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こうち競輪

KOCHI KEIRIN

74#

検車場レポート

  • 2/25 Fri.  (前検日)
  • 2/26 Sat.  (1日目)
  • 2/27 Sun.  (2日目)
  • 2/28 Mon.  (3日目)

1R

選手の写真です。
太田龍希選手
 太田龍希(写真)が1レース1番車でGIII戦線に初登場。S級の特別昇級した後も積極的な姿勢で好走をしておりグレードレースでの競走にも注目が集まる。
 「伊東は腰を痛めて欠場したけど、ケアをしてきたから大丈夫。高知は初めてだし、GIIIも9車立ても初。初日は8車立てですけど。S級でも思ったより走れている。バックを取るのを意識していて残れているので積極的なレースを続けていきたい。練習は大宮なので500バンクに苦手意識はない。丸いバンクと聞いてきた。主導権を取って力勝負したい」
 三登誉哲は昨年末の広島記念で決勝に進出。今年は豊橋記念の初日にまくりを決めており、ツボに嵌った時の一発は魅力がある。
 「調子は落ちていないし、自分の中では普通の状態ですね。セッティングとかはいじっていない。仕掛ける所を早くして変化をつけています。前回が終わってからは休まずに練習してきた。バンクで乗った感じは変わらず。細切れ戦なので、後手を踏まないようにしたい」

2R

 競走得点上位の嵯峨昇喜郎は1本欠場し今回が復帰戦となり、状況を見極めたい。
 「(京王閣の欠場は)体調不良でした。レースが詰まっていたし休めたとは思う。ただ、群馬に冬期移動していたけど、乗れると聞いて青森に戻ったら雪で乗れなくて室内練習になった。外で全然乗れていないからそれがどうなのか。500バンクの成績は良いと思う。主導権を取りたい」
 橋本優己は記念デビューとなった和歌山で一次予選を突破。2勝の活躍をしていただけに、今回も見逃せない存在だ。
 「9車立ては和歌山記念と今回で2回目です。9車だと流れが違いますね。自分はカマシ、まくりで人のスピードをもらってからが仕掛けるのが得意。和歌山ではみんなに『強かった』と言ってもらったけど、二次予選で戦った郡司(浩平)さんもこの前のGIを見たら、全く違った。やっぱり力が全然違うし、頑張っていこうと思った」

3R

選手の写真です。
阿部将大選手
 阿部将大(写真)が初のGIIIに挑む。A級時代は1着を量産してきただけに、初のグレードレースでいきなりの活躍も十分だ。
 「(小倉で)S級初勝利はできたけど、それはまくりなので。逃げて勝ちたいっていうのはあります。GIIIが初めてで、9車も初めてですけど、こっちの方が走りやすいと先輩には言われてきました。犬伏(湧也)さんの活躍は見ているし強いけど、あの人に勝ったっていう自信をもっていければいいなと思います」
 小原丈一郎は前回の京王閣4日制FIで決勝に進出。準決勝では野口裕史を破る先行策を見せており、調子は上向き。
 「前回の京王閣は裏開催なのもあって成績が良かったのはたまたまです。高知は以前来たけど落車した(苦笑)。終わってからは良い練習ができたと思う。積極的なメンバーがそろって面白いですね。先行は一人しかできないから、しっかりと流れに沿って仕掛けていきたい」

4R

 酒井雄多は前回の地元戦でS級初優勝こそ逃したものの、近況は成績が安定。師匠(成田和也)のGI決勝進出も力になっている。
 「大宮記念(二次予選)で師匠(成田和也)と連係してから気持ちが上向き。前回は吉田(有希)君が強かったけど、自分の感じも悪くなかった。GI出場組がいない開催で頑張りたいですね。状態は変わっていないと思う」
 白戸淳太郎は白星からは遠ざかっているものの、安定感のある走りは健在。
 「自分の状態が、どうこうよりも着いていくことに集中しています。前の選手がよかったら、一緒にいい着を取れるようにしたいですね。2、3着は取れているけど、1着は最近ないんですよ」

5R

 昨年、追い込みメインの戦法に転身した田尾駿介。タテ脚に加えて、番手の技量を磨いており、高知の選手として飛躍を狙っている。
 「ここに向けてできることはやってきた。(成績が安定しているのは)前の選手の頑張りと、スピードが付いたと思う。(佐々木)ノリさん、(山中)貴雄さんに近づいていけるように努力していきたい。地元なので、気持ちを入れていきます」
 今岡徹二は昨年末から成績が急上昇。1月の和歌山記念では準決勝に進出している。
 「調子は維持している。前回は(準決、最終日に)7、7をしているが、2回ともレースを動かしてのことだし、バックも取れている。和歌山記念の時は前々に踏んでハマったところで勝負ができていたし、今回も頑張りたい」

