ラグビーで培ったパワーを活かし、徹底先行で勝ち星を稼いでいる藤井優希が優勝候補の筆頭だ。9月松山から12月熊本までの7場所は1Vながら、連勝での決勝進出が6回もある。勝率は6割を上回っていて、決まり手はすべて逃げ切り。今シリーズも先手を奪って別線を沈黙させる。同県の角宗哉は自力主体の競走だが、藤井との連係が叶うようなら前を任せるか。すんなり番手を回れれば逆転も可能だろう。
佐藤大地も競走は積極的。直近4ケ月の連がらみの決まり手は、約7割が先行してのもの。本格デビュー戦の7月和歌山でVスタートを決めた後は、優勝に手が届いていないものの、準Vは4回ある。10月武雄、11月別府の準Vは、いずれも藤井優(3着)に先着した。好機に仕掛けて主導権を握れば勝ち負けに持ち込める。
小山峻汰、照屋将貴の九州勢も差はない。小山はここに来て成績が安定してきた。11月岐阜115着、12月小松島では3連勝で待望の初Vを達成すると、同月四日市は12着で優参。軌道に乗った感があるので、好スパートして主役を演じても不思議ではない。
小柄な中島竜誠だが、スピードには非凡なものがある。まだVは無いものの、準Vが3回。12月前橋124着の動きも悪くなく、ツボにはまれば初Vゲットもありそうだ。
先行でVを睨む藤井優
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藤井優希
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佐藤大地