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まえばし競輪

MAEBASHI KEIRIN

22#

検車場レポート

  • 10/14 Wed.  (前検日)
  • 10/15 Thu.  (1日目)
  • 10/16 Fri.  (2日目)
  • 10/17 Sat.  (3日目)

1R

選手の写真です。
野口裕史選手
 2度目のGI出場、37歳で初の寬仁親王牌となる野口裕史(写真)が、オープニングの1番車を務める。
 「室内練習がメインだったけど、ワットバイクとかガッツリやった。初日から負けられない戦いがありますね。竹内(雄作)君には前に青森で突っ張られたイメージがある。どこからでも行くつもりですし、やることをしっかりやる。自分のスタイルは崩したくないので、前に出てから何人に抜かれないかってレースになる」
 和田真久留は、その野口とのタッグに気持ちを引き締める。
 「野口さんの後ろは、いずれあるかなって思っていた。初めて連係するけど、レースは見ているし、しっかり付いていきたい。状態は問題ない」

2R

選手の写真です。
小川真太郎選手
 前回、伊東の共同通信社杯では3日目に落車も4日間のシリーズを走り切った小川真太郎(写真)は、そこからおよそ中3週間。
 「今回から新車です。練習で使った感覚は良かった。前回は落車したけど怪我は大丈夫。すぐに練習も始めました。オールスターぐらいまでの状態には戻ったと思う」
 久留米での熊本記念では1313着。久々に決勝にコマを進めた松本貴治は、上昇ムードが漂う。
 「今は成績いいし、共同通信社杯から使っているフレームがいい。余裕があって車が進む。前橋は前回の寬仁親王牌以来ですね。走りにくいとかはないので頑張ります」

3R

選手の写真です。
坂井洋選手
 前橋での合宿ですでにバンクでの感触を確かめた坂井洋(写真)は、2度目のGIで結果につなげたい。
 「いつも通り練習して、直前はバンクの感じをつかむために前橋に来て練習した。前橋で走るのは初めてだけど、練習では走りやすかった。風がなくてカントがあるのでスピードも出る。初日はシンプルなレースになると思う。一番脚があるのは渡邉(一成)さんだと思うけど、チャレンジしていきたい」
 スピードタイプがそろった細切れ戦。太田竜馬の立ち回りが注目される。
 「最近はよくレース間隔が空くので、ゆっくりして練習もした。やりたい練習はできたし、あとは走ってみてからですね。ドームは難しいですよね。あとは33バンクは難しい。みんなスピードがあるので、仕掛けどころをおさえた人が勝てると思う」

4R

選手の写真です。
根田空史選手
 8月の弥彦FIで17年2月以来の優勝(3日制以上)を飾った根田空史(写真)は、前回の和歌山FIでもV奪取。リズムに乗っている。
 「練習はしっかりやっているし、充実していると思う。ただ初日は車番が悪いですね。前橋はあんまり好きじゃないけど、今のフレームはワッキー(脇本雄太)仕様なのでドームには合いそうです」
 菅田壱道は、前回の共同通信社杯の初日に失格。仕切り直して初日を迎える。
 「(前回から)前半はキツめに練習をやって、疲れが響いていた。今年はダービーもなかったし、出走も少ないなかで(賞金的にも)やれている方だと思う。GIは全部準決に行っていますしね。残り2つのGIも全力でいきたい。外では乗れていないけど、状態はいい」

5R

選手の写真です。
松井宏佑選手
 昨年12月の別府記念制覇以来、前回の取手FIで優勝の松井宏祐(写真)は自信を深める。
 「優勝は久々だったしうれしかった。(和田)真久留さんが付いて差されなかったっていうのは自信になった。前橋は初めてだけど、室内の33バンクなんでいいイメージがある。積極的にいけばチャンスはあると思う」
 9月岐阜記念で落車に見舞われた野原雅也は、今シリーズがおよそ1カ月ぶりの実戦。
 「落車は打撲と擦過傷が痛かった。しばらく動けなかったです。レース間隔が空いていて良かった。あとは走ってみないとですね」

6R

選手の写真です。
渡部哲男選手
 当所の成績は芳しくない島川将貴は、有するスピードは前橋向きだが…。
 「普通に練習してきたので、調子は変わらない。前橋はペダルを引っかくイメージ。前回走ったときに引っかいてしまったので…。あとは、しっかり一戦一戦を頑張ります」
 フレームを戻した直近の2場所は成績もまずまずの渡部哲男(写真)。
 「(オールスターの)名古屋のあとはフレームを戻した。(悪い時は)フレームも良くないし、状態も良くなかった。それで悪循環になってました。今は状態も良くなってきました」