6R

 1月に地元の和歌山記念では準決勝に進出した南潤。二次予選では冷静な競走で石塚輪太郎とワンツーを決めた。
 「落ち着いて力を出せればいいけど、作戦も読まれやすいので、そこは考えていきたい。33に比べると500バンクの方が直線的なので走りやすいし成績はいいと思う。フレームは前回から新しいのにしたけど、悪かったとかはないですね」
 朝倉智仁は20年、21年の高知記念にも出場しており、高知のグレードレースには3回連続の出場となった。
「前回の成績は良くなかったけど、その後の練習の感じは悪くなかった。6レースなら丁度いいですね。高知はいつも呼んでくれるので、ありがたい。バンクは癖があるけど、好きなバンク。ここに向けて丁寧にやってきた。全日選をやっていたからバンクは昨日しか入っていないけど、師匠(横山尚則)と練習してきた。前回から新車で部品も全て新しくした。ここで微調整したいですね。今回は師匠に、尊敬する武田(豊樹)さんまでいるから初日から力を発揮したい」

7R

選手の写真です。
稲毛健太選手
 番手回りも増えてきた稲毛健太(写真)。前回の準決ではしっかりと1着を取っており、ここも福永を目標に結果を出すか。
 「福永君とは静岡FIの準決と決勝で連係した。500バンクはあまり悪いイメージはない。最近の中ではだいぶ良い感じになってきて、前回の岐阜よりも良いかなと思う」
 福永大智は積極策で奮闘しているが、直線での末の粘りを課題にあげる。
 「セッティングに迷走しています。良かった頃のポジションを出したいけど、定まっていないですね。積極的なレースはできているけど、逃げていっぱいになることが多くて残れていない。稲毛さんの援護は心強いし、しっかり動いて勝ち上がれるように」

8R

 蒔田英彦は昨年体調を崩した時期は成績を落としたが、12月頃が復調ムード。今年に入り、自身でも手応えをつかんでいる。
 「成績と点数が戻ってくるまでに4カ月くらいかかりましたね。今は完全に戻ったと思います。最近は逃げ切ったりもできているし、練習の感じは前よりもいいと思う」
 片岡迪之は前回の小倉で完全優勝。戦法の幅が広く、戦況に応じて何でもこなせるだけに、成績は安定している。
 「小倉の内容は良くなかったけど、結果、優勝できて良かった。初日、2日目は力が付いた実感があった。去年から取り組んでいるもののおかげで力がついたのかな。ここまでは普段通りに練習した。気になる部分があるから、レースまでには仕上げたい」

9R

選手の写真です。
佐々木則幸選手
 岩谷拓磨は初の長走路に参戦。地元の重鎮・佐々木則幸を連れているだけに、気合は十分だ。
 「2月は小倉の準決はヘマをしたけど悪い感じはなかった。(GIIIは)立川も準決までいけて最終日に先行できたし、良い感じだったと思う。バック線を取るレースを意識していて、それでバックが増えて1着もついてきた。FI戦は決勝で勝てれば満点だけど、勝てていないから50点ですね。早めに仕掛けたら自然とバックが付いてくる。高知、500バンク、両方初めて。ウィナーズカップが宇都宮で、その前に高知で走れるのはありがたい。地元の(佐々木)ノリさんにどうなのか聞いてみる。自分はやることやって、あとはノリさんに助けてもらいます」
 長年にわたり地元をけん引している佐々木則幸(写真)。地元のグレードレースは何度も経験してきただけに、今回は自然体で調整してきた。
 「FI戦とかでも予選はクリアできているけど、復帰してから1着がなく納得していない。12月に復帰してからそれなりのレースができているけど、いいかと言われると、1着が取れていないし、いいとは言えない。ただ追走はしっかりやれている。前回の小倉が終わってから10日近くあったが、この歳だし、地元前でがつがつやっても疲れが残るからいつも通りやってきた。岩谷君はダッシュもいいし、強いのは知っている。レースも見ているので。4コーナーから抜けるように頑張りたい」

10R

選手の写真です。
岡崎智哉選手
 近況は絶好調の岡崎智哉(写真)。GP王者古性優作からのアドバイスを取り入れて安定した力を身に付けた。
 「好調どうこうではなくて、課題をクリアできて力がついた。昨年9月の西武園からフレームを換えて1個、上がりましたね。古性(優作)君と一緒に練習していて、言われるがままに練習をしている。近くで見てくれているし、上で走っていてあの強さ。いい選手が近くにいるし、わからないことも教えてくれますからね」
 昨年の全日本選抜競輪直後のいわき平記念を制している鷲田佳史。冬場のバンクコンディションを得意としている。
 「(昨年の)いわき平くらい、寒くなってくれるといいんですけどね。12月、1月、2月と寒い時期は得意。高知のバンクは難しいので、うまく走りたい」

11R

選手の写真です。
金子幸央選手
 前回完全優勝の金子幸央(写真)。準決は菊池岳仁、決勝は小畑勝広の番手から1着を取っており、番手戦では好成績を収めている。
 「前回の優勝はラインの力を感じた。年末から流れが非常にいい。最近は番手回りが増えて、前が頑張ってくれる。番手の仕事は初心者なので、少しずつ、ステップアップしていきたい。菊池君とは何度もあるし、非常に相性が良い。番手で役目を果たしたい」
 史上初の早期卒業生としてデビューして2年が経った菊池岳仁。まだまだ伸び盛りの21歳だけに、今年はGIIIでのさらなる活躍にも期待が高まる。
 「大宮記念が良かったので、高知も500バンクで走りやすいと思う。長野は雪で練習ができないので境川で練習しています。練習環境は変わったけど、状態は悪くないと思う。金子さんは連係が多いですね。前回の準決勝や、大宮記念の初日も連係しています」

