九州のホープ上田尭弥の勢いが一番だ。昨年12月にチャレンジ戦で9連勝を飾って2班に特別昇班。1、2班戦初戦の1月別府こそ準決勝で敗退したが、続く同月岸和田は連日、バックを取る好内容で初優出。2月高知では3連勝で初優勝と順調にステップアップしている。先行はもちろん、まくりでも強さを発揮している。初参戦となる当地でも初日からパワー全開だ。熊本同士の徳永哲人はまくりを得意にしているが、上田と一緒に勝ち上がれば番手を回る可能性が高い。すんなりの流れなら逆転は互角以上か。良永浩一、立石拓也ら地元の追い込み陣は九州の機動型をリードして勝機を見出す。
東日本の遠征勢は精鋭ぞろいだ。坂木田雄介、三ッ井武の南関両者は高いレベルで安定している。坂木田は優勝から遠ざかっているものの、10月川崎から10場所連続で決勝に乗っている。三ッ井は1月取手で久々の優勝を飾った。長期欠場中の宗景祐樹は前期S級1班の実力者だ。
守谷陽介も有力なV候補に挙げられる。1月松阪の落車からリズムを崩しているが、ここまでには立て直しているはずだ。強烈なまくりを主武器に立ち向かう。
横関裕樹も近況はパッとしないが、A級上位の機動力を持っている。