7R

選手の写真です。
小林泰正選手
 昨年、初GIとなった当大会では2日目に失格を喫している小林泰正(写真)だけに、期する思いがある。
 「去年の失敗があるので、しっかり4日間を走りたい。(前橋は)室内でスピードも出るので先行をメインでやっていきたい。先行するつもりでやってれば、悪くても中団にはいられるかと。体調的には悪くない」
 前回の熊本記念での動きは悪くなかった三谷竜生が、手応えをつかんでいる。
 「調子自体はだいぶ良くなっている。前回(の決勝)も清水(裕友)の行くところで仕掛けられた。調子が悪くても耐えて目標に向かって練習していかないとだし、しっかり練習できているのでかみ合ってきたのかな。また調子を上げていくしかないです」

8R

選手の写真です。
松岡健介選手
 近況、白星が遠ざかっている松岡健介(写真)は、自転車変更が“吉”と出るか。
 「伊東(共同通信社杯)からガラッと競輪が変わった気がしたし、ここは(スピードが出る)特殊なバンク。(自転車を)変えるなら、ここかなっていうのがあった。ほぼぶっつけです」
 山崎賢人は、前回の青森記念を7171着で2勝も2度のシンガリ負けを喫した。
 「ナショナルチームで順調に練習してきた。11月には前橋で国内の大会があるので、そこで結果を出さないといけない。練習の感じもなじんできているし、力がついてきているのは感じる。昨年の寬仁親王牌は誘導員早期追い抜きでした。苦い思い出を変えたいです。ドームは走りやすいし、積極的にいきたい」

9R

選手の写真です。
中島将尊選手
 ナショナルチームでトレーニングを積んでいる深谷知広は、前回2勝をマークした共同通信社杯から中22日。
 「トレーニングはいつも通り伊豆でやってきた。ドームは問題ないです。(師匠の)金子(貴志)さんとは久々なのでしっかり2人で決めたい」
 初めてのGIが地元の中島将尊(写真)は、初日の一次予選は単騎になった。
 「(メンバーは)キツいけど、頑張るしかない。(前橋の)バンクにも入って練習してきたし、仕上がりは問題ない。すごく緊張するかと思うけど、とにかく力を出し切ってと。(戦法は)何でもありで」

10R

選手の写真です。
浅井康太選手
 直近の2場所で7戦5勝と1着ラッシュの浅井康太(写真)の状態がいい。
 「(8月に鎖骨の)プレートを取ってから、成績を見てもらってわかるように上がってきている。今回の寬仁親王牌、競輪祭に間に合ったのかなとは思っています。明確になってきているところで、上でやるにはこれ以上の上積みはいると思うので、しっかり考えながらレースも開催中も過ごしたい」
 新山響平は、今年2度の優勝を遂げた前回の宇都宮FIが3連勝。
 「今回は9車立てになるので、しっかり先行基本に頑張っていきたいと思います。(直前は)ナショナルチームで練習しました。(前橋は)高速バンクのイメージなので、逃げれば決まりやすいかなと思います。積極的に行けるので、自分には合っているのかなと思います」

11R

選手の写真です。
諸橋愛選手
 現在の獲得賞金ランク14位。グランプリ出場には是が非でも賞金を加算したい諸橋愛(写真)は初日に吉田拓矢の番手を回る。
 「坂井洋とか(小林)泰正と(前橋の)ドームで合宿をした。前回に比べたら全然いい。(前回は)忙しくて調整不足だったのもある。今回練習も順調だし、あとはレース勘だけですね」
 古性優作は、前回の青森記念からさらなる上積みを求めてトレーニングした。
 「(前回の青森記念は)自力の感触は悪くなかったんですけど、まだまだ煮詰めるところがあったって感じですね。感じたことをしっかり煮詰められたと思います」

12R

選手の写真です。
松浦悠士選手
 獲得賞金は優に1億円を超えて今年の賞金トップをひた走る松浦悠士(写真)は、ラインの先頭でシリーズをスタートする。
 「僕の気持ちが(清水)裕友より強かった。グランプリは僕が前で戦っていたらどうだったかなっていうのもある。でも、今回は勝ち上がりなので一発レースではないので。広島のバンクが使えなくて、ワットバイクとパワーマックスで練習した。不安があるとかはないけど、未知数ですよね。こういう調整は選手になって初めてです」
 伊東の共同通信社杯では3連勝で優出の脇本雄太だが、単騎の決勝では不発になった。
 「体調は一切、崩すことなく普段通りの感じですね。(前橋は)ドームですし、この大会自体も僕自身、相性のいい大会だと思っているので、しっかり頑張りたいと思います。(理事長杯は)33バンクでS級S班の9人が集まって、グランプリみたいな形は初めてだと思いますし、僕も正直、戸惑っているところはある。でも、しっかり(村上)博幸さんと決まるようにしたい」