12R

選手の写真です。
島川将貴選手
 島川将貴(写真)は今シリーズの競走得点トップ選手だが、落車からの復帰戦となるだけに、状態は気掛かり。当地では昨年7月に行われた開設記念で3日目(5R選抜)にバンクレコードを更新するまくりを決めている。
 「落車で、肋骨骨折、肺気胸に、肩の腱を痛めて、ウエイトトレーンングはあんまりできなかった。2月に入ってから自転車に乗り始めたので、まずは走ってみてですね。(高知は)走りにくいわりには成績が悪くないので、好きなバンクではあります」
 当地でS級初優勝をしている中西大。前回の小倉を優勝して今節に臨んできているだけに、GIII初優勝も今回は狙っているか。
 「前回は佐々木豪君が強かった。初日は追い付かなくて、悪い感じがしたけど、何とか残り2日間はごまかせた。小倉で回転が足りないことがわかったからそういう練習をやってきた。前回はバック線が取れず先行をできていない。風を切りたいですね。高知は繰り上がりでS級初優勝した場所。500バンクは苦手だけど、高知はいいと思っている」
 武田豊樹は前々回の松戸で18年松山ウィナーズカップ以来、約4年ぶりの優勝。初日は野口裕史の番手を得た。
 「野口君とは北海道出身で話したりはしたことがあるけど、連係は初めてです。すごいバック数ですし、魅力ある選手ですよね。(前々回は松戸で優勝)長かったですね。(18年)ウィナーズ以来だったのでFIでもうれしかった。高知は4連勝でGIIIの優勝もあるし、GIIの優勝もある」

1R

選手の写真です。
太田龍希選手
 1レース1番車の太田龍希(写真)がグレードレース初参戦で初勝利。最内枠を生かしてスタートを取った太田が正攻法に構える。後ろ攻めの今野大輔、三登誉哲の順番で位置取りに動くと、松岡孔明が最終ホームをめがけて仕掛けていく。太田は松岡の動きを追ってスピードをもらう勢いでまくった。
 「1レースでキツかったし、1番車を貰えたので緊張したけど、残れて良かった。(8車立てになっても)流れは細切れだったし、変わらない。ただ、1人多いだけで、控え室に緊張感があった。500バンクに慣れているのもあるけど、軽かったし、走りやすかった。直線が大宮より短いですね。脚を使わずに前へ出れたのも良かった。体も問題ないし、残れているからいいと思う。しっかりとダウンをして明日に備えたい」
 志村太賀は太田の強さを称えると同時に気持ちを引き締め直した。
 「太田君は9車立てが初めてと言っていたが、彼を中心に始まるから前中団か前からでいいんじゃないと。切った所をいけばいいんじゃないかと。積極的だから仕掛けてくれるだろうと思っていた。車間を切ったり、振る意味はなかったね。3コーナー過ぎから凄い伸びで、踏み直しが凄くて置いていかれるかと思った。差し込む感じじゃなかったし、情けなかったです」

2R

選手の写真です。
橋本優己選手
 薦田将伍が打鐘過ぎに先頭に立ち、そこを嵯峨昇喜郎が最終ホームで押さえて先行態勢へ。前受けから下げた橋本優己(写真)は1コーナーをめがけて一気に巻き返す。嵯峨を2コーナー前に捕らえて先頭に立つと、そのまま押し切ってラインで上位独占を決めた。
 「(初手は)前からがよくてホームから1コーナーでカマしていこうと思っていた。嵯峨さんの出方次第でしたけど、落ち着いていけて良かった。500バンクは変則的だし、昨年の記念のVTRを見てきたかいがあった。2コーナーで下って、いいかなと思ったけど、3コーナー過ぎてからは長いなと思いましたね。自分で組み立てて1着を取れて良かったです。今年はヤンググランプリを狙っている。今回は同期も多いので負けないように頑張りたい」
 宮越孝治は橋本に詰め寄り、交わすことはできたなかったが、復調の手応えをつかんでいる。
 「復帰4場所目だけど、徐々に良くなっていますね。今日は余裕があったけど、差せなかった。でも8分の1車輪差だったので、抜ける感覚もでてきた。走りながらサドルを微調整しているので、そこを煮詰めていきたい」

3R

選手の写真です。
阿部将大選手
 小原丈一郎、藤井栄二の順番に動いたところを阿部将大(写真)が最終ホーム過ぎに叩いて主導権を握る。軽快に飛ばした阿部の掛かりが良く、中団から仕掛けた藤井の進みは一息。阿部はゴール前で踏み直して堂々と逃げ切った。
 「前で回せる脚があるから(仕掛けるのは)どこからでもいいなと。あとは後ろがどこから仕掛けてくるかでしたけど、全然、こないと思ってずっと回していた。7車立てよりすんなりと、楽に出れた。ダッシュが苦手なんですけど、楽に出れましたね。緊張していたけど、一走したことで楽になりました。ダッシュが課題ですね。津村さんもダッシュが楽だったと言っていたし、勝ち上がっていくとあのスピードでは出させてもらえなくなると思う。バンクはずっと向かい風だったけど、モガけば大丈夫ですね。1レース、2レースと117期が勝っていたのがわかっていたから緊張した」
 津村洸次郎は阿部を差し込みにいくも、強じんな踏み直しにあって交わすことはできなかった。
 「余裕があったから車間を空けて(阿部を)支援しようと思って、落ち着きながら状況を見て、(別線が)きている感じがなかったから(踏むのは)まだまだだと。2センターぐらいで(阿部が)厳しいと思ったし、後ろから迫ってきていたから詰めながら踏んでワンツーと思ったら、いつも通りの先行選手のタレじゃなかった。調子は良いですね。ダッシュも楽だったので。今日は阿部君が強かった。抜けなかったけど、ワンツーなので良かった」

