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まつど競輪

MATSUDO KEIRIN

31#

検車場レポート

  • 10/7 Wed.  (前検日)
  • 10/8 Thu.  (1日目)
  • 10/9 Fri.  (2日目)
  • 10/10 Sat.  (3日目)

1R

選手の写真です。
加瀬加奈子選手
 1~3Rまではガールズケイリン。オープニングレースは車番もいい加瀬加奈子(写真)が人気を集めそう。
 「(前回の10月)函館が終わってからは育児をしながら練習のみで、マッサージなどもせずに来ました。トレーナーに練習方法とかを任せて、産後は良くここまで戻せたかな。ただ体重だけが、まだ戻らない。風とかがどうなのかなって感じですね。(初日は)1番車なので1着取れるように走りたい」
 小林莉子は昨年6月四日市GIIIで4日制開催を優勝している。
 「ここまではしっかりバンクに乗って調整して来ました。(今回はガールズ1期生が8名)なかなかこんなに1期生が集まることもないので頑張りたいです。(4日制は昨年6月四日市GIIIで優勝)前回、結果的に優勝させてもらって4日制も苦じゃないかなと思います。松戸は優勝もあるけどアクシデントもあって何とも言えない。悪くはないと思います。後方に置かれないように、仕掛けるところはしっかり仕掛けたいです」

2R

選手の写真です。
石井貴子選手
 9月伊東で開催されたガールズケイリンコレクションでシンガリ負けを喫してしまった石井貴子(写真)は地元のここから仕切り直す。
 「(伊東は)あらゆる部分で足りないなっていうのを感じましたし、33で外枠っていう運もなかったけど力不足だったと思う。地元記念にあっせんしていただける機会がこの先あるかどうか。珍しいので自分の役割を果たせるように頑張りたいと思います。4日制を初めて走るのでどんな感じか分からないけど、賞金的にはありがたいと思う。2週間空いたので自分の力を確かめる意味でも積極的にいきたいと思います」
 中川諒子は前回の9月松山で3カ月ぶりに最終日の一般戦(補充を除く)を走った。
 「体調は悪くなかったけど、レースの流れに乗れず一般戦になってしまった。そこからバンクで練習して来たのでいいと思います。優勝とかはないけど、松戸は好きなバンク。イメージはいいです。(一昨年4月に)函館で4日制を走ったときは決勝に残れなかったので今回は決勝を目指して頑張りたいと思います」

3R

選手の写真です。
児玉碧衣選手
 8月名古屋オールスターのガールズドリームレースで2着のあとも、3場所連続で完全優勝。ガールズは児玉碧衣(写真)が優勝候補の筆頭だ。
 「体の調子はいい。ここ最近では整ってると思います。去年は競輪祭で優勝できなかったので、今年は優勝することを目標に練習してるところです。(前回9月の)富山も33だったけど、すごいギリギリだった。今回はメンバ―もいいし、ひとつの判断ミスで飛んじゃうので。しっかり長い距離をモガいて、(勝ち上がりの)3日間しっかりと走りたいと思います。去年、四日市で走って4日制はキツかったですね。でもいい経験になると思うので頑張ります」
 當銘直美は力が抜けた児玉を相手にどう立ち回るか。
 「追加はだいぶ前に入ってたので、計画通りに来れた。大きな取りこぼしは減ったけど、運で(決勝に)上がれている感じ。まだ足りない部分があるので、そこを埋めていきたい。4日制は初めてです。体のケアとかをしながら、4日間頑張りたい。松戸は1着も獲れてるのでイメージはいいです」

4R

 4RからはS級戦。7月青森、8月函館で決勝2着と7車になってから成績が急上昇した木村弘は9車でもその流れを維持したい。
 「今年の前半は戦法的にも迷いがあった。今はしっかり練習できてるし、3、4カ月前から八戸のバンクで練習するみんなでナショナル系のメニューを取り入れたらいい感じで力が付いてきた。7車だったのも大きいと思います。9車に戻っても、あのとき(今年前半)よりは自信がある。1カ月空いたので練習の成果を出せるように。一発目が大事なんでしっかり頑張ります」
 共同通信社杯では779着に終わった鈴木謙太郎だが、調子自体は上がってきてるという。
 「前回(共同通信社杯)は走った記憶が全然ない(笑)。人の後ろばかりだったけど、脚には余裕があったので、自力ならもう少しいけたかも。ちょうど3カ月前から武田(豊樹)さんと練習をやるようになって良くなりました。少しずつ出てくるんじゃないかと思ってます。同じ練習でも脚の張り方が違う。やっぱり緊張感のなかでやるのはいいですね」

5R

 6月にS級特進してからも安定している小原丈一郎だが、本人は物足りなそう。
 「S級初戦はある程度手ごたえがあったけど、最近ダメっすね。先行はできてるけど、ただ先行してるって感じです。ペース配分とか道中があまりうまくできてない。9車のここで変えたいですね。流れに沿って行けるので、9車の方が自分的にはいいと思う。33もけっこう好きなので、後手だけにはならないようにしたい」
 今期からS級に復帰した伊原克彦は現在102点オーバーとまずまずの競走得点を維持している。
 「決勝には乗れてないけど調子自体は悪くない。レースも良くなってるし、状態は悪くない。良くなっている感じはあります。(7月)地元記念のちょっと前から市田(佳寿浩)さんのところに練習に行くようになってから良くなってきました」