1R

選手の写真です。
坂本貴史選手
 和田真久留が連結を外して、赤板過ぎに主導権を奪った野口裕史後位には竹内雄作が入る。打鐘を通過して4コーナーで河端朋之が6番手から仕掛けると、竹内も合わせて番手から出る。河端は不発で、後方から大外をまくった坂本貴史(写真)が前団をのみ込んだ。
 「3、4番手を取って、河端さんが来る前に(仕掛けて)行ければと思ってたけど、(8番手になって)想定外のレースでヤバいなっていうのがありました。ただ、河端さんは(最終)ホームくらいで行くかなっていうのがあったんで、(そこで行ったら)自分は合わされてしまうかと。だから(河端ラインに)付いていって、あとはそこからでした。他力になっちゃいましたけど、車の出は良かった」
 阿部力也が流れ込んで北日本ワンツー。
 「(坂本)貴史が強かったですね。自分は前のけん制のあおりもあって口が空いた。あきらめかけたけど、(付いていけて)良かったです。貴史のおかげです」

2R

選手の写真です。
松本貴治選手
 赤板2コーナー手前で小松崎大地が押さえて出ると、松本貴治(写真)がすかさず仕掛けて主導権。小松崎は番手に飛び付き、小川真太郎を大きく外に弾いて離れながら松本を追いかける。最終4コーナーで小松崎に追いつかれた松本だったが、二の足で逃げ切った。
 「軽かったし、いいタイミングで行けた。脚の状態もいい。ジャンからは全開だったので、後ろがもつれていたのはわからなかった。展開が良かったです。後ろよりは前受けの方が可能性があるかなって思っていた。それで堤(洋)さんが前を取ってくれて良かった」
 大立ち回りを演じた小松崎大地は、松本の逃げ切りを許したものの2着は評価できる。
 「駆ける気もあったし、積極的なところも出たのかな。駆けるっていうのが頭にあったから、もう少し踏んでおかないとダメですね。強引な形でのさばきになってしまったし失敗です。松本君が強かった」

3R

選手の写真です。
太田竜馬選手
 赤板で押さえた太田竜馬(写真)の上を坂井洋が出て主導権を握るが、北日本ラインが襲い掛かる。渡邉一成が坂井を叩くも、太田が最終2コーナーからまくり上げる。ゴール手前で抜け出した太田が1着。
 「(最初にまくりに行った時は)脚が合ってなかったですね。でも、そのあとは進んでいるんで、きれいに回せているのかと。軽いんで脚にアタリはないですね。(初日の予選は)久しぶりの1着だったんで良かった」
 「(太田のまくりの)出が悪かったですね、でも、浮いてもやめないで我慢してくれた」とは、太田に付けて2着の橋本強
 「最近はめちゃくちゃ流れが悪かったんで無心で走った。(前回の初日に落車して)不安しかなかったけど、そこそこ戦えるのかなと」

4R

選手の写真です。
菅田壱道選手
 赤板で飛び出した雨谷一樹を根田空史が打鐘過ぎに叩いて出るが、近藤隆司は遅れてしまう。長島大介が近藤を大きく外に弾いて、雨谷が根田の後位にはまる。3番手となった久米康平が最終2コーナーからまくり上げるが、その外を踏み上げた菅田壱道(写真)が前団をまとめてのみ込んだ。
 「流れが途切れ途切れでジャン前で根田をすくったところまでは良かった。けど、緩んだ時に内へ差してしまって、絶対にダメだと思った。後方になったからこそ、前に踏むしかないって思いました。自分が思ったように(レースが)動かなくて、イレギュラーですけど、結果として(1着まで)届いているし、前検日はオーバーワーク気味だったけど調整してしっかり走れている」
 菅田マークの佐々木雄一が2着に流れ込み、北日本ワンツー決着となった。
 「(菅田)壱道の脚力勝ちじゃないですか。壱道はやっぱり(力が)抜けていますね、強かった。最後は抜けるかと思ったけど抜けなかった」

5R

選手の写真です。
野原雅也選手
 赤板で5番手の野原雅也(写真)が動いて叩きに出るが、取鳥雄吾が突っ張る。野原が井上昌己とからんでいたところを松井宏祐が仕掛ける。松井の先行策だが、中村浩士は付け切れない。番手には取鳥が入って最終ホームを通過する。4番手で立て直した野原が、バックからまくりを打って松井をとらえた。
 「落車のあとで不安はあった。2車のラインでやれることは限られてもいたんで…。33バンクも久しぶりだったので、手探りだった。内容は良くないけど1着はうれしい。またセッティングとかを見直します」
 援護を失った松井宏祐は、近畿コンビにのみ込まれて3着。
 「(初めての前橋バンクは)室内の33で駆けやすいかと思ったけど、そうでもなかった。外と同じような感じで軽くなかった。出切るまでに意外と脚を使ってたんで、最後は踏み切れなかった」