4R

 河合佑弥が酒井雄多にフタをしてからラスト1周前で先行勝負。関東勢を追った久島尚樹が1センターでまくりに出るが、酒井がその上を力ずくでまくりきって人気に応えた。
 「前を取りにいくのは宗崎(世連)さんかなと思っていた。3車で車番も(1番車を)いただいたからスタートは前中団で、誰も取らなければ、前を取って行ける所から仕掛けようと思っていた。ホームで久島さんがいってくれたことで流れも向いてくれた。踏み合ってくれたから絶好でしたね。ゴールに向けて伸びていく感じがあったから悪くないかなと思う」
 白戸淳太郎は踏み出しでは僅かに口が空いたが、完璧な追走を見せた。
 「酒井君が勝てるレースをしてくれれば、付いていけば2、3着はあるので。まくりの出脚で口が空いているし、かなりきつかったですね。大木(雅也)も頑張ってくれてラインでワンツースリーがうれしいです。脚は軽かったけど、反応が悪いのか、力が落ちたのか、苦しいですね」

5R

 矢口啓一郎が最終ホームをめがけてカマすと、櫻井学が連結を外して、野口大誠が番手に嵌る。好展開になった野口が2コーナーからまくるも、九州勢を追った今岡徹二が2センターから外を踏み込んで直線で一気に突き抜けた。
 「風的にも先行が有利だとは思っていた。野口さんが切った所でスイッチできず、矢口さんもいい踏み出しだった。早めにいくつもりだったけど、番手にハマった野口さんが番手まくりを打つと思ったから落ち着いてから仕掛けた。高知はまくり追い込みのほうが決まりやすいイメージがあるから早めに仕掛けて合わされて共倒れになるよりも良いと思った。少しずつ全体を見て走れるようになってきた。最後も伸びているし、いいと思う」
 地元の田尾駿介は、追い込みになった今岡を交わすことができなかったが、8分の1車輪差まで迫っており、状態は問題なさそうだ。
 「(今岡)徹二の好きなように走ってもらった。レースを見ていても、いい競走をしているから信頼して全部任せていた。ライン全員で勝ち上がれて良かった。前検日は不安を持って競輪場に入ったけど、一走してみて戦える状態ではあるなと。道中は余裕を持って回れた。徹二の脚質的にもどんどん伸びていくから差すのは難しいなと思った」

6R

選手の写真です。
朝倉智仁選手
 後ろ攻めの川口雄太が位置取りに動いたところを南潤が出て主導権。前受けから下げた朝倉智仁(写真)は最終ホームで一本棒の7番手に置かれるが、2コーナーから仕掛けると抜群のスピードで前団をのみ込んだ。
 「初手は前か中団って考えていました。川口さんが切った後に南さんがいいペースだったので、無理やりいってもきついので、一瞬構えました。車の出はいい感じですね。あとは金子(貴志)さんの動きと川口さんの動きを確認してでした。まくりになったけど1着はうれしい。高知は大好きです。前回からフレームを換えて、昨日(前検日)、栃木の先輩方にセッティングを見てもらって、前回よりも煮詰まってきたし、修正するところもないですね」
 山形一気は川口雄太を目標にレースを進め、2センター付近から外を踏み2着にくい込む。
 「最後は余裕があったし、外を踏んだ方がいいなと。高知の外は跳ねるイメージがあって考えていたんですけどね。体は軽くて体調もいい。あとは500バンクが特殊なのと、9車のレース勘ですね。最近は、昔のセッティングに戻したら、自転車が流れるようになって、自信もついてきた」

7R

 前受けから下げた福永大智が最終ホーム過ぎに藤原俊太郎を叩いて主導権。番手の稲毛健太は車間を空けて別線の動きをけん制。間合いを計って直線で抜け出した。
 「(福永は)引いてすぐにいったけど、距離が長かったと思う。出切ってから車間を空けてラインで決まると思ったけど、横山君が上の方にきていて、踏まないと、いかれると思ったから踏んだ。鐘でこけそうになったけど、出切ってからは落ち着いていけた」
 今回が長期欠場からの復帰戦となった横山尚則。道中は6番手をキープすると、2センターから外を踏み、直線で大外を強襲した。
 「落車もあって自分だけになったけど、(復帰戦で)一走、終えることができて安心している。初手はあの位置(後ろ中団)が良かった。意外と冷静に走れましたね。あまり焦らずにいけました。高知は特殊なバンクと聞いていたから焦って踏むと外が伸びないからワンテンポ置いて踏んだけど、自信のなさがレースに出た。復帰してファンの前で走れたのは嬉しい」

