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小倉競輪

KOKURA KEIRIN

81#

FⅠ創刊50周年記念夕刊フジ杯

4.10Wed 11Thu 12Fri

次回開催

F2

4/17 ・18 ・19

検車場レポート

  • 4/9 Tue.  (前検日)
  • 4/10 Wed.  (1日目)
  • 4/11 Thu.  (2日目)

6R

選手の写真です。
林真奈美選手

 点数上位の林真奈美は前回の佐世保で決勝進出を逃したが、巻き返しを誓う。


 「体と自転車がうまく噛み合わなかったけど、前回からここまで2週間以上空いたので、練習して前回より噛み合うようになった。前回、決勝進出を逃したのは残念だったけど、引きずると今回もダメになりそうなので、前回の事は忘れて集中して走りたい」


 高橋朋恵は長崎から東京に移籍して初出走。


 「東京で練習したりしていたので、さほど違和感はないですね。少しずつ、脚が上がってきているので、今回は結果を出したいですね」


 高橋梨香は近況の課題を口にする。


 「最近はツメが甘いですね。最後のひと伸びだったり、勝負所でのコース取りだったりと反省点が多いので今回はその辺を意識して走りたい」


 

7R

選手の写真です。
尾崎睦選手

 今節のシリーズリーダー尾崎睦は小倉バンクが好きな様子。


 「前回はそこまで脚の感じが良かったわけではない。小倉は凄く走りやすいですね。スピードが出てくれるし、天候に左右されないのも大きい。本当に好きなバンクなので今回は優勝したいですね」


 


 中嶋里美は一矢報いるために集中力をたかめる。


 「前回終わってから中8日空いたので、トレーニングをしっかりとできました。鈴木樹里さんが卒業記念チャンピオンに輝いて自分も良い刺激を受けている。最近は1着が減っているだけに結果を出したいですね」

10R

選手の写真です。
不破将登選手

 前回の大垣ウィナーズカップでは4日間で3度確定板進出と気を吐いた不破将登が中心だ。


 「3日間、確定板の乗れたのは収穫だけど、準決の力の差を痛感した。全てのレベルが足りないし、もっと力を付けないといけないですね。結果はもちろんだけど、良い内容のレースをしたい」


 前回の立川で予選敗退の東龍之介は取り返すべくやる気満々だ。


 「前回の3日間で自分に足りないものがはっきりとわかった。気持ちが足りなかったし、スマートな走りをし過ぎていた。もっと前みたいにがつがついかないとダメですね。今回は気持ちを全面に押し出して走りたい」


 


 その東の前を回る鈴木裕は他地区の選手にアドバイスをもらい前回の松山で久々の優出を決めた。


 「ヘルニアが良くなったのもあるけど、違反訓練で平原(康多)さんにアドバイスをもらってセッティングとか全てを変えた。前回の松山で手応えを掴んだので、今回は勝ちたい」


 

11R

選手の写真です。
上田尭弥選手

 3月の久留米で9連勝を達成して特別昇級を果たした上田尭弥がS級初登場。いきなり予選メーンに抜てきされた。


 「追加が入ると思って準備はしていた。練習はしっかりとやれましたね。自分の走りがどこまで通用するか。自分は超地脚なので、それを生かしたレースをしてラインで決めたい。同期でS級優勝している人もいるので、自分も早く追いつきたい」


 番手を回るのは地元のベテラン加倉正義だ。


 「若い子の後ろはプレッシャーがあるね。競技経験がなくて組み立てが下手って聞いたので巧くリードしてあげたいね。カマシだけは勘弁してほしい(笑)。500勝は勝ち上がりで決めたい」


 伊藤勝太は総力戦の構えだ。


 「単騎ばっかりで変なレースになりそうですね。上田君がどれぐらい強いのか分からないけど、特進してきたなら弱いわけがない。簡単にまくれるとも思わないし、シビアな攻めも含めて何でもやっていきます」

12R

選手の写真です。
郡司浩平選手

 徹底先行型が不在で難解もウィナーズカップで決勝3着と好調をキープする郡司浩平が堂々の主役だ。 


 「体と自転車がマッチしている。大垣決勝は力の差を感じた。自分のできること、トレーニングを含めてもっと底上げしていかないとダメ。初日から難しいレースになりそうだけど、いつも通り、行くべきところで仕掛けて守りに入るようなレースはしません」