6R

 庄子信弘は9月京王閣、10月函館とFI戦では確定板を外していない。
 「(函館は)脚は仕上がってたと思う。(終わってからは)練習というより調整しかしてないので変わらないと思う。(8月に松戸ナイター記念を走っているが)8月は7車だったので、また違うかなと思います。伊東は共同通信社杯でメンバーがなかなかいい感じだったし、今回は隙があればそこを攻めたいなと思う」
 7車では攻めのレースが光っていた岡崎智哉は9車になってどうなるか。
 「(前回の9月)岐阜は悪くなかったです。終わってからはいつも通り練習して来ました。松戸は嫌いじゃないバンクなので、イメージはいい。仕掛けられるところでしっかり仕掛けたいです」

7R

 小川丈太は今期初戦の小松島記念から好調を維持している。
 「その原因が7車なのかどうか、7車は不向きだと思ってたけど、何なんですかね。(レースで)やってることは一緒だったけど、9車になってどうなのかな? まあ、やることは一緒だけど。(7月、8月に比べて)成績は良くないけど、状態はその頃よりはいいと思う。9車もだいぶ走ってないので走ってみないとだけど、33はあまり成績が出たためしがないんですよね」
 佐々木則幸は8月高知で優勝してから2場所連続でFIの予選を突破できていない。
 「地元で優勝してからボロボロですね。予選から目標がいなかったりして。状態はそんなに悪くないと思うけど、成績が成績なんでいいとは言えない。今回は何とか前に付いて行って二次予選に行きたいですね」

8R

選手の写真です。
森川康輔選手
 松坂洋平はセッティングを戻した前回の9月青森記念でシリーズ3勝の活躍を見せた。
 「(8月川崎で)落車の影響もだいぶ良くなってきた。青森でクランクを短いのから長いのにしたんですけど、悪くない感じはありました。今回は9車だけど、ずっとやってきたものなので、特にいつも通りかなと思います」
 3月伊東の落車で鎖骨骨折した森川康輔(写真)は8月松阪で復帰とS級デビューが遅れたが、復帰後はその影響を感じさせない走りを見せている。
 「しっかり練習できてって感じで復帰したし、力を出し切れてるかなと思います。練習も感じ良くできてるし、今回も力を出し切れればと思います。9車は鎖骨骨折した伊東以来ですね。松戸はチャレンジ以来だけど、そのときも完全優勝したし、嫌いなバンクじゃないかな」

9R

 今期初のS級でも健闘している福永大智。GIIIは今回が4度目の参戦となるが、9車の開催は初めてだ。
 「(S級でここまでは)まだまだなんで、弱いですよね。組み立てもまだまだ。地脚がないなと思うし、普通に脚で弱いなと思う。踏み直しとかペースとかもまだまだだし、失敗したら巻き返せない感じ。ラインをちゃんと生かせてないです。松戸の印象は悪くない。33も嫌いじゃないんでS級で初めての9車が33でどんな感じなのか。力を出さずに終わらないようにしたいです」
 前回、9月取手では準決勝で失格してしまった小原唯志だが、動きは良かった。
 「前回は残念だったけど、脚はだいぶいいんで。迷惑をかけたんで、今回は頑張ります。(状態も)上がってきてるんでやれると思います」

10R

選手の写真です。
小埜正義選手
 小埜正義(写真)は今回が7月岐阜の落車からの復帰戦となる。
 「怪我は左鎖骨とろっ骨2本、左手を骨折しました。走ってみないと分からないけど、練習の感じは良かった。その前(9月取手)も間に合うかどうかだったけど、ここに向けて調整して来た。(初日は大石剣士の番手)しっかり番手を死守したいと思います。すごい強いんで、付いて行ってサポートしたい」
 大石剣士は地元ビッグで得た自信と課題をここからの走りにつなげたい。
 「(共同通信社杯は)直前に気合いを入れて練習やり過ぎて、疲れが残ったままだった。調子が良かったときほどは力が出なかった感じです。(2日目にまくりで1勝)1レースだけでもしっかりしたレースで1着取れたんで良かった。力的にも通用しないわけじゃないのが分かったので。終わってからはかなり疲れてたので、練習量を減らしながらやって調子も戻ってきた感じがしました」

11R

選手の写真です。
寺崎浩平選手
 寺崎浩平(写真)は有力なV候補のひとり。ここで優勝なら南潤(和歌山・111期)が持つ、GIII最速優勝記録を更新できる。
 「共同通信社杯が終わってから、ここまで伊豆でしっかり練習してきました。調整ゼロだけど、今日(前検日)休んで調整したい。体調も全然問題ないです。松戸は初めてだけど、33はカントがあってスピードに乗りやすいのでいいかなと思う。共同通信社杯で高いレベルで走れて、いい経験になった。行けるところから行くのが自分のスタイルなので、自分の自力を信じて頑張りたい」
 松尾透は市橋司優人の番手で寺崎に抵抗したい。
 「前回(9月青森記念)は初日だけ体調悪くて、あとは普通にいけたと思う。青森で守澤(太志)に話を聞いてウエイト中心にやってきた。彼とは同期、同級生なんで色々考えを聞きながら、あとは古性(優作)とか松浦(悠士)とかと色々話してヒントをもらいました。いい感じで仕上げられたと思う。33バンクは好きだし、松戸は特に。初日は司優人に任せてラインで決まるように」