6R

選手の写真です。
渡部哲男選手
 青板の3コーナーで先頭に立った森田優弥が徐々にペースを上げるが、赤板で後方まで下げた島川将貴が打鐘を目がけて巻き返す。最終ホーム過ぎに島川が森田を叩き切り、ライン3車で出切って中四国勢のペース。4コーナーを絶好の番手で迎えた渡部哲男(写真)が、最後はきっちり差し切った。
 「2周半で内へ差した時は、シマちゃん(島川)何してるの。早く下がって来いって(笑)。隊列が短くなったし、行きやすくもなりましたね。踏み出しは良かったし、前半が掛かっていたので誰も来ないだろうと。ゴール前は必死にとらえました。少しずつ立て直せたらいい。GIで勝たないと点数は上がらないですから」
 島川将貴は力強い先行策で別線を完封。2着に粘り込んだ
 「展開が向きました。内へ差してから下げるところは、自分の判断で引いてから勝負した方がいいかと。出切ってからのスピードは良かったけど、後半はタレました。ドームなので軽いですね」

7R

選手の写真です。
渡邉雄太選手
 大方の予想通り近畿の3車が出て主導権。4番手に佐々木豪が入り、地元の小林泰正は6番手。青板のバックで佐々木に踏まれた渡邉雄太(写真)は、8番手に戻って反撃のタイミングをうかがう。打鐘の4コーナーで小林が仕掛けて、佐々木も合わせて出る。三谷竜生は佐々木を張りながら、最終2コーナー手前で番手まくりを打つ。しかしながら、小林ラインに乗って大外をまくった渡邉が前団を仕留めて1着。
 「佐々木に突っ張られたんで焦りました。佐々木はペースを上げるためなのか、自分を突っ張るのか、どっちなのかと思って、見ちゃいました。(最終)ホームで(仕掛けて)行こうかと思ったら、(小林)泰正が行ったんで付いていくような感じになった。前回の成績から不安でしょうがなかったけど良かったです」
 小森貴大の先行を利して番手まくりの三谷竜生は2着。
 「佐々木君がそんなにいいスピードではなかったんで、どうかなと思ってた。外が見えてなくて、自分の判断ミスですね。小森も駆けてくれて、ああいう展開になったんで(しっかり勝たないと)」

8R

選手の写真です。
山崎賢人選手
 青板の3コーナー佐藤博紀が前に出て、後続は一列棒状に。7番手となった山崎賢人(写真)は赤板の2コーナーからスパート。最終ホーム前に佐藤博を叩き切った山崎がそのまま他を寄せつけずに押し切った。
 「中団か前受けで考えていました。ペースも緩んでいたので仕掛けていきました。踏み出しは良かった。今回から新車でパイプを軽くした。前回よりは軽かったし、予定通りの新車です。体のデキとしてもいいかな。しっかり勝ち上がって伊東(共同通信社杯)みたいに(決勝を)走りたい」
 山崎をマークした園田匠は踏み出しで遅れたが、しっかり追いついて2着をキープした。
 「(山崎)賢人が今回から新車だったので、いつもの感覚と違いました。バックで3人ってわかってからは遅めに抜きにいった。余裕はあったし、落ち着いていました。踏み出しで賢人らしさが出ていましたね。伸びとデキは問題ないです」

9R

選手の写真です。
深谷知広選手
 合わせて動いた堀内俊介を押さえた深谷知広(写真)が、青板の4コーナーで先頭に立ってそのまま駆ける。前受けから5番手の内に包まれていた山田庸平だったが、徐々に内を進出して最終1センターでは番手の金子貴志をさばく。後続のもつれをしり目に深谷が、2周先行で押し切った。
 「(誘導員早期追い抜きの)2周半のラインが気になって、(出る時に)中途半端になってしまった。ただ、そのあとは自分の仕事でもあったんで、(駆けて)1着が取れて良かった。修正点がありますけど悪くない。あとは疲れを残さないように」
 最終的に深谷の番手を奪取した山田庸平が2着に入った。
 「前々勝負と思っていたんで、スタートで前を取った。堀内君が先に切って来たんで、このままだと後方になるんで引かないでいました。踏み遅れてキツかったけど、ここはやっぱり内が有利ですね。どうにかして(二次予選の)Bまではと思ってた。でも、力不足を痛感しました」