 番手の内藤秀久は前回2日目に落車も全く問題ない様子。


 「怪我は全く問題なしですね。競走間隔が空いていたので、練習して仕上げてきた。久し振りに良い仕上がり具合だと思う。しっかりと自分が援護してワンツースリーまで決めたいですね」


 3月高松最終日の落車から一息の松岡貴久は歯切れが悪い。


 「郡司君との2分戦はキツイな。普通に練習はしているけど、結果が出ないってことは脚の状態がどう見ても悪いんでしょうね」


 池田憲昭は単騎戦だが自慢のタテ脚での一発がありそうで不気味な存在。


 「体調は問題なし。すごい難しいレースになりそう。小倉は相性がいいと思っているし、単騎も苦じゃない。タテ脚は出していきたいですね」

6R

選手の写真です。
林真奈美選手

 打鐘で高橋朋恵が上昇して先頭に立つと前受けの林真奈美は車を下げる。最終ホームで藤巻絵里佳が意を決してカマすと林は2コーナー過ぎからまくり出ると前団を一気に飲み込み白星スタートを決めた。


 「カマしに行ったのが藤巻さんじゃなくて渡口さんだと思って構えてしまった。前回よりは自転車と体がマッチしているけど、まだまだですね。前回も2日目に大敗して決勝に行けなかったので気を引き締めて走りたい」


 高橋梨香は林を追う形になり2着をゲット。


 「踏んでいくタイミングが難しかった。小倉は良いイメージがなかったけど、2着に入れたのでこれで少しでも良いイメージになればいいな」


 高橋朋恵は好位確保から3着に入った。


 「林さんがもっと早く仕掛けてくると思っていたら藤巻さんがカマしにきて最終ホームでかなり脚を使った。林さんがもっと早くきていたら巧くスイッチして追えたのに」

7R

選手の写真です。
尾崎睦選手

 最終ホーム前で宮安利紗が仕掛けるとそれを追った中嶋里美がその上を勢いよくまくる。それでも地力が違う尾崎睦が強引に飲み込みそのまま押し切った。


 「コーナーの煽りを乗り越える所とか反省点は何個かありますね。組み立ても甘い。もっと早く仕掛けないといけないですね。練習での感じは良いけど、それを実践で出し切れていない」


 中嶋里美は尾崎に敗れ2着も動けている様子。


 「ごちゃごちゃして焦ったけど、尾崎さんより先に仕掛けられたのは収穫です。真後ろに尾崎さんがいてすぐにきたので、キツかったですね。脚は日毎に上げていきたいですね」


 豊岡英子は初日久し振りの確定板入り。


 「たまたまですね(笑)。でもしっかりとレースの流れに対応できている。久し振りに初日に良い着を取れたので、これで良い流れになれば嬉しいですね」


 

10R

選手の写真です。
不破将登選手

 後ろ攻めの不破将登が上昇するとそれに合わせて和田禎嗣が先に斬る。打鐘でさらに鈴木裕が斬るとその上をすかさず成松春樹が叩き主導権。不破は6番手に置かれて最終ホームを通過。最終バック手前から鈴木裕がまくり出るも進みは悪く、不破が外々を豪快にまくり切った。


 「鈴木さんに初速の勢いをもらってまくろうと思ったら、止まったので無理矢理踏んでいった。小倉の3コーナーはまくりが出ないので、まじかと思ったけど、乗り越えないと1着がないので、踏み上げた。脚の調子は良いですね。後は組み立てです」


 中部勢を追った和田禎嗣は大外を強襲して2着に。


 「後方になったけど、どんな形でも不破君は仕掛けてくれると思ったので、あの位置で我慢した。最後も巧く外を伸びましたね。脚の感じは戻ってきている感じがある」


 愛敬博之は不破に続けず反省。


 「煽りを受けて外に膨らんでしまったので、続けなかった。そこを我慢しても抜ける感じはなかったですね。不破君が1着なんだからしっかりと2着につづかないとダメですね」

11R

選手の写真です。
加倉正義選手

  上田尭弥は赤板でフタをされるのを嫌って車を下げる。上田は打鐘目がけてスピードを上げ先頭に立ち、ペース駆けに持ち込む。グングンとペースを上げると別線は反撃できず、番手の加倉正義が車間を空けて援護し、ゴール前で差し切り500勝を達成した。