12R

選手の写真です。
武田豊樹選手
 今シリーズの競走得点最上位は吉田敏洋だが、共同通信社杯で落車しているだけに状態が気がかりだ。
 「(同じレースで落車した)3人のなかでは軽傷だった。ただ右膝をひねって腫れがあったので、1週間ぐらい体の様子を見ながら、練習も1週間ぐらい。ここを走るつもりで練習はやって来たので。松戸はカントの緩いバンクなので自力は有利だと思う。相性もいいです。初日は誰かに付くことはないので自力でやります」
 阿竹智史は8月高松で優勝するなど苦手な夏場をまずまずの成績で終えた。
 「(前回の共同通信社杯も9車)7車を走るよりは9車が続いたほうがいいですね。前回は4日間、番手だったけど、今回はいつも通り走ります。腰も2場所前ぐらいまではピリッとしなかったけど、だいぶマシになった。ここからは得意の時期なんで。今年の夏場は例年に比べたら耐えたほうですね」
 別線を選択した千葉勢に武田豊樹(写真)とこのレースは3名が単騎戦を選択した。
 「前回(共同通信社杯)は結果が出なかったけど、日に日にいい感触が出たと思う。終わってからは最初疲れが出たので休みながら練習。段々、トレーニング量を増やしながらやってきた。最近は落車もないんで良くなってる感じはあります。9車のほうが走りやすいというか波長が合う。伊東もほぼ3走一人のレースだったので、ここも一人で走ろうかな。位置も探しながら走りたい」

1R

選手の写真です。
小林莉子選手
 田中まいが切ったうえを加瀬加奈子が打鐘過ぎから叩いて主導権。3番手に追い上げた小林莉子(写真)は1センターから仕掛けると粘る加瀬を鮮やかに飲み込んだ。
 「左足のクリップバンドが入らなくて、(発走が遅れ)迷惑をかけてしまいました。バンク自体も軽いし、すかさず行けたので調子は悪くないかなと思う。加瀬さんがかかり切るといけないと思ったので、前々に踏んでたのが良かったのかな。ジャンのとこであんなになると思ってなくてヒヤッとしたけど行けて良かった。大きいレースが控えてるので自分で動いて試したいと思ってたけど、ひとつ目の課題はクリアできた。2日目以降もどんな展開でも対応できるように頑張りたい」
 浦部郁里との4番手併走をしのいだ中西叶美が小林のまくりに続いた。
 「スタートで出遅れたけど、落ち着いて走れたと思う。番手にはまりたかったけど、2人(加瀬、田中)とも踏んでたので内に包まれてどうなるかなと思った。しっかり落ち着いて対応できたと思う。(状態は)いつも通りだけど、明日(2日目)も頑張りたい。前にも2回、4日制を経験したことがあるので、その時のを生かして頑張りたいと思います」

2R

選手の写真です。
中川諒子選手
 中村由香里が赤板過ぎからゆっくり上昇を始める。打鐘で誘導員が退避して前受けの伊藤のぞみが先頭に立つが、人気の石井貴子が4コーナーからカマシを敢行。そのまま軽快に駆けて押し切った。
 「初手は中団か5番手ぐらいと思っていたが、6番手になった。一周ぐらいは行こうと思っていたので、4番手からカマした。やっておきたいことはやれた。前回の松戸は2着続きだったので、お客さんの前に行けて良かった。状態はボチボチ。4日間あるし、明日(2日目)も予選なので、課題を持って頑張りたい」
 3番手に飛び付く形になった中川諒子(写真)は直線で前の白井美早子を交わして2着に入った。
 「2車でいいスピードで行かれて、飛び付きを狙った。追いつく感じはあったけど、バック過ぎで行くと外に浮くと思い、待って、脚をためていった。白井さんまでは届いて良かった。自分で行きたい思っていたからそれができず、反省。脚は悪くないし、松戸は走りやすい」

3R

選手の写真です。
當銘直美選手
 初手で3番手を取った児玉碧衣の後位は赤板で内に高橋梨香、外に當銘直美で併走になる。打鐘の2センターで児玉が一気にカマすと、後位を取り切った當銘が離れながら懸命に追う。そのまま児玉が後続を引き離して圧勝した。
 「初手から周りが前を取りにいくと思ったが、わりとけん制があって3番手に入った。誰かが上がってきたら引いていこうと思ったが、誰も来なかったので。ベストタイミングで行けたと思う。本当はジャンからいく気持ちもあったが、今日(初日)の走りを見て明日(2日目)以降かなと。踏んだ感じは重かったが、思い切り行けた。大きい舞台だと仕掛けたもん勝ちなところもあるし、ここで長い距離を踏んで完全優勝を狙いたい」
 児玉に離れながらも懸命に追いかけた當銘直美(写真)が2着をキープした。
 「追い上げマークよりも児玉さんにフタをして引かせてと思ったが、後ろが空いたので。しっかり2着をキープできて良かった。運が向いたと思う。ただ付け切れていないのが今の課題。台風が来ていて自分はパワーがないので明日(2日目)以降は風がないのを祈ります」

4R

選手の写真です。
柳詰正宏選手
 木村弘の逃げを3番手から鈴木謙太郎がまくるが、これを川津悠揮がけん制。3コーナーから神山拓弥が内に切り込み川津を押し上げると、大きく空いたインコースを宮内善光が切り込み、その後ろから柳詰正宏(写真)が中を割って突き抜けた。
 「門田(凌)君に全部任せてたけど、(初手で)後ろになって予想外だった。あとは門田君次第の仕掛けって感じでしたね。雨で前が見えなくて、スピードもホームからかかってて門田君もなかなか行けないだろうと。自分も内しかコースを見てなかった。団子になってたのでチャンスあるかなと思ったけど、アタマまで行けるとは思わなかった。良く伸びましたね。復帰戦で久々の9車だったけど踏んだ感じは悪くなかったですね」
 2センターから先に内に入った宮内善光が2着に。
 「(作戦は)中団から切ったうえを先行基本に行く感じだった。(鈴木謙太郎は)余裕あったから行ったと言ってたけど、止まっちゃったので。自分はあのコースしかなかった。今日(初日)はラッキーというか、自分はまっすぐ踏んで勝手にコースが空いた。前2人のおかげですね。着がいいだけで、調子は何とも言えない」