10R

選手の写真です。
山田英明選手
 青板の3コーナーで切った和田健太郎を、新山響平が赤板で叩いてハイピッチで駆ける。後続は一本棒で打鐘、最終ホームを通過。6番手の山田英明(写真)が、2コーナーから好回転でまくって前団をのみ込んだ。
 「浅井(康太)君が後ろにいたし、内を締めていたら前が空いて内へ行ったり、いらない動きがもったいなかったなって思います。南(修二)さんが付いてくれていたし、敵で嫌な選手が付いてくれたので力勝負をしたいなと。踏み出してからは、自分がとにかく前に出切ることだけを考えた。(2日目の)ローズカップに勝ち上がれたのは大きいので、集中を切らさないように走りたい」
 逃げた新山の番手で車間を空けて援護してから追い込んだ守澤太志が2着。
 「(新山が)しっかり駆けてくれた。フカしたぶん、バックくらいからはタレてきていたけど、それでも強かった。調子が悪いとは思えないが、新山が強かった。ケアはしたけどそのぶん練習不足かも。ローズカップを走れるのはデカいですね」

11R

選手の写真です。
諸橋愛選手
 赤板過ぎに吉田拓矢が先頭に立って、関東勢がレースを支配する。一本棒の7番手から原田研太朗が仕掛けるが中団まで。逃げる吉田の番手の諸橋愛(写真)は、最終2コーナー手前からまくった古性優作をブロック。吉田の余力を見極めてから踏み込んだ諸橋が直線で抜け出した。
 「古性が来た時も木暮(安由)がうまく反応してくれてた。そのあとは(古性を張りながら)斜めに踏んでいって様子を見た。あとは僕が早めに踏み込むことで、木暮にもチャンスがあるようにと。(ラインの)みんなにチャンスがあるようにって思ってた。自分の手応えは(前回と)全然違う。番手で楽でもあったし、冷静にできた」
 最終ホームでは9番手の香川雄介だったが、直線ではタイミングよくコースが空いてシャープに伸びた。
 「(最終)ホームで小倉(竜二)を入れようか、入れまいか迷った。でも、悪いけどって感じでした。まさか2(着)までいくとは。自分でもどう考えても想定できなかった。最後はコースが空いたんで吸い込まれた感じがある」

12R

選手の写真です。
脇本雄太選手

 単騎の中川誠一郎が9番手。周回中から7番手にポジションを取った脇本雄太(写真)は、青板4コーナーで踏み込む。脇本が好スピードで先頭に立って、そのまま駆ける。中川をさばいた松浦悠士が3番手。新田祐大も早めに赤板2コーナーから反撃に出るが、合わせてペースを上げた脇本が主導権をキープする。最終ホームで村上博幸はいっぱい。新田を不発にした脇本は、単騎の郡司浩平のまくりも合わせて圧巻の逃げ切り勝ち。
 「ラインで決めるために長い距離を踏んだ。(ラインでは)決まらなかったけど、自分のなかでこの距離でももつってわかったのは良かった。自分のなかでは、しっかり踏めているのかなとは思いました。(2日目のローズカップは)単騎になりそうですけど、力を出し切れるように頑張ります」
 打鐘で踏み込んだ郡司浩平は、脇本を交わせずも単騎で内容のあるレースで2着に入った。
 「1回、動いてでも位置を取りたかったんですけど、結果、後方になっているので上デキとは言えないですね。(レースは)しっかり見えているんですけど、ちょっと反応がワンテンポ遅かった。もう少し反応が良ければ、もっと楽な展開になっていたんじゃないかなと。最後は脇本さんに力負けでした。でも、その前まではしっかり自分で踏み込めている」
 松浦に乗った清水裕友が、直線で外を伸びて3着。
 「ちょっと反応が悪いところはありましたけど、まあ、終始余裕はありました。人の後ろでタイミングとかは難しいところがありますね」

6R

選手の写真です。
取鳥雄吾選手
 赤板で切った稲川翔を取鳥雄吾(写真)が叩いて逃げる。池田良をさばいて3番手を取った稲川が最終2コーナーからまくり上げるが、筒井敦史のけん制を受けて失速。後位のもつれをしり目に取鳥が力強く押し切った。
 「やりやすい番組だと思っていました。しっかり力を出し切れば残れると思っていた。(最終)2センターを回った時点でいっぱい。でも、力を出し切ったので悔いはなかったです。けっこう必死に踏んでいました。掛かりは微妙だったけど、要所ではけっこう踏めた」
 コースを突いた小倉竜二が、直線伸びてきて2着。
 「(最終)ホームで行けそうな感じだったけど、久米(康平)君は池田君が気になって、仕掛けにくかったらしい。あとは僕の判断で内へ行った。判断としては良かったし、脚の感触もいいと思う」