 「本当に嬉しいですね。上田君は落ち付いて走ってくれた。このまま逃げるレースをすれば絶対に強くなると思う。上田君がどれぐらいの強さかわからなかったので、車間を空けて援護した。次の目標は60歳で600勝ですね」


 上田尭弥はS級デビュー戦で力を存分に発揮し、2着に逃げ粘った。


 「緊張しましたね。脚を使わされる感じで先頭に立ったので、ゴール前で体力がもたなかった。底は修正しないとだめですね。でもS級デビュー戦で冷静には走れました」


 伊藤勝太は中団を確保し、直線で一車交して3着確保。


 「2コーナーで行けたけど、上田君がどれぐらい強いのかわからなくて、行くに行けなかった。あの位置を取れた時点で完全に置きに行ったレースになった」


 

12R

選手の写真です。
松岡貴久選手

 後ろ攻めの郡司浩平が赤板で前受けの松岡貴久にフタをすると松岡は番手で粘る。郡司は打鐘から徐々にペースを上げて最終ホームを通過すると松岡は内藤秀久を捌いて番手を奪取。番手を奪った松岡は直線で抜け出して初日特選を制した。


 「郡司君が強い。番手を取り切ってから最後、楽に抜け出せると思ったら、すげー踏み直されたので、慌てて踏んだ。その分、島田さんを連れ込めなかった。これで276勝。加倉さんには遠く及ばないですね(笑)」


 郡司浩平は援軍を失うも2着に逃げ残った。


 「粘られたのがわかって、内藤さんが付けやすいように徐々にペースを上げていったけど、やっぱり2分戦は難しいですね。最後も抜かれているし、それは自分の力不足」


 島田竜二は松岡を巧追して確定板入り。


 「巧く(松岡)貴久が番手を取ったから良しと思ったら最後、なかなか前へ踏まないから自分も慌てて踏んだけど、郡司君に合わされたなら仕方ないよね。ちゃんと付いていけているし悪くないと思う」

6R

選手の写真です。
高橋朋恵選手

 打鐘で高橋朋恵は後ろから上昇すると最終ホーム前で中嶋里美が一気にカマす。その中嶋を追った高橋は余裕を持って抜け出し1着を掴んだ。


 「移籍したばかりでやっぱり緊張しますね。中嶋さんか林さんのどちらかが仕掛けると思ったので、その後ろを取りたいと思っていた。その通りに動けた。あれだけ中嶋さんが駆けていたので、差せました。今までの自分なら抜けなかったと思うけど、しっかりと練習している成果が出てきている。良い位置を取れればそれなりに戦えますね」


 林真奈美は前受けから3番手の位置に入ると高橋に続いて2着。


 「打鐘過ぎた所でペースを上げようかと思ったけど、すぐに中嶋さんが来ているのがわかった。合わせようと思ったけど、体と自転車がマッチしていなくて、巧く踏めなかったですね。そこが反省です」


 中嶋里美は3着もしっかりと逃げて好感触を掴んだ様子。


 「初日が終わってからサドルの高さを少し変えて初日よりも良い感じに踏めることができた。初手の位置取りが林さんより後ろだったので、先に仕掛けようと思ったので、その通りに動けた。3着なのは自分の力ですね」


 

7R

選手の写真です。
尾崎睦選手

 前受けの尾崎睦は打鐘過ぎに別線の動きを見極めると最終ホーム前から反撃開始。悠々とペースで駆けると後続を堂々と振り切り逃げ切った。


 「初日逃げられなかったので、2日目は逃げようと思っていた。ペースに入れ過ぎて最後は迫られてしまった。もうちょっと踏み直しを効かせたいですね。決勝もしっかりと良い競走をして勝ちたい」


 元砂七夕美は初日7着と背水の陣で挑むと尾崎をピタリ追って2着に入り決勝進出を決めた。


 「初日7着していたけど、何が何でも決勝に乗りたかった。打鐘の所で斬るか一回迷ったけど、すぐに尾崎さんがきたので、ここだと思って追っていった。しっかりと追っていけて最後も迫れているので悪くないと思う」


