3Vを達成した1月~2月に比べると、最近は成績に波がある山本浩成。4月~5月の5場所の決勝は、3着が最高の成績ながら、初日特選で3勝していて、やはり底力はある。5月福井の初日は、中村一の逃げをまくりで仕留めた。航続距離はもう少し欲しい気もするが、ダッシュ力、トップスピードは一級品だ。当所は1月に走って完全Vを飾っていて、連覇に闘志を燃やす。田中洋輔、中村健志のベテラン勢が山本に続き九州ラインを形成する。田中は4月玉野121着など差し脚が冴えているし、中村は3月当所では準Vと気を吐いた。
九州勢を撃破すれば末廣快理だろう。1月に松阪、小田原を連覇した後は、優勝には手が届いていないものの、4月福井212着、直近場所の5月小田原516着も積極的に駆けていた。ただ、6月前橋のレインボーカップA級ファイナルに選出されているので、A級を卒業している可能性がある。白上翔が末廣とタッグを組む。3月大垣、4月岸和田でVを手にしているように、まくり兼備の差し脚はシャープだ。末廣の仕掛け次第では首位浮上もあろう。
三ツ石康洋、守谷陽介の中四国勢はどう出るか。両者ともに追い込みが主体ながら、まくりの機動力も備えている。最近の三ツ石は成績がまとまっていて、4月~5月の5場所の3連対率はジャスト8割。守谷は4月当所に参戦し、同県保田浩の逃げに乗ってVをゲットしている。好位置占めれば侮れない。