7R

選手の写真です。
渡邉一成選手
 山田久徳が徳島コンビを分断。その上を松井宏祐が仕掛けて、赤板の2コーナー手前で主導権を握る。中四国ラインの連結は崩れたものの、一本棒の隊列でレースは流れる。8番手の渡邉一成(写真)は最終2コーナー手前からのまくりで、3番手からまくった小川真太郎をのみ込んだ。
 「最近は長い距離を踏んでいたから、ああいう構えるレースは緊張した。力んだけど、力まないと小川真太郎君のああいうまくりをまくれなかったと思う。まくれてるからいいのかもしれないけど。反省点は(最終)1コーナーで山崎(芳仁)さんが踏み込んでいたので、自分もそこで踏み込まないとラインで決まらなかったのかと」
 神奈川コンビを受けて3番手をキープした小川真太郎が2着。
 「(山田が分断の)気配はありました。だから、(山田が後ろにいて)ちょっとでも空ければすくわれるっていうのもあった。原田(研太朗)さんに任されて前を志願した以上は、最低3番手を取って仕掛けるっていうのがあった。マグレじゃなくて、自分で位置を取って仕掛けられているので良かった」

8R

選手の写真です。
東口善朋選手
 赤板の1センターで飛び出した佐藤友和がそのまま駆ける。3番手に追い上げた古性優作が最終2コーナーからまくるが、成田和也はこれを張りながらタテに踏み込む。古性が力でまくり切るが、4コーナー過ぎに締め込んだ影響で4人が落車し失格の判定。落車を避けて外を伸びた東口善朋(写真)が、繰り上がって1着となった。
 「古性君の頑張りに尽きます。古性君が失格でなかなか喜べないけど、転ばなくて良かった。必死でした。1着を取れるとは思っていなかったけど、結果は良かった」
 村上義弘も繰り上がりで2着。
 「繰り上がったけど、素直には喜べないですね。踏み直しとかはできていなくて、最後は落車を避けるのに精いっぱい。途中突っかかったり、脚は使ったけど、前回に比べたらいいと思います」

9R

選手の写真です。
深谷知広選手
 赤板過ぎに先頭に立った渡邉雄太ラインに乗った深谷知広(写真)は、流れるようにその上を押さえて出て先行策。3番手に入った渡邉は車間が空いて、深谷が作り出したハイペースに後続は一本棒で最終ホームを通過する。番手の浅井康太は逃げる深谷との車間を空けて、反撃に備えるも別線は来れない。中部コンビのゴール勝負は、二の足で振り切った深谷に軍配が上がる。
 「(渡邉)雄太の競走も頭に入ってたので、(周回中は)雄太の前にいれば自分もチャンスがあるかと思っていた。ちょっとオーバースピードに感じたけど、最後まで踏み切れました。順調にきているし、(調子は)問題ないと思います」
 浅井康太は8分の1輪、深谷を交わせずの2着を振り返る。
 「自分では(深谷を)抜けてたと思ってたんですけど、お客さんに迷惑を掛けてしまった。深谷君の踏み直しと、ドームっていうこともあって伸びもすごかった。雄太のまくり追い込みを来させないように、外に膨れたんですけど。それでワンテンポ(踏むのが)遅れた」

10R

選手の写真です。
佐藤慎太郎選手
 赤板の1センターで野原雅也を叩いた新山響平が主導権を握る。内にもぐり込んだ野原は阿部力也を打鐘の4コーナーで押し上げて、阿部と山崎賢人の2人が落車。ハイペースで逃げた新山を最後は番手の佐藤慎太郎(写真)が逆転した。
 「(新山は)本当に掛かりが良かったし、(ライン)3人で決まるような感じ。新山は100点に近いレースをしてくれた。(最終)バックで後ろを確認したら椎木尾(拓哉)が入っていて、誰も来なかったので(新山と)2人で決まるかなと。早い段階でトップスピードに入ったし、新山は本来の力を出してくれた」
 タイミング良く主導権を奪った新山響平が、2着に粘り込んだ。
 「昨日(初日)と同じようなところから仕掛けました。昨日の反省を踏まえてスピードを落とさないように踏みました。セッティングを元に戻して良かった。ただ4コーナーで踏み返しができなかった。昨日よりは脚もいいと思う」

11R

選手の写真です。
平原康多選手
 吉田拓矢が坂本貴史を制して突っ張り赤板を迎える。主導権をキープした吉田に平原康多(写真)、木暮安由の追走。6番手の山田庸平が最終ホームを目がけて仕掛けると、1度は外に振った平原は2コーナー過ぎに番手まくりを打つ。人気に応えて勝ち切った平原だが、ラインを固めて2位入線の木暮安由の失格でその表情は険しい。
 「(ラインが3人いて)最低でもワンツーと思ってたんで、あの失格は厳しいですね。(吉田)拓矢も相当、踏んでくれた。島川(将貴)に駆けられて、7、8、9番手になったらチャンスがない状況を(吉田が)わかってくれてた。(山田の仕掛けに)1回けん制を入れてスピードを殺してと思ったけど、拓矢も失速してたんで自分が踏まないと後ろが大渋滞になるなと。自分は最低限、戦える状態です」
 平原の番手まくりに合わされた山田庸平は、木暮にさばかれるも踏ん張って3位入線。2着に繰り上がった。
 「早めに仕掛けないと、島川もいたんでかぶったら(勝負権が)ないですから。あれで出切れないのは力不足。踏んだ感じはいつもの感じですけど、それでいつも乗り越えられないんで、いつも通りかなと」