8R

 初手で前中団の下井竜が打鐘過ぎの4コーナーから巻き返すと、最終ホーム付近で下井の後輪と片岡迪之の前輪が接触。片岡は車体故障で、下井は2位入線も斜行失格となった。下井の先行に乗った筒井裕哉が絶好の展開を生かして1着スタート。
 「下井君は9車が初めてみたいで、力を試したいっていうレースでしたね。感触は悪くないけど、自力で戦えって言われると厳しい。誰かについてというデキですね。前回までは自力でやってもというデキだったが、今回はどうですかね。若い子がたくさんいるし、付いていくだけです」
 木村隆弘は目標の片岡が車体故障で窮地に陥ったが中近勢の後位に追い上げて3位に入線し、下井の失格で2着に繰り上がった。
 「(片岡)迪之が車体故障になってとっさの判断で3番手に入る形になった。(篠原)龍馬さんに前を回らせてもらっているので、ああなったら前々にと思っていました。あれで突き抜けたら完璧だったが、まあまですね。4コーナーからの伸びはもうちょっと欲しい」

9R

選手の写真です。
岩谷拓磨選手
 後ろ攻めの飯田憲司、一戸康宏の順番で動いて、谷和也が最終ホームで叩いて主導権。岩谷拓磨(写真)もレースの流れに沿って、先手を取った近畿勢を追う動きから、まくりに出る。岩谷は白上翔に再三けん制を受けるも、力でねじ伏せた。
 「初手は自分たちが1、2番車だったから理想は前から3番目の位置でした。前受けのスタートになってしまったけど、順番はくるだろうと思っていました。白上さんに2発もらったけど、ニュートラルに入れていたから我慢すれば大丈夫だと。ホームで仕掛けたから長かったですね。後半の感じは良かったけど、前半はスパッといきたい。出切るのに脚を使ったからそこは修正したい」
 地元の佐々木則幸は前を任せた岩谷が出切れるか、動きを見定めながらのレース。一旦は連結を外したが、白上の後ろから伸びてゴール前は2着に入り現地集合した。
 「岩谷君に脚があるのはわかっていたけど、(岩谷が)白上君にもってこられて止まったか、どうかなと思い、3番手に入って迎え入れる準備はしようと。あのまま浮いていて内にこられるのは、嫌だったので。それでもいってしまった岩谷君が強かった。判断ミスでしたね。余裕はあったし、地元で気持ちも入っていた」

10R

 打鐘過ぎに出た宮崎大空を望月一成が叩き出ると、両ラインで踏み合いになり、隊列が短くなる。戦況を見極めた岡崎智哉が1センターからスパートして鮮やかに前団をまくりきった。
 「展開が向いただけですね。いけるところからは、しっかりと踏もうと。(初日は)前回と違う自転車を使ったんですけど、感触がよくないので、前回までのに戻します。練習では進んでいたけど、レースでは、踏み出しや、トータルで進まなかったし、悪かったです」
 2位入線の勝瀬卓也は斜行で失格。先行で粘った望月一成が2着に繰り上がった。
 「勝瀬さんはいつも仕事をしてくれるっていうのも頭にあって、先行しようと思っていた。自分にもっとトップスピードがあれば、ラインで決められたかもしれないんですけど。課題も含めて成長していきたい。最近は叩いていたけど、暖かくてアップの時から体も動いて積極的に仕掛けることができた」

11R

選手の写真です。
金子幸央選手
 日野博幸が菊池岳仁を押さえて先頭に立つと後ろの様子を確認しながらペースを上げて主導権。最終ホーム前で真船圭一郎が巻き返すと、この動きに反応した菊池が仕掛けるが、金子幸央(写真)は連係を外してしまう。後方で態勢を立て直した金子は3コーナーからまくりを決めた。
 「菊池君には申し訳ないです。結局のところ、離れてしまっているから言う事がない。菊池君が頑張ってくれたのに自分が離れてしまったのが原因。離れてからは岡田さんがついてくれていたから1着を目指して頑張った。まくりにいったところは良かったけど、ダッシュの部分で離れてしまっている。(追走の部分は)勉強ですね。しっかりと反省したい」
 岡田泰地は金子の動きに反応してしっかりと追走を決めた。
 「別線が押さえにくるのが遅かったら突っ張る。早目なら引いてすぐに巻き返せる所でいくという作戦でした。菊池君が思っている感覚と金子君と自分の感覚がズレていて連結が外れた。金子君が番手だったからどうなってもついていけば確定板にはのれるなと。ラインでワンツースリー決められず残念。今回からフレームを戻して感覚が良かった」