5R

選手の写真です。
伊原克彦選手
 赤板前に飛び出した小原丈一郎に対し、7番手となった池田勇人が打鐘前から一気に踏み込んで主導権を握る。最終ホーム6番手からまくり上げた窓場千加頼は車の出が悪い。2コーナーから自力に転じた伊原克彦(写真)がイエローライン付近を鋭く伸び切った。
 「窓場君に付いていって、判断だけはしっかりと思っていた。共倒れになるよりかはと思い、踏ませてもらった。(窓場は)もうワンテンポ、早く池田君が仕掛けたところで行っていればチャンスあったけど、彼のタイミングもあるので。一車回避して、古川(尚耶)君のけん制も想定内でした。脚自体は自分の中で、一番いいくらいの感じがある」
 池田の先行に乗った古川尚耶は伊原をけん制してから追い込んで2着。
 「22歳(の小原)を相手に(池田は)凄い先行でした。伊原さんにひと振りしたけど、大外だったし、しゃくられるし、4コーナーで行かれるなと。9車立てに戻って、カマして出切るまでの時間が長かったですね」

6R

 岡崎智哉、嶋津拓弥の順で動いた上を庄子信弘が打鐘で叩いて駆ける。これを受けて3番手を確保した嶋津が3コーナーから力強くまくって前の2人を飲み込んだ。
 「内を空けすぎて岡崎君にしゃくられそうになってペースが乱れた。本当は2角から行かないといけないんですけどね。脚より気持ちですね。前回から新しいフレームに換えてそれは良かったかな。体は軽かったし、バンクも重い印象はまったくない」
 庄子の先行を利した泉慶輔が2着に。
 「(庄子)信弘さんがあんだけ行ってくれたのに何もできず悔しいですね。何回も踏み直していたので追走に集中していた。フレームを修正に出したのを使っているが、少し違和感がある程度ですね」

7R

 中団外併走になった横関裕樹は打鐘前2コーナーから前に出て主導権を握る。中団の小川丈太、7番手の加賀山淳の巻き返しは不発。番手絶好の竹田和幸が好展開を生かして抜け出した。
 「横関君はいつも頑張ってくれるんで。今日(初日)も先行するとは言ってないけど、先行してくれました。近藤(保)君が全然見えてなくて、ギリギリ抜きに行けばワンツーと思ったけど、(横関が)食われちゃいましたね。これで(状態が)悪いとは言えない。久しぶりに(勝者)インタビューされてうれしいです」
 なかなか仕掛けられない加賀山の番手から2コーナーで内に切り込んだ近藤保が最後は3番手の松山桂輔の内をすくって2着に食い込んだ。
 「苦しい展開でした。(加賀山は)何回もタイミングを狂わされた感じでしたね。ホームで行ってくれたけど、勢い止まっちゃったので内に行かせてもらいました。3番手まで空いたので、行けるところまで行っちゃおうと思った。ちょっとがっついちゃいましたね。脚も問題なくいいと思います」

8R

 前受けから7番手まで下げた森川康輔は打鐘前から反撃を開始。先行態勢に入っていた古屋琢晶を最終ホームで叩き切ると、軽快な踏み直しで後続を振り切った。
 「取れれば前取って、引いてから行けるタイミングで赤板過ぎでいこうと。作戦通りでした。1センターで踏み出して、出は良かった。スピードに乗っていて、1周しっかりと踏めた。持つところまでと思ったら逃げ切れたから調子はいい。バンクは踏み出しが軽くて、スピードに乗せて回せた。逃げ切れたから状態はいい。力を出し切って準決に乗りたい」
 踏み出しで口が空いた宮越孝治だったが、何とか付け直して森川と中部ワンツーを決めた。
 「前を取って関東勢が中団ならあの感じで。南関勢が中団なら赤板過ぎの1センターがポイントでそこでチャンスなら行こうと。思い描いた通り。森川君が強くて、打鐘前で離れて、追いついたところで、古屋君にからまれそうになったけど、前に出れたのでワンツーだなと。森川君もタレてきたけど、自分も(それまでに)踏んでいたので、差せず。フレームとマッチしていないから修正したい」

9R

 青板バック過ぎに小酒大勇を押さえた村上直久を、小原唯志が叩いて主導権をつかむ。7番手に置かれた福永大智は打鐘で巻き返すと抵抗する小原をバック手前で強引にまくり切る。そのまま押し切りかに思われたが、福永ラインの3番手から中川勝貴が突き抜けた。
 「福永(大智)君もいい感じだったんですけど、自分も良かったです。雨が気になった程度ですね。自分は自力よりこっちの方が向いている。少しずつ変わっていきたいですね。脚に余裕もありましたし、車の出もけっこう良かった」
 ロングまくりの福永大智は2着に粘った。
 「出れるなとは思ったが行くにしては遅かったですね。中途半端でした。後ろの前田(拓也)さんに迷惑をかけました。もっとキッチリ先行できれば良かったです。バンクは重くて2着に残れて良かった」