 初日逃げて3着の豊岡英子は今度は好位確保のレースで3着入り。


 「今年に入ってからサドルとかステムとかを色々と試していて成績が落ちていたけど、ある程度定まってきて最近は上向きになってきた」


 高橋梨香はレースの組み立てを反省。


 「レース中、ずっと迷って迷ってで最悪の走りでした。もっと開き直ってレースをしないとだめですね。決勝はビューティー枠ですか。ありがとうございます」

10R

選手の写真です。
上田尭弥選手

 赤板で後ろ攻めの上田尭弥は中団の横山尚則にフタをすると打鐘で叩いて主導権。不破将登が中団に入り最終ホームを一本棒で通過すると上田はグングンとスピードを上げる。上田は2コーナーまくりの不破を不発に追いやると最後まで踏み切って逃げ切りS級初勝利を決めた。


 「この勝利は自信になりますね。作戦通りのレースができた。体が初日より重くなくて楽でした。脚も軽かったですね。下りを使って仕掛けられたのは大きい。最終バックでさらに踏んで、コーナーで流しつつ、4コーナーからももう一回踏み直せた」


 内藤秀久は最終バック8番手の窮地も中コースを鋭く伸びて2着に。


 「初日に不甲斐ないレースしたので、怒りこみの捨て身のつもりで突っ込んだ。横山君はあのスピードを相手にはいけないと思う。勝負は明日なので、さらに気合を入れて挑みたい」


 島田竜二は車間を空けながら不破のまくりをブロックする巧援護を見せて最後は伸びを欠いたが3着で決勝に進出。


 「フレームをチェンジするかも。上田君を差した加倉(正義)さんはやっぱりすごい。踏み出しは強烈じゃないけど、ずっとペースで踏んでいく感じ。俺の苦手なタイプですね(笑)」


 

11R

選手の写真です。
西岡正一選手

 後ろ攻めの松岡貴久が上昇すると前受けの和田禎嗣が打鐘前で突っ張る。すると車を下げていた吉本哲郎が一気に飛び出して先制し最終ホームを通過。すかさず松岡が巻き返すも出は悪く、逃げる吉本をまくれない。仕事で応える西岡正一が4コーナーで抜け出し決勝進出を決めた。


 「内に志村君がいるのが見えたので、外に振ると掬われると思って空けられなかった。自分が焦っているのかあそこまできたら1着を早く取りたい気持ちになって外を外した勢いで前へ踏んでしまった。脚は良いけど余裕がないのが今の課題ですね。吉本君が良いレースをしてくれただけに残してあげたかった」


 志村太賀は最内を踏んで2着に入った。


 「内が空くのは見えていた。少しでも遅れて入ったら失格になるのは経験でわかっているので、見極めながら入った。松岡君が止まっている外の展開まで見えていた。作戦は飛び付きか松岡君より前にいる作戦だった。釣り仲間の和田君を9着にさせたのは自分のミス」


 大坪功一は松岡に惰性を貰うと直線で外を伸びて3着で地元決勝に駒を進めた。


 「(松岡)貴久があそこまでいってくれたおかげ。乗り越えたと思ったけど、貴久も苦しかったのかな。踏み合う感じになったので、良い展開になったと思ったのに。脚は問題ない。最低限決勝に乗れたのは良かった」

12R

選手の写真です。
郡司浩平選手

 赤板で伊藤勝太が誘導員をおろして先頭に立つと前受けから6番手まで車を下げた郡司浩平は打鐘で一気に巻き返す。郡司が主導権を握ると伊藤は番手で粘る。マイペースに駆けた郡司は軽快に踏み直して逃げ切った。


 「早くに出過ぎて苦しかったけど、2分戦だし仕方ない部分もある。粘られたけど東さんが勝ってくれればまくりに来る人はいないので、安心してペースで踏めた。最後まで踏めていますね」


 東龍之介は伊藤に粘られるも2コーナーで競り勝ち番手を死守し、郡司に続いて神奈川ワンツーを決めた。


 「最低限のレースはできた。ホームで郡司君のペースに入ってずっと伊藤君が内に差していたので、タイミングも取れず、体も当てられなかった。番手を守って最後も差しにいったけど、郡司君に踏み直されました」


 神奈川勢後位を選択していた池田憲昭は永澤剛をきっちりとキメて3番手を守り切り、直線で東に迫った。


 「郡司君の脚力が何枚も上ですね。レース自体はあんなに早く動くと思わなくて少し油断していた。外併走になってから勝てたのはたまたま。やるべきことはできたし3人で決まったし自分も悪くはないかな」