12R

選手の写真です。
中西大選手
 赤板2コーナーから踏み上げた佐々木豪が打鐘3コーナーで前団を押さえて主導権を握る。前受けから引いた中西大(写真)は四国コンビを送り出して、その後位を狙いにいく。一方、単騎の林大悟や野口裕史はホームから巻き返して佐々木とのモガき合いに。絶好の展開となった中西は冷静に2コーナーまくりでモツれる前団をのみ込み、そのまま近畿ワンツースリー決着に導いた。
 「初手は想定外だったが、前がモガき合いになって展開が良かった。ダッシュはないけど、そこからの加速でいけると思った。展開が向いたとはいえ、ライン3人で決まったのが良かったですね。前回に引き続きいいし、それよりもいい感じがする」
 中西の仕掛けにやや口が空き気味だった椎木尾拓哉だが、懸命に追っていって2着を確保。
 「吸い込まれたので、すごいスピードが出ていた。追走できなくて申し訳なかったです。離れた分、(脚を)使った感じ。まだまだですね。力の入れ方だけだと思うので、修正できればいいけど、実走してみないと、わからない」
 *神田紘輔はゴール前で椎木尾に詰め寄ろうとするも、そのまま流れ込み3着まで。
 「後ろから見ていて余裕があった。直線で(椎木尾を)抜けてなくて、修正していくところがある。直前にセッティングをいじって悪い方に出てしまいました。調子はいいです」

6R

選手の写真です。
阿部将大選手
 野口裕史が最終ホーム手前から巻き返し、今岡徹二を叩いて主導権。阿部将大(写真)は南関勢を追って2コーナーからすかさず仕掛ける。バックから4コーナーまで阿部と野口の踏み合いになるが、阿部が力勝負を制して押し切った。
 「うまくはまって良かった。(前受けから)すんなりと引いて野口さんの後ろから仕掛けるか、併走でもと思っていました。野口さんが行った時に、行くか、ホームで踏んでおかないと、置いていかれると思っていましたね。一瞬(南関勢の後ろに)入れたので、休めて、ひと呼吸おいてから仕掛けました。出は悪いが、最後まで踏めるのが僕の強みです。高知は走りやすいし、相性がいいですね。FIでも決勝に乗ったことがないけど、GIIIで決勝にいけるように頑張りたい」
 内に切り込む動きを見せた岡崎智哉。勝負どころでは後方に置かれてしまったが、立て直してからまくり上げて前団に迫った。
 「自分で何をしたいか、わからない一戦。結果を意識しすぎて、自分を見失った。レースはライン3人を生かせていないし、つぶしてしまったので反省しかない。絶体絶命だったけど、脚は予想以上にいい。戦える状態です。自転車も戻して感触は良かった。内容を修正します」

7R

選手の写真です。
田尾駿介選手
 打鐘の3コーナーで先頭に立った佐々木豪が太田龍希の巻き返しに合わせてペースを上げて先行勝負。佐々木がペースを握り、中団がもつれる。番手の田尾駿介(写真)は車間を空けて援護し、直線で詰める勢いで抜け出した。
 「(佐々木)豪を残せなかったのは自分の責任。申し訳ない。スタートが取り合いで、出遅れて後ろ攻めになったことで、豪はスイッチが入ったのかなと。絶対に残したい気持ちでラインで決められるように走ったつもりだったが、力不足で豪を残せなかった。(状態は)日に日に良くなると思うし、準決ではもう少し軽くなると思う」
 山形一気は内、外と警戒しながら3番手の役割をしっかりとこなして抜け出した田尾に続く。
 「豪の気合が入っていた。形はすごく良かったけど、豪を残せていない。田尾君と自分が力不足。自分も3番手で締めていてキツかった。勝ち上がれたのはデカいですね」

8R

選手の写真です。
酒井雄多選手
 最終ホームで酒井雄多(写真)が橋本優己を叩いて先行態勢に入るが、岩谷拓磨が一気に巻き返して主導権を奪い返す。岩谷のダッシュに野口大誠が離れると、番手に入った酒井が後続の動きを確認しながら抜け出した。
 「誰がスタートを出ても対応できるようにしていた。自分が踏んでいる感じでは岩谷君を突っ張れると思っていたんですけどね。(岩谷が)1車だったので、入ってからは勝てるように走りました。ゴールに向かってスピードが上がっていく感覚なので、悪くない。体が上向くようにケアをしたい」
 岩谷に遅れた野口とからみながらも、橋本優己は最終バック過ぎに4番手からまくり上げて2着に入った。
 「スタートは後ろになったけど、(最終)ホームでは思った形になった。岩谷さんが仕掛けた時に口が空いて、追いかける時に脚を使ったので(1着まで)届かなかったですね。踏んだり、やめたりのダッシュの部分に気をつけたいです。前に踏みながら、仕掛けも中途半端になった」

9R

選手の写真です。
金子幸央選手
 朝倉智仁が後ろ攻めから上昇して先行態勢に入ると、中団は川口雄太が追い上げて、中西大は前受けから下げて7番手。中団から仕掛けた川口のまくりは最終バックで勢いが止まる。が、先行した朝倉のスピードが落ちると、金子幸央(写真)は3コーナーから前に踏んで1着をつかんだ。
 「朝倉君がかなりやる気でしたね。川口君が近くまで来ていて、なかなか外に飛ばずに、これなら中西さんも来ているような感じだったから朝倉君には悪いけど、前へ踏ませてもらった。頑張ってくれていたから止められれば良かったけど、現状それは難しいから1着を取るしかないなと。最近は前が頑張ってくれているから感謝しかない。前へ踏んでからも宗崎(世連)さんに抜かれていないから状態は非常にいい」
 宗崎世連は川口のまくりが止まると、その外をまくり上げて地元の意地を見せる。
 「川口君の気合が入っていた。朝倉君も気合いが入っていて、川口君が出切れるような感じではなかったが、中団を取ってすぐに持ち出してくれた。それでも合わされ気味だったから、外へ持ち出して踏ませてもらった。調子はめちゃくちゃいい。今開催は成績を含めてキッカケになるような気がするし、したい。地元なので、実力とか相手の力関係とかは忘れて、何が何でも決勝に乗れるように頑張りたいし、乗ってみたい」