10R

選手の写真です。
不破将登選手
 前受けから下げた大石剣士は打鐘前2コーナーから一気にカマして先頭に立つが、番手の小埜正義が離れてしまう。小埜を張りながらホーム手前からまくった不破将登(写真)は追いつきざまに大石をまくり切ると、そのまま押し切った。
 「(鈴木謙二を)叩ければ良かったけど、赤板から中途半端だった。でも3番手に入ってからは前と後ろを余裕を持って見ながら行けた。(大石が)見えて行こうと思ったけど反応が遅れた。小埜さんの口が空いてるのが見えたので、ここだけは取り切ろうと思って行きました。大石君が流してるのか思い切り踏んでるのかは分からなかったけど、休んでスピードを殺すよりあと半周なので仕掛けた。自転車は軽く感じたし出てくときのスピードも良かった。感じはいいと思う」
 カマした大石剣士は2着に粘った。
 「(初手の)理想は前中団だったけど、後ろ以外ならどこでも良かった。誰も出ないので前になりました。鈴木さんが切ったあと誰か切ってくれるかなと思ったけど、切らなかったので全引きして行けるところから行った。後ろは見えてなくて、夢中でただ踏んでただけ。けっこうかかりも悪くなかったのでまくりが来たときはビックリしたけど、1車だったので良かった。前回(共同通信社杯)よりはいいと思う。アップやっててペダリングのいい感じを思い出せたので、それも良かった」

11R

 前受けから7番手まで車を下げた寺崎浩平は打鐘過ぎ2センターから一気に巻き返す。後続を突き放すと、そのまま力強く押し切った。
 「押さえにくるのが早くて、引いても良かったけど、突っ張り気味に踏んで誘導を下ろしてペースを上げようと。自分の中では思った通りになった。雨で思ったよりも後輪が滑って気になった。ここまで雨が降っているのは久しぶり。短走路では初めてですね。気持ち的には全開で踏んだけど、後輪を気にしながら走った。思ったよりも良くはない。車の出が悪かったので、調整したい」
 市橋司優人は寺崎の仕掛けに切り替え気味にまくり上げて2着に入った。
 「キツかった。作戦通りではなかったけど、臨機応変に対応できた。寺崎君の動きを見て叩こうと思っていた。真船さんがすかさず来たから寺崎君のカマシ頃になると思った。寺崎君へのスイッチの動きは良かったと思う。腰は問題ないし、練習の感じは良かった」

12R

選手の写真です。
岩津裕介選手
 赤板ホームで前に出た阿竹智史は単騎でカマして来た田中晴基の番手にすっぽり。2コーナーからまくって出ると、吉田敏洋の巻き返しをけん制しながら番手の岩津裕介(写真)が抜け出した。
 「阿竹君がいいレースをしてくれた。阿竹君が駆けてるところを田中君が来た感じだったし、出られて呼吸が乱れる感じになった。最後は吉田さんのスピードが良かったし、後ろに武田(豊樹)さんがいたので張り気味に出て行った感じ。(7月サマーナイトの落車で)左のお尻辺りを痛めて、良くないバランスになってたけど、ここに来る前にケアをして左も使えるようになったので感触が良かった。久しぶりに車が出た」
 瀬戸内コンビを追っていた武田豊樹が2着に流れ込んだ。
 「1人の戦いだったんで自由に走れますし、何とか結果を残したかった。田中君が行ったとき、その後ろに行ければ良かったけど、ちょっと構えちゃいましたね。その辺が甘いというか、あまり単騎で走ることがないので。脚の感じは悪くないです」
 バック最後方に置かれてしまった成清貴之だったが、空いたインコースを踏んで3着に強襲した。
 「これだけ細切れだと、作戦も思いつかなくて…。前のほうにいたいなと思ってたら、一番後ろになっちゃった。重さを感じたりしたし、ちょっと動けてないかなって感じはある。ナイターの雨で見づらいところもあって、前との距離を取るのも難しかったです」

1R

選手の写真です。
小林莉子選手
 最後方から上がった伊藤のぞみが打鐘過ぎ4コーナーから主導権。3番手を確保した小林莉子(写真)が1センターからまくって連勝で準決勝進出を決めた。
 「もしかしたら動きがないかもと思いながらだったけど、いつでも行けるように構えてた。すぐに反応できたので良かったです。(感覚は)悪くないけど、明日(準決勝)からはもっと厳しい戦いになるので。位置取りもだけど、何でもできるように構えていきたい。雨は好きなんで大丈夫です」
 周回中から小林の後ろにいた田中まいが小林のまくりに続いて2着に入った。
 「自分で動くことも考えてたけど、前に動く選手が2人いたので。ホームで誰も動かなければ自分でっていうのも考えてたけど、ラッキーでした。体調崩して休んでた時期もあって、復帰したときはボロボロだったけど、復帰したときよりは踏めてる感じはある。練習ではまだタイムが出てないので、今回は(目標が)小さいけど準決勝に乗れるようにと思ってました。差せなかったけど2着でホッとした」

2R

選手の写真です。
石井貴子選手
 打鐘過ぎ3番手から當銘直美がダッシュして主導権を握り最終ホームを通過するも、中団外併走の石井貴子(写真)が2コーナーで豪快にまくり上げる。石井は逃げる當銘を捕らえるとそのまま軽快に押し切り連勝を決めた。
 「7番車だったので、中団ぐらいから始めようと思い、4番手から始めた。2センター、4コーナーでいこうと思ったら、前が踏んだので、あまり好きじゃない、まくりになり、タイミングもよろしくなかった。包まれて終わるとか、力を出し切ることなく終わることがないようにしようと思った。明日(準決勝)も力を出し切れれば」
 中村由香里は前受けから當銘の番手に飛び付くと、最後はまくってきた石井の後位に切り替えて2着に入った。
 「後悔しないように自分で組み立てて、人を当てにせずに準決に上がりたいと思い、前受けをした。初日は追い掛けるスピードが良かったけど、短走路で後方だと届かなかったので、前々から攻めた方が、納得するなと。初日は着外だったけど、練習して脚自体は良かったから自分を信じて走ろうと。上のステージに上がるのが大事。お客さんも自分も納得するレースをして決勝に上がりたい」

