今シリーズの主役を務める中石湊は、トラック短距離の強化指定選手「B」に選抜されている大型新人。チャレンジ戦を最短の3場所で卒業すると、1・2班戦でも勝ち星を積み重ねたが、10月取手113着で惜しくも連勝は8でストップ。一気にS級には駆け上がれなかったものの、A級ではスピードは際立っている。別線を完封し押し切る公算が大きい。中石には同郷の荒澤貴史と、金澤幸司が続いて北日本ラインを形成する。荒澤はS級で優勝経験がある実力者で、降級初戦の1月静岡では、112着と格上の走りを披露している。北海道コンビでの連独占は十分だ。
当所ホームの稲吉悠大は、5年ぶりのA級戦。さすがに実力上位で、1月四日市411着、同月熊本は3連勝と連続Vを飾っている。12月高知でVなど、ここに来て調子を上げている小柳智徳が先手を奪えば、鋭い差し脚を発揮して首位に躍り出てもおかしくない。
米嶋恵介も前期はS級を張っていて、同格戦では一発があった。自力基本の競走ながら位置取りにも意欲を見せている。経験値を活かして中石撃破を狙う。中四国スジで近藤誠二が米嶋をマークか。
田中晴基はダービーで決勝に乗った実績がある格上選手で、前々期はS1班にランクされていた。最近の伸びは物足りなさを感じるが、同県の荒川仁が奮起なら出番が巡ってくる。
将来性豊かな中石湊
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中石湊
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米嶋恵介