10R

選手の写真です。
南潤選手
 林大悟が望月一成の巻き返しに合わせて踏み込むと、最終ホームは両ラインで壮絶な主導権争い。林が主導権を取り切ったが、隊列が短くなったところをまくった南潤(写真)がスピードの違いでのみ込んだ。
 「このメンバーだし、誰かしらとやり合うことになるとは思っていた。望月さんは併走をするよりも行くのはわかっていて、(林)大悟さんのスイッチが入っていましたね。やり合ってくれたので、1着を取れた。あんまり良くはないけど、結果は喜んでもいいのかなって。やることはやっているので。500バンクはへばりつける感じがあるので、400や33のコーナーで浮くのがないから走りやすいですね。自分のレースをして結果を出したい」
 南をマークしていた稲毛健太は追走に失敗。2着には先手を奪った九州の3番手から松岡孔明が直線で中のコースを伸びた。
 「(2着にいった感覚は)交わしたっていうのはありましたね。(林が)すごかった。前が強くて、追いかけるのに必死ですよ。余裕はあまりなかった。GIIIの準決勝は久々で覚えていないですね」

11R

選手の写真です。
筒井裕哉選手
 後ろ攻めの藤井栄二が打鐘前に上昇をすると、前受けの菊池岳仁は最後方まで下げずに、中団で三登誉哲と併走になる。ペース駆けに持ち込んだ藤井は中団の動きを確認しながら最終ホーム過ぎの1コーナーから徐々にピッチを上げて2コーナーの下りで加速。中近ライン3車で別線を大きく引き離し、車間を空けていた筒井裕哉(写真)がしっかりと藤井を交わした。
 「会心のレースをしたのは(藤井)栄二で、俺は抜いただけ。セオリー通りだった。打鐘で菊池君が下げたのが勝因ですね。(藤井は)頼もしいですね。連日、前が強い。付いていっているだけだが、勝てているのでチャンスを生かせている」
 藤井栄二は別線の動きを見ながら、冷静に駆けた先行テクニックが光った。
 「自分でレースを動かして、ラインで勝ち上がるために後ろ攻めがいいなと。菊池君が勢い良くスタートを取ったから突っ張りがあると思い、警戒して押さえた。(菊池が)中団で粘ってくれたから展開が向きました。ラインの先輩にアドバイスをいただいて落ち着いて走れた。初日のレースが終わってから稲毛(健太)さんにアドバイスをもらい、ハンドルのステムを換えて感じが良かった」

12R

選手の写真です。
佐々木則幸選手
 打鐘の2センターで誘導を交わした立部楓真を嵯峨昇喜郎が叩いて主導権。前受けから下げた島川将貴は1センター過ぎからスパート。抜群の踏み出しで前団をのみ込むと、番手の佐々木則幸(写真)がタイヤ差で交わし、地元でうれしい1着。
 「島川君がいいタイミングで行ってくれて良かった。しっかり追走できたし、しっかり抜いたはずなのに、ギリギリで、タイムを聞いたら13秒6だったので、よく抜いたなと思った。(昨年9月の松山落車から)復帰して1着がなかったけど、地元の勝ち上がりで取れて気持ちが楽になって良かった。脚は仕上がっている。GIIIの決勝に乗るのは難しいけど、乗りたいですね」
 島川将貴は、今節が左ろっ骨骨折、肺気胸、右肩腱板損傷から復帰のシリーズ。初日が佐々木豪の番手回りだっただけに、自力を出して感触を確かめることができた。
 「(仕掛ける)タイミングだけは、間違えないようにと。悪い意味で軽かったですね。踏み直すアタリがなかった。いいのか、悪いのか、わからない。前回の落車でフレームが壊れて、今回から新しいのなんですけど、ずっと軽い感じです」

10R

選手の写真です。
中西大選手
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阿部将大選手
 野口裕史が南潤にフタをしてから打鐘の2センターで先頭に立つ。車を下げた南は後方の8番手になるが、4コーナーの下りから一気のスピードで巻き返す。近畿勢は2コーナーで南関勢をのみ込むが、三登誉哲や、阿部将大がすかさず仕掛けてくると、番手の中西大(写真)が合わせてタテへ踏み激戦を制した。
 「(南が)強気な組み立てで野口さんが出たところで力勝負してくれた。(踏み出しが)強烈でしたね。1周カマシで出切って、どうにかなると思ったが、4番もきていたので、スマンと思って出ていくことになった。技術不足ですね。あそこからタテに出ていって1着なので、悪くないし、気持ちは上がっている。(優勝は)チャンスなのでモノにしたい。獲るって言わないと獲れないと思うので、取ります」
 阿部将大(写真)は初のGIII出場で、S級で初めて決勝に進出。脚質とバンク相性の良さを好成績の要因に挙げた。
 「野口さんと南くんの先行争いを見据えて、行けるところからと思っていました。自力が足りずに、前には出られなかったですね。中西さんが出て、内からも出てきて、どうしようと思ったけど、何とか2着に滑り込んだ。500の楕円形のバンクはダッシュ勝負ではなくなるので合っていますね。まさか、S級初決勝がGIIIになるとは。驚いています。脚は問題ない」
 地元のGIIIで躍進したのは宗崎世連。初のGIII決勝進出にレース直後は興奮気味で喜びを語ってくれたが、ラインへの感謝の気持ちを述べた。
 「地元のGIIIで(三登の)番手で、後ろは山形(一気)さんもいて緊張して、わけがわからなくなっていた。(自分が)いけるタイミングで前に踏むことだけを考えていた。自分は頑張って付いていって、やれることを精一杯やって、頭が真っ白であんまり覚えていない。ラインのおかげで勝ち上がらせてもらった。うれしさというか、興奮してよくわかないけど、GIIIの決勝は、まさかです。本当にうれしい。(脚は)神ががっていますね。力は120%出ています」