3R

選手の写真です。
児玉碧衣選手
 打鐘まで隊列に動きはなく、5番手にいた児玉碧衣(写真)が2センターから一気にカマして出る。児玉の後位にいた佐藤亜貴子は離れながら追い、前受けの中西叶美は佐藤の後位に入る。佐藤も懸命に踏むが車間は詰まらず、児玉が軽快に押し切った。
 「連日雨の予報でその中で予選のうちに長い距離を踏みたいと思った。初日より長い距離をモガけて自信になった。仕掛ける所が登りだったので、思い切っていかないとスピードに乗らないと思い全力で。力任せになって踏んじゃっているので、明日(準決勝)以降修正していく」
 離れながらも、第二先行のような形で懸命に追った佐藤亜貴子が2着に続いた。
 「位置は最高でした。付いて行ける自信はなかったが、死ぬ気でいきました。結果は付け切れていないが、前に目標がいて自分の出せる以上のスピードが出せた。(児玉は)男子みたいなスピードでバイクのようでした」

7R

選手の写真です。
大石剣士選手
 小笹隼人、森川康輔が切ったところを赤板1コーナーから大石剣士(写真)が前に出て主導権。大石は中バンクに上がって波を作り、巧みにペースを握ると、後続の追撃を振り切った。
 「(前から)2番目が取れると思ってなかった。海老根さんがうまく2番目を取ってくれたので助かりました。後ろを見ながら自分のペースで駆けられたので良かった。ずっと上を走って(別線の)脚を使わせようと思った。(海老根は)グランプリを獲ってる人なので、その人から逃げ切れたのは自信になります。前回(地元の共同通信社杯)終わってから、かなり疲れてたので練習量を減らしたり、休んだりで疲れが取れて前回よりいいかなと思って来てたので。準決勝も地元の人が後ろに付くだろうし、自分もだけど(後ろも)決勝に連れて行けるように」
 海老根恵太は逆転ならず。ペース駆けで逃げ切った大石の強さに脱帽する。
 「中団は厳しいだろうなと思ったけど、取れたんで最高だなと。切って切ったうえを行ければと思ってたし、(7月)弥彦(記念)で2周行って抜けてなかったので先行した方があいつにとってもいいのかなと思ってた。付いてる分には楽だけど、上に上がったりで自分も脚を削られてた。初日と違っていい展開なのに1着取れず情けないけど、(9月向日町記念で佐藤)慎太郎さんも2回抜けてなかったので仕方ないかな。頼もしいですね」

8R

選手の写真です。
成清貴之選手
 赤板で先頭に立った松坂洋平は、すかさず反撃にきた岡崎智哉を合わせ切ってペース駆けに持ち込む。軽快に逃げる松坂の前に別線は巻き返せず、絶好展開を迎えた成清貴之(写真)がゴール前で差し切った。
 「地元で恵まれたって感じ。(松坂)洋平と宮内(善光)君が頑張ってくれた。今日(2日目)は洋平も7割方、駆けると。早め早めになるから、自分は誰も通過させないと。でもカカりが良くて、仕事がなかった。洋平はどんな展開でも頑張ってくれて地元で、早め早めに仕掛けてくれて嬉しかった。初日が一人だったので、前がいると心強い。1着取ったので、感触が悪いわけがない。勝っても負けても楽しくやろうと。絶対に決勝に乗りたいって気持ちはあるけど、勝負のアヤもあるから気楽に走る」
 松坂洋平は赤板前からレースを支配して、ラインを上位独占に導いた。
 「今日(2日目)は先行基本の作戦。岡崎君さえ何とかすれば、後は後ろが全てやってくれると。気持ち良く走れた。引き付けながら駆けた。気持ちが入っていたのが良かった。バンクも悪い感じはしない。勝ち上がれるように頑張る」

9R

 青板バック過ぎに不破将登が切ったうえを、真船圭一郎がすかさず叩いて出る。追って赤板過ぎから小原唯志が上がってくると、吉田敏洋がけん制にいくが、自らバランスを崩して2コーナーで落車し、小林信晴も乗り上げる。一方、快調に逃げる真船を、庄子信弘が車間を空けてかばうも、3番手を確保していた不破が最終2センターからのまくり追い込みで強襲。
 「あの並びは考えていなくて、後ろになったのでしっかり叩いていこうと思った。行ける所からと思ったが、アクシデントがあったので1着を取りにいった。素直には喜べないですけど、体調も自転車も出ている。去年の今頃より脚はいいですね。練習方法を変えてずっと違和感を感じていたが、それが今になって良くなってきている」
 庄子信弘が先行した真船圭一郎の番手から抜け出して2着。
 「2車だったので一発駆けていこうという作戦だった。出た時に落車が見えたし、不破君がどこから仕掛けてくるか見ていた。(真船を)残したかったが厳しかった。昨日(初日)はらしくない先行をしたので、準決は持ち味の自在脚で初めての(GIII)決勝に乗りたい」

