こまつしま競輪

KOMATSUSHIMA KEIRIN

73#


決勝戦レポート

牛山貴広(茨城)

牛山貴広が直線強襲

 逃げる三谷竜生を1センター、4番手から山田英明がまくりに行くが車が出ない。天田裕輝、太田竜馬の巻き返しも届かず、三谷マークの村上義弘、山田後位から外を回した守澤太志の優勝争いかと思われた。その両者の争いに割って入ったのは牛山貴広。天田の内に切り込むと、そのまま中バンクを鋭く伸びて横一線の優勝争いを制した。
 「前はどうなってたんですか? 天田は車間が空いて踏んでるなと思ったし、離れないようにと思っただけ。4コーナーで前を見たら遠かったし、抜けた感じはなかった。ハンドル投げてたし、ゴールしても声がかからなかったんで。お客さんも買ってなかったんでしょうね」
 昨年6月の富山で記念初優勝を飾ったが、8月広島の落車で左足ふくらはぎを肉離れ。さらにコンパートメント症候群(患部の血行障害や神経麻痺)を起こしたことで、復帰まで3カ月近い時間を要した。
 「復帰してからなかなか調子が戻らなかったけど、3カ月くらい前から戻って来た感じはあった。やっと結果が出てよかったです。一時はマズいな。何をやってもダメだなって感じだったけど、今は戦えるなって気持ちがある」
このあとは青森FIを走ってオールスター。復調した牛山がGIでも輝きを取り戻す。

 三谷マークの村上義弘は2着で大会連覇はならず。3コーナーで山田と接触、内から来た野田源一とからんだのも痛かった。
 「(三谷が)かかっていましたし、しっかりと止めようと思いました。(山田)ヒデも強いので来ますよね。自分がもう少し引き付けてヒデの体に合わせるように対応できればよかったけどタイミングが悪くて接触してしまった。残念ですけどまた頑張ります」

 山田マークから外を回した守澤太志にも優勝のチャンスはあった。
 「こういう展開をモノにできないとダメですね。内でガシャンってなってるのを見て、ちょっとだけバック踏んだ。優勝を意識して力んじゃったのもありますね。これは(優勝が)あると思ったけど、情けない」

 レースの主導権を握ったのは三谷竜生だった。
 「なんだったら今日は(太田と)やり合ってもいいかなってくらいの気持ちでいたんですけど。来て欲しかったけど来なかったので踏みました。みんなかかっていたって言いますけど、ホームで風を受けてしまったし自分の中ではもうちょっとって感じですね。でもまあ動けてはいたので悪くはないと思います」

 逃げる三谷を相手に最初アクションを起こしたのは山田英明だ。
 「(守澤には)絶対仕掛けると言ってたんで。三谷は腹くくったなと思ったけど、めっちゃかかってました。すんなり4番手だったけど、1車しか出なかった。また仕上げてきます」

 8番手に置かれた太田竜馬は出番なし。「無理やり行ってもと思ったし、一発、運に賭けてました。アカンすね。かかってました」とガックリ肩を落とした。

レース経過

 号砲が鳴ると、天田裕輝がゆっくりと踏み上げて正攻法の位置へ。後位に牛山貴広が続き、関東勢が前団を形成。以下隊列は、太田竜馬-小倉竜二、三谷竜生-村上義弘、単騎の野田源一、山田英明-守澤太志で周回を重ねる。
 レースが動いたのは青板の2コーナーから。山田、三谷の順で動いて誘導員後位が入れ替わる。三谷は別線の反撃がないとみるや、打鐘の3コーナーで誘導を降ろし先行態勢に入った。山田が4番手で前受けの天田は6番手。太田は動かずに8番手で最終ホームを一本棒で通過する。中団を確保した山田が1センターから踏み上げるが、村上に空けていた車間を詰められて前団をまくれない。すると、初手から近畿勢を追走した野田が、インを突いて村上と2センターで絡む。これを凌いだ村上が直線で追い込むも、山田の仕掛けに乗った守澤、空いた中のコースを突っ込んできた牛山とでゴール前は横一線。勝敗の行方は牛山に軍配が上がった。村上は8分の1輪差で2着。守澤が村上に微差で3着となった。

車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 S/B
1 2 牛山貴広 37 茨城 92 S級1班 11.1
2 5 村上義弘 43 京都 73 S級1班 1/8W 11.6
3 8 守沢太志 32 秋田 96 S級2班 S 11.4
4 3 三谷竜生 30 奈良 101 S級S班 1/2W 11.8 B
5 6 野田源一 39 福岡 81 S級2班 3/4W 11.6
6 4 天田裕輝 33 群馬 91 S級1班 3/4W 11.3
7 9 太田竜馬 22 徳島 109 S級1班 1/8W 11.1
8 1 小倉竜二 42 徳島 77 S級1班 1B1/2 11.1
9 7 山田英明 35 佐賀 89 S級1班 D 15.5

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