12R

選手の写真です。
新田祐大選手
 青板3コーナーで清水裕友が、脇本雄太を封じ込めて先頭に立つ。中四国ラインの3車が出て、4番手は脇本と郡司浩平の併走。外併走から郡司が叩きに出るが、清水が合わせて逃げる。郡司は不発も山田英明、新田祐大(写真)が襲い掛かると松浦悠士は番手から踏み込む。大外をまくった新田が、直線で松浦をとらえて1着。
 「仕掛けのタイミングをことごとくヒデさん(山田)につぶされた。清水君、郡司君の動きがあって、ヒデさんの波で(仕掛けのタイミングを)つぶされた感じです。(まくりに行って内が)ゴチャゴチャしてたんで、締め込んでもと思って(大外を踏んだ)。まだ俯瞰(ふかん)して見れてないので、(調子が)わからないところもあるし、とにかく一生懸命ペダルを踏み込んだ。あとは(VTRを)見て、感覚とのズレを調整したい」
 逃げた清水の番手の松浦悠士は、郡司の動きで新田への対応が遅れた。
 「(最終)2コーナーの時点で(新田が)来ているのがわかった。ただ、郡司君が降りてきそうで、その分前に踏めなくて(新田に)負けてしまった。こういうレースになって、決勝も同じメンバーだったらっていうのも考えますけど。自分は優勝が狙えるデキかなっていうのがあります」
 新田の動きに集中していた守澤太志は、3着もマークを外すことはなかった。
 「もう新田の後輪だけを見ていたんで、逆に言えば他が見えてなかった。(新田は)かなり大外をいったなっていうのがある。新田が流れのなかで仕掛けてくれた。付いていけたので、自分も悪くないです」

3R

選手の写真です。
眞杉匠選手
 赤板でじわりと先頭に出た眞杉匠(写真)がペースを握るが、佐々木豪が1センターから仕掛ける。合わせて踏んだ眞杉を佐々木が強引に叩くと、松尾信太郎が連結を外す。嵯峨昇喜郎のまくりに合わせるように最終バックから踏んだ眞杉が、GI初出場で初勝利を飾った。
 「(佐々木を)出させないつもりだったんですけど、踏み遅れました。(番手に入ったが)余裕はなかった。(最終)2角で後ろを確認したら(別線が)来る感じじゃなかったんで(仕掛けを)ワンテンポ遅らせました。初めてのGIで緊張したけど、1着はうれしい。今度は(補充ではなくて)正規で来たいですね。でも、自信になりました」
 佐々木と連結を外した松尾信太郎は、眞杉後位に入って流れ込み。
 「(佐々木は)合わされたと思って、神山(雄一郎)さんが遅れてたから先に入って迎え入れようと思った。その辺はまだまだですね。GIで確定板にはのれると思ってなかった。でも(競走内容は)不甲斐なかった」

6R

選手の写真です。
中島将尊選手
 地元の中島将尊(写真)がGI初勝利を飾った。早めに飛び出した近藤隆司が赤板から反撃に出た稲毛健太に合わせてペースを上げる。内を突いた単騎の中島は中村浩士の位置を狙うが、さらに1車すくって先頭に出る。もつれたところを坂井洋がスパート。岡光良は離れ、坂井の後位にはまった中島が車間を詰める勢いで追い込んだ。
 「道中は脚を使わずにいけて、前々に踏んで中村さんをさばこうと思っていたけど、近藤さんがフワッとなって吸い込まれるようにいった。あそこの位置ならもう駆けていくしかないと。そしたら坂井君が飛んできた。まさかこのメンバーで1着が取れるとは。連絡みくらいできればと思っていたけど、1着でビックリです。お客さんに応えたいという気持ちだったし、地元の声援のおかげで勝つことができました」
 後ろが敵になってしまった坂井洋は、直線で末を欠いて3着に。
 「キツかったです。車番が悪かったし、取れた位置からと思っていた。落ち着いて行ったけど、ゴール前でのまれてしまった。力を付けます」

