伊藤颯馬は8月小倉で落車してからも、その後の別府で優勝。あまり落車の影響は感じさせないレースを見せていたが、さらに上積みがある様子だ。
「8月に小倉で落車した時のケガがだいぶ良くなってきて、前回はそれまでよりも良くなった。腰に練習疲れがあるけど、レースでは大丈夫だと思います。練習は33でやっているので問題ないけど、33の記念が初めて。前々に走りたいです」
阿部拓真は直前の10月平塚が落車からの復帰戦だった。勝ち上がりこそは逃したが、2日目からは連勝と、まずまずの動きを見せていた。
「ケガ前に比べると少し動きは悪かったですね。動いて戻すってことをノルマに掲げてやって、動けてはいました。刺激は入ったと思います。中3日なのでどうかなと思ったけど、確実に前回よりは良くなっています。防府は毎回好走できているので、相性は良いと思います」
高橋晋也(写真)は、前回の伊東で優勝。決勝は別線の番手に飛び付く執念を見せていた。
「本当は飛び付きじゃなくて、突っ張り切りたかった。優勝したかったんですよね。自信が欲しかった。親王牌の新田(祐大)さんを見て、気持ちが入った。表彰式を見て、自分もあの場所に立ちたいなって思ったんです。松山が終わった後に、新山(響平)さんにセッティングを見てもらって優勝できた。そういう意味では新山さんのおかげですね。最近はCSCで一緒に練習させてもらってるんです。33の方が逃げやすいですね。コーナーが多い分、力を抜くところとかが多くて駆けやすい」
地元のトップバッターは久保田泰弘。単騎戦となったが、持ち味の前々戦で見せ場を作りたいところだ。
「地元勢みんなのテンションに置いていかれないように、迷惑をかけないように頑張りたいです。しっかり練習して、休みも入れて、時間もあったし体調は大丈夫。気合は入ってますよ。面白いレースは見せたいですね」
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度重なる落車の影響もあって、桐山敬太郎は一時は大きく調子を落としていたが、ここに来て復調気配。直近4カ月の点数も104点台まで上げてきた。初日は前回も前を任せた道場晃規との連係から勝機をうかがう。
「道場君には前回の準決も世話になっているし、気持ちの入ったレースをしてくれたので。ただ、その時は残せなかったから、今回は決めたいね。だんだんと自分も良くはなってきた。落車で昔の乗り方ができなくなって、新しい乗り方にしていたんですけど、それにだんだんと対応できてきた」
伊藤旭(写真)は9月函館の2日目に落車したが、最終日も走り切って2着。そこから32日間空いて、調整期間は取れたようだ。
「ケガ自体は酷くなかったですし、最終日も2着に絡めたので。自転車も無事だったんですけど、今回は新車にします。練習では良いと思ったけど、一走して試してみたい。練習では良い感じだし、自転車は進んでくれている。自分は9車の方が向いていると思うし、しっかり前々に踏んでいきたい」
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本来の調子を取り戻した柏野智典は、寛仁親王牌でも最終日に1勝をマーク。勝ち上がりこそ逃したが、動きは変わらず軽快だ。
「1着を取れたので感じは良いし、良い状態だと思う。あんまりバンクに好き嫌いはないんですけど、防府は走りやすいバンクだと思います。相性も悪くないですね。親王牌が終わってから、地区プロに出て、ケイリンで優勝させてもらいました。たまたまですよ。自転車が違うので何とも言えないけど、踏めたので良いと思う。畝木(聖)君は積極性もスピードもある。練習を見てても強いし、そこを引き出したい」
和歌山の支部長である稲毛健太は、公務との兼ね合いで多忙な日々を過ごしている。ただ、今節は久しぶりに納得のいく調整ができたようだ。
「ここの前の予定が空いていて、支部長になってから一番練習ができた。それまでも練習ができていない割には着が良かったですね。前回も2日目だけ失敗して、それ以外は積極的にいけていた。33は難しいので考えて走りたい」
久木原洋(写真)は10月当所FIで優勝。イメージ良く今節に臨めるはずだ。
「33は良いイメージがあるし、成績も良いですね。今年は選手になって一番成績が良いと思います。前回は組み立てが下手なところが出たけど、脚は良かったのかな。そのあとは1日ウエイトをやっただけ。そういう調整はよくやるので大丈夫です。同級生の宿口(陽一)が(京王閣記念を)優勝してすごいなと思ったし、刺激になりましたね」
木暮安由は前回の伊東を途中欠場。そろそろ流れを好転させたい。
「前回は初日が良かったんですけど、準決勝は展開が向かないのもあった。自分で動いたんですけど、苦ではなかったですね。気持ちは切り替えてきたし、今回は大丈夫だと思う。関東勢は流れがいいし、乗っていきたい。初日は同級生の久木原君に付けます」
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神山拓弥は寛仁親王牌で一次予選は突破したものの、その後は大敗を並べてしまった。調整方法を見つめ直してきたようだ。
「親王牌は駄目でしたね。弱かった。展開うんぬんじゃなくて、自分が弱かった。一週間以上空いたので、親王牌で考えたことをやってきた。いろいろなことをやったけど、主に体のことですかね。今まではずっと体に鞭打ってやってきたけど、もっと体に気を使ってやっていこうと思って。そういうことも大事だなって。まあ、そんなにすぐには成果は出ないとは思うけどね」
寛仁親王牌の最終日に失格してしまった末木浩二。巻き返しを期す一戦となる。
「親王牌は全体的に流れもよくなかったです。追い込んで練習をしていたので、疲れもありました。今回は疲れを取りながら調整してきました。練習の感じは良いと思う」
地元の山下一輝(写真)は昨年の当大会で決勝3着。地元上位独占の一角を担った。
「去年は幸せでした。地元なので、良い輪に加われるように頑張りたい。今年は出来すぎてたし、調子自体はそんなに変わってないと思います。地元はめちゃくちゃ緊張しますね。それが良い方に向いてくれれば良いんですけど。ここを意識して練習していました。最近は結果が付いてきていないので、ここでしっかり結果を残したい」
腰痛を抱えている河端朋之は、10月松山GIIIで一次予選敗退。3日目からは連勝で締めたが、今節のデキはどうか。
「松山はしっかり自力は出せたけど、末の甘さが目立ちました。まくりでもタイム的にはタレていたので、上向きにはなっていないです。そのあとは地区プロとPIST6があったので意外に空いてなくて。腰も良くないので、無理せずにやってきました。絶好調の時に比べると7割くらいの感じなので」
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坂本貴史は9月当所で優出。バンクとの好相性を口にする。
「防府は決勝にも乗れているし、1カ月前のFIでも感じよく走れたので相性が良いと思っています。自力でしっかり仕掛けられているので。親王牌の補欠だったんですけど、待機中も自分なりに普段やらないことをやっていたし、その後も練習できた」
永澤剛は寛仁親王牌の最終日にまくりで1着をゲット。が、コメントは例によって控え目だ。
「展開が向いただけですよ。終わってからは八戸のバンクが使えなかったのでウエイトや、ワットバイク、ロードバイクに乗ってやってきた。本当に展開だけですから」
野原雅也(写真)は17年11月以来で当所に登場。久しぶりのバンクで戸惑いは隠せない。どこまで順応できるかが鍵となりそうだ。
「防府はちょっと久しぶりですね。親王牌はあまり良い感じではなかったです。帰ってからは普段通り練習して、調子は普通ですね。33を走る機会があまりないので、仕掛け所とかは普段と違う。その辺は前のレースを見て考えたい」
向日町記念で落車した神田紘輔だが、手応えを取り戻しての参戦だ。
「前回の3日目は寺崎(浩平)君を目標に1着を取ることができた。向日町で落車もしたし、(10月)岸和田あたりまでずっと悪かったけど、良くなってきました。練習内容から見直して、パワー系の練習をやるようになった」
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渡邉雄太(写真)は特別選抜予選スタートだった寛仁親王牌で準決に進出。ただ、高いレベルを求める渡邉にとっては納得のいくシリーズではなかった。
「親王牌は準決に行ったんですけど、思った通りのレースはできていなかったです。後半の2日間は後ろになって動けずだったので。同じ33ですし、前回の反省を生かしながら走りたい。練習は普通に今まで通り深谷(知広)さん達と練習してきました。今年はFIが多かったし、9車に慣れたいですね」
追い込みの内藤秀久にとって、短走路は不利な要素が多く思える。そこを認めた上で、勝ち上がりをクリアできるかが課題になってくる。
「(寛仁親王牌は)感じは悪くなかったんですけど、勝ち上がりが厳しくて運に見放された感じでした。ベストは尽くしたつもりです。練習はみっちりやってきて、手応えはあります。33は正直嫌です。前次第になるので。前次第の中でもどうにかしたいですね」
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桑原大志は直近4カ月の点数も110点台まで上昇。大事な地元記念には変わりないだろうが「平常通り」と気負わず一戦集中の心構えを強調した。
「夏頃はこのまま終わっていくのかなとも思ったけど、もう一回頑張ろうと思ってやってきたら、恵まれ恵まれでここまで戻ってこれた。親王牌では圧倒的な力、脚力の差を感じたのが率直な感想です。あまり先走らず、まずは一次予選、二次予選と、一歩ずつが僕のスタイルなので。やれることはやって、休む所は休んでやってきました」
中国地区期待の山根将太が地元勢をけん引する。
「前回は末の粘りがなかったかな。調子は普通ぐらい。いつも通り競輪場で普通に練習してきました。やっぱり記念の準決くらいは脚が違うなって感じてます。9車の33が初めて。走りやすいんじゃないかなとは思います。二次予選を通過することが目標です」
何と言っても今節の主役を張るのは地元のS班清水裕友(写真)だ。前人未到の同一大会5連覇へ向けて、気迫の表情でこう語る。
「防府はスタンド改修で2年くらい開催がないので、頑張りたいですね。5連覇はキリもいいので。できれば賞金を稼ぎたいけど、いくら積んでも(賞金ランキングの)下から(競輪祭を)獲られたら終わりなので。その辺は意識せずに。親王牌は動けていたし、準決がもったいなかった。でも負け戦で気持ちを切り替えられたのはプラス。休養と、練習もしっかりやってきたつもり。体調は大丈夫です」
郡司浩平は親王牌で準決敗退も、最終日は逃げ切りで1勝と意地を見せた。今年最後のGIへ向けて、すでに気持ちは切り替わっている。
「親王牌の最終日は自力を出せて、感じも良かったので準決が悔やまれますね。前回が終わってからイマイチ状態が上がってこないけど、競輪祭に向けてしっかり練習してきました。疲れは抜けてくれればなって感じですね。競輪祭に向けてってレースができるばなと思います」
佐藤慎太郎は長いスパンで計画を立てているよう。
「落車の痛みとかがあるわけではないけど、落車の後の休まなきゃいけない期間が長くて、上積みができていなかった。すぐによくなることはないし、状態は前回と同じくらい。今はもう来年を見据えてやっている。グランプリにピークが来ればいいけど、来年に向けて、一つずつやっている。練習は悪くないんですけど、本番は違うので。本番の中でつかめることがあればいいですね。でも、そんなめっちゃ悪いってことではないですよ。防府はお客さんの声援が大きい。練習地も33なので問題ない」
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