KEIRIN EXPRESS

S降りの選手が中心になるので優勝争いの行方は混とんとしているが、松尾勇吾、屋良朝春、高木和仁らの九州勢に期待。松尾は1年間のS級では当初苦戦したが、前期は戦い方をつかんでグレード戦でも連対するなど着実に成果を挙げていた。A級なら自在戦ではなく、再びダッシュを生かした自力を全面に出して優勝争いをリードする。屋良、高木も差し脚は確かで成績は高いレベルで安定している。松尾が前々に攻めていけばチャンスだろう。
篠原龍馬、山本奨の中四国の2人を狙う手も十分だろう。ともに近年はS級とA級のエレベーター状態が続いているが、A級では常にV争いに加わってくる脚がある。篠原は5月当所で道場晃を相手に逃げて2着などS級でも自力で一発あった。最近は自力を出していない山本が番手回りで組むようなら強力なラインができ上る。
井上嵩、谷田泰平の中部コンビもV候補から絶対に外せない。特に谷田は格上の存在だ。年齢とともに自力は出なくなったので、さすがに3連覇もあった19年前期のA級のようにはいかないだろう。それでも井上の先行は十分にありそうなメンバー構成だけに有利に抜け出しVといくかも。