洋の1着に貢献と上々の内容だった。19年大会以来、2度目の地元ホームでの記念に気合を込める。
「松阪記念は2回目。前回はA級から上がったばかりで92点か93点くらいしかなかったけど、準決勝に乗ってプチブレイク。今回は点数も立場も違うのでプレッシャーはあるけど楽しみ。直前にギックリ腰をやったのでそこが若干気になるけど、練習では乗り込めていた」
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このレースは本線と目される北日本ラインを率いる高橋晋也のデキが気になる。7月富山記念で落車し、オールスターも欠場を余儀なくされた。約40日ぶりの実戦で果たして期待に応えられるか。
「(富山の落車で)オールスターは練習ができていなかったので、(出場を)悩んだけど、しっかり休んでからと。足首をひねったのと、股関節に痛みがあった。治療に専念していたので、練習はあまりできていない。(今年のウィナーズカップ松阪で決勝に乗っているが)あの時とは状態が違いますね。やりたいことをやっていきたい。今回は新車をもってきました」
ここも北日本ラインが強力。番手を回る大森慶一は直前の向日町記念で決勝に進出した勢いのまま当所へ乗り込んできた。
「前回の前検で入った追加です。(向日町記念から)間隔はなかったけど、一旦、帰って、昨日(7日)は軽く乗って刺激を入れてきた。(向日町の決勝の脇本雄太は)残り1周はバイク誘導みたいだったし、何も言えない。ただ、すごさを見せ付けられた。本当にすごかったし、あれをやられたら何もできない」
小松崎大地(写真)は前走の福井を533着。準決3着で決勝を逃がしたシリーズを振り返る。
「(福井は)数字通りだと思う。(最終日は菊池岳仁の)掛かりがすごかった。甘くみていたわけじゃないけど、強かった。(オールスターの疲れは)関係ないですね。(前回からは)天気がよかったわけではないけど、計画的にはできた。出た数字通りだと思うし、目の前の一戦を頑張る」
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高松宮記念杯1171着、オールスター41244着。GI戦でも輝きが戻って復調ムードの三谷竜生(写真)は一次予選のメインを走る。
「(高松宮記念杯から)フレームも変えて、練習もいい感じになってきた。まだまだっていう感じはあるが、走れているし、手応えを感じてきた。(脇本雄太が戻ってきて)強いですし、古性(優作)がオールスターを取った。自分も頑張らないと。向日町記念もすごかったですね」
誰が相手でも蕗澤鴻太郎は走りに迷いがない。7月小松島記念こそ未勝利に終わったが、5月地元前橋記念では準決まで勝ち上がりなど記念開催でも結果を出せるようになってきた。
「状態はいいと思うが、7車と9車では別物なので切り替えていかないと。9車だと、出切るまでに脚を使う。脚を使わなければ、戦えるんですけどね。練習はしてきているし、積極的に頑張りたい」
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特選はS班4人に地元エースの浅井康太もいて激戦ムード。ただ、郡司浩平、平原康多は不安を抱えての実戦となるだけにいつも以上に状態が気になる。まずオールスター、地元の8月小田原記念を欠場した郡司はどうか。
「2カ月空いて、走れない悔しさもあったし、他の人が良いレースをしているのを見て気が引き締まった。良い意味で気持ちを入れ直しました。体調を戻すのに時間がかかった。ようやく普通ぐらいの調子ですね。タイム的には戻っているし、あとはレースでの反応です」
高松宮記念杯を制した宿口陽一は埼玉ラインの番手を任された。黒沢征治を好操縦して結果を出したい。
「オールスター前に腰を痛めていたので、それのケアをしたくて前回は欠場した。ケアはしっかりできたし普通に練習もできました。グレードレースで埼玉の3人で連係できるのは嬉しいですし、平原さんが3番手で自分が番手は責任重大です」
走るたびに落車に見舞われているといった感がある平原康多(写真)は我慢の時か。しかし、特選で同県ラインを組めるのは励みになる。
「今年6回コケているので、落車してそこから立て直し切る前にまた落車している。ただ、その中でポジティブなこともありました。ずっと100%(の状態)ではない。宿口君は自分と2人の時には前で頑張ってくれるし、タイトルホルダーとして堂々と前を回ってほしい。自分は喜んで3番手を回ります」
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