11R

選手の写真です。
金子幸央選手
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佐々木則幸選手
 岡崎智哉が橋本優己を叩いて先行策に出たが、地元の佐々木則幸を背負った林大悟の巻き返しが早い。林は最終ホームから豪快にスパートをして、近畿の3車をのみ込んだが、このラインを追っていた金子幸央(写真)が外をまくって3連勝で決勝に進出した。
 「スタートは細切れ戦で難しかったが、前中団を取れて良かった。打鐘でペースが上がって岡崎さんが切った所でスイッチできなかったから落ち着いていこうと。ホームで林君が仕掛けてくれて良かった。林君が行った所で仕掛けようと思っていた。油断があると思ったので。踏み出しは良かったけど、林君の前に出るまでに時間がかかった。GIIIを3連勝で勝ち上がれてうれしい。2日間、前が頑張って自力を使っていなくて不安はあったけど、1着を取れたし非常にいい感触ですね。強い気持ちで仕掛けることができた」
 林大悟の仕掛けに乗った佐々木則幸(写真)。道中で神田紘輔にからまれるシーンはあったが、決勝へ進み、地元に対する特別な気持ちを語る。
 「林君の気持ちがうれしかった。神田君が振ってくると思って当たられないように走ったが、林君と少し車間が空いてしまい追い付くので一杯で、金子君に当たれなかった。ここまで来たら決勝に乗らないと、と思い、切り替えさせてもらった。この歳でFI戦でも決勝に乗れないのに決勝に乗れてうれしい。林君が男気を見せてくれたおかげ。10レースで(宗崎)世連が決勝に乗って気楽になった。気持ちが楽になりましたね。レベルが上がる中でも何とか対応できている。やっぱり地元は特別。声援もうれしい」
 志村太賀は金子幸央の仕掛けに続くことはできなかったが、リカバリーして3着にくい込む。
 「林君ラインの後ろからスタートが良かったので、初手ですげーいいなと。あの並びで金子君は勝てる展開だなと。ホームで踏み合いになって自分は金子君に踏み出しで離れてしまって、追い付いた所で金子君がまくって行って離れた。脚が違う。それで佐々木さんの後ろが空いていたからその後ろへ入って最後はコースをだけを見てって感じでした。抜ける気がしないですね。しっかりと疲れを取りたい」

12R

選手の写真です。
島川将貴選手
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田尾駿介選手
 後ろ攻めの酒井雄多が誘導を切ると、島川将貴(写真)が福島ラインを追い、前中団にいた藤井栄二が打鐘の2センターから巻き返して主導権を奪う。これで5番手となった島川は2コーナー手前から仕掛けて力強く押し切った。
 「(今回から新車で)3コーナーに入ってスカスカというか、軽いギアを踏んでいる感覚。昨日、力んでいたので、今日は回すように踏んだんですけど、スカつくのは気になるところです。軽いっていうので踏んで伸びていくのがない。(今回が復帰戦で)初日はズレがあったが、レースを走って、それはなくなってきているが、要所のダッシュが遅いので、踏み合いになった時の不安はある。絶好調ではないが、(決勝は)先行かまくりを含めていいレースをしたい」
 地元の田尾駿介(写真)はGIIIで初めて決勝に進出。前のレースで同県の宗崎世連、佐々木則幸が決勝に勝ち上がっていたことで緊張していたようだが、見事に克服した。
 「島川はダッシュがいいので、離れないように集中していた。(最終)ホームで僕自身が大丈夫かなっていう焦りと、(宗崎)世連と(佐々木)ノリさんの(先に決勝を決めていた)プレッシャーで、絶対、自分も上がりたいと、ゴール前で脚が3角に回った。冷静に回れれば良かったが、気持ちが入りすぎた。前に(GIIIの)準決勝に乗った時はチャンスで負けていたので、今回こそはの気持ちだった」
 島川ラインの仕掛けを追った岩谷拓磨は3コーナーで外に持ち出し直線では2着の田尾駿介に微差まで迫る強襲劇を披露した。
 「取れた位置から何でもしようと思っていた。前に島川さんがいて、流れに沿っていって、思い通りにもいっているし、車の流れはいいと思う。3日間、いいと思います。GIIIの決勝は初めてです」