7R

選手の写真です。
小林泰正選手
 原田研太朗が切った上を吉田拓矢が出て主導権。坂本貴史の反撃を合わせて、吉田がペースを上げる。坂本は不発で6番手の三谷竜生が、最終ホーム手前から踏み込む。三谷のまくりを3コーナーで止めた地元の小林泰正(写真)が、ゴール前で抜け出して4度目のGI出場で初勝利を遂げた。
 「地元っていうのもあって、うれしいですね。日ごろから自分のことを応援してくれてる人たちの前でっていうのは良かったです。すかさず仕掛けてくれたヨシタク(吉田)のおかげっていうのが9割です。(三谷のまくりを止めたが)まだまだそういうところが未熟で、下手したら落車になってたかもしれない。結果が良かったけど、まだまだですね。前の6レースで(同じ地元の)中島(将尊)が1着だったっていうのもあって力が入りました」
 3日間続けての先行策に出た吉田拓矢は、2着に残って手応えを得た。
 「2日目が終わってから新山(響平)さんにアドバイスをもらって、セッティングを大幅に変えた。それですごく感じが良かった。ただ、ほぼぶっつけだったんで、もうちょっと煮詰めるところもあると思います」

10R

選手の写真です。
新田祐大選手
 青板の3コーナーで切った郡司浩平を新山響平が、すかさず押さえて先行態勢を取る。前受けから8番手まで下げた太田竜馬は、赤板の1センターから一気に巻き返す。打鐘の2センターで新山を叩いた太田が最終主導権。徳島コンビの後位にスイッチした新田祐大(写真)が2コーナーから鮮やかにまくり、決勝一番乗りを果たした。
 「連日、新山がいいレースをしてくれていた。あのスピードで止められる動きができたら良かったけど、新山のスピードも良くて安心していたので、チェックが遅れた。それで反応が遅れました。上がりタイムはわからなかったけど、かなりスピード感のあるレースだったと思うし、緩急もあったので体力的にも消耗させられた。仕掛けるポイントを見つけて仕掛けられた」
 北日本勢を追いかける形から直線で1車交わした郡司浩平が2着に。
 「最低限の位置っていうので4番手と思っていた。太田はあれを狙っていたんだろうなって。新山がもっとフカすかと思っていた。新田さんの仕掛け待ちになってしまって、和田(健太郎)さんに申し訳なかった。余裕はあったんですけど、堅くいきました。しっかり3着までに入るような戦い方になった」
 新田を懸命に追いかけた守澤太志が3着に入った。
 「初手は後ろ中団が理想かなって。めちゃくちゃ脚にきました。新田のダッシュはキツいので今までにないくらい脚を消耗している。最後(郡司に)交わされたのはS班との違い。しっかり付いていけているし、状態は悪くないです」

11R

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松浦悠士選手
 中四国ラインに反応して合わせて動いた山田英明が切ったところを取鳥雄吾が飛び出して駆ける。山田が4番手に入り、6番手に平原康多。深谷知広は8番手に置かれる。一本棒のまま最終ホームを通過して、松浦悠士(写真)は別線の仕掛けを待たずに1センターから自力に転じる。平原は園田匠の内をすくうも圏外。山田も仕掛けられず、松浦がシリーズ初勝利で決勝に進んだ。
 「山田さんが同時切りだったんで、もし僕が遅れたら(番手に飛び付かれて)危ないと思った。しっかり取鳥君の踏み出しに付いていくことができた。(番手まくりは)かなり早めだったけど、下手に待つよりはっていうのがあった。ほぼ1周いって押し切れてるし、(取鳥)雄吾の手助けがあったにしても(自分の感じは)3日目が一番良かった」
 「やっぱりあそこが勝負かなと。そこだけで、あとは流れに沿った感じです」とは、3着の山田英明。脚を使いながらも青板3コーナーで切って中団を確保した勝負どころを振り返る。
 「自分も結構、脚にきていて、(最終)ホームで詰まったんですけど…。(仕掛けられず)自分だけのレースになって、園田さんに申し訳なかった」

12R

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脇本雄太選手
 周回の並びで7番手に構えた脇本雄太(写真)は、タイミングを取って青板の4コーナーからダッシュを利かせて踏み込む。前受けから清水裕友がペースを上げるも、脇本、東口善朋に単騎の山田庸平まで出切って、清水は4番手で打鐘を通過。結局、別線は手も足も出ず、抜群の掛かりで別線をクギ付けにした脇本が逃げ切った。
 「自分中ではカマシを頭に入れながらって感じだったんで、それがうまくいってくれたかなと。最初の踏んだ感じは良くて、清水君のけん制でちょっとビクッとした感じはあったんですけど、臆せず踏めたかなって思います。2周以上は踏めていますし、状態としては悪くない」
 近畿勢にかけた山田庸平は、脇本、東口の後ろをきっちり付け切って流れ込み3着。11レースの兄、英明に続いて決勝進出を果たした。
 「ワッキー(脇本)の後ろからレースを組み立てようと思っていて、そういう展開になりました。自分の脚力とか調子とかメンバーを見て、それが一番チャンスあるかなと。決勝に乗れているんですけど、感触とかは練習からあんまり良くなったので不安で臨んだ。でも、それでいろんな戦法とかを考えて走っています」