10R

選手の写真です。
伊原克彦選手
 北日本コンビを受けて絶好の3番手を確保した田中晴基だったが、まくり不発。6番手からその外をまくった伊原克彦(写真)が連勝で準決勝進出を決めた。
 「最低、田中君と(3番手を)取り合うか、あの位置は欲しかった。一番後ろは避けたかったです。田中君が仕掛けないなら先にと思ったけど、仕掛けたのが分かったのであそこで踏まないと間に合わない。関係なく外を踏もうと思った。感触はいい。悪くないと思う。(連勝は)出来すぎっすね」
 中川勝貴が伊原に続いて福井ワンツーが決まった。
 「前の先輩のおかげです。どっかでチャンスがあるやろって話してたし、作戦通りだと思います。ちょっと離れそうだったけど、あそこ付いて行けばと思って頑張りました。調子はいいと思います。GIIIの準決勝は初めて。うれしいですね」

11R

選手の写真です。
山本伸一選手
 市橋司優人、嶋津拓弥で切り合いになったところを打鐘前から福永大智が叩いて主導権。番手の山本伸一(写真)が嶋津の巻き返しをけん制しながら抜け出した。
 「(最終)ホームぐらいじゃ何とか残せる形を作れるかなと思ったけど、バックで(福永が)いっぱいに見えたので厳しい感じがあった。何とか残しつつ、(後ろに)食われないようにと思った。バックを踏みつつの(番手からの)出だったので微妙だったなと。上手くやれば伊代野(貴照)さんも…、技量不足です。初日が終わって1時間ローラーで修正したのがいい方向に出てる。明日(準決勝)になればもっと良くなると思う」
 4番手確保からまくった嶋津に乗った武田憲祐が直線鋭く伸びて2着に入った。
 「前の方がいいって作戦だった。1回、市橋君に出られたけど、しゃくり返したところを福永君が飛んで来た。あそこがレースの一番のポイントでしたね。山本さんが番手だけど、嶋津君は勇気を振りしぼって行ってくれたので2着に入れた。あそこもポイントでした。今日(2日目)のほうが良かったので、(状態は)右肩上がりという印象です」

12R

 前受けから車を下げた寺崎浩平は打鐘前2コーナーから一気にカマして最終ホームで小原丈一郎を叩き切ってしまう。最後も番手の岩津裕介の追撃を振り切って、連勝で準決勝進出を決めた。
 「初日と前受けは一緒だけど、初日は前で踏み合ってペースが早かった。今日(2日目)は緩んだところをすかさず行けたので良かったと思う。今日も踏み出しとか滑っちゃったんで全開とは程遠かったけど、ペース、ペースで行けた。脚の感じは悪くないのかな。寒さにも慣れて初日より感触は良かった。今日も後輪が滑ったので、(準決勝は)その辺考えていきたいですね」
 寺崎とワンツーを決めた岩津裕介だったが、泉慶輔と接触してゴール後に落車してしまった。
 「寺崎君が強かったですね。踏み出しとかはうまく呼吸があったけど、永澤(剛)君のところで膨らんだ分、遅れてしまった。体は大丈夫だと思う。フレームは大丈夫だと思うけど、細々したところが使えなくなったので準決勝までに時間があるから調整したい」

5R

選手の写真です。
中川諒子選手
選手の写真です。
田中まい選手
 石井貴子が打鐘過ぎの4コーナーからカマシ先行。察知して2番手から踏んでいた加瀬加奈子が番手に飛び付くと、その後ろから3コーナーで空いた内を踏んだ中川諒子(写真)が粘る石井をゴール前でとらえた。
 「加瀬さんが動いたときはそのまま付いて行こうと思った。(高橋)梨香さんが見えたので外はないかなと。内が空いたので、そこを行けたところが展開向いたかなと思います。落ち着いて走れてるかなっていうのはある。自分では動いてないんですけど、今日(3日目)はレースの流れに乗れたかな。疲れは大丈夫かなと思います」
 3連勝こそならなかった石井貴子だが、早い仕掛けでもきっちりと決勝戦には勝ち上がった。
 「ちょっと差されましたね。もういっぱいでしたね。疲れました。自分のタイミングで行こうと思ってたので、(周りは)気にせず何でもいいやと思って行った。ちゅうちょなく行けたのは良かったけど、全然余裕がなくてバックでいっぱいでした。最後も頑張ったけど差されました。明日(最終日)は今日(3日目)の反省を生かして」
 中団で脚をためた田中まい(写真)が中川のコース取りに続く形で3着に入った。
 「無我夢中だったので展開とかはあまり覚えてないけど、最後内が空いたので行けて良かった。動く選手が多いなか、(初手で)石井さんの3番手にいたので付いて行こうと思った。前がもつれてたので、コースがあれば着あると思ってた。2日間、動いてないので疲れもなく、3日間で一番体が動いてた。決勝は強い選手がそろってるけど、チャンスがあれば確定板に載れるように」

6R

選手の写真です。
児玉碧衣選手
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小林莉子選手
 児玉碧衣(写真)は打鐘過ぎ4コーナーからのカマシ先行。内をすくって番手に飛び付いた小林莉子の逆転を許さず3連勝で決勝進出を決めた。
 「3日間、1周以上行くのはキツいですね。誘導がどいてからもペースが早かったので、まくりを1日ぐらい入れてもいいのかなと考えたけど、4コーナーでスピードが落ちたと感じたのでそこで行こうと。莉子さんが内から来てたので、すんなり飛び付かれないように上を走って。ギリギリだけど逃げ切れて良かったです。足の痛みはないけど、ちょっとキツいですね。競輪祭前にいいメンバーと走れるので、何かひとつでも勉強して帰りたいなと思う」
 うまく内を抜けて児玉の仕掛けに飛び付いた小林莉子(写真)だったが、逆転はならず。
 「もう無理、キツいです。レースはじまる前に1周行くことも頭に入れて、前で勝負するしかないと思ってた。ジャン過ぎ、ホームのところで前が膨らんでたので、あれをう回したら勝負できない。下から行ったけど、キツかったですね。碧衣ちゃんはタレると思ったけどコーナーから踏み直したので、まだまだ脚が足りないなと思いました。遥かに上を行ってますね。決勝は自分で動くことも視野に入れて勝負していきたい。競輪祭の前にこんないいメンバーと走れるので消極的にならないように」
 児玉の仕掛けに続きながら、小林に入られてしまった當銘直美だったが3番手で立て直すと、3着に流れ込んだ。
 「初日に(児玉の仕掛けに)付いて行けなくて、初日のリベンジを果たそうと思ったけど碧衣さんのダッシュもすごいし、莉子さんもいいスピードだったので。外併走より、まずは決勝に乗れるように堅く3着に入りたいと思った。後ろから来てたら外を踏もうと思ってたけど、何とか3着に粘れて良かった」

10R

選手の写真です。
大石剣士選手
 実質、先行一車といっていい大石剣士(写真)が赤板ホームから飛び出してペース駆け。後続の追撃を振り切って、ラインで上位独占を決めた。
 「作戦通りです。前回(共同通信社杯)よりはいいと思います。(地元ビッグに向けた)貯金もあって、疲れも抜けてって感じだと思います。前回ほどプレッシャーもないし、3日間先行して211(着)と来てるので。GIIIの決勝は初めてです。力を出し切って優勝を狙うけど、まずはラインで決めたいと思います」
 差せなかった成清貴之だが、しっかりと大石に続いて決勝進出を決めた。
 「理想は(初手)中団からで。自分がスタートがヘッポコなんで、けっこう緊張しました。いい選手が出てきてくれましたね。(以前、一度連係して)2回とも頑張ってもらってる。最初のときよりは成長してくれててうれしいですね。僕はイマイチですね。大石も強かったけど、あれぐらい抜かないと。欲張らないと抜けないですね。地元で特選から乗れて決勝に乗れないのはと思ってたので、やっとスタートライン。ライン3人で決められてホッとしています」
 南関3番手の武田憲祐も決勝進出を決めて安どの表情。
 「あれだけ長い距離を踏める南関の選手はなかなかいない。僕は内をしゃくられないようにと思ってました。感じはいいと思います。GIIIの決勝は(4年前の)小田原以来です」

11R

選手の写真です。
阿竹智史選手
 赤板ホームで松坂洋平を押さえた阿竹智史(写真)は小原丈一郎を受けてうまく3番手を確保。森川康輔の巻き返しが不発と見るや2コーナーから仕掛けて快勝した。
 「あれ以上早く動いたら小原君の距離も長くなるんで、4コーナーの下りまで待って動いた。うまく運べたし、2周前からは落ち着いて走れたと思う。2日目のレース後に車輪とハンドル回りを変えて、いい方向にいってるかなと思う。ヤマコウ(山口幸二)さんの(体の使い方の)アドバイスを思い出しながら走ったのも良かった」
 2着争いが横一線で激しいものとなると、ゴール前、ゴール後に合わせて6名が落車するアクシデント。2着同着の岩津裕介、齋藤登志信も落車に巻き込まれてしまった。2日連続の落車となってしまった岩津裕介だが、体は大丈夫そう。
 「問題ないと思います。元気です。幸い軽傷ですみました。自転車も幸い乗れるということで、また整備は必要だけど部品を換えながら。阿竹がいいように運んでくれましたね。落ち着いて仕掛けてくれたんでいい形になった」
 齋藤登志信も体、自転車ともに無事だった。
 「小原君が頑張ってくれました。(落車したが)決勝ですから(走る)。自転車も生きてます。(調子は)決勝に乗ってるからいいんじゃないですか。前回見てたら、かなりいいんじゃないですかね。決勝に乗った以上はしっかり頑張るだけ」

12R

選手の写真です。
山本伸一選手
 前受けできなかった寺崎浩平だったが、残り2周から臆することなく主導権を握る。武田豊樹、庄子信弘らの巻き返しを次々と合わせ切ると、番手の山本伸一(写真)が好展開を生かして抜け出した。
 「前からと言ってたけど取れなかったので、(寺崎は)慌てるかなと思ったけど、しっかり落ち着いて駆けてくれました。もうちょっと仕掛けを遅らせるかなと思ったけど、臆することなくあの距離を行ってくれたし、もっともっと強くなると思う。自分も大丈夫です。日に日に良くなってる。ラインのおかげで勝たせてもらってます。修正を兼ねてゆっくりダウンとかをしたら、いい感じで乗れてると思う」
 2周先行で2着に粘った寺崎浩平はこれがGIII初優出。決勝戦では南潤が持つGIII最速優勝記録の更新に挑戦する。
 「前受け基本で考えてたので後ろ中団になるとは正直思ってなかった。でもすぐに後ろ(攻め)からのアタマに切り替えました。後ろになったんで切ったうえをそのまま切って、腹くくって2周行きました。今日(3日目)はペースで先行したので(後輪の滑りは)気にならず。まくりに回るほうが怖かったので、早めに行って良かったのかな。3車だしラインの厚みも生かしたかった。今日はトップスピードに乗せてないので感じは分からないけど、2周行って残れてるので悪くない。最速記録は狙っている記録なので勝ちたいですし、ラインでワンツー決まるように」
 庄子がまくり不発になるや3番手をキメた永澤剛が近藤保との3着争いをわずかに制した。
 「庄子さんはまくり切れるかなと思ったけどね。止まったので仕方ないから大屋(健司)さんのところしかないなと思った。(初日、2日目も4着で)また4かと思った。展開ですね。庄子